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第8話 シチュー 後編
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シチューを作り終わったあと、私は皿に盛り付けていた。
「…高橋さん。このくらいで大丈夫ですか?」
私が器によそう量について高橋さんに聞くと、彼は茶碗にご飯を盛り付けながら答える。
「あぁ。そのくらいで十分だよ。」
「…わかりました。」
彼の分のシチューを盛り付けた後、自分の分をよそい、お盆に乗せてテーブルまで運んだ。
「あ、ありがとうな。」
彼がご飯を持って来ながら言う。
「…いえ。」
私が作った以上、私が手伝うのは当たり前。むしろタイミングが少なかっただけで、今まであまり手伝っていなかったのが異常なのだ。
そんなことを思っていると彼が話しかけてきた。
「そういえば、今日は酒飲むか?と言っても…今焼酎くらいしかないから多分、シチューとは合わないと思うけど…」
私は別に彼と一緒に食事して楽しくお酒が飲めるなら何でも良いが、彼はそこまで気乗いしないらしい。だが、彼とお酒は飲みたいし…どうしよう…?
…そうだ。そういえば…
「…私の部屋にワインがあるので持ってきますね。」
私の冷蔵庫には前に高橋さんから頂いた白ワインがある。良いことがあった日に飲んでいるが、まだ残っているはずだ。
「良いのか?」
「…大丈夫です。すぐに戻りますね。」
私はすぐに自分の部屋に戻った。
「…あった。」
彼からもらった大切なワイン。
彼と共に食事を取るようになって2ヶ月になる。
それは彼と出会って2ヶ月経つということだ。
「…本当に楽しかったな。」
私はワインを見ながら呟く。
彼の料理はどれも美味しく、大切な思い出になっている。
そういえば私が彼と出会ったのは私が料理しようと失敗したからだった。
でも、料理ができるようになればあんなことが起きることなないだろう。
「…それって………」
今、彼が料理を作ってくれているのは私が料理ができないということも理由の一つだろう。
もし…私が料理できるようになったら彼の手料理を食べられなくなるのではないか。
いくら優しい彼でも料理ができる人にわざわざ何度も作るようなことはしたくないだろう。
つまり…それは…
「…あれ?」
不思議と私の顔に涙がつたる。
今の彼との接点は基本的に食事会くらいだ。前にお出かけしたときも食べ歩きのようなものだった。
もしも…この食事会が…終わるようなことがあれば…それは彼との関係が終わるということではないのか…。
そうだ…この食事会ももとは私がほとんど無理に結ばせたような彼との約束がキッカケだ。彼自身がすき好んで私に料理を振る舞っている保証などどこにもない…。私が無理やり…
「おーい大丈夫か~?」
「…っ!?」
私が不安に押し潰されそうになり目の前が真っ暗になると、突然彼の声が聞こえた。
「…はい大丈夫です。今、行きます。」
涙を拭い、できる限り大きな声で返事をする。
私は立ち上がり、心の中にある不安を抱えつつワインを持って部屋から出た。
「何かあったのか?というか目が赤いような…」
彼の部屋に戻ると彼は心配そうな顔で私を見ていた。
「…大丈夫です。ちょっと冷蔵庫に足をぶつけまして…」
我ながら下手な言い訳だなと思ったが、今の私は不安を抑えるのでいっぱいで上手い言い訳が思いつかなかった。
しかし、彼は少し悩ましげな顔をして納得したのか心配そうに
「足ぶつけたのか?湿布貼るか?」
と言ってきた。
嘘をついたことに少し罪悪感を感じたが、私は彼を誤魔化すように言う。
「…痛みは治まったので大丈夫です。お腹減りましたし食べましょう。」
私がテーブルに向かうと彼は「あ、あぁ。」といって一緒にテーブルについた。
「…お酒注ぎますね。」
「あぁ。ありがとう。」
私は並んでいるグラスにワインを注ぐ。
「よし、じゃあ温かいうちに食べるか。」
「…そうですね。」
私たちは手を合わせ「いただきます」した。
「…美味しい。」
シチューを口に入れると牛乳のコクと具材の旨味が口いっぱいに広がった。
「美味いなぁ。野菜も食べやすいし、肉も柔らかい。」
彼も味わいながら食べてくれている。
美味しいって言ってくれると心の中が不思議と暖かくなる。
「…ありがとうございます。」
私は少し頬を熱くしながらワインを飲んだ。
そうすると何故か晴れた日に外にでたような心地良い解放感が私を包んだ。
「あ~このワインも美味しいですねぇ!」
私がワインの感想を言うと彼はビクッと驚いたような表情になる。
彼曰く「お前が酒飲むと人格が変わる」らしいが、本当だろうか?
