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52話 知られたくない過去。
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私は口に出すのも憚られると戸惑うふりをする。
「春をひさぐ……あぁごめんなさい。肉体労働に勤しんでいたと言うことも聞いています」
「え、あなた何を??!」
継母が落ち着きなく視線を動かした。
「元々貴族だった方が酌婦にまで落ちぶれて……。それはそれは辛い人生だったでしょうね。平民の妾を経て、今は正妻ですものね。日常の生活にも困らず、さらには他人の財産で贅沢をするなんて最高でしょう。ねぇデボラさん?」
「お母様?? 売春って……」
ルアーナが信じられないと首を振る。
継母の実家は没落した貴族だ。
継母は没落した後に生まれ、教育も何一つ受けることができなかった。
そうはいっても生きるために稼がねばならない。
元貴族で生活力もなく学がないとなれば稼ぐ手段は限られてくる。
(これはお父様もルアーナも知らないこと。……エリアナも知らなかった。継母様は決して過去を語らなかったから)
今回マンティーノス入りする前にレオンが、『オヴィリオ夫人は酌婦だった』と教えてくれたのだ。
きみが貶める相手の情報は持っておいた方がいいと。
継母はお父様の愛人になる前、場末の食堂で酌婦をしていたらしい。
酌婦の給金は少ない。
そのために食事にきた客相手に体を売り生活をする者も珍しくなかった(私も初めて知ったのだが庶民の店では一階が食堂、二階が売春宿という型式の店も少なくないらしい)。
全員が娼婦を兼ねているわけではないが、酌婦=娼婦と見るのが一般的だ。
(酌婦とだけ聞いていただけだったから、継母様が本当に娼婦であったとは限らなかったわ。当てずっぽうだったんだけど、言ってみるものね)
「ルアーナ、違うのよ。違うの……」
頭を抱え継母はひどく狼狽している。
隠し通していた後ろめたい過去が、このような形で表に出るとは思いもよらなかったのだろう。
虚な目をして譫言のように「違う」と繰り返している。
実の娘には愛情があるのだろう。
だが、そのルアーナの方はというと……。
母親とは違いしばらく虚空を見つめ息を吐き「嘘、こんなこと嘘だわ」と気持ちを奮い立たせて私を睨みつけた。
「フェリシア様、いい加減な事を言わないでください。私のお母様は貴族です。そんなことをするはずはありません」
「ルアーナさん。心中お察ししますわ。ショックでしょうね。あなたのお母様は今や立派なオヴィリオ夫人となられているのですから」
私は心より同情しているとルアーナをハグし、
「でも誰もが他人にはいえないことの一つや二つあるというものよ。過去のことだわ。気にすることじゃないで……」
「ちょっと!! ルアーナに触らないで!!!」
突然、継母の叫びと共に強い力で後ろに引っ張られた。
どこにこんな力があるのだろう。
私は後ろにひっくり返り、尻餅をつく。
「この性悪女!!! あなた何を企んでいるの!!!」
「フェリシア様!!」
壁際に控えていた護衛の騎士が駆け寄り、私を抱え起こした。
私はドレスの埃を払う。
お尻をしたたか打ったせいか、ひどく痛む。
(二度も乱暴な目に遭うなんて。今日は運のない日ね)
でも自ら罪を重ねてくれた。
このまま言い逃れができないほどに墓穴を掘ってほしい。私は軽く背中を押せばいい。
「オヴィリオ夫人。そもそもエリアナ様を殺す……なんて身の程知らずなことをしたせいで、現状を引き寄せてしまったのではないですか。静かに身の程を弁えてさえいれば、このままマンティーノスで暮らせていけたのに。自業自得というものです」
継母は仰け反った。
美しい顔が恐怖に歪む。
「ちょ……ちょっと何を……何を仰るの? 私がエリアナを殺す?? 怖いこと言わないでくださいな。血はつながらないとはいえ娘なのですよ」
「へぇ。そうですか。そういえば誕生日でいただいた最後のワイン、とっても美味しかったですよ?」
悲鳴をあげて継母は床にへたり込んだ。
