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高橋の思い
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僕は平凡な高校生、平凡な高校生なんだ。
念仏のように唱えてみる。
いっぽうで、紗枝さんの申し入れはしっかり受けたりするんだけどね。
どこが平凡な高校生かって言われるよね。
まあ、できる男には2面性があるってことさ。
それでも今は平凡な高校生。
だって学校に居るからね。
学校での僕なんか平凡なモブさ。
そう思っていて正しい時期もありました。
でも最近は少しヤバい。
娼館に入り浸っているっていう噂がたってどんな男だって話しになっている。
だからクラスでもなんとなく様子を伺われてたりするのさ。
「よう、山本元気か」
そんな雰囲気とは縁の無いのがこいつ、高橋だ。
「高橋さん、勘弁してください。僕は高橋さんのパシリにはなれません」
「はあ、山本、まだそんなこと言って惚けるの。
私にあんなことやこんなことをした癖に。
私は山本に散々おもちゃにされたのよ、しくしくしく」
ざわ、ざわ、ざわ、周りがざわめいた気がした。
「ちょ、ちょっと、高橋さん、人聞きの悪いことは言わないでくださいよ」
「だって、私が嫌だって言うのに、山本は私の脚を『わああ、ちょっと高橋さん、二人でゆっくりとお話をしませんか』...そうね、じゃあちょっと付き合ってもらうわよ」
髙橋が歩きだしたので僕は連行されるように後をついてゆく。
行き先は、やっぱりここだよね、旧校舎の空き教室だ。
「それで、高橋さんは僕になんの御用ですか」
「はっ、山本は薄情すぎよ。
それとも、私をほっぽって焦れるのを見て楽しんでるの。
それって、ちょっと悪趣味すぎるんじゃない」
「いや、それってなんの話?」
「ううううう、やっぱり山本は酷い。
私とセックスする件を考えておくっていったじゃん」
「ああ、それね。正直セックスは間に合ってて....ひゃあ、どこ触ってんだよ」
「嘘つき、ここは元気でセックスしたいって言ってるし」
「いや、言って無いって、ちんぽは喋らないし」
「もう、山本は擬人法って知らないわけ」
「擬人法、ええっ、高橋って意外に頭とか良い訳?」
「なによ、意外に頭が良いって!
このくらいの事で頭が良いって言われるの?
山本って私をなんだと思ってるわけ?」
「いや~、毎回ちんぽを触る痴女...とか」
「ひ、酷い、痴女ってなによ」
「だって、今もセックスの督促してるし」
「な、な、な、なによ、ほら見なさいよ、私とセックスしたいでしょう」
ほら、痴女じゃん。僕の目の前でスカートを捲り上げるし
「お、今日も白か、偉い健全な高校生」
「いや、パンツ見せて健全と言われても.....そこはエロい目で迫ってほしいかな」
ふふふふ、高橋君、君はしらないと思うが、僕は年上のお姉さまの色香で散々迫られてるのだよ。
だから、耐性があるのさ。
「無理、くまちゃん図柄の白パンツじゃ萌えないし」
「はああ、くまちゃん図柄、あるか、そんな物
どんな目をしてるの、良く見なよ」
ああ、高橋って単純、目の前に突き出される白パンに包まれた股間。
仕方ない、撫でてあげよう、すりすりすり。
「ひゃああ、な、なにすんのよ」
「擦るとくまちゃん図柄が浮き出るかと思って」
「浮き出るわけないじゃん。それにお股のところにくまちゃん図柄なんかないでしょう。図柄があるのはもっと上よ」
言葉を切った高橋が真面目な顔になる。
「ねえ、私にちゃんと向き合ってよ。
山本は私の性器も舐めたじゃない、私は山本のちんぽを咥えたのよ。
そこまでしたのに何でお預けなの、待ってるの、私待ってるのに」
ううん、適当にごまかそうと思ったけど無理っぽいかな。
「なあ、高橋、セックスをしたいって言うけどさあ。
何の為にセックスってをしたいって思ってるわけ」
僕が急に真面目そうな話を始めたので、高橋の顔がハトが豆鉄砲を喰らったようになったよ。
「セックスの目的、目的って、よくわかんないけど私は山本のちんぽが欲しいのよ。
貴方のちんぽを口で咥えてから下半身がずっと疼いてるの、多分...子宮が欲しがってるの」
「子宮が欲しがってるのは精子だろう。
それじゃあ、高橋は妊娠して僕の子供を産みたいわけ?」
この世界では基本的にセックスは子作りはの為にする行為だ。
こいつはどこまで考えてるんだろう?
