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エピソード29
萌ゆる月(5)
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ハルは1度、吐息をこぼしてから口を開いた。
「まず、ここにいる全員が知っているように、
ヴァンパイアの弱点は太陽、それから銀だ。
身体能力は人間よりも遙かに高く、
更に、シーズンズと呼ばれる12人は、
それぞれに特殊な能力が備わっている」
「特殊な能力……それを、あんたは探ってたのか」
オレの言葉に、彼は深く頷いた。
「1月は他人の身体を乗っ取ることが出来る。
更には、自身の死徒の五感を共有することが出来る」
「共有!? って……ちょ、ちょっと待てよ。それじゃあ、セシルはっ……」
「そう。彼の見ていること、聞いていること、していること、
全て……1月が望めば、知ることが出来る」
「んなっ……!
そんな重要なことを、何で教えてくれなかったんだよ!?」
「僕らが知っていると1月に気付かれるわけにはいかなかった。それに……」
「安心しろ、バン。
だから、ここにセシルはいない」
ヴィンセントが補足してくれた。
オレは、セシルがユリアの稽古を見ようとしていなかった姿を思い出す。
「だが、そのことに関しては既に分かっていたんじゃないか?」
黙ったオレに代わるようにして、ヴィンセントが言った。
「以前、教会が1月を捕まえた時、ヤツの死徒をほとんど殺したはず。
それは、その能力を分かっていたからだ。それをお前が知らなかったとは思えない」
「僕が探っていたのは、身体を乗っ取るっていう能力の方だ」
ハルは手を組み直すと続けた。
「僕はそれを調べるため、セシルに嘘の情報を与えた。
1月がその情報を得れば、僕を殺しにかかってくるようなね。
でも、彼はその時、セシルを操ったり、
彼の身体を乗っ取ったりして僕を殺しに来たりはしなかった。
直接、姿を現したんだ。
それを見て、僕は確信したよ」
ヴィンセントが先を促すように眉根を寄せる。
「彼が死徒を操ったり、誰かの身体を乗っ取るには、
かなり近くまで接近する必要があるんだと。
これを知れたことで、1月を倒す算段はすべて整った」
ハルは言葉を切ってから、オレたちを眺めた。
それから、人さし指を立てる。
「まず、僕らの勝利条件はひとつ。
1月を殺すこと」
次いで、彼は指を3本立てた。
「僕らの敗北条件は3つ。
ユリアの心臓が壊されること。ユリアが連れ去られること。
それから、僕が殺されること。
僕が殺されたら、今、彼と相対できる者はいないから」
「あの、他のヴァンパイアに助けを求めることは――」
ユリアがおずおずと手を上げて問う。
ハルはそれに緩く首を振った。
「昔のヴァンパイアならいざ知らず、
今の世代は基本的に隠れて生きるのを好んでいる。
争いや揉め事を嫌がり、平穏であろうとするから、
僕らが助けを求めても応えてはくれないだろう。
僕だって、自分の家族が巻き込まれていなかったら、
1月を殺そうだなんて思わなかったし」
「そう、ですか……」
「……敗北の条件が多過ぎじゃねえか。
それなら、闘うのを避けた方がいいと思うんだが」
オレの言葉に、ハルはウンザリした様子で肩をすくめる。
「彼には寿命がない。
だから、いつまでだって付きまとってくるよ。
それに、今ならヴィンセントがいる。
これ程の戦力が手を貸してくれることは今後あり得ないだろうからね」
「……ユリアはどうするんだよ?」
「そうだな。せっかく鍛えたのに、前線に出さないのはもったいない」
「勿体ないって、そういう話じゃねぇっつの。
ユリアが連れてかれたら、こっちの負けなんだろ?
