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クラスメート達との絡み合う関係 2
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コーヒーショップの空いていたテーブル席に4人で座っても上条は泣き止まない。
「なあ、上条、飲み物を買ってくるけど飲みたい物あるか?」
「ヒック、ヒック、ヒック」
ああ、これは無理だな。
「それじゃ、季節のおすすめのフラペチーノにしようか、奢るからね」
「「やったあ、私も」」
「しょうがない、二人にも奢るよ。
じゃあ買ってくるね」
その間に上条を何とかしろと言う無言の圧力を与えて、僕はドリンクを買いに行く。
しかし予定外の出費だよ、二千円じゃ収まらないよね。
僕はぶつくさ言いながらも4人分のドリンクを買ってテーブルに運んでゆく。
「上条、ほら飲めよ」
それなりに落ち着いたらしく上条は泣き止んではいる。
でも二人の表情を見る限り、泣いている事情についてはあまり聞き出せてはいない様だ。
そんな上条がフラペチーノに口を付けたタイミングを見計らって僕は上条に話しかける。
「なあ、上条、少しは落ち着いたか?」
「ひっく、うん、ひっく」
「そうか、話したくなったらでいいから、僕に伝えたいことを話してくれよ」
「ひっく、わかった。じゅるるる」
フラペチーノが飲めるぐらいには落ち着いてきたようだ。
「ひっく、山本、ひっく。山本に話をしてから私は何度もお母さんに、ひっく、『最初をパパにあげるのがトレンドになってるからって私は嫌、そんな事出来ない』って訴えたんだよ。
でも全然、ひっく、聞いてくれないの。
ねえ、お母さんおかしいよね、ありえないよね」
「えっ、それってアメリカの有名なカリスマモデルの呟きから始まった最初はパパにあげようってやつ?
嘘、あれってジョークでしょう」
「そう、そうだよね、あんな話本気にしちゃだめだよね、ひっく、ひっく。
でもお母さんは真剣で、お父さんの合意まで取っちゃって。
このままだと、来週にはお父さんと.....ひっく、ひっく、お父さんとさせられちゃうよ、うええええん」
「そんな信じられない。上条のお母さんて絶対におかしいよ」
「そうだよ、上条は嫌だったら逃げちゃえばいいじゃん。そんなの受けいるれう必要なんか無いんだから」
髙橋も委員長も上条のお母さんの使用としていることを否定している、僕だって否定するさ。
2人の賛同を得たせいでまた上条が泣きだしちゃったよ。
よっぽど、辛かったんだろうね。
「ひっく、ひっく、それでね、私ね、やっぱりね。 この間お願いしたようにもう山本に貰ってもらうしかないと、ひっく、ひっく、思うの。
ねえ、ひっく、いいでしょう、ひっく。
私の初めて山本にあげるから、ひっく、そうすればお母さんんも諦めるから、ひ、ひ、ひいいん」
「「それはダメ」」
髙橋と委員長がハモる。
「ひっく、じゃ、じゃあ、どうすればいいの?
私ずっと頑張ったんだよ、ひっく、でも、でも、お母さん、全然、全然聞いてくれないの」
「取り合えず逃げちゃえば」
うわ、委員長が投げ出したよ。
「ええ、ひっく、逃げるって、ひっく、どこに、いつまで、ひっく、ひっく」
「取り合えずXデーを外せば、次は半年先でしょう。来週いっぱいどこかに籠ればい良いんじゃない」
「委員長、どこかって、当てとかあるわけ」
「なに他人事みたいに、頼られたのは山本でしょう。
匿うのは貴方の役目でしょう」
こいつ、さらっと人に面倒ごとを押し付ける気だ。
「だって、貴方学生にしてはお金持ちでしょう」
「なんでだよ、なんで僕がお金を持ってるとか言う訳」
「だって、山本は受精一時金を貰ってるはずよ」
委員長は、人のプライベートをどこまで知ってるわけ?
「なあ、委員長、なんでそんな人んプライべートを.....まあ、今は良いか。
匿うねえ、いっそ娼館に籠るか」
「はああ、山本ってどんだけ娼館好きなわけ?
まあ、でもいい案かも、娼館ならお金もかからないし、泊りにしておいて昼間は学校に行くのもありだし。
でも、娼館には上条一人じゃ止まれないわよ。
山本、あんた上条と一緒に泊まるわけ」
「まあ、そうするしかないし」
「ダメ、あり得ない、2人とか絶対に嫌」
高橋はやっぱりそういうよね。
「なら、あきも一緒に泊まればいいじゃない。
私も泊まっても良いし」
「ちょ、ちょっと、少し落ち着こうか、どこに泊まるかは別にして逃げるってのはありだと思うよ。
でも黙って逃げて警察に捜索願とか出されると僕たちが誘拐犯にされかねないよ。
だから、まずは上条のお母さんと話をしてみようか。
それでもダメなら宣言して逃げ出せばよいよ」
「でも、お母さんには何度も言ったし」
「だから、僕が一緒に行くよ。
後は委員長にも付き合ってもらおうかな」
「えっ、私も付き合う訳」
「だって僕だけだと、勘違いされるでしょう」
「勘違い」
「そう、彼氏とか、それにその後隠れたら僕が強奪したって思われるし。
だから、委員長も一緒に行ってほしいわけ」
「まあ、それはそうかもね。
仕方ないか、私も付き合うよ」
「で、で、私は」
「高橋か、高橋も一緒に行くか、僕の彼女役で」
「山本君、今言ったよね、彼女って、私の事を彼女って」
「いや、彼女役、委員長はそのまま真面目な委員長で」
「なんで、私は彼女じゃないわけ」
「彼女役ね、役だから、委員長と上条の友達の高橋とその彼氏、そんな配役が良いと思うんだよね。
つまり、まじめな委員長とおせっかいの高橋、その彼氏で役立たずの山本ってわけ」
「はああ、いいわよ、どうせ私はまじめ子ちゃん役よね。
それで、どう説得するわけ」
「そこは当たって砕けろとしか言えないな。
まあダメなら逃げるって話だしね」
「はああ、山本が考えることだもんね、そんなもんよね。
期待した私が馬鹿だった、まあしょうがないわ、当たって砕ければいいわけね」
「いや、砕けるって決めつけないでほしいわ」
「もう、いいじゃん、行こう、これ以上話しても変わらないし」
「なあ、上条、飲み物を買ってくるけど飲みたい物あるか?」
「ヒック、ヒック、ヒック」
ああ、これは無理だな。
「それじゃ、季節のおすすめのフラペチーノにしようか、奢るからね」
「「やったあ、私も」」
「しょうがない、二人にも奢るよ。
じゃあ買ってくるね」
その間に上条を何とかしろと言う無言の圧力を与えて、僕はドリンクを買いに行く。
しかし予定外の出費だよ、二千円じゃ収まらないよね。
僕はぶつくさ言いながらも4人分のドリンクを買ってテーブルに運んでゆく。
「上条、ほら飲めよ」
それなりに落ち着いたらしく上条は泣き止んではいる。
でも二人の表情を見る限り、泣いている事情についてはあまり聞き出せてはいない様だ。
そんな上条がフラペチーノに口を付けたタイミングを見計らって僕は上条に話しかける。
「なあ、上条、少しは落ち着いたか?」
「ひっく、うん、ひっく」
「そうか、話したくなったらでいいから、僕に伝えたいことを話してくれよ」
「ひっく、わかった。じゅるるる」
フラペチーノが飲めるぐらいには落ち着いてきたようだ。
「ひっく、山本、ひっく。山本に話をしてから私は何度もお母さんに、ひっく、『最初をパパにあげるのがトレンドになってるからって私は嫌、そんな事出来ない』って訴えたんだよ。
でも全然、ひっく、聞いてくれないの。
ねえ、お母さんおかしいよね、ありえないよね」
「えっ、それってアメリカの有名なカリスマモデルの呟きから始まった最初はパパにあげようってやつ?
