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Act 17. &…安堵
【存続…?】
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「本気で謝ってくれたから…」
「うん」
「今日は許す」
「よかった」
僕はホッと胸を撫で下ろした
一度は頓挫しかけたが、これでまたこの先も
この曖昧な関係は保たれることになる。
雨降って、地は固まったのだろうか?
そもそも付き合っているか、そうでないかの
ボーダーラインが僕にはわからない。
煌子の気持ちは計り知れない部分があるし
これで付き合ってる、と思えるのなら
例え煌子がそうは思っていなくとも
それはそれでよかった。
付き合う、付き合わないのボーダーライン、
僕にとってそんな線引きは無用で
まるで意味のないことのように思えた。
あの日の夜、由里と話した後
ハッピーエンドにならないであろう結末を憂いて
煌子が人知れず泣いていたことなど
何一つ知らない僕は勝手に浮かれていた。
"和解"の後にも関わらず煌子の表情に一瞬、
翳りが浮かんだことなど気に留めることもなく
僕は浮かれて4時間目の授業を受けていた。
男子の内面の構造はどれだけ単純なのだろう…
おそらく煌子は内心呆れていたはずだ。
そして煌子は煌子で自分を責めていた。
ー あの状況じゃ…言えないよね
「結局言えなかった…これまでのこともこれからのことも」
二人の心はそれぞれ二つの思いで揺れていた。
「うん」
「今日は許す」
「よかった」
僕はホッと胸を撫で下ろした
一度は頓挫しかけたが、これでまたこの先も
この曖昧な関係は保たれることになる。
雨降って、地は固まったのだろうか?
そもそも付き合っているか、そうでないかの
ボーダーラインが僕にはわからない。
煌子の気持ちは計り知れない部分があるし
これで付き合ってる、と思えるのなら
例え煌子がそうは思っていなくとも
それはそれでよかった。
付き合う、付き合わないのボーダーライン、
僕にとってそんな線引きは無用で
まるで意味のないことのように思えた。
あの日の夜、由里と話した後
ハッピーエンドにならないであろう結末を憂いて
煌子が人知れず泣いていたことなど
何一つ知らない僕は勝手に浮かれていた。
"和解"の後にも関わらず煌子の表情に一瞬、
翳りが浮かんだことなど気に留めることもなく
僕は浮かれて4時間目の授業を受けていた。
男子の内面の構造はどれだけ単純なのだろう…
おそらく煌子は内心呆れていたはずだ。
そして煌子は煌子で自分を責めていた。
ー あの状況じゃ…言えないよね
「結局言えなかった…これまでのこともこれからのことも」
二人の心はそれぞれ二つの思いで揺れていた。
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