私自身、少し声が大きくなるくらいでそこまで変わらないと思うのだが。
そんなこと考えつつシチューを食べ、グラスを傾ける。
「う~ん。シチューと白ワインの相性も抜群!白ワインの酸味がコクのあるシチューをすっきりと食べやすくしていて飽きずに食べられます。」
そう言うと彼も同意する。
「そうだな。白ワインがシチューに合うのは知っていたが、こんなに合うなんて知らなかった。シチューも美味いし、この分ならこれからは自分でご飯作れそうだな。それに今度は…」
「…っ!?」
彼の言葉で心の底に秘めていた不安といった悪感情が溢れ出してきた…。
私が作れるようになればわざわざ彼がご飯を余分に作る必要はなくなる。
もう彼とご飯食べる機会はなくなるんじゃないか…?もう会うこともなくなるんじゃないか…?
嫌だ…嫌だ…嫌だ…!
でも…そんな身勝手な考え彼に押し付けるわけには…
「おい!大丈夫か!?」
「…っ!?はい…大丈夫です…」
私は心の中に満ち尽くした不安を必死で抑えながら笑顔を作る。
「嘘つくな!全然大丈夫なんかじゃないだろう!」
ふふっ…。本当に高橋さんは優しいですね。
こんな醜い妄想して勝手に自分を追い詰めている私のことを心配してくれるなんて。
「嘘…なんかついていませんよ!!そういえば高橋さん…さっきは何を言おうとしてたんですか?」
何とか声を絞り出す。
私は本当にズルい…自分勝手な思い込みで自分を追い詰め、彼に心配させときながら私はただ誤魔化し逃げようとしている…。
ただ本音をいえば良い…それで済むのはわかっているのに彼に拒絶されるかもしれないと考えると恐怖で口にだすことができない。
私が不安に苛まれる中、彼は口を開く。
「あ、あぁ…いや、今度は水国さんが一から作ってくれた料理食べてみたいなと思ってな…」
彼が頬を掻きながら答える。
「…………」
「どうした?」
なんでこんな簡単なこと思いつかなかったんだろう…?
そうだ、何も彼と接するために彼がご飯を作る必要はないのだ。私が彼のためにご飯を作れば良い。
彼に甘えている自覚はあったはずなのに…。
プレゼント送るだけじゃない…恩返しする手段は目の前にあったんだ。
私の中の不安が消え、雲ひとつない大空のように澄んでいく。
「お~い。水国さん?」
「…っ!?は…はい!」
彼は私のことを再び心配そうな顔で見ていた。
「本当に大丈夫か?やっぱりどこか悪いんじゃあ?」
「ふふっ…。大丈夫ですよぉ!もう元気バリバリですから!」
私は手を大きく振り上げアピールする。
彼はそんな私を見て安心した表情になった。
「そうか…それなら良いんだが。」
「それより高橋さん!私、次はもっと美味しいご飯作ってみせますから楽しみにしててくださいね!」
「あ、あぁ。楽しみにしてるよ。」
「ふふっ…じゃあ飲みましょうか!まだまだ今日は飲みますよぉ!!」
私はそういってグラスを傾ける。
彼はその様子を見て苦笑しながらも同じようにワインを飲んだ。
「あ~楽しいですねぇ!!」
「そうだな…。」
私たちは笑いながら共にお酒を楽しむ。
こうして夜は更けていった。
「…高橋さん。このくらいで大丈夫ですか?」
私が器によそう量について高橋さんに聞くと、彼は茶碗にご飯を盛り付けながら答える。
「あぁ。そのくらいで十分だよ。」
「…わかりました。」
彼の分のシチューを盛り付けた後、自分の分をよそい、お盆に乗せてテーブルまで運んだ。
「あ、ありがとうな。」
彼がご飯を持って来ながら言う。
「…いえ。」
私が作った以上、私が手伝うのは当たり前。むしろタイミングが少なかっただけで、今まであまり手伝っていなかったのが異常なのだ。
そんなことを思っていると彼が話しかけてきた。
「そういえば、今日は酒飲むか?と言っても…今焼酎くらいしかないから多分、シチューとは合わないと思うけど…」
私は別に彼と一緒に食事して楽しくお酒が飲めるなら何でも良いが、彼はそこまで気乗いしないらしい。だが、彼とお酒は飲みたいし…どうしよう…?