嘘、あれってジョークでしょう」
「そう、そうだよね、あんな話本気にしちゃだめだよね、ひっく、ひっく。
でもお母さんは真剣で、お父さんの合意まで取っちゃって。
このままだと、来週にはお父さんと.....ひっく、ひっく、お父さんとさせられちゃうよ、うええええん」
「そんな信じられない。上条のお母さんて絶対におかしいよ」
「そうだよ、上条は嫌だったら逃げちゃえばいいじゃん。そんなの受けいるれう必要なんか無いんだから」
髙橋も委員長も上条のお母さんの使用としていることを否定している、僕だって否定するさ。
2人の賛同を得たせいでまた上条が泣きだしちゃったよ。
よっぽど、辛かったんだろうね。
「ひっく、ひっく、それでね、私ね、やっぱりね。 この間お願いしたようにもう山本に貰ってもらうしかないと、ひっく、ひっく、思うの。
ねえ、ひっく、いいでしょう、ひっく。
私の初めて山本にあげるから、ひっく、そうすればお母さんんも諦めるから、ひ、ひ、ひいいん」
「「それはダメ」」
髙橋と委員長がハモる。
「ひっく、じゃ、じゃあ、どうすればいいの?
私ずっと頑張ったんだよ、ひっく、でも、でも、お母さん、全然、全然聞いてくれないの」
「取り合えず逃げちゃえば」
うわ、委員長が投げ出したよ。
「ええ、ひっく、逃げるって、ひっく、どこに、いつまで、ひっく、ひっく」
「取り合えずXデーを外せば、次は半年先でしょう。来週いっぱいどこかに籠ればい良いんじゃない」
「委員長、どこかって、当てとかあるわけ」
「なに他人事みたいに、頼られたのは山本でしょう。
匿うのは貴方の役目でしょう」
こいつ、さらっと人に面倒ごとを押し付ける気だ。
「だって、貴方学生にしてはお金持ちでしょう」
「なんでだよ、なんで僕がお金を持ってるとか言う訳」
「だって、山本は受精一時金を貰ってるはずよ」
委員長は、人のプライベートをどこまで知ってるわけ?
「なあ、委員長、なんでそんな人んプライべートを.....まあ、今は良いか。
匿うねえ、いっそ娼館に籠るか」
「はああ、山本ってどんだけ娼館好きなわけ?
まあ、でもいい案かも、娼館ならお金もかからないし、泊りにしておいて昼間は学校に行くのもありだし。
でも、娼館には上条一人じゃ止まれないわよ。
山本、あんた上条と一緒に泊まるわけ」
「まあ、そうするしかないし」
「ダメ、あり得ない、2人とか絶対に嫌」
高橋はやっぱりそういうよね。
「なら、あきも一緒に泊まればいいじゃない。
私も泊まっても良いし」
「ちょ、ちょっと、少し落ち着こうか、どこに泊まるかは別にして逃げるってのはありだと思うよ。
でも黙って逃げて警察に捜索願とか出されると僕たちが誘拐犯にされかねないよ。
だから、まずは上条のお母さんと話をしてみようか。
それでもダメなら宣言して逃げ出せばよいよ」
「でも、お母さんには何度も言ったし」
「だから、僕が一緒に行くよ。
後は委員長にも付き合ってもらおうかな」
「えっ、私も付き合う訳」
「だって僕だけだと、勘違いされるでしょう」
「勘違い」
「そう、彼氏とか、それにその後隠れたら僕が強奪したって思われるし。
だから、委員長も一緒に行ってほしいわけ」
「まあ、それはそうかもね。
仕方ないか、私も付き合うよ」
「で、で、私は」
「高橋か、高橋も一緒に行くか、僕の彼女役で」
「山本君、今言ったよね、彼女って、私の事を彼女って」
「いや、彼女役、委員長はそのまま真面目な委員長で」
「なんで、私は彼女じゃないわけ」
「彼女役ね、役だから、委員長と上条の友達の高橋とその彼氏、そんな配役が良いと思うんだよね。
つまり、まじめな委員長とおせっかいの高橋、その彼氏で役立たずの山本ってわけ」
「はああ、いいわよ、どうせ私はまじめ子ちゃん役よね。
それで、どう説得するわけ」
「そこは当たって砕けろとしか言えないな。
まあダメなら逃げるって話だしね」
「はああ、山本が考えることだもんね、そんなもんよね。
期待した私が馬鹿だった、まあしょうがないわ、当たって砕ければいいわけね」
「いや、砕けるって決めつけないでほしいわ」
「もう、いいじゃん、行こう、これ以上話しても変わらないし」
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