普通の僕が性王と呼ばれる世界【R-18】

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逢瀬の終わり 4

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初めてヒデちゃんが私の家に泊まってから、私達のタガは外れてしまった。
嘘、成人で人妻の私が全く自制しなかったのだ。

ヒデちゃんは毎日学校から帰るとカバンを家に置くと直ぐに私の家に来る。
母が仕事で出ている内に抱き合うためだ。

ヒデちゃんが家に来るなり私達は裸になる。
私の部屋まで待てなくてリビングや時には玄関で私もヒデちゃんも裸になり抱き合う日もあった。

嘘です。ごめんなさい。

玄関に服を脱ぎ捨ててドアに手をついてお尻を突き出してヒデちゃんを迎えるのが毎日の日課。
外に聞こえないように声を殺してヒデちゃんのおちんちんを受け入れるの。
そしてヒデちゃんの熱い物を子宮に受け止めて崩れ落ちるの。

その後、私は這いながらリビングに行くわ。
時にはヒデちゃんのズボンのベルトを首に巻かれてワンコの様に歩いたわ。
私はヒデちゃんの物なんだって実感してドキドキが止まらなかった。

そしてリビングでは私は四つん這いになってお尻を突き出すの。
私のおまんこを旦那さまのおちんちんでいっぱいにしてもらうのよ。
四つん這いの姿勢でお尻を掴まれて旦那さまのおちんちんをおまんこに叩きつけられるの。
獣の様な声で私はよがり狂うの。

最後は私の部屋。
今度は私がお姉さん役。
高校生の制服を着てヒデちゃんを待つの。
小さい時の様にヒデちゃんが私に甘えてくる。
膝枕がお気に入りね。

悪戯で私のおっぱいに触ったり、スカート捲りをしたりするのよ。
スカートの中に潜り込んでおまんこを舐められたら後はなし崩し。
体中をヒデちゃんに舐め回されるの。
いっぱいにキスをしてお互いを抱きしめるの。

エッチ以外の事だってしたわよ。
日曜日にはデートをしたわ。
ヒデちゃんは私に制服を着させようとしたけど流石に断ったわ。
頑張って若く見える服を着たