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エピソード11:2部スタート
♡愛おしい人、可愛い人(2)
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「……無理させちゃって、ごめんなさい」
うなだれたユリアに、オレはぶんぶんと首を振った。
「無理なんてしてねぇし!
こうしてお前と触れ合えて、凄く幸せだよ。気持ちいいし。
ってか、別に勃ってなくても挿れられるから……っ」
「やだよ、そんなの。
するなら、一緒に気持ち良くなりたいもの」
無視して腰を下ろそうとすると、ベッドに押し倒された。そのまま抱きしめられる。
腹に熱いユリアの剛直が当たっている……
「ちゃんとバンさんも感じられるようになったら、
挿れたいって前から言ってるでしょ。僕は待てるから、無理しないで」
「だから、無理じゃねーって」
勃つまで待つって、それじゃあいつになるか分かんねぇし。
昨日も、一昨日も、全く同じやり取りの末、挿れなかったのだ。
……生殺しだ。
「こうして、抱きしめて眠れるだけで僕は幸せだから」
「お前のココは、そうは思ってないみたいだけど」
オレは一念発起して体を起こすと、ユリアの首筋に噛みついた。
「んんっ、バンさっ……」
ちゅ、ちゅ、と首筋、鎖骨、脇腹と唇を押し付けて、体を下へとずらしていく。
恥骨を舌でなぞり、やがて彼の足の間に体を滑り込ませると、
屹立の先端を口に含んだ。
「んぁっ、ちょ、どこ、舐めてっ……!」
「このままじゃ、お前、寝不足になりそうだからさ」
唾液をたっぷりと含んだ舌を、剛直に絡める。
表皮に唾液を塗り込めていく。
「ん、んん、んっ……」
獣の影がちらついた。
意識を反らすべくオレは必死に顔を動かす。
「あ、やっ……ダメ、バンさん、ダメだよ、も、それ、
出ちゃうっ、出ちゃうからっ……!」
「ん? いいぜ? 出して……」
「はぁ、ぁっ……ダメだってば……汚いよ……口、離して……っ」
「やーら」
「……っ!」
頬を真っ赤にして、ユリアがオレの頭を押しのけようとする。
……可愛い。
ユリアは、目に涙をためて、困ったように眉根を寄せていた。
「ユリア、気持ちいいな……?」
「う、うぅ……バンさん……凄いエッチな顔して……
あっ、ぁ、ダメ、奥まで咥えたらっ、すぐにイッちゃうって、言ってるのにっ……」
「ほら、いけよ……」
ますます舌の動きを激しくすれば、口に含んだ屹立が一回りも体積を増して、
唇が限界まで押し広げられた。
その瞬間、ユリアはオレの髪をぎゅっと掴んだ。
「で……っ、出る、出ちゃ……っ!!」
びゅくんっ、と屹立が跳ねて、熱液が勢いよく噴き上げる。
「ンくっ……!」
粘着質な白濁が、口の中いっぱいに広がる。
最後の一滴まで搾り取るように吸い付けば、口の中が真っ白になった。
「ぁ、あ、出ちゃってる……
バンさん、離してよ……そんな、に、吸わないで……っ」
喉を鳴らして飲み干すと、引き続き舌を動かす。
ソコは果てながらもなお、雄々しい硬度を保っていた。
「も、う……っ、聞いてよ……は、ぁっ、あ、また、僕っ……」
「まだまだイけるだろ?」
「あっ……!」
両手で扱きながら顔を上下させれば、濃厚なオスの香りが口の中に広がる。
唇を戦慄かせるユリアが可愛くて、オレは執拗に肉竿を舐め回した。
「ん、ぁ! も、バンさんの……意地悪っ……!」
……尻に欲しい。
一息に貫かれて、ガンガン最奥を責め立てて欲しい。
舐めてるうちに、オレのち×こがエレクトすればワンチャンあるのではないか。
そんな期待に胸を膨らませたものの、
結局、愚息は最後までスンとしたままだった……
うなだれたユリアに、オレはぶんぶんと首を振った。
「無理なんてしてねぇし!
