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4.ドーピング
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何はともあれ俺は明日からの行動について考えた。
今日俺は『春の草原』でゴブリンの群れと遭遇した。スライムならまだしもゴブリンが相手では分が悪い。
調べでは、ゴブリンは深緑色の小鬼で頭に小さい角が2本生えている。多くは世界各地の森林地帯で群れを形成し近くの街道を通る人々を襲う。大抵はボロ衣を身にまとい旅人から剥ぎ取った武器を手にしている。一体一体は大した戦闘力は持たないが、徒党を組めば厄介だ。まだ経験が浅い駆け出しの冒険者にとっては一体のゴブリンですら苦戦を強いられるため、普通はパーティを組んで出来るだけ安全策をとって戦うのだ。
繁殖力が非常に高く狩っても狩っても次の群れが形成されてしまう。群れを放っておけばランクが上位の個体が群れの中から産まれ、その個体のおかげで群れは守られその間にどんどん群れの規模が拡大していきその脅威は更に増す。だから、ゴブリンは常在依頼として駆け出し向きに間引きの依頼が常に出されている。
しかし、俺はスライムすら倒せないということで悪評が酷い。そんな俺をパーティに入れてくれる人はいないだろうし、いたとしても素行が悪い連中だろう。奴らは駆け出しの冒険者を最初は優しい顔でパーティに迎え入れ、色々と雑用を押し付け奴隷の如く使い潰すのだ。冒険者ギルドの規則を破っている訳ではないが、ほかに真っ当に冒険者をやっている人からは白い目で見られる。
そんなわけでただでさえ悪評のある俺がそんな連中とパーティを組むのはごめんである。
だが、今の俺ではステータス的に敵わない。レベルアップする手もあるがそれも難しい。
そこで、力の種を使うことにする。酒場でのスベンの話では種を食べることでステータスの筋力値が強化されるそうだ。まさか種を食べるとは思ってなかった俺は面を食らった。
実は俺は種が少しばかり苦手だったりする。夏に採れる緑色に縞模様の入った果物、ラナットは割ると中身はみずみずしい赤い果肉で、果肉の中に種が点々と入っている。
故郷ではラナットの種を食べるとお腹の中で種が成長して口から茎が出てくるという迷信があった。小さい頃にそれを聞いたせいでまだ苦手意識があるのだ。
「さて……」
俺は皮袋の中から一つ力の種を取り出しまじまじと眺めた。その種は赤く所々に血管みたいなものが浮き上がっており、かなりグロテスクである。
「ええい、ままよ!」
段々と放り出したくなってきた俺は意を決してそれを口に放り込んだ。それの表皮は硬くガリゴリという音を立てて咀嚼した。味は辛味と酸味が効いてて、正直に言うととても食えた物ではない。
「うげぇぇ……酷い味だ……」
多分俺はげっそりと焦点の合わない目をしているだろう。それほど酷い味だ。
《ディラン・ヘンストリッジの筋力値が3アップしました》
「うぉっ!?スベンの話本当だったんだな……」
半信半疑ではあったので俺は自身の身に起きたそれに驚いた。体の中心から力が湧き上がってくる感触。これは凄いな。
この種を《栽培》スキルで増やせば俺は瞬く間に強くなれるだろう。種で筋力を上げてその攻撃力でレベルアップをして他ステータスも上げる。
よし、そういう方針でいこう。
「じゃあ、増やしてみるか!」
俺は皮袋の中から力の種を3つ全て取り出し、スキルを行使した。
「《栽培》!」
3つの種は手の中で発芽しぐんぐん成長して花が咲き枯れて二つ木の実がなる。そして、それが二つの種になる。
「よし、この調子でどんどん増やそう!」
俺は六つ全てにスキルをかけた。六つの種が成長し12個の種が出来た途端。
俺は猛烈な倦怠感に襲われ大の字に倒れてしまい、まともに後頭部を打ち意識が遠のき始めた。
あー、やべ、忘れてた……
スキルを、使い、すぎた……
俺は自身の失敗を悔いながら意識が闇に落ちた。
ーーーーーーーーーー
チュンチュンと小鳥のさえずる声が聞こえる。
混濁した意識の中、暖かな日差しが差し込んできたことで俺の意識は覚醒した。
「あー……」
どこか、忌まわしい嫌な夢を見たような気がする。大切なものを忘れている気がするが、何も思い出せない。
妙な喪失感を抱え、ぼやけた意識の中俺は起き上がるが、いつも寝起きが悪いため5分ほどベッドの上にいる。
だが、今日はなぜかベッドの上ではなく床で寝ていた……
……なんで床?
