人狼坊ちゃんの世話係

Tsubaki aquo

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エピソード22

♡キャラメル・ショコラ(7)

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「くっ……バンさん……っ、
 少しだけ、力……緩めてっ……」

「無理、言うな……こんな、ぁっ、あっ……
 奥……すげ……ぅ、ヤバ……ぁ……っ」

 出し入れされる欲望は今にも弾けそうなほどパンパンに膨れていて、
 入口から奥までを余すことなく擦り上げられると、
 高みに放られたまま、戻ってこられなくなる。

「こんな、キツくされたら、
 保たないですってば……っ」

 次の瞬間、果てるギリギリの所にしがみ付いていた体がビクリと震えた。

「ひあっ!?」

 腰を前後に動かしながら、
 ユリアが緩く勃つオレの陰茎を握り締めたのだ。

「お、おまっ、またソコっ……」

「こっちに集中できたら、
 少しは力が抜けるかなって……」

「やめ……散々、弄ったろうが……っ」

「でも、こうして奥ゴリゴリしながら、
 扱かれるの好きでしょ?」

 スキとか、もう、そういう次元の話じゃない。

 何度もイッたソコは酷く敏感で、
 そんな場所を扱かれるのは、気持ちイイよりも苦しさの方が勝るというのに。

「ちょ、マジで手、止めっ……」

「ん、全然……力抜けないね……
 もう少し、激しくしよっか」

 ユリアがオレを見下ろして、ペロリと下唇を舐める。
 ああ、ダメだ。この目は、イくまで止めてはくれない……

 楕円を描くように腰を動かしながら、最奥を掻き混ぜられる。
 オレは荒い呼吸を繰り返した。

「はっ……は……はぁ、あ……」

 爪先が伸びる。意識が急激に遠ざかっていく。
 オレは眉根をギュッと寄せた。

「ぅくっ……!」

 ユリアの大きな手の中で屹立が震える。
 さすがに3度目となると、噴き上がる勢いはなく、
 薄く濁った液体がダラダラと竿肌を伝うだけだ。

「またイッちゃったね」

手の動きが緩まる。

「……ぁ? あっ、なにっ……」

余韻に胸を喘がせていたのも数秒で、
彼の搾り出すようにしていた手つきが、
再び速度を上げ始めた。

「う、ぁ……手、止めっ……
 今、イッたばっか、じゃ……!」

「もう1回、イこう?」

「ば、バカ、ぁっ……も、無理、
 そんな……すぐには……っ」

「イけますよ。まだ少し硬いから」

「ゆ、りあ、ぁ……止め……ホント、止めっ……」

 出した直後に扱くなんて、鬼畜の所業の他なにものでもない。

「ひっ、ひぃ、あっ、ダメだ、もっ……息出来なっ……
 んぐっ、ぅっ、死ぬ、死ぬからっ……」

 恥も外聞もなく、オレは泣いた。
 奥歯を噛みしめ、ふぅふぅと息を吐いた。

 痛いのは我慢できる。
 でも、こんなの無理だ。
 グズグズに頭の中がとろかされていく。

 とにかくこの甘い責め苦から逃れられるなら
 何だってすると思うほど、気持ち良くて、苦しくて、
 ……気持ち良かった。

「大丈夫、死なないよ」

 掠れた視界に、ユリアの声が聞こえた。

「……というか、バンさんはもう死ねないんだよ。
 僕とずっと、それこそ永遠に近い時を一緒に生きるんだから」

 足の間から聞こえてくる、グチュグチュと卑猥な水音が更に大きくなった。
 それと同時に、射精とは違う衝動が込み上げてきてオレはギクリとする。

「ユリア、頼む、扱くなっ……ホントに、ぁ、あっ、ああっ……
 それ、それ、マズイ、凄いの、来て……っ」

「んっ……ダメだよ、バンさん……そんな締め付けたら、僕もっ……」

 中で剛直が一回りも大きく膨れ上がり、
 穴口が限界まで拡げられる。
 
 ユリアがオレを抱いて体を強張らせた。
 最奥に突き刺さる屹立が、臓器をぐぅっと持ち上げる。

 あっと思った瞬間。
 
「~~~~~~ッッッ!」

 爆発。続いて、全身から力が抜けた。
 それは、射精とは比べようもない衝撃。

 中でユリアの欲望が跳ねる度に、
 ぴゅっと音を立てて、透明な液体が噴き上がる。

 オレは瞼をキツく閉じた。
 うっとりするほどの……解放感、だった。

「――――――え」

 絶頂の余韻を味わっていたユリアが、
 我に返ったような声を上げる。

「え、え、えっ……?」

「だ、だから、止めろ、って……
 言ったろうが……っ!」

 股間に痛いほどの視線を感じた。
 ユリアが、屹立の先端から、断続的に潮が飛ぶのをまじまじと見ている……

 オレは羞恥心に耐えかねて、
 両手で顔を覆った。

「み、見るなよ……バカ……」
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