…そうだ。そういえば…
「…私の部屋にワインがあるので持ってきますね。」
私の冷蔵庫には前に高橋さんから頂いた白ワインがある。良いことがあった日に飲んでいるが、まだ残っているはずだ。
「良いのか?」
「…大丈夫です。すぐに戻りますね。」
私はすぐに自分の部屋に戻った。
「…あった。」
彼からもらった大切なワイン。
彼と共に食事を取るようになって2ヶ月になる。
それは彼と出会って2ヶ月経つということだ。
「…本当に楽しかったな。」
私はワインを見ながら呟く。
彼の料理はどれも美味しく、大切な思い出になっている。
そういえば私が彼と出会ったのは私が料理しようと失敗したからだった。
でも、料理ができるようになればあんなことが起きることなないだろう。
「…それって………」
今、彼が料理を作ってくれているのは私が料理ができないということも理由の一つだろう。
もし…私が料理できるようになったら彼の手料理を食べられなくなるのではないか。
いくら優しい彼でも料理ができる人にわざわざ何度も作るようなことはしたくないだろう。
つまり…それは…
「…あれ?」
不思議と私の顔に涙がつたる。
今の彼との接点は基本的に食事会くらいだ。前にお出かけしたときも食べ歩きのようなものだった。
もしも…この食事会が…終わるようなことがあれば…それは彼との関係が終わるということではないのか…。
そうだ…この食事会ももとは私がほとんど無理に結ばせたような彼との約束がキッカケだ。彼自身がすき好んで私に料理を振る舞っている保証などどこにもない…。私が無理やり…
「おーい大丈夫か~?」
「…っ!?」
私が不安に押し潰されそうになり目の前が真っ暗になると、突然彼の声が聞こえた。
「…はい大丈夫です。今、行きます。」
涙を拭い、できる限り大きな声で返事をする。
私は立ち上がり、心の中にある不安を抱えつつワインを持って部屋から出た。
「何かあったのか?というか目が赤いような…」
彼の部屋に戻ると彼は心配そうな顔で私を見ていた。
「…大丈夫です。ちょっと冷蔵庫に足をぶつけまして…」
我ながら下手な言い訳だなと思ったが、今の私は不安を抑えるのでいっぱいで上手い言い訳が思いつかなかった。
しかし、彼は少し悩ましげな顔をして納得したのか心配そうに
「足ぶつけたのか?湿布貼るか?」
と言ってきた。
嘘をついたことに少し罪悪感を感じたが、私は彼を誤魔化すように言う。
「…痛みは治まったので大丈夫です。お腹減りましたし食べましょう。」
私がテーブルに向かうと彼は「あ、あぁ。」といって一緒にテーブルについた。
「…お酒注ぎますね。」
「あぁ。ありがとう。」
私は並んでいるグラスにワインを注ぐ。
「よし、じゃあ温かいうちに食べるか。」
「…そうですね。」
私たちは手を合わせ「いただきます」した。
「…美味しい。」
シチューを口に入れると牛乳のコクと具材の旨味が口いっぱいに広がった。
「美味いなぁ。野菜も食べやすいし、肉も柔らかい。」
彼も味わいながら食べてくれている。
美味しいって言ってくれると心の中が不思議と暖かくなる。
「…ありがとうございます。」
私は少し頬を熱くしながらワインを飲んだ。
そうすると何故か晴れた日に外にでたような心地良い解放感が私を包んだ。
「あ~このワインも美味しいですねぇ!」
私がワインの感想を言うと彼はビクッと驚いたような表情になる。
彼曰く「お前が酒飲むと人格が変わる」らしいが、本当だろうか?