それに、頭の後ろがズキズキ痛む……
「……なんで床で寝てたんだ?」
確か……エマが作ってくれた晩飯を食べて、それから自分の部屋に戻ったんだよな。
その後……力の種を《栽培》で増やしたんだ。それで俺はスキルを使いすぎて倒れたんだ。
「はー、今度から気をつけないとな」
俺はスキルの過剰使用によって倒れてしまったのだ。スキルの使用には全ての人間が例外なく産まれながらに持つ力『マナ・パワー』、略してMPを使用する。
そして、所有するMPを短期間に全てを消費すると『魔素消耗症』を発症し、全身に激しい倦怠感が襲い、まともに動くことが出来なくなるほど身体が硬直してしまうのだ。
普通ならMPを完全に消耗する前にスキルの使用を辞めて自然回復を待つか、高価な『魔素回復薬』を使用して魔素を回復する。
だが、俺は興奮のあまりについMP残量を考えずに使いすぎてしまったのだ。
深いため息をつくと、俺は床に転がっている種を拾い上げた。
「まぁ、何はともあれ力の種の栽培には成功したんだ。良しとしよう」
俺はテーブルの上にある水差しでタオルを濡らすと種を拭いた。ずっと床に転がっていたから一応拭いておこう。
とりあえず種を6個使ってみよう。
いざ食べようとすると昨日の凄惨すぎる味が思い起こされる。俺は震える手で6個全てを一気に口に詰め込んだ。
「うぐぉぉッッ!!」
口の中で起きた反乱的な味に拒絶反応を起こし、口から吐き出したい衝動を抑える。口を手で覆い酷すぎる味に耐えながら咀嚼し、水を飲んで一気に胃へ流し込んだ。
《ディラン・ヘンストリッジの筋力値が17アップしました。》
途端に力が湧き上がってくる。
はは、これならゴブリンにも勝てるだろう。
「ステータス・オープン!」
ーーーーーーーー
ディラン・ヘンストリッジ
17歳 男
LV:2
HP:15/15
MP:12/12
筋力:21
忍耐:20
魔力:0
知力:33
敏捷:17
運:6
スキル:《栽培》
SP:5
ーーーーーー
《栽培》
高速成長:LV1
ーーーーーーーー
俺は自身のステータスを見て驚愕した。FランクはおろかEランクに匹敵するほどの数値だったのだ。
Fランク冒険者の平均ステータスは15ほどであり、対してEランク冒険者の平均ステータスは30ほどである。
多少Eランク冒険者よりは劣ってはいるが、俺は自身の可能性に光明が見えてきたことに歓喜した。
「よし!朝の鍛錬をしてダンジョンに行くか!」
今日俺は『春の草原』でゴブリンの群れと遭遇した。スライムならまだしもゴブリンが相手では分が悪い。
調べでは、ゴブリンは深緑色の小鬼で頭に小さい角が2本生えている。多くは世界各地の森林地帯で群れを形成し近くの街道を通る人々を襲う。大抵はボロ衣を身にまとい旅人から剥ぎ取った武器を手にしている。一体一体は大した戦闘力は持たないが、徒党を組めば厄介だ。まだ経験が浅い駆け出しの冒険者にとっては一体のゴブリンですら苦戦を強いられるため、普通はパーティを組んで出来るだけ安全策をとって戦うのだ。
繁殖力が非常に高く狩っても狩っても次の群れが形成されてしまう。群れを放っておけばランクが上位の個体が群れの中から産まれ、その個体のおかげで群れは守られその間にどんどん群れの規模が拡大していきその脅威は更に増す。だから、ゴブリンは常在依頼として駆け出し向きに間引きの依頼が常に出されている。
しかし、俺はスライムすら倒せないということで悪評が酷い。そんな俺をパーティに入れてくれる人はいないだろうし、いたとしても素行が悪い連中だろう。奴らは駆け出しの冒険者を最初は優しい顔でパーティに迎え入れ、色々と雑用を押し付け奴隷の如く使い潰すのだ。冒険者ギルドの規則を破っている訳ではないが、ほかに真っ当に冒険者をやっている人からは白い目で見られる。
そんなわけでただでさえ悪評のある俺がそんな連中とパーティを組むのはごめんである。
だが、今の俺ではステータス的に敵わない。レベルアップする手もあるがそれも難しい。
そこで、力の種を使うことにする。酒場でのスベンの話では種を食べることでステータスの筋力値が強化されるそうだ。まさか種を食べるとは思ってなかった俺は面を食らった。
実は俺は種が少しばかり苦手だったりする。夏に採れる緑色に縞模様の入った果物、ラナットは割ると中身はみずみずしい赤い果肉で、果肉の中に種が点々と入っている。
故郷ではラナットの種を食べるとお腹の中で種が成長して口から茎が出てくるという迷信があった。小さい頃にそれを聞いたせいでまだ苦手意識があるのだ。
「さて……」
俺は皮袋の中から一つ力の種を取り出しまじまじと眺めた。その種は赤く所々に血管みたいなものが浮き上がっており、かなりグロテスクである。
「ええい、ままよ!」