「子供、いやいや、それは無理、無理でしょう」
「だよね、だったらセックスは無理だろう」
生理不順の治療薬としてのピルはあるみたいだから、本当は避妊してのセックスもありだけどね。
「でも子供って山本は極端すぎすよ」
「そうか、でも妊娠したら産む義務があるんだろう」
この世界では妊娠したら特別な事情がない限り生む義務がある。そのかわり産んだ子供を育て上げるために国は色々とサポートしてくれる。
「それはそうだけど、でもそれを山本が考える必要はないわよ。
男は種をまくだけで、その先は女の世界だから」
おまえ、簡単に言うなよ。
「まあ、娼館で知らない女に種をまいた場合は確かにそうだけどさ。
髙橋はクラスメートだろう。
同じ教室で高橋が悪阻で苦しんでるときや、子供がお腹を蹴ったって喜んでるときや、破水した生まれるぞって時に知らんぷりし続けられると思うか?
無理だよ、だから高橋とはセックスはできないよ」
「山本はそんなことまで考えてたんだ」
そう呟いてから、僕の言葉を噛み締める様に高橋は静かに佇んでいる。
そんな高橋を見てやっぱり高橋とのセックスは無理だと思いながら、僕は静かに教室から抜け出すのだった。
念仏のように唱えてみる。
いっぽうで、紗枝さんの申し入れはしっかり受けたりするんだけどね。
どこが平凡な高校生かって言われるよね。
まあ、できる男には2面性があるってことさ。
それでも今は平凡な高校生。
だって学校に居るからね。
学校での僕なんか平凡なモブさ。
そう思っていて正しい時期もありました。
でも最近は少しヤバい。
娼館に入り浸っているっていう噂がたってどんな男だって話しになっている。
だからクラスでもなんとなく様子を伺われてたりするのさ。
「よう、山本元気か」
そんな雰囲気とは縁の無いのがこいつ、高橋だ。
「高橋さん、勘弁してください。僕は高橋さんのパシリにはなれません」
「はあ、山本、まだそんなこと言って惚けるの。
私にあんなことやこんなことをした癖に。
私は山本に散々おもちゃにされたのよ、しくしくしく」
ざわ、ざわ、ざわ、周りがざわめいた気がした。
「ちょ、ちょっと、高橋さん、人聞きの悪いことは言わないでくださいよ」
「だって、私が嫌だって言うのに、山本は私の脚を『わああ、ちょっと高橋さん、二人でゆっくりとお話をしませんか』...そうね、じゃあちょっと付き合ってもらうわよ」
髙橋が歩きだしたので僕は連行されるように後をついてゆく。
行き先は、やっぱりここだよね、旧校舎の空き教室だ。
「それで、高橋さんは僕になんの御用ですか」
「はっ、山本は薄情すぎよ。
それとも、私をほっぽって焦れるのを見て楽しんでるの。
それって、ちょっと悪趣味すぎるんじゃない」
「いや、それってなんの話?」
「ううううう、やっぱり山本は酷い。
私とセックスする件を考えておくっていったじゃん」
「ああ、それね。正直セックスは間に合ってて....ひゃあ、どこ触ってんだよ」
「嘘つき、ここは元気でセックスしたいって言ってるし」
「いや、言って無いって、ちんぽは喋らないし」
「もう、山本は擬人法って知らないわけ」
「擬人法、ええっ、高橋って意外に頭とか良い訳?」
「なによ、意外に頭が良いって!