なら、闘わない方が――」
「もちろんユリアにも協力して貰うよ」
ハルはオレを遮るようにして、ぴしゃりと言った。
「正直なところ、ユリアを戦いに引き込むのは本意じゃない。
でも、背に腹は代えられない。
1月は強い。全力で当たって、やっと勝てるかどうかだから」
オレは、川辺で相対したジルベールに思いを馳せた。
あの男の中に1月がいたのだ。
シロですら手も足も出なかった強さ……
「――ただ、バン。君は別だ。
君には囮になってもらうけれど、
戦闘が始まったら、終わるまで軟禁させてもらう」
「……分かってる」
傭兵として各地を回っていたとしても、
相手がヴァンパイアでは大して役には立てない。
しかも、オレの中にはユリアの心臓があるのだ。
わざわざ戦って、こちらの弱点を晒す必要は無い。
……足手まといにだけはならないようにしないと。
オレは知れず拳を握り締める。
「それじゃあ、具体的にどうするかだけど……」
ハルが淡々と語ったことによれば……
ユリアのじいさんがかつて建てた古城に、1月をおびき寄せるらしい。
そこは窓ひとつ存在せず、出入口が1ヵ所しかなく、
更には、内部のあちらこちらに多数の罠が仕掛けられているという。
攻めづらく、守るには最適な場所ーー
「1月は、何人もの第一級処刑官を連れてくることが予想されるけれど、
まあ、通れる通路が固定されているから、ひとりひとり確実に倒していけると思う」
「待て。どうして、1月が処刑官を連れてくる?」
「1月が今、入っている身体が教会の神官なんだよ」
「それは……面倒だな……」
「この間、様子を探った時、彼は処刑官を連れていた。
今度も連れてくると考えた方が自然だろう。
第一級処刑官を殺せば、呪いに襲われる。
でも……罠や間接的に殺したのなら、呪いは発動しない。そうだね?」
「そうだ」
「まず、この処刑官については僕がやる。
とにかく数が多いだろうからね。
ただ、僕でも全員の足止めをすることは困難だろう。
そこで、ヴィンセントとセシルに出て貰う」
「俺はいいが、セシルでは……」
「これがあるでしょ?」
ハルはローブのポケットから何かを取り出すと、ヴィンセントに向かって投げた。
「これは……」
ヴィンセントの手のひらには、ちょこんと赤い石のはまった指輪が乗っている。
「叔父さん、持ってきたんですか?」
「うん。使えるものはなんでも使いたいからね。
これで眠らせて、全てが済んだら罠に捨てて処分すればいい」
そこで、ハルはゾッとするほど美しく笑った。
「1月はヴィンセントと相性が悪い。
彼の戦い方は、短慮が過ぎる。
ヴィンセントに呪いがあると分かっている以上、攻撃をためらうはずだ。
それなら、ヴィンセントを避けて真っ直ぐにユリア狙うだろう。
そこを、ヴィンセントとユリアで挟撃する」
ユリアがヴィンセントを見やる。
彼は視線に気付くと、小さく頷いた。
ハルは続けた。
「ここで一番大事なのは、僕が処刑官をいかに排除できるかだ。
処刑官さえいなければ、必ず優勢をとれる。
ヴィンセントを1月が殺してくれれば、万々歳だけどね」
「叔父さん!
そんな、死んで欲しいみたいに言うのはーー」
「事実、死んで欲しいんだよ?」
思わず席を立ったユリアに、ハルはむべもなく言い返した。
「それが最も効率的だし、それを分かってて、彼はここにいるんだから」
「ああ」
顔色ひとつ変えずに、ヴィンセントが相槌を打つ。
「でも、僕は……そんなのは、嫌です……」
「それなら、彼を殺されるより先に、君が1月にトドメを刺せばいい」
ユリアは俯いたまま拳を握り締めた。
「……はい」
それから、声を絞ると顔を持ち上げる。
その眼差しには、強い決意が滲んでいた。
「話はこれでおしまい。
それじゃあ僕らはヴィンセントの体調が万全になるまで、
おもてなしの準備をしようか」
ハルは椅子から立ち上がると、ローブを翻した。
次の瞬間には、彼の姿はかき消えていた。
「まず、ここにいる全員が知っているように、
ヴァンパイアの弱点は太陽、それから銀だ。
身体能力は人間よりも遙かに高く、
更に、シーズンズと呼ばれる12人は、
それぞれに特殊な能力が備わっている」
「特殊な能力……それを、あんたは探ってたのか」
オレの言葉に、彼は深く頷いた。
「1月は他人の身体を乗っ取ることが出来る。
更には、自身の死徒の五感を共有することが出来る」
「共有!? って……ちょ、ちょっと待てよ。それじゃあ、セシルはっ……」
「そう。彼の見ていること、聞いていること、していること、
全て……1月が望めば、知ることが出来る」
「んなっ……!