段々と放り出したくなってきた俺は意を決してそれを口に放り込んだ。それの表皮は硬くガリゴリという音を立てて咀嚼した。味は辛味と酸味が効いてて、正直に言うととても食えた物ではない。
「うげぇぇ……酷い味だ……」
多分俺はげっそりと焦点の合わない目をしているだろう。それほど酷い味だ。
《ディラン・ヘンストリッジの筋力値が3アップしました》
「うぉっ!?スベンの話本当だったんだな……」
半信半疑ではあったので俺は自身の身に起きたそれに驚いた。体の中心から力が湧き上がってくる感触。これは凄いな。
この種を《栽培》スキルで増やせば俺は瞬く間に強くなれるだろう。種で筋力を上げてその攻撃力でレベルアップをして他ステータスも上げる。
よし、そういう方針でいこう。
「じゃあ、増やしてみるか!」
俺は皮袋の中から力の種を3つ全て取り出し、スキルを行使した。
「《栽培》!」
3つの種は手の中で発芽しぐんぐん成長して花が咲き枯れて二つ木の実がなる。そして、それが二つの種になる。
「よし、この調子でどんどん増やそう!」
俺は六つ全てにスキルをかけた。六つの種が成長し12個の種が出来た途端。
俺は猛烈な倦怠感に襲われ大の字に倒れてしまい、まともに後頭部を打ち意識が遠のき始めた。
あー、やべ、忘れてた……
スキルを、使い、すぎた……
俺は自身の失敗を悔いながら意識が闇に落ちた。
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チュンチュンと小鳥のさえずる声が聞こえる。
混濁した意識の中、暖かな日差しが差し込んできたことで俺の意識は覚醒した。
「あー……」
どこか、忌まわしい嫌な夢を見たような気がする。大切なものを忘れている気がするが、何も思い出せない。
妙な喪失感を抱え、ぼやけた意識の中俺は起き上がるが、いつも寝起きが悪いため5分ほどベッドの上にいる。
だが、今日はなぜかベッドの上ではなく床で寝ていた……
……なんで床?
それに、頭の後ろがズキズキ痛む……
「……なんで床で寝てたんだ?」
確か……エマが作ってくれた晩飯を食べて、それから自分の部屋に戻ったんだよな。
その後……力の種を《栽培》で増やしたんだ。それで俺はスキルを使いすぎて倒れたんだ。
「はー、今度から気をつけないとな」
俺はスキルの過剰使用によって倒れてしまったのだ。スキルの使用には全ての人間が例外なく産まれながらに持つ力『マナ・パワー』、略してMPを使用する。
そして、所有するMPを短期間に全てを消費すると『魔素消耗症』を発症し、全身に激しい倦怠感が襲い、まともに動くことが出来なくなるほど身体が硬直してしまうのだ。
普通ならMPを完全に消耗する前にスキルの使用を辞めて自然回復を待つか、高価な『魔素回復薬』を使用して魔素を回復する。
だが、俺は興奮のあまりについMP残量を考えずに使いすぎてしまったのだ。
深いため息をつくと、俺は床に転がっている種を拾い上げた。
「まぁ、何はともあれ力の種の栽培には成功したんだ。良しとしよう」
俺はテーブルの上にある水差しでタオルを濡らすと種を拭いた。ずっと床に転がっていたから一応拭いておこう。
とりあえず種を6個使ってみよう。
いざ食べようとすると昨日の凄惨すぎる味が思い起こされる。俺は震える手で6個全てを一気に口に詰め込んだ。
「うぐぉぉッッ!!」
口の中で起きた反乱的な味に拒絶反応を起こし、口から吐き出したい衝動を抑える。口を手で覆い酷すぎる味に耐えながら咀嚼し、水を飲んで一気に胃へ流し込んだ。
《ディラン・ヘンストリッジの筋力値が17アップしました。》
途端に力が湧き上がってくる。
はは、これならゴブリンにも勝てるだろう。
「ステータス・オープン!」
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ディラン・ヘンストリッジ
17歳 男
LV:2
HP:15/15
MP:12/12
筋力:21
忍耐:20
魔力:0
知力:33
敏捷:17
運:6
スキル:《栽培》
SP:5
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《栽培》
高速成長:LV1
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俺は自身のステータスを見て驚愕した。FランクはおろかEランクに匹敵するほどの数値だったのだ。
Fランク冒険者の平均ステータスは15ほどであり、対してEランク冒険者の平均ステータスは30ほどである。
多少Eランク冒険者よりは劣ってはいるが、俺は自身の可能性に光明が見えてきたことに歓喜した。
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