僕の彼女はアイツの親友

みつ光男

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Act 07. 発覚

【核心に迫らないで】

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「いや、ちょっと待てよ!まだその段階じゃないだろ、それに何でトモキが?」

「昔は男子とも話してたんだけどね、それが裏切られたかイヤな思いしたかわかんないけど
ある時から男子と口も聞かなくなってさ」

「え?」

「それ以上は俺も知らない、ただお前がその気なら、少しは力になれるかなと思っただけなんだよ」

「俺も正直、今はわからないな。気持ちだけはありがたく受け取っとくよ」

「この話は、田中には内緒にしといてくれよ」

「わかった、ただトモキ、お前、本当に…?」

「俺が田中に好意があるなら、田中に好意持たれてるならこんな話しないよ、実は俺さ…」

名前を聞いて驚いた。

トモキが気になると言う女子…
星井ほしい美優みゆは僕の幼なじみだった。

 その全てが事実だとは受け入れ難い話だった。
核心は伏せておいて
うわべだけを述べて僕を安心させている、

友人を疑いたくはなかったが
トモキの話し方を見てそう思った。

何だか面倒な事になりそうな
そんな胸騒ぎがする昼休みだった。

 僕は僕独りだけで気ままに動いていたいのに
あれこれと複雑なしがらみが絡み合いそうな

そんな予感がした。

昨日、もしかしたら煌子は
トモキの姿をしまい
僕の見送りを断った…のでは?

いや煌子がそんなことを気にするだろうか?

僕の知る限り煌子とは何の接点も無さそうな
トモキのことを。

 やはり過去に何かが…と勘繰りそうになるも
煌子の様子からはそんな雰囲気は
全く感じられない。

あくまで僕の杞憂で終わることを
今は望むだけだった。
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