人狼坊ちゃんの世話係

Tsubaki aquo

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番外編2

♡セシルくんは素直になりたい。(14)

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「んはぅっ……!」

 背が仰け反る。
 鋭く甘い衝動に、体が自分のものじゃないように反応した。

 恥ずかしかった。
 ヴィンセントの手が、口が、触れるところ全てが気持ち良くて、
 体がトロトロにとけていく。

 それを、ヴィンセントが見ているのだ。
 自然と開いたボクの足の間に、体が滑り込ませ、
 彼は戦いの時みたいな真剣な眼差しをボクに向けている。

 ボクは観察されながら、
 じっくりと、ねっとりと、乳首をねぶられた。

「や、だっ、なんで、見て……ん、んんっ、あっ……」

 抵抗しようと思えば出来るのに、
 ボクはギュッとシーツを握り締めて、荒い呼吸を繰り返す。

 戦慄いた唇から、飲み下せなかった唾液がこぼれた。

「見ないで、よ……恥ずかしい……か、ら……」

 じいっと見られているのに、感じてしまう。
 恥ずかしくて、たまらない。
 それなのに、どうしてか今すぐイッてしまいそうなくらい感情が昂ぶっていた。

「はぅぁ……」

 見ないで。恥ずかしいよ。
 ああ、でも……
 もっと、たくさん、ヴィンセントに恥ずかしいところを見られたい……

 相反する感情が胸の内で渦を巻いて、ボクは混乱した。

「あっ、やっ、はぁっ、あぁつ……」

 ヴィンセントは乳首の根本を指先でつまんで、
 こよりを捻るようにしながら先端を舌先で突いたり、
 しつこいくらいに扱いてくる。

「ヴィンセント……お願い……下も、触って……」

 ボクは耐えきれずに、自らスカートを持ち上げた。
 全身が強張って、下着の中で欲情が痛いほど勃起していた。

「……なんて格好をしているんだ、お前は」

 ヴィンセントが呻くように言う。
 見れば、彼の頬は耳まで赤くなっていた。

「……ドキドキした?」

 問いに、ヴィンセントは肩を竦めた。

「…………ずっとしている。
 自分の我慢強さに、驚くほどな」

 言葉にキュンと下腹部が疼く。
 それと同時に、彼はボクの両足を抱き上げた。

「わっ……!」

 下着の片方の紐を解かれ、
 反り立つ屹立が取り出される。

 外気が触れて、体がピクピクした。
 恥ずかしくて顔を背けると、

「ふぇっ……!? ちょ、ヴィンセント……ッ!?」

 ねっとりと温かな感触に包まれて、
 ボクは鋭い快感に狼狽した。

 ヴィンセントの大きな口が、ボクの欲情を咥え込んでいる。
 根元まで、ずっぷりと。

「あっ、は、ぁっ……口、は……ダメ、ダメ……
 ダメだって、ば……ぁっ!」

 苦しいほどの快感に、ボクは彼の頭を押しのけようとした。
 でも、逆にヴィンセントの髪を掴んで、股間に押し付けてしまう。

「ひ、ぃっ……や、ダメ、イッちゃう……
 すぐ、イッちゃうか、ら……!」

 ボクは足をジタバタさせて、訴えた。
 でも、ヴィンセントの力に敵うわけなんてなくて、
 更に激しく吸い上げられる。

 加えて、お尻に圧迫感まで覚えた。
 太い指がボクをこじ開け、ぐちゅぐちゅと肉壁を突き回す。

「ぅ、あ、ぁっ、あっ、あっ、あぁあっ……!」

 やがて、彼の指の腹がコリコリした部分を探り当てた。

「ひぐっ……!」

 ヴィンセントがボクの反応を見過ごすことはなくて、

「あ、やめ……やめて……っ」

 強く深く、そこばかりを捏ね回された。
 ボクはブリッジするみたいに背が仰け反らせて、
 呼吸も忘れて、中の指をぎゅうううっと締め付けた。

「い、ぃ……イッちゃ……っ!」

 下腹部にわだかまっていた熱が、
 怒濤の勢いで、噴き上がった。

「ん……」

 絶頂の余韻に浸る暇もなく、
 ヴィンセントはボクのを口で扱き続ける。

 むしろ、先ほどよりも舌の動きは激しさを増していて、
 ボクはパニックに陥った。

「ひ、ぃいっ……あ、やだ、やだ、口っ、離してっ……
 ヴィ、ヴィンセント! ダメ、ダメ、やだ、くるしっ……」

 食べられちゃう。
 ボクの、おち×ちん……ヴィンセントに食べられちゃう……!

「だ、ぁ、めっ……ダメ、ヴィンセント、
 やだ、やぁ……おかっ、おかひく……なっちゃうかりゃっ……!」

 体がビクビクして止まらない。
 ボクはヴィンセントの髪をぎゅっと掴んだ。

 怖いよ。ヴィンセント。
 体がバラバラになっちゃうよ……!

「んひっ、ふぐっ……ぁ、ああっ、やだ、やだ、
 ヴィンセントっ、ヴィンセン……あぁぁああっ……!」

 彼の口の中で、ボクは連続でイッた。
 ヴィンセントの喉がゴクリと上下する。

「ひっ、ひぁっ、ぅう、
 もう、もう……ゆるじて……ぎもぢいいの止まんなぃ……
 ぅ、ううっ…んぅう……っ」

 ボクは形振り構わず泣いて訴えた。
 息の仕方が思い出せない。
 頭が真っ白で、何も考えられない。死んじゃうかと思った。

「ヴィンセント……ヴィンセント……
 ボクだけ、きもぢいいの……やだ……
 やらよ……やら……」

 だんだんと射精とは違う、尿意に近い衝動まで湧いてくる。

 挿れてよ。
 挿れて、ヴィンセント。
 じゃないと、また……最後まで出来なくなっちゃう。

「うっ、うぅっ……ヴィンセント……
 も、口は……やめ……」

 しゃくりあげて泣き出した頃、
 やっとヴィンセントの口が離れて、
 ボクの足を下ろしてくれた。

「……悪い」

 陶然とした表情で、ヴィンセントは謝った。

「う……」

 謝るとかいらない。
 だから、早く、早く。

「セシル。
 ……抱いても、いいか」

 ボクを抱きしめたヴィンセントが、耳朶で囁いた言葉を、
 ボクは夢見心地で聞いた。

「ん……挿れて……
 ヴィンセントの……全部、飲み込みたい……」
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