17 / 35
第017話 冒険者登録 2
しおりを挟む
気配を殺してそっと窓口へ向かうと、そこには誰もおらず、「すいませーん」と声をかけてようやく奥から一人、青い制服を着た女性が姿を現した。
女性は訝しげな表情で、
「すいません。この窓口は事務手続きのみで、クエストの受注や達成報告は別の窓口なんですよ」
「いや、あの、冒険者登録をしたくて……」
「えっ!? あ、そ、そうですか。失礼しました。まさかこの時期に新規登録に来られる方がいるとは思わなくて……。冒険者ギルドに登録するには一万ルルド必要ですが、よろしいですか?」
「はい。大丈夫です」
女性はカウンターの下から水晶玉を一つ取り出し、
「では、ここに手を置いてください。そうすると、冒険者様の情報を自動的に読み取り、身分証となるカードが生成されます。万が一カードをなくされた場合でも、冒険者様の固有魔力周波数が冒険者ギルド内の共有情報として保存されていますので、どの町にある冒険者ギルドでもカードの再発行が可能になります」
「固有魔力周波数?」
「はい。人間であれば誰しもが持っている魔力ですが、その周波数に同一のものは存在しないのです。ですので、冒険者様の固有魔力周波数を冒険者ギルド内で共有することで、冒険者様がそれまでに積み上げてきた成果の損失を防いでいるのです」
要は指紋登録みたいなものか。
「登録された冒険者様は、F~Sの七つのランクに振り分けられます。最初は必ずFランクから始まり、クエストの達成数や成功率などが評価されると、上のランクへ上がることが可能です」
「ランクが上がれば何かいいことがあるんですか?」
「はい。Cランクから上は、宿屋での宿泊時や、武器、防具などを購入の際、割引が適用されます。また、高ランクであればあるほど、報酬のよいクエストを受注できます。さらにAランク以上になれば、ギルドを結成する権限と助成金が与えられ、Sランクになると国から様々な面で優遇されるようになります」
「優遇?」
「たとえば、一般に公開されていない資料の閲覧や、国が立ち入りを禁止している地区での活動許可。多額の資金援助を無利子で受けたり、貴重なドロップアイテムを優先して購入できる権利など、それはもう多岐に渡る優遇を受けることが可能なのです。……とは言っても、Sランクになれるのは、本当に一握りの限られた人だけですけどね」
手をのせていた水晶玉の上方に、長方形の薄い膜が形成されていき、そこに『Fランク 倉野幸太郎』と表示され、横には顔写真まであった。
膜は段々と硬質化し、ぽてんと手の甲へ落下した。
女性が、「どうぞ」と促したので、それを手に取って眺めてみる。
これがギルドカードか。意外としっかりした作りだな。これなら水に濡れても問題なさそうだ。
ギルドカードをしまい、改めて周囲を見渡すと、遠くの窓口でまだ手続きをしているチグサの姿があった。
エデンのクエストはチグサと合流してからにしようと思ってたけど、先に話だけでも聞いておくか。
「あの、エデンの調査クエストがあるって聞いたんですけど……その話を詳しく聞かせてもらえますか?」
「えっ!? えっと……その……。エデンの調査クエストはあるにはあるんですが……」
と、受付の女性が言葉を濁したところで、後方から品のない男の笑い声が飛んできた。
「ぎゃははは! Fランク風情が何言ってやがんだ!」
振り返ると、どうやらさっき見た三人組のようで、端に立っていたひょろ長い男が俺を指差した。
「エデンの調査クエストは最低でもCランクからだっつーの! ばぁか!」
「……え? マジで?」
受付の女性がへこへこと頭を下げている。
「す、すいません! 今からちゃんとご説明しようと思っていたところで――」
三人組の男の中心にいる、一番筋肉質な男が嘲るように言った。
「Fランク冒険者なんて用なしだ! 雑魚はとっととこの町から出て行きやがれ!」
なんでこいつにそんなこと言われなくちゃいけないんだ……。
つーか誰だよお前……。
と、心の中で文句を言っていると、背負っていたリュックの上からロロが起き上がり、筋肉質な男を指差して、
「ゴミはゴミ箱へ!」
ロロさん寝起きに何言っちゃってんの!?