そんな重要なことを、何で教えてくれなかったんだよ!?」
「僕らが知っていると1月に気付かれるわけにはいかなかった。それに……」
「安心しろ、バン。
だから、ここにセシルはいない」
ヴィンセントが補足してくれた。
オレは、セシルがユリアの稽古を見ようとしていなかった姿を思い出す。
「だが、そのことに関しては既に分かっていたんじゃないか?」
黙ったオレに代わるようにして、ヴィンセントが言った。
「以前、教会が1月を捕まえた時、ヤツの死徒をほとんど殺したはず。
それは、その能力を分かっていたからだ。それをお前が知らなかったとは思えない」
「僕が探っていたのは、身体を乗っ取るっていう能力の方だ」
ハルは手を組み直すと続けた。
「僕はそれを調べるため、セシルに嘘の情報を与えた。
1月がその情報を得れば、僕を殺しにかかってくるようなね。
でも、彼はその時、セシルを操ったり、
彼の身体を乗っ取ったりして僕を殺しに来たりはしなかった。
直接、姿を現したんだ。
それを見て、僕は確信したよ」
ヴィンセントが先を促すように眉根を寄せる。
「彼が死徒を操ったり、誰かの身体を乗っ取るには、
かなり近くまで接近する必要があるんだと。
これを知れたことで、1月を倒す算段はすべて整った」
ハルは言葉を切ってから、オレたちを眺めた。
それから、人さし指を立てる。
「まず、僕らの勝利条件はひとつ。
1月を殺すこと」
次いで、彼は指を3本立てた。
「僕らの敗北条件は3つ。
ユリアの心臓が壊されること。ユリアが連れ去られること。
それから、僕が殺されること。
僕が殺されたら、今、彼と相対できる者はいないから」
「あの、他のヴァンパイアに助けを求めることは――」
ユリアがおずおずと手を上げて問う。
ハルはそれに緩く首を振った。
「昔のヴァンパイアならいざ知らず、
今の世代は基本的に隠れて生きるのを好んでいる。
争いや揉め事を嫌がり、平穏であろうとするから、
僕らが助けを求めても応えてはくれないだろう。
僕だって、自分の家族が巻き込まれていなかったら、
1月を殺そうだなんて思わなかったし」
「そう、ですか……」
「……敗北の条件が多過ぎじゃねえか。
それなら、闘うのを避けた方がいいと思うんだが」
オレの言葉に、ハルはウンザリした様子で肩をすくめる。
「彼には寿命がない。
だから、いつまでだって付きまとってくるよ。
それに、今ならヴィンセントがいる。
これ程の戦力が手を貸してくれることは今後あり得ないだろうからね」
「……ユリアはどうするんだよ?」
「そうだな。せっかく鍛えたのに、前線に出さないのはもったいない」
「勿体ないって、そういう話じゃねぇっつの。
ユリアが連れてかれたら、こっちの負けなんだろ?
