10 / 293
Act 02. NEXT GIRLS
【猫目の美少女】
しおりを挟む
かわいいか否かのポイントは
人それぞれだと思うが
煌子は客観的に見ても
間違いなく容姿端麗なタイプ、だと
僕は思っている。
本人にも声を大にしてそう伝えたいくらいだが
いかんせん今の状況では・・・
好みは人それぞれ、
マドンナと呼ばれている由美子に
僕がさほど魅かれないのと同様
煌子のことをかわいいとか
美人だとか思う人は少ないのかも知れない。
あくまでも好みは僕の主観ではあるのだが
これまで何故気付かなかったのだろう?
このクラスに
こんなにもかわいい女の子がいたことに。
正に緑の黒髪と言うべき艶やかなロングヘアーが
動く度に肩の後ろで揺れ
特徴的なぱっちりとした二重の猫目は
どこか冷めたような視線で遠くを見ている。
少女漫画の1ページから飛び出してきたような
煌子のアンニュイな大きな瞳で
まじまじと見つめられると
例え冷たくあしらわれようと
思わず言葉を失うほどだった。
と言っても、これまで
会話を交わしたことなど一度もないし
顔だって遠巻きにしか見たことはないのだが。
その上、あまりにも無表情で
感情を表に出さないので近寄り難くはあった
男子の間でもそれほど評判は高くない。
プリントを後ろの席に回す時、
手だけを後ろ向きにして渡そうとしても
絶対に受け取らない。
僕が振り向いて煌子の机の上に置くと
初めてそれを無言で手に取る。
僕の消しゴムが煌子の机の前に落ちても
決して拾ってはくれない。
女子の足元に落ちた消しゴムを拾いに行くほど
僕も無神経ではないので
授業が終わってからこそこそと拾いに行く。
そして最初に述べたように一番厄介なのが
煌子は授業中必ずと言っていいほど
僕の椅子の後部に足を乗せるのだ。
高さ的に一番ポジションがいいのだろうか?
そこにがっしりと足を置かれると
僕は前後左右に身動きひとつ取れなくなる。
実際は文句のひとつも言いたいところだが
そんな事で女子にクレームを入れるのは
何だか大人げないと泣き寝入りしていた。
人それぞれだと思うが
煌子は客観的に見ても
間違いなく容姿端麗なタイプ、だと
僕は思っている。
本人にも声を大にしてそう伝えたいくらいだが
いかんせん今の状況では・・・
好みは人それぞれ、
マドンナと呼ばれている由美子に
僕がさほど魅かれないのと同様
煌子のことをかわいいとか
美人だとか思う人は少ないのかも知れない。
あくまでも好みは僕の主観ではあるのだが
これまで何故気付かなかったのだろう?
このクラスに
こんなにもかわいい女の子がいたことに。
正に緑の黒髪と言うべき艶やかなロングヘアーが
動く度に肩の後ろで揺れ
特徴的なぱっちりとした二重の猫目は
どこか冷めたような視線で遠くを見ている。
少女漫画の1ページから飛び出してきたような
煌子のアンニュイな大きな瞳で
まじまじと見つめられると
例え冷たくあしらわれようと
思わず言葉を失うほどだった。
と言っても、これまで
会話を交わしたことなど一度もないし
顔だって遠巻きにしか見たことはないのだが。
その上、あまりにも無表情で
感情を表に出さないので近寄り難くはあった
男子の間でもそれほど評判は高くない。
プリントを後ろの席に回す時、
手だけを後ろ向きにして渡そうとしても
絶対に受け取らない。
僕が振り向いて煌子の机の上に置くと
初めてそれを無言で手に取る。
僕の消しゴムが煌子の机の前に落ちても
決して拾ってはくれない。
女子の足元に落ちた消しゴムを拾いに行くほど
僕も無神経ではないので
授業が終わってからこそこそと拾いに行く。
そして最初に述べたように一番厄介なのが
煌子は授業中必ずと言っていいほど
僕の椅子の後部に足を乗せるのだ。
高さ的に一番ポジションがいいのだろうか?
そこにがっしりと足を置かれると
僕は前後左右に身動きひとつ取れなくなる。
実際は文句のひとつも言いたいところだが
そんな事で女子にクレームを入れるのは
何だか大人げないと泣き寝入りしていた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。
『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる