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第20章. 「男」なんて
【xxx for you】
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「あれぇ?こんなになってるのは何でかなぁ?」
「ヒナさん、ちょっと!」
「ねえ、挿入てほしいな…」
「な、何言ってんすか?」
「あ、まだ準備出来てなかった?」
そう言って陽菜子は慣れた手付きで
そそくさとジーンズを脱がせ僕の股間に顔を埋めた。
「あぁ、男の匂いだわぁ…」
「あ、ちょっと!ヒナさん!」
「ねぇ、あたしのも…舐めて・・・」
「え?」
陽菜子は僕の上に重なるように
そのしなやかな体躯を僕の全身に押し当ててきた。
「あ、ちょっと…待って」
とぼけたふりをしてみたものの
もう既に僕の理性は欠片ほども残っていなかった。
その数10分後・・・
「あぁ久しぶりの男の体だあ!」
「おつかれさま…っす」
「何そんなに凹んでんの?あたし、ダメだった?」
ダメなものか・・・
僕はきっとこれまで体を交えた誰よりも
激しく体を揺らしていたと思う、
そう、舞と結ばれた時よりもずっと…
「逆ですよ、す…すごい…良かった」
「そう?ならよかった、あたしさセックスって
痛くて疲れるだけのことだと思ってた」
「そりゃ相手によりけり、でしょ?過去のお相手は知らないですけど」
「こんなに気持ちいいんなら…悪くないね」
「俺とはもう勘弁してくださいよ」
「それってアレ?やっぱり彼女に対する罪悪感…みたいなの?」
「それが…」
何故か陽菜子とそんな行為に及んでいる時に
舞に対しての後ろめたさは全く感じなかった。
「何で…なんすかね?」
「悪いヤツだから…だよ」
「え!そうなんですか?」
「あはは、でもそれだけじゃないでしょ、何て言うかさ、そうなるべき人とはそうなるのが当たり前、なんだよ」
「俺とヒナさんは…」
「そう言うこと、難しく考えても答えなんかないんだから」
そう言えば以前、美波も似たような話をしていた
これは自分を肯定するために考えた勝手な理屈だが
きっと僕の体は誰かに必要とされている
それがたまたま陽菜子だったのだ
需要を満たすために僕の身体を供給したのだ、と。
「何でもいいよ、あたしバカだから難しいことはわかんないし」
しかしどうしても気になるのは
陽菜子が何度も口にする
「男なんてキライ」と言う言葉
それが何を意味するのかわかるまでには
まだ時間がかかりそうな気がした。
「ねえ…これからも」
「はい?」
「時々飲みに付き合ってよ…いいでしょ?」
「職場の先輩と後輩として、なら」
「で…こんなことしちゃうんでしょ?」
「ヒナさんに迫られなきゃないですよ…今日みたいに」
「でも…よかったんで…しょ?」
「う…痛いとこ」
「いいよあたしは、彼女と別れて、なんて言わないから」
いつものメイクがすっかり落ちてしまった陽菜子は
まるで中学生のような童顔だった
ジョッキーでアルバイトを始めて2ヶ月、
まさかこんな形で僕の理性を破壊する女性が
現れるとは
迂闊だった…
男女の間に友情など必要とされないのか?
いや、有香や咲良とは異性であろうとも
一定の距離感を保てている
ならば陽菜子は?
ベッドに横になったまま悶々と考えを巡らせる、
そしてその思考を止めたのもまた陽菜子だった
「ねえ」
「はいっ!」
「ねぇ、もう一回…しよ?」
「あ、え…?マジで?…あっ…そんなとこ…」
「ナカムラ…ほらあたし、もうこんなに」
「何すか?」
「濡れてる…ふふ」
陽菜子との"第2ラウンド"が激しく幕を開けた。
「ヒナさん、ちょっと!」
「ねえ、挿入てほしいな…」
「な、何言ってんすか?」
「あ、まだ準備出来てなかった?」
そう言って陽菜子は慣れた手付きで
そそくさとジーンズを脱がせ僕の股間に顔を埋めた。
「あぁ、男の匂いだわぁ…」
「あ、ちょっと!ヒナさん!」
「ねぇ、あたしのも…舐めて・・・」
「え?」
陽菜子は僕の上に重なるように
そのしなやかな体躯を僕の全身に押し当ててきた。
「あ、ちょっと…待って」
とぼけたふりをしてみたものの
もう既に僕の理性は欠片ほども残っていなかった。
その数10分後・・・
「あぁ久しぶりの男の体だあ!」
「おつかれさま…っす」
「何そんなに凹んでんの?あたし、ダメだった?」
ダメなものか・・・
僕はきっとこれまで体を交えた誰よりも
激しく体を揺らしていたと思う、
そう、舞と結ばれた時よりもずっと…
「逆ですよ、す…すごい…良かった」
「そう?ならよかった、あたしさセックスって
痛くて疲れるだけのことだと思ってた」
「そりゃ相手によりけり、でしょ?過去のお相手は知らないですけど」
「こんなに気持ちいいんなら…悪くないね」
「俺とはもう勘弁してくださいよ」
「それってアレ?やっぱり彼女に対する罪悪感…みたいなの?」
「それが…」
何故か陽菜子とそんな行為に及んでいる時に
舞に対しての後ろめたさは全く感じなかった。
「何で…なんすかね?」
「悪いヤツだから…だよ」
「え!そうなんですか?」
「あはは、でもそれだけじゃないでしょ、何て言うかさ、そうなるべき人とはそうなるのが当たり前、なんだよ」
「俺とヒナさんは…」
「そう言うこと、難しく考えても答えなんかないんだから」
そう言えば以前、美波も似たような話をしていた
これは自分を肯定するために考えた勝手な理屈だが
きっと僕の体は誰かに必要とされている
それがたまたま陽菜子だったのだ
需要を満たすために僕の身体を供給したのだ、と。
「何でもいいよ、あたしバカだから難しいことはわかんないし」
しかしどうしても気になるのは
陽菜子が何度も口にする
「男なんてキライ」と言う言葉
それが何を意味するのかわかるまでには
まだ時間がかかりそうな気がした。
「ねえ…これからも」
「はい?」
「時々飲みに付き合ってよ…いいでしょ?」
「職場の先輩と後輩として、なら」
「で…こんなことしちゃうんでしょ?」
「ヒナさんに迫られなきゃないですよ…今日みたいに」
「でも…よかったんで…しょ?」
「う…痛いとこ」
「いいよあたしは、彼女と別れて、なんて言わないから」
いつものメイクがすっかり落ちてしまった陽菜子は
まるで中学生のような童顔だった
ジョッキーでアルバイトを始めて2ヶ月、
まさかこんな形で僕の理性を破壊する女性が
現れるとは
迂闊だった…
男女の間に友情など必要とされないのか?
いや、有香や咲良とは異性であろうとも
一定の距離感を保てている
ならば陽菜子は?
ベッドに横になったまま悶々と考えを巡らせる、
そしてその思考を止めたのもまた陽菜子だった
「ねえ」
「はいっ!」
「ねぇ、もう一回…しよ?」
「あ、え…?マジで?…あっ…そんなとこ…」
「ナカムラ…ほらあたし、もうこんなに」
「何すか?」
「濡れてる…ふふ」
陽菜子との"第2ラウンド"が激しく幕を開けた。
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