「こ、こらっ、ロロ! その呪文を外で言うんじゃない! それと、人を指差してはいけません!」
お前はこの男を消す気か? 消す気なのか?
ロロに罵倒された筋肉質な男は、顔を真っ赤に染めながら、
「……は? はぁ!? このクソガキ、今俺のことゴミっつったか!?」
逆上した筋肉質な男がロロを掴みかかろうと腕を伸ばしてきたので、その手首を片手で思い切り掴んだ。
『全ステータス値、及び、《筋力上昇》を獲得。《完全覚醒》の効果により、《筋力上昇》を《火事場の馬鹿力》にランクアップしました』
俺に手を掴まれるとは思っていなかったのか、筋肉質な男は慌ててそれを振りほどこうとする。
「こ、この雑魚が! はなしやがれ!」
「お前今、うちの子のことクソガキって言ったか?」
「それがどうした! 先に吹っかけてきたのはそいつだろうが!」
「子どもの言うことにいちいちキレてんじゃねぇよ。このまま腕へし折るぞ」
「ぐっ……。て、てめぇ、それ以上やったらこっちも――」
「こっちも、なんだ? 《筋力上昇》でも使う気か? やってみろ。そしたら俺も本気でやってやる」
「なっ!? こ、こいつ、なんで俺のスキルを……」
他の二人の男が、苛立ったように言う。
「おい、もうさっさとスキル使ってやっちまえよ!」
「そのまま一気にぶんなぐってやれ!」
筋肉質な男は俺の手を振りほどこうとするが、ピクリとも動かず、顔中にどんどん汗をかき始めた。
「うちの子に謝れ。そしたらはなしてやる」
「だ、誰が、そんなクソガキに――ぐあっ!?」
力を込めると、男の手首からギシギシと骨が軋む音が聞こえ始めた。
男の顔がみるみる苦痛に歪んでいく。
するとそこで、手続きを終えたチグサがあっけらかんとしてやってきて、
「ん? どうした幸太郎殿、揉め事か?」
一瞬チグサの言葉に気を取られて力が抜けると、その隙に男は腕を引っ込めた。
男は青く変色した手首を睨みつけながら、
「て、てめぇ、いったい何者だ……」
「なんだ? もう忘れたのか? 俺はただのFランク冒険者だ」
「……ちっ!」
筋肉質な男がそのまま踵を返すと、他の二人の男は、「おいおい、帰るのか!?」「やっちまわねぇのかよ!?」と、戸惑ったようにその背中を追っていった。
チグサに向き直り、
「別に揉め事というほどじゃないよ」
「そうか。ならよかった」
それからリュックにのっているロロに、
「ロロ、なんであんなこと言ったんだよ。絡まれたらめんどくさいだろ?」
「だって……あいつ、幸太郎の悪口言ってたもん」
え? 何? じゃあ、ロロ、俺のために怒ってくれたの?