こうしてお前と触れ合えて、凄く幸せだよ。気持ちいいし。
ってか、別に勃ってなくても挿れられるから……っ」
「やだよ、そんなの。
するなら、一緒に気持ち良くなりたいもの」
無視して腰を下ろそうとすると、ベッドに押し倒された。そのまま抱きしめられる。
腹に熱いユリアの剛直が当たっている……
「ちゃんとバンさんも感じられるようになったら、
挿れたいって前から言ってるでしょ。僕は待てるから、無理しないで」
「だから、無理じゃねーって」
勃つまで待つって、それじゃあいつになるか分かんねぇし。
昨日も、一昨日も、全く同じやり取りの末、挿れなかったのだ。
……生殺しだ。
「こうして、抱きしめて眠れるだけで僕は幸せだから」
「お前のココは、そうは思ってないみたいだけど」
オレは一念発起して体を起こすと、ユリアの首筋に噛みついた。
「んんっ、バンさっ……」
ちゅ、ちゅ、と首筋、鎖骨、脇腹と唇を押し付けて、体を下へとずらしていく。
恥骨を舌でなぞり、やがて彼の足の間に体を滑り込ませると、
屹立の先端を口に含んだ。
「んぁっ、ちょ、どこ、舐めてっ……!」
「このままじゃ、お前、寝不足になりそうだからさ」
唾液をたっぷりと含んだ舌を、剛直に絡める。
表皮に唾液を塗り込めていく。
「ん、んん、んっ……」
獣の影がちらついた。
意識を反らすべくオレは必死に顔を動かす。
「あ、やっ……ダメ、バンさん、ダメだよ、も、それ、
出ちゃうっ、出ちゃうからっ……!」
「ん? いいぜ? 出して……」
「はぁ、ぁっ……ダメだってば……汚いよ……口、離して……っ」
「やーら」
「……っ!」
頬を真っ赤にして、ユリアがオレの頭を押しのけようとする。
……可愛い。
ユリアは、目に涙をためて、困ったように眉根を寄せていた。
「ユリア、気持ちいいな……?」
「う、うぅ……バンさん……凄いエッチな顔して……
あっ、ぁ、ダメ、奥まで咥えたらっ、すぐにイッちゃうって、言ってるのにっ……」
「ほら、いけよ……」
ますます舌の動きを激しくすれば、口に含んだ屹立が一回りも体積を増して、
唇が限界まで押し広げられた。
その瞬間、ユリアはオレの髪をぎゅっと掴んだ。
「で……っ、出る、出ちゃ……っ!!」
びゅくんっ、と屹立が跳ねて、熱液が勢いよく噴き上げる。
「ンくっ……!」
粘着質な白濁が、口の中いっぱいに広がる。
最後の一滴まで搾り取るように吸い付けば、口の中が真っ白になった。
「ぁ、あ、出ちゃってる……
バンさん、離してよ……そんな、に、吸わないで……っ」
喉を鳴らして飲み干すと、引き続き舌を動かす。
ソコは果てながらもなお、雄々しい硬度を保っていた。
「も、う……っ、聞いてよ……は、ぁっ、あ、また、僕っ……」
「まだまだイけるだろ?」
「あっ……!」
両手で扱きながら顔を上下させれば、濃厚なオスの香りが口の中に広がる。
唇を戦慄かせるユリアが可愛くて、オレは執拗に肉竿を舐め回した。
「ん、ぁ! も、バンさんの……意地悪っ……!」
……尻に欲しい。
一息に貫かれて、ガンガン最奥を責め立てて欲しい。
舐めてるうちに、オレのち×こがエレクトすればワンチャンあるのではないか。
そんな期待に胸を膨らませたものの、
結局、愚息は最後までスンとしたままだった……
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