なら、闘わない方が――」
「もちろんユリアにも協力して貰うよ」
ハルはオレを遮るようにして、ぴしゃりと言った。
「正直なところ、ユリアを戦いに引き込むのは本意じゃない。
でも、背に腹は代えられない。
1月は強い。全力で当たって、やっと勝てるかどうかだから」
オレは、川辺で相対したジルベールに思いを馳せた。
あの男の中に1月がいたのだ。
シロですら手も足も出なかった強さ……
「――ただ、バン。君は別だ。
君には囮になってもらうけれど、
戦闘が始まったら、終わるまで軟禁させてもらう」
「……分かってる」
傭兵として各地を回っていたとしても、
相手がヴァンパイアでは大して役には立てない。
しかも、オレの中にはユリアの心臓があるのだ。
わざわざ戦って、こちらの弱点を晒す必要は無い。
……足手まといにだけはならないようにしないと。
オレは知れず拳を握り締める。
「それじゃあ、具体的にどうするかだけど……」
ハルが淡々と語ったことによれば……
ユリアのじいさんがかつて建てた古城に、1月をおびき寄せるらしい。
そこは窓ひとつ存在せず、出入口が1ヵ所しかなく、
更には、内部のあちらこちらに多数の罠が仕掛けられているという。
攻めづらく、守るには最適な場所ーー
「1月は、何人もの第一級処刑官を連れてくることが予想されるけれど、
まあ、通れる通路が固定されているから、ひとりひとり確実に倒していけると思う」
「待て。どうして、1月が処刑官を連れてくる?」
「1月が今、入っている身体が教会の神官なんだよ」
「それは……面倒だな……」
「この間、様子を探った時、彼は処刑官を連れていた。
今度も連れてくると考えた方が自然だろう。
第一級処刑官を殺せば、呪いに襲われる。
でも……罠や間接的に殺したのなら、呪いは発動しない。そうだね?」
「そうだ」
「まず、この処刑官については僕がやる。
とにかく数が多いだろうからね。
ただ、僕でも全員の足止めをすることは困難だろう。
そこで、ヴィンセントとセシルに出て貰う」
「俺はいいが、セシルでは……」
「これがあるでしょ?」
ハルはローブのポケットから何かを取り出すと、ヴィンセントに向かって投げた。
「これは……」
ヴィンセントの手のひらには、ちょこんと赤い石のはまった指輪が乗っている。
「叔父さん、持ってきたんですか?」
「うん。使えるものはなんでも使いたいからね。
これで眠らせて、全てが済んだら罠に捨てて処分すればいい」
そこで、ハルはゾッとするほど美しく笑った。
「1月はヴィンセントと相性が悪い。
彼の戦い方は、短慮が過ぎる。
ヴィンセントに呪いがあると分かっている以上、攻撃をためらうはずだ。
それなら、ヴィンセントを避けて真っ直ぐにユリア狙うだろう。
そこを、ヴィンセントとユリアで挟撃する」
ユリアがヴィンセントを見やる。
彼は視線に気付くと、小さく頷いた。
ハルは続けた。
「ここで一番大事なのは、僕が処刑官をいかに排除できるかだ。
処刑官さえいなければ、必ず優勢をとれる。
ヴィンセントを1月が殺してくれれば、万々歳だけどね」
「叔父さん!
そんな、死んで欲しいみたいに言うのはーー」
「事実、死んで欲しいんだよ?」
思わず席を立ったユリアに、ハルはむべもなく言い返した。
「それが最も効率的だし、それを分かってて、彼はここにいるんだから」
「ああ」
顔色ひとつ変えずに、ヴィンセントが相槌を打つ。
「でも、僕は……そんなのは、嫌です……」
「それなら、彼を殺されるより先に、君が1月にトドメを刺せばいい」
ユリアは俯いたまま拳を握り締めた。
「……はい」
それから、声を絞ると顔を持ち上げる。
その眼差しには、強い決意が滲んでいた。
「話はこれでおしまい。
それじゃあ僕らはヴィンセントの体調が万全になるまで、
おもてなしの準備をしようか」
ハルは椅子から立ち上がると、ローブを翻した。
次の瞬間には、彼の姿はかき消えていた。
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