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第1章:7度目の人生は侍女でした!
1.7度目の人生、いきなり修羅場ですか?!
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異世界へ転生とか、転移とか。
あり得ないと思うでしょう?
私もそう思っていました。
でもこの世界では結構な頻度で起こっているみたいなんですよ。
どうしてそんなことを言うのかって?
何せ、私、複数経験あるんです。
正直言いましょう。7回です。
信じられませんか?
あ、もちろんそれぞれが7回ではなく、転移と転生したのを合わせて7回ですよ。
1度目は、転移でした。
違う次元の世界から、今いる世界に転移させられちゃったみたいです。
しかも飛ばされたところが、
外洋のまっただ中でした!
360度、海しかない場所に落とされてしまいました。
そんなところでどうなったのかって?
もちろん、この世界に飛ばされてすぐに昇天しちゃいましたね。
だって泳げるわけないじゃないですか。
このシステムの運営、ほんとやばいですよね。
どブラックどころか、存在してごめんなさいレベル。異世界からのお客に対する扱いが杜撰極まりないですよね。
うん、まぁ生きていればこんなこともあるんです。
初めは怒り狂ってましたけど、もうずいぶん過去のことなので、今では辛くも何ともありません。
人生色々って訳です。
2度目は、農家の娘さんに転生しました。
平穏で平凡な人生を送って、孫に見守られながら天寿を全うし……。
3度目は、野生の鹿でした。
驚きですけど、人間以外にも転生しちゃうみたいです。
ライオンではなく鹿ですけどね。
思いっきり美味しく戴かれちゃう方。
まぁ蚤とかじゃなくて良かったっていうところでしょうか。でもとてもあっさりと病気で死んでしまいましたけど。可愛い子鹿だったのに。
4度目と5度目は無事、人間でした。
これは特筆すべきことはないので、置いておきます。
そして直近、6度目は……。
お姫様でした!
鹿とかからしたら、大出世です。
しかもですね、めっちゃ美人のお姫様です。
皇帝が治める国の、皇帝の後宮に住まう身分の低い妃から生まれた娘でした。
自分で言うのも何ですけど、誰もがため息を漏らす程の美人さんでしたね。
ちやほやされるってのは気持ちの良いことだと6度目の人生にして、初めて知りましたよ。
美味しいご飯もお宝も、食べ放題の持ち放題。
贅沢最高!
父親だってメロメロです。
そんなこんなで100人近くいる異母兄弟をぶっちぎって、父親からの寵愛を受けまくった私でしたが、ほら、卑しい身分出の第63女が目立っちゃいけませんでした。
たくさんいるお兄様とお姉様方の恨みを買ってしまっていたのです。
ね、そうなると無事であるわけないじゃないですか。
美人さんで権力もあるけれど、か弱く年若い女性ですし、男性には敵いません。さっくりあっさり暗殺されちゃいました。
そして、今。
7度目の人生なのですが。
って、いきなり修羅場です。
「イーディス。なんと意地の悪いことをしてくれたものだ。こんなことではお前を妻に迎えることなど出来ぬ!」
とてつも無いイケメンの若い男性が、泣き崩れるイーディスと呼ばれた女性を罵倒しました。
「殿下、何かの間違いでございます。今一度、今一度お確かめください。私は決してそのようなことは致しません」
イーディスは涙ながらに訴えました。
が、男性は聞き入れようとはしません。
「お前のその涙は偽りばかりだ。真であったことが一度でもあったか?」
「そんな、信じてくださりませ!」
「黙れ、イーディス!」
痴話喧嘩なのでしょうか。
結構な激しさでやり合う殿下と……イーディス様の後ろ側でハラハラしながら二人の諍いを眺めちゃってる侍女3。
それが私です。
あり得ないと思うでしょう?
私もそう思っていました。
でもこの世界では結構な頻度で起こっているみたいなんですよ。
どうしてそんなことを言うのかって?
何せ、私、複数経験あるんです。
正直言いましょう。7回です。
信じられませんか?
あ、もちろんそれぞれが7回ではなく、転移と転生したのを合わせて7回ですよ。
1度目は、転移でした。
違う次元の世界から、今いる世界に転移させられちゃったみたいです。
しかも飛ばされたところが、
外洋のまっただ中でした!
360度、海しかない場所に落とされてしまいました。
そんなところでどうなったのかって?
もちろん、この世界に飛ばされてすぐに昇天しちゃいましたね。
だって泳げるわけないじゃないですか。
このシステムの運営、ほんとやばいですよね。
どブラックどころか、存在してごめんなさいレベル。異世界からのお客に対する扱いが杜撰極まりないですよね。
うん、まぁ生きていればこんなこともあるんです。
初めは怒り狂ってましたけど、もうずいぶん過去のことなので、今では辛くも何ともありません。
人生色々って訳です。
2度目は、農家の娘さんに転生しました。
平穏で平凡な人生を送って、孫に見守られながら天寿を全うし……。
3度目は、野生の鹿でした。
驚きですけど、人間以外にも転生しちゃうみたいです。
ライオンではなく鹿ですけどね。
思いっきり美味しく戴かれちゃう方。
まぁ蚤とかじゃなくて良かったっていうところでしょうか。でもとてもあっさりと病気で死んでしまいましたけど。可愛い子鹿だったのに。
4度目と5度目は無事、人間でした。
これは特筆すべきことはないので、置いておきます。
そして直近、6度目は……。
お姫様でした!
鹿とかからしたら、大出世です。
しかもですね、めっちゃ美人のお姫様です。
皇帝が治める国の、皇帝の後宮に住まう身分の低い妃から生まれた娘でした。
自分で言うのも何ですけど、誰もがため息を漏らす程の美人さんでしたね。
ちやほやされるってのは気持ちの良いことだと6度目の人生にして、初めて知りましたよ。
美味しいご飯もお宝も、食べ放題の持ち放題。
贅沢最高!
父親だってメロメロです。
そんなこんなで100人近くいる異母兄弟をぶっちぎって、父親からの寵愛を受けまくった私でしたが、ほら、卑しい身分出の第63女が目立っちゃいけませんでした。
たくさんいるお兄様とお姉様方の恨みを買ってしまっていたのです。
ね、そうなると無事であるわけないじゃないですか。
美人さんで権力もあるけれど、か弱く年若い女性ですし、男性には敵いません。さっくりあっさり暗殺されちゃいました。
そして、今。
7度目の人生なのですが。
って、いきなり修羅場です。
「イーディス。なんと意地の悪いことをしてくれたものだ。こんなことではお前を妻に迎えることなど出来ぬ!」
とてつも無いイケメンの若い男性が、泣き崩れるイーディスと呼ばれた女性を罵倒しました。
「殿下、何かの間違いでございます。今一度、今一度お確かめください。私は決してそのようなことは致しません」
イーディスは涙ながらに訴えました。
が、男性は聞き入れようとはしません。
「お前のその涙は偽りばかりだ。真であったことが一度でもあったか?」
「そんな、信じてくださりませ!」
「黙れ、イーディス!」
痴話喧嘩なのでしょうか。
結構な激しさでやり合う殿下と……イーディス様の後ろ側でハラハラしながら二人の諍いを眺めちゃってる侍女3。
それが私です。
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