このくらいの事で頭が良いって言われるの?
山本って私をなんだと思ってるわけ?」
「いや~、毎回ちんぽを触る痴女...とか」
「ひ、酷い、痴女ってなによ」
「だって、今もセックスの督促してるし」
「な、な、な、なによ、ほら見なさいよ、私とセックスしたいでしょう」
ほら、痴女じゃん。僕の目の前でスカートを捲り上げるし
「お、今日も白か、偉い健全な高校生」
「いや、パンツ見せて健全と言われても.....そこはエロい目で迫ってほしいかな」
ふふふふ、高橋君、君はしらないと思うが、僕は年上のお姉さまの色香で散々迫られてるのだよ。
だから、耐性があるのさ。
「無理、くまちゃん図柄の白パンツじゃ萌えないし」
「はああ、くまちゃん図柄、あるか、そんな物
どんな目をしてるの、良く見なよ」
ああ、高橋って単純、目の前に突き出される白パンに包まれた股間。
仕方ない、撫でてあげよう、すりすりすり。
「ひゃああ、な、なにすんのよ」
「擦るとくまちゃん図柄が浮き出るかと思って」
「浮き出るわけないじゃん。それにお股のところにくまちゃん図柄なんかないでしょう。図柄があるのはもっと上よ」
言葉を切った高橋が真面目な顔になる。
「ねえ、私にちゃんと向き合ってよ。
山本は私の性器も舐めたじゃない、私は山本のちんぽを咥えたのよ。
そこまでしたのに何でお預けなの、待ってるの、私待ってるのに」
ううん、適当にごまかそうと思ったけど無理っぽいかな。
「なあ、高橋、セックスをしたいって言うけどさあ。
何の為にセックスってをしたいって思ってるわけ」
僕が急に真面目そうな話を始めたので、高橋の顔がハトが豆鉄砲を喰らったようになったよ。
「セックスの目的、目的って、よくわかんないけど私は山本のちんぽが欲しいのよ。
貴方のちんぽを口で咥えてから下半身がずっと疼いてるの、多分...子宮が欲しがってるの」
「子宮が欲しがってるのは精子だろう。
それじゃあ、高橋は妊娠して僕の子供を産みたいわけ?」
この世界では基本的にセックスは子作りはの為にする行為だ。
こいつはどこまで考えてるんだろう?
「子供、いやいや、それは無理、無理でしょう」
「だよね、だったらセックスは無理だろう」
生理不順の治療薬としてのピルはあるみたいだから、本当は避妊してのセックスもありだけどね。
「でも子供って山本は極端すぎすよ」
「そうか、でも妊娠したら産む義務があるんだろう」
この世界では妊娠したら特別な事情がない限り生む義務がある。そのかわり産んだ子供を育て上げるために国は色々とサポートしてくれる。
「それはそうだけど、でもそれを山本が考える必要はないわよ。
男は種をまくだけで、その先は女の世界だから」
おまえ、簡単に言うなよ。
「まあ、娼館で知らない女に種をまいた場合は確かにそうだけどさ。
髙橋はクラスメートだろう。
同じ教室で高橋が悪阻で苦しんでるときや、子供がお腹を蹴ったって喜んでるときや、破水した生まれるぞって時に知らんぷりし続けられると思うか?
無理だよ、だから高橋とはセックスはできないよ」
「山本はそんなことまで考えてたんだ」
そう呟いてから、僕の言葉を噛み締める様に高橋は静かに佇んでいる。
そんな高橋を見てやっぱり高橋とのセックスは無理だと思いながら、僕は静かに教室から抜け出すのだった。
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