あぁ……。うちの子、マジでいい子だなぁ……。
「そっかそっか。ロロは俺のために怒ってくれたんだなぁ。ありがとう」
「……うん」
「でも、世の中には変な奴もいっぱいいるから、むやみやたらに他人をゴミ扱いしちゃだめだぞぉ」
「……わかった。でもあれはゴミ」
「そうだなぁ」
注意されて拗ねてるロロも可愛いなぁ……。
女性は訝しげな表情で、
「すいません。この窓口は事務手続きのみで、クエストの受注や達成報告は別の窓口なんですよ」
「いや、あの、冒険者登録をしたくて……」
「えっ!? あ、そ、そうですか。失礼しました。まさかこの時期に新規登録に来られる方がいるとは思わなくて……。冒険者ギルドに登録するには一万ルルド必要ですが、よろしいですか?」
「はい。大丈夫です」
女性はカウンターの下から水晶玉を一つ取り出し、
「では、ここに手を置いてください。そうすると、冒険者様の情報を自動的に読み取り、身分証となるカードが生成されます。万が一カードをなくされた場合でも、冒険者様の固有魔力周波数が冒険者ギルド内の共有情報として保存されていますので、どの町にある冒険者ギルドでもカードの再発行が可能になります」
「固有魔力周波数?」
「はい。人間であれば誰しもが持っている魔力ですが、その周波数に同一のものは存在しないのです。ですので、冒険者様の固有魔力周波数を冒険者ギルド内で共有することで、冒険者様がそれまでに積み上げてきた成果の損失を防いでいるのです」
要は指紋登録みたいなものか。
「登録された冒険者様は、F~Sの七つのランクに振り分けられます。最初は必ずFランクから始まり、クエストの達成数や成功率などが評価されると、上のランクへ上がることが可能です」
「ランクが上がれば何かいいことがあるんですか?」
「はい。Cランクから上は、宿屋での宿泊時や、武器、防具などを購入の際、割引が適用されます。また、高ランクであればあるほど、報酬のよいクエストを受注できます。さらにAランク以上になれば、ギルドを結成する権限と助成金が与えられ、Sランクになると国から様々な面で優遇されるようになります」
「優遇?」
「たとえば、一般に公開されていない資料の閲覧や、国が立ち入りを禁止している地区での活動許可。多額の資金援助を無利子で受けたり、貴重なドロップアイテムを優先して購入できる権利など、それはもう多岐に渡る優遇を受けることが可能なのです。……とは言っても、Sランクになれるのは、本当に一握りの限られた人だけですけどね」
手をのせていた水晶玉の上方に、長方形の薄い膜が形成されていき、そこに『Fランク 倉野幸太郎』と表示され、横には顔写真まであった。
膜は段々と硬質化し、ぽてんと手の甲へ落下した。
女性が、「どうぞ」と促したので、それを手に取って眺めてみる。
これがギルドカードか。意外としっかりした作りだな。これなら水に濡れても問題なさそうだ。
ギルドカードをしまい、改めて周囲を見渡すと、遠くの窓口でまだ手続きをしているチグサの姿があった。
エデンのクエストはチグサと合流してからにしようと思ってたけど、先に話だけでも聞いておくか。
「あの、エデンの調査クエストがあるって聞いたんですけど……その話を詳しく聞かせてもらえますか?」
「えっ!? えっと……その……。エデンの調査クエストはあるにはあるんですが……」
と、受付の女性が言葉を濁したところで、後方から品のない男の笑い声が飛んできた。
「ぎゃははは! Fランク風情が何言ってやがんだ!」
振り返ると、どうやらさっき見た三人組のようで、端に立っていたひょろ長い男が俺を指差した。
「エデンの調査クエストは最低でもCランクからだっつーの! ばぁか!」
「……え? マジで?」
受付の女性がへこへこと頭を下げている。
「す、すいません! 今からちゃんとご説明しようと思っていたところで――」
三人組の男の中心にいる、一番筋肉質な男が嘲るように言った。
「Fランク冒険者なんて用なしだ! 雑魚はとっととこの町から出て行きやがれ!」
なんでこいつにそんなこと言われなくちゃいけないんだ……。
つーか誰だよお前……。
と、心の中で文句を言っていると、背負っていたリュックの上からロロが起き上がり、筋肉質な男を指差して、
「ゴミはゴミ箱へ!」
ロロさん寝起きに何言っちゃってんの!?
「こ、こらっ、ロロ! その呪文を外で言うんじゃない! それと、人を指差してはいけません!」
お前はこの男を消す気か? 消す気なのか?