耳を塞ぎ、号泣する。
(もっと悪あがきするかと思ったのだけど)
意外とあっさり折れたものだ。
次はルアーナだ。
「そういえば、ルアーナさん。あなたには貸しがありましたね。せっかくですから返していただけませんか?」
「か、借り?」
「ええ。お忘れかしら? 墓地で私を侮辱しましたよね」
「あ……」
ルアーナのこめかみが引き攣った。
やっと私がサグント侯爵家の嗣子の婚約者であり王太后殿下の庇護下にあるということを思い出してくれたようだ。
「な、何をすればいいの?」
私はルアーナに顔を寄せ、
「オヴィリオさんに愛人がいるはずです。その人のこと教えてくれないかしら」
「お…お父様にっ???」
お父様は好色だ。
自分の父親でありながら情けないことだが、お母様と結婚する前から他の女性と色々噂がある人だった。
王太后殿下でさえも身持ちが悪いと仰るほどだ(王太后殿下はお母様とお父様の結婚も反対していらしたのだ)。
(お父様がお母様が亡くなった後に継母様だけで満足するはずはないの)
いつだったか。
お父様が村から戻ってきた時、継母の使う香水とは違う甘い香りを漂わせていたことがあった。
エリアナに対してはどんな時でも愛情深く接してくれていたので(これも演技だったのだが)、深くは考えなかったが。
(あれは愛人と会っていたに違いないわ)
最新の愛人が誰か調べる必要がある。
エリアナ殺害の何かしらの証拠を屋敷に置いておくはずはないのだ。
「すぐに調べて教えてほしいの。自らのお父上のことですもの。ご存じですよね。できますよね?」
ルアーナにも心当たりがあるのだろう。小さく頷いた。
「……わかりました。ただし、約束してください。フェリシア様の満足いく結果をお伝えできた時は、私とホアキンのことを配慮してください」
うん。
思っていたよりもずっと聡い。
(ルアーナは情に流されない計算のできる子だったのね)
罪から逃れることはできないと考え、速攻で両親を切り捨てたようだ。
(さすが姉の婚約者を寝取るだけあるわね)
「いいでしょう。子爵にもあなた達二人の罪が軽くなるように口添えしておくわ」
ただし。
判断するのはレオンだけど、ね。
「春をひさぐ……あぁごめんなさい。肉体労働に勤しんでいたと言うことも聞いています」
「え、あなた何を??!」
継母が落ち着きなく視線を動かした。
「元々貴族だった方が酌婦にまで落ちぶれて……。それはそれは辛い人生だったでしょうね。平民の妾を経て、今は正妻ですものね。日常の生活にも困らず、さらには他人の財産で贅沢をするなんて最高でしょう。ねぇデボラさん?」
「お母様?? 売春って……」
ルアーナが信じられないと首を振る。
継母の実家は没落した貴族だ。
継母は没落した後に生まれ、教育も何一つ受けることができなかった。
そうはいっても生きるために稼がねばならない。
元貴族で生活力もなく学がないとなれば稼ぐ手段は限られてくる。
(これはお父様もルアーナも知らないこと。……エリアナも知らなかった。継母様は決して過去を語らなかったから)
今回マンティーノス入りする前にレオンが、『オヴィリオ夫人は酌婦だった』と教えてくれたのだ。
きみが貶める相手の情報は持っておいた方がいいと。
継母はお父様の愛人になる前、場末の食堂で酌婦をしていたらしい。
酌婦の給金は少ない。
そのために食事にきた客相手に体を売り生活をする者も珍しくなかった(私も初めて知ったのだが庶民の店では一階が食堂、二階が売春宿という型式の店も少なくないらしい)。
全員が娼婦を兼ねているわけではないが、酌婦=娼婦と見るのが一般的だ。
(酌婦とだけ聞いていただけだったから、継母様が本当に娼婦であったとは限らなかったわ。当てずっぽうだったんだけど、言ってみるものね)
「ルアーナ、違うのよ。違うの……」
頭を抱え継母はひどく狼狽している。
隠し通していた後ろめたい過去が、このような形で表に出るとは思いもよらなかったのだろう。
虚な目をして譫言のように「違う」と繰り返している。
実の娘には愛情があるのだろう。
だが、そのルアーナの方はというと……。
