普通の僕が性王と呼ばれる世界【R-18】

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高橋との関係

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娼館のベッドで寝ころぶ僕の横にはうっとりとした顔で僕を見つめる高橋が居る。
なんでこうなった?

「なあ、高橋、脚で抑え込んで無理やり中だしをさせるのは反則じゃないか」

「えへへへへ」

「なんだよ、こいつ」

人の文句をへらへらした笑い顔で流す高橋にムカついて僕は高橋のぽっぺを引っ張る。

「おお、高橋のほっぺ、結構伸びるじゃん」

「やだあ、痛い、痛いって」

髙橋が現実に戻ってきたようなのでほっぺから手を離してやる。

「ひどいよ、山本、こんなかわいい子のほっぺを引っ張るなんて」

「悪いのは高橋な。
人が話しかけてもろくに返事をしないし」

「えへへへ」

こいつ、全然悪いと思ってないよな。

僕がもう一度と思い、高橋のほっぺに手を伸ばすと今度は器用によけられてしまう。

「なんども引っ張られるわけないじゃん」

「そうかよ、それよりさっきも言ったけど、脚で抑え込んで無理やり中だしをさせるのは反則だと思うんだけどな」

「えへへへ」

こいつまた、今度は下腹部を幸せそうに撫でているし。

「いいじゃん、あきは子宮に山本から精を注いでほしかったんだもん。
姉貴からアフターピルも貰ってんだし」

くそう、そんなに幸せって顔でほほ笑まれたら文句も言えなくなる。

「まあいいや、高橋『あき』ああ、名前で呼んでほしいのか」

「そうだよ、あきって呼んでよ」

「ううん、まあいいか。
あきがそんなに嬉しかったんなら良しとしよう。
ああ、アフターピルは忘れずに飲んどけよな」

「うん」

僕の言葉で高橋の顔が大輪の花のような笑顔に変わり、僕に抱き着いてくる。
すべすべな高橋の肌はとても気持ち良くて、僕の胸に押し付けられる高橋の乳房の柔らかさにくらっとする。
この破壊力に負けた僕は本来言うべき言葉を押し留めて、言ってはいけない言葉を発してしまう。

「なあ、高橋『あき』...あき、もう一回しようか」

「えへへへ、山本がそんなにしたいならしてあげてもいいよ」

偉そうな高橋。

「ふ~ん、あきはあんまりしたくないようだから、服を着ようか」

僕は身体を捻って高橋から離れようとする。

「わああ、うそ、うそ、うそです、ごめんなさい。
もう一回、ううん何度でもあきは山本に抱かれたいよ。
だから、離れないでよ」

髙橋が必死に僕にしがみ付いてくる。
やばいなあ、益々避けるべき方向に向かってしまうよ。
でも、僕は自分の心に浮かぶ誘惑に素直に従ってしまう。

「そうか、じゃあ、『あきは山本さんに夢中です、どうか抱いてください』って言ってみようか」

「はああ、山本って調子に乗り過ぎ、ううううう悔しい、でも.....」

口では悔しそうにしているが、顔はだらしなくにやけてるぞ。

「あきは山本さんに夢中です、どうか抱いてください。あきのおまんこ山本がほしいです、子宮にもっと注いでください」

言葉が終わると僕の視界が塞がれて、僕の唇が高橋の唇に強く押し付けられる。
僕は高橋を征服した高揚感に包まれる。

そして発情したメスの高橋は僕を執拗に求め出すので僕も反撃する。
まずは蕩けるような高橋のキスの攻撃を僕のキスで上書きし、愛液が溢れかえる高橋の蜜ツボを僕の肉棒でかき回す。

僕の愛撫でデリケートになった高橋の体は僕の愛撫に面白いように反応し嬌声を上げる。

僕はその嬌声の指揮者を気どり、僕の指の動きに合わせて髙橋の嬌声がまるで楽器を奏でる様に部屋に響き渡らせる。

僕たちは心はこの狂宴に飲み込まれ、流れる様に体に入り込んでくる快楽の渦に身を任す。
ひたすら互いの身体を貪り喰い、快楽を与え、快楽を受け取る。
2人の身体も心も一つになったような錯覚に包まれる頃、

