僕の彼女はアイツの親友

みつ光男

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Act 17. &…安堵

【沈黙の先に】

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 何て切り出そう…?

明るく話しかける?
いや、とてもそんな勇気はない

平謝りする?
そんなことをしたところで煌子が…

無視する?
いやいや、これ以上
この空気を気まずくしてどうする…

とりあえず席に向かおう。

「お…おはよう」

「・・・」

煌子からの返事はない。

そりゃそうだ、当たり前の反応だ、

あんな事があって3日も顔を合わさず
お互い何事もなかったように
振る舞えるほどお気楽な空気感はそこにない。

 1時間目、2時間目…
会話もなく気まずい沈黙が続いた。

3時間目が終わった後、教室移動がある。
話しかけるなら
移動が始まるこのタイミングだ、

そこに賭けることにした。

 4時間目が始まる少し前に
みんなが理科室へと移動を始めた。

煌子が立ち上がったのを見計らい、
少し遅れて僕は煌子を追いかけた。

そして思い切って声をかけた。

「煌子…あのさ」

「・・・」

「ただ黙って聞いてるだけでいいから、聞いてて」

「・・・」

移動しながら僕は
あの日の成り行きを全て煌子に伝えた。

 煌子は全く視線を合わせてはくれなかったが
黙って頷きながら
それでも最後まで話を聞いてくれた。

まるで1秒が数分にも感じられるような
気まずい沈黙が続いた。

そして先に切り出したのは煌子の方からだった。
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