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Ⅰ. ゾンビ大会
【Mission1 脱出と少女の救出】
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足がすくんでその場から動けない僕たちを
アンナが促す。
「さぁ、行こか」
「他に生存者はおるんかな?」
「今日入った人が何人生き残れるか…私らもここに来て」
「私ら?」
アンナはこのイベントに
「ゾンビ計画」壊滅のヒントがあると読んで
潜入したらしいのだが
まだ他に仲間がいるのだろうか?
「そう言えば、この中で制服着た女の子に会わへんかった?」
「あ、もしかして、あの黒板消し!」
アンナ曰くあの女の子は人間でありながら
ゾンビとしての特性を兼ね備えているらしく
彼女を研究材料として連行することも
"ゾンビ壊滅計画"の鍵を握る重要な事項、
つまりは手がかりとなる女の子を見つけ出し
全員が無事に脱出、
これが今のミッションだ。
「そしたらその子から探そか」
「外、出るん?この状況で?」
「逃げることが先決ちゃうん?女の子なんて…」
「いや、正確にはその娘を探してる人と合流するんや、そうしたらうちらの生存確率は間違いなく上がるから」
「ここにいたら…?」
「ここにいても間違いなく食われるだけや、どうにもならへんからな」
「合流するって言っても…その人も…もう今頃」
「いや、"キャプテン"なら…」
「キャプテン?アンナさんの…?」
"キャプテン"と呼ばれるその人とは一体?
アンナはその"キャプテン"なる人物と
ゲーム開始前にこの建物に潜入し
途中、施設内で二手に別れて合流できないまま
既に数時間が経過しているのだ。
「あかんスマホが圏外になってる…キャプテンどこに居てるんやろ?」
しかし待ってばかりもいられない、
"キャプテン"との合流のためには
まずここから外に出なければ…
アンナから簡単に銃の使い方をレクチャーされる。
「よっしゃ行くで、狙うのは頭、他のとこ撃っても一時的に動きが止まるだけやから」
「マジで撃つんか…」
「後はこう、背後または横から首の骨をへし折る。これは実戦経験がないと…接近戦になるから極力避けて」
「そんなパワーあるかいな!」
「そう、でもアイツら動きは緩慢やから逃げるのはそんなに難しくない」
「混合種以外、なら」
「そう!少年、わかってきたやん!」
「もし…噛まれたら?」
「あ、これ…開発中の抗ウィルス剤。まだ効能は確証されてないけど、ないよりはマシ。噛まれたらすぐ使うんやで」
「おお!ゾンビ映画みたい!」
「…あり得へんやろ」
「少年がんばれ!私も出来るだけ警護するから」
「行くしか…ないんかぁ」
そして意を決して3人で外へ出ようとした。
アンナが促す。
「さぁ、行こか」
「他に生存者はおるんかな?」
「今日入った人が何人生き残れるか…私らもここに来て」
「私ら?」
アンナはこのイベントに
「ゾンビ計画」壊滅のヒントがあると読んで
潜入したらしいのだが
まだ他に仲間がいるのだろうか?
「そう言えば、この中で制服着た女の子に会わへんかった?」
「あ、もしかして、あの黒板消し!」
アンナ曰くあの女の子は人間でありながら
ゾンビとしての特性を兼ね備えているらしく
彼女を研究材料として連行することも
"ゾンビ壊滅計画"の鍵を握る重要な事項、
つまりは手がかりとなる女の子を見つけ出し
全員が無事に脱出、
これが今のミッションだ。
「そしたらその子から探そか」
「外、出るん?この状況で?」
「逃げることが先決ちゃうん?女の子なんて…」
「いや、正確にはその娘を探してる人と合流するんや、そうしたらうちらの生存確率は間違いなく上がるから」
「ここにいたら…?」
「ここにいても間違いなく食われるだけや、どうにもならへんからな」
「合流するって言っても…その人も…もう今頃」
「いや、"キャプテン"なら…」
「キャプテン?アンナさんの…?」
"キャプテン"と呼ばれるその人とは一体?
アンナはその"キャプテン"なる人物と
ゲーム開始前にこの建物に潜入し
途中、施設内で二手に別れて合流できないまま
既に数時間が経過しているのだ。
「あかんスマホが圏外になってる…キャプテンどこに居てるんやろ?」
しかし待ってばかりもいられない、
"キャプテン"との合流のためには
まずここから外に出なければ…
アンナから簡単に銃の使い方をレクチャーされる。
「よっしゃ行くで、狙うのは頭、他のとこ撃っても一時的に動きが止まるだけやから」
「マジで撃つんか…」
「後はこう、背後または横から首の骨をへし折る。これは実戦経験がないと…接近戦になるから極力避けて」
「そんなパワーあるかいな!」
「そう、でもアイツら動きは緩慢やから逃げるのはそんなに難しくない」
「混合種以外、なら」
「そう!少年、わかってきたやん!」
「もし…噛まれたら?」
「あ、これ…開発中の抗ウィルス剤。まだ効能は確証されてないけど、ないよりはマシ。噛まれたらすぐ使うんやで」
「おお!ゾンビ映画みたい!」
「…あり得へんやろ」
「少年がんばれ!私も出来るだけ警護するから」
「行くしか…ないんかぁ」
そして意を決して3人で外へ出ようとした。
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