「あああああああ」

ひときわ高い声が髙橋から上がると、この狂宴が終幕となる。
満足げな顔をして横たわる高橋。

髙橋の裸の胸が荒い息で上下しているのに目が奪われる。
上気した高橋の肌から匂い経つ高橋のメスの匂いにまた僕の心が奪われそうになる。
気が付けば自分の心の半分は高橋に魅了されている。
だからこそ、このままではいられない。

そして、逝ってしまった高橋がこっちの世界に戻ってくるまでの間、僕はこれから高橋に言わなければならない言葉を考えている。
その言葉はきっと高橋を傷つけるけど、言わなければあとでもっと高橋が傷つくことになる。
だから僕は意識を取り戻した高橋に話しかける。

「なあ、高橋『あき』、ああ、あき、僕たちの関係って何だと思う」

「私たちの関係?、山本はどう考えてるの」

髙橋の目が不安で揺れる。

「仲の良いクラスメートかな」

「こんなふうに私を夢中にさせといてそんな事を言うんだ」

髙橋の言葉が僕の心を突き刺してくる。
高橋の言う通りだよ、でも.....

「今は僕もあきに夢中だよ、でも明日からはまたクラスメートに戻るんだ」

僕の一言で柔らかな高橋の身体が強張る。

「やだ、もう無理、山本は私で遊んだら直ぐに捨てるわけ」

「いや、だって、それが娼館のルールだろう」

「ううううう、ルールとか持ち出して、狡いよ、山本は」

確かにね、僕は狡い。でも割り切って振り切らないと僕には高橋の思いに答える覚悟は無い。

「わるいな、でも他の選択肢は無いんだ」

悪いのは一回で終わらせなかった僕のせいでもあるよね。
高橋に勘違いさせたよね。

「山本は狡いよ、人に『夢中です』とか言わせといて、その返事がこれなんだ」

「本当にごめん」

僕は謝るほかに高橋にかける言葉が浮かばない.
髙橋は自分の言葉が僕に届かないことに気づいて口を閉ざしてしまう。

そして、僕たちは後味の悪い思いを感じながらぎこちなく娼館を後にした。

そして僕は一晩中、自分の不誠実さと用心の足りなさに落ち込んで悶々として過ごすことになる。

 

 それでも夜は明けて日は昇る。
寝不足の身体に鞭打って僕は起き上がり、食事をとり、支度をして、普段通りに家をでる。

『学校に行きたくない』

僕はその言葉を何度も心の中で繰り返しながらも重い足取りで学校に向かう。

そして教室の前で何度か躊躇してから扉をあける
扉の先には見なれたクラスの光景がある。
髙橋も何時ものメンバーと楽しそうにおしゃべりをしている。

空元気かもしれないが取り合えず高橋が学校に来ていることにほっとする。

「おはよう」

ぼくは毎朝のルーティンとしての挨拶をクラスメート達に投げかける。

「おはよう」

何人かが挨拶を返してくれる
そして.....

僕に向かって走り込んできた高橋が僕の胸にダイブしてくる。
僕は転びそうになりながらも高橋を受け止める。

「おはよう、山本」

「ああ、おはよう」

「「「「「きゃああああ」」」」」」

周りから悲鳴のような歓声があがる。

「えへへへ、ねえ山本、山本は知らないかもしれないけど、あきは簡単には諦めない人なんだよ。
だから、あきは山本に夢中だから、諦めないから」

「「「ひゅう、ひゅううう」」」

髙橋の宣言は響き渡りクラスのみんなもその声を聴いている。
そして、高橋の告白を聞いたクラスメート達からの冷やかしの声に僕たちは包まれる。

「むにゅう」

油断した僕の唇が髙橋の唇で塞がれる。

「ええええ、あき、やばいって」

「おうううう、山本殺す」

「きゃああ、キス、キスですか」

みんなの注目の中、僕は高橋に捕まってしまうのだった。
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