母親とは違いしばらく虚空を見つめ息を吐き「嘘、こんなこと嘘だわ」と気持ちを奮い立たせて私を睨みつけた。
「フェリシア様、いい加減な事を言わないでください。私のお母様は貴族です。そんなことをするはずはありません」
「ルアーナさん。心中お察ししますわ。ショックでしょうね。あなたのお母様は今や立派なオヴィリオ夫人となられているのですから」
私は心より同情しているとルアーナをハグし、
「でも誰もが他人にはいえないことの一つや二つあるというものよ。過去のことだわ。気にすることじゃないで……」
「ちょっと!! ルアーナに触らないで!!!」
突然、継母の叫びと共に強い力で後ろに引っ張られた。
どこにこんな力があるのだろう。
私は後ろにひっくり返り、尻餅をつく。
「この性悪女!!! あなた何を企んでいるの!!!」
「フェリシア様!!」
壁際に控えていた護衛の騎士が駆け寄り、私を抱え起こした。
私はドレスの埃を払う。
お尻をしたたか打ったせいか、ひどく痛む。
(二度も乱暴な目に遭うなんて。今日は運のない日ね)
でも自ら罪を重ねてくれた。
このまま言い逃れができないほどに墓穴を掘ってほしい。私は軽く背中を押せばいい。
「オヴィリオ夫人。そもそもエリアナ様を殺す……なんて身の程知らずなことをしたせいで、現状を引き寄せてしまったのではないですか。静かに身の程を弁えてさえいれば、このままマンティーノスで暮らせていけたのに。自業自得というものです」
継母は仰け反った。
美しい顔が恐怖に歪む。
「ちょ……ちょっと何を……何を仰るの? 私がエリアナを殺す?? 怖いこと言わないでくださいな。血はつながらないとはいえ娘なのですよ」
「へぇ。そうですか。そういえば誕生日でいただいた最後のワイン、とっても美味しかったですよ?」
悲鳴をあげて継母は床にへたり込んだ。
耳を塞ぎ、号泣する。
(もっと悪あがきするかと思ったのだけど)
意外とあっさり折れたものだ。
次はルアーナだ。
「そういえば、ルアーナさん。あなたには貸しがありましたね。せっかくですから返していただけませんか?」
「か、借り?」
「ええ。お忘れかしら? 墓地で私を侮辱しましたよね」
「あ……」
ルアーナのこめかみが引き攣った。
やっと私がサグント侯爵家の嗣子の婚約者であり王太后殿下の庇護下にあるということを思い出してくれたようだ。
「な、何をすればいいの?」
私はルアーナに顔を寄せ、
「オヴィリオさんに愛人がいるはずです。その人のこと教えてくれないかしら」
「お…お父様にっ???」
お父様は好色だ。
自分の父親でありながら情けないことだが、お母様と結婚する前から他の女性と色々噂がある人だった。
王太后殿下でさえも身持ちが悪いと仰るほどだ(王太后殿下はお母様とお父様の結婚も反対していらしたのだ)。
(お父様がお母様が亡くなった後に継母様だけで満足するはずはないの)
いつだったか。
お父様が村から戻ってきた時、継母の使う香水とは違う甘い香りを漂わせていたことがあった。
エリアナに対してはどんな時でも愛情深く接してくれていたので(これも演技だったのだが)、深くは考えなかったが。
(あれは愛人と会っていたに違いないわ)
最新の愛人が誰か調べる必要がある。
エリアナ殺害の何かしらの証拠を屋敷に置いておくはずはないのだ。
「すぐに調べて教えてほしいの。自らのお父上のことですもの。ご存じですよね。できますよね?」
ルアーナにも心当たりがあるのだろう。小さく頷いた。
「……わかりました。ただし、約束してください。フェリシア様の満足いく結果をお伝えできた時は、私とホアキンのことを配慮してください」
うん。
思っていたよりもずっと聡い。
(ルアーナは情に流されない計算のできる子だったのね)
罪から逃れることはできないと考え、速攻で両親を切り捨てたようだ。
(さすが姉の婚約者を寝取るだけあるわね)
「いいでしょう。子爵にもあなた達二人の罪が軽くなるように口添えしておくわ」
ただし。
判断するのはレオンだけど、ね。
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