私自身、少し声が大きくなるくらいでそこまで変わらないと思うのだが。
そんなこと考えつつシチューを食べ、グラスを傾ける。
「う~ん。シチューと白ワインの相性も抜群!白ワインの酸味がコクのあるシチューをすっきりと食べやすくしていて飽きずに食べられます。」
そう言うと彼も同意する。
「そうだな。白ワインがシチューに合うのは知っていたが、こんなに合うなんて知らなかった。シチューも美味いし、この分ならこれからは自分でご飯作れそうだな。それに今度は…」
「…っ!?」
彼の言葉で心の底に秘めていた不安といった悪感情が溢れ出してきた…。
私が作れるようになればわざわざ彼がご飯を余分に作る必要はなくなる。
もう彼とご飯食べる機会はなくなるんじゃないか…?もう会うこともなくなるんじゃないか…?
嫌だ…嫌だ…嫌だ…!
でも…そんな身勝手な考え彼に押し付けるわけには…
「おい!大丈夫か!?」
「…っ!?はい…大丈夫です…」
私は心の中に満ち尽くした不安を必死で抑えながら笑顔を作る。
「嘘つくな!全然大丈夫なんかじゃないだろう!」
ふふっ…。本当に高橋さんは優しいですね。
こんな醜い妄想して勝手に自分を追い詰めている私のことを心配してくれるなんて。
「嘘…なんかついていませんよ!!そういえば高橋さん…さっきは何を言おうとしてたんですか?」
何とか声を絞り出す。
私は本当にズルい…自分勝手な思い込みで自分を追い詰め、彼に心配させときながら私はただ誤魔化し逃げようとしている…。
ただ本音をいえば良い…それで済むのはわかっているのに彼に拒絶されるかもしれないと考えると恐怖で口にだすことができない。
私が不安に苛まれる中、彼は口を開く。
「あ、あぁ…いや、今度は水国さんが一から作ってくれた料理食べてみたいなと思ってな…」
彼が頬を掻きながら答える。
「…………」
「どうした?」
なんでこんな簡単なこと思いつかなかったんだろう…?
そうだ、何も彼と接するために彼がご飯を作る必要はないのだ。私が彼のためにご飯を作れば良い。
彼に甘えている自覚はあったはずなのに…。
プレゼント送るだけじゃない…恩返しする手段は目の前にあったんだ。
私の中の不安が消え、雲ひとつない大空のように澄んでいく。
「お~い。水国さん?」
「…っ!?は…はい!」
彼は私のことを再び心配そうな顔で見ていた。
「本当に大丈夫か?やっぱりどこか悪いんじゃあ?」
「ふふっ…。大丈夫ですよぉ!もう元気バリバリですから!」
私は手を大きく振り上げアピールする。
彼はそんな私を見て安心した表情になった。
「そうか…それなら良いんだが。」
「それより高橋さん!私、次はもっと美味しいご飯作ってみせますから楽しみにしててくださいね!」
「あ、あぁ。楽しみにしてるよ。」
「ふふっ…じゃあ飲みましょうか!まだまだ今日は飲みますよぉ!!」
私はそういってグラスを傾ける。
彼はその様子を見て苦笑しながらも同じようにワインを飲んだ。
「あ~楽しいですねぇ!!」
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