ロロに罵倒された筋肉質な男は、顔を真っ赤に染めながら、
「……は? はぁ!? このクソガキ、今俺のことゴミっつったか!?」
逆上した筋肉質な男がロロを掴みかかろうと腕を伸ばしてきたので、その手首を片手で思い切り掴んだ。
『全ステータス値、及び、《筋力上昇》を獲得。《完全覚醒》の効果により、《筋力上昇》を《火事場の馬鹿力》にランクアップしました』
俺に手を掴まれるとは思っていなかったのか、筋肉質な男は慌ててそれを振りほどこうとする。
「こ、この雑魚が! はなしやがれ!」
「お前今、うちの子のことクソガキって言ったか?」
「それがどうした! 先に吹っかけてきたのはそいつだろうが!」
「子どもの言うことにいちいちキレてんじゃねぇよ。このまま腕へし折るぞ」
「ぐっ……。て、てめぇ、それ以上やったらこっちも――」
「こっちも、なんだ? 《筋力上昇》でも使う気か? やってみろ。そしたら俺も本気でやってやる」
「なっ!? こ、こいつ、なんで俺のスキルを……」
他の二人の男が、苛立ったように言う。
「おい、もうさっさとスキル使ってやっちまえよ!」
「そのまま一気にぶんなぐってやれ!」
筋肉質な男は俺の手を振りほどこうとするが、ピクリとも動かず、顔中にどんどん汗をかき始めた。
「うちの子に謝れ。そしたらはなしてやる」
「だ、誰が、そんなクソガキに――ぐあっ!?」
力を込めると、男の手首からギシギシと骨が軋む音が聞こえ始めた。
男の顔がみるみる苦痛に歪んでいく。
するとそこで、手続きを終えたチグサがあっけらかんとしてやってきて、
「ん? どうした幸太郎殿、揉め事か?」
一瞬チグサの言葉に気を取られて力が抜けると、その隙に男は腕を引っ込めた。
男は青く変色した手首を睨みつけながら、
「て、てめぇ、いったい何者だ……」
「なんだ? もう忘れたのか? 俺はただのFランク冒険者だ」
「……ちっ!」
筋肉質な男がそのまま踵を返すと、他の二人の男は、「おいおい、帰るのか!?」「やっちまわねぇのかよ!?」と、戸惑ったようにその背中を追っていった。
チグサに向き直り、
「別に揉め事というほどじゃないよ」
「そうか。ならよかった」
それからリュックにのっているロロに、
「ロロ、なんであんなこと言ったんだよ。絡まれたらめんどくさいだろ?」
「だって……あいつ、幸太郎の悪口言ってたもん」
え? 何? じゃあ、ロロ、俺のために怒ってくれたの?
あぁ……。うちの子、マジでいい子だなぁ……。
「そっかそっか。ロロは俺のために怒ってくれたんだなぁ。ありがとう」
「……うん」
「でも、世の中には変な奴もいっぱいいるから、むやみやたらに他人をゴミ扱いしちゃだめだぞぉ」
「……わかった。でもあれはゴミ」
「そうだなぁ」
注意されて拗ねてるロロも可愛いなぁ……。
11
お気に入りに追加
1,627
あなたにおすすめの小説
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
クラフティリアへようこそ ~ものつくりチートでのんびり異世界生活~
樋川カイト
ファンタジー
かつて覇権ゲームとさえ謳われたVRMMOゲーム『クラフティリア』
そのサービス終了日、最後の瞬間までゲームの中で過ごすつもりだったシューゴは気が付くとクラフティリアによく似た異世界に転移してしまっていた。
ゲームと同じスキルを使うことができた彼は、開き直って生きていくことを決める。
これは、チート級のスキルを持った男が様々な出会いとともに生活していく物語である。
【完結】こちらダンジョン前雑貨店〜お客様は神様、勇者様、魔王様〜
はれはる
ファンタジー
異世界と現実を行き来する35歳独身貴族 橘一(タチバナ イチ)
魔王多分倒しません!
おそらく勇者になれません!
きっと魔法も使えません!
だってただの雑貨屋店主だから!
〜あらすじ〜
ある日現実と異世界を行き来する様になった主人公
異世界で雑貨店の店長として生活しながら
その世界の住人との交流する
果たして彼がこの世界に連れてこられた理由とは?
表紙画像はお絵描きばりぐっどくん製です
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
追放された回復術師、実は復元魔法の使い手でした
理科係
ファンタジー
冒険者パーティー【満月の微笑み】で回復術師として従事していたラノイは、その使い勝手の悪さからパーティーを追い出されてしまう。追放されたラノイは旅をする中で、商人であり鑑定魔法を持つチョウカと出会う。事情を話したラノイはチョウカの鑑定魔法を受けることに。
その結果、ラノイは回復術師でなく復元術師であることが判明した。
ラノイのこれからの運命はどうなってしまうのか!?
タイトル変えました。
元タイトル→「幼馴染みがパーティーから追放されたので」
小説家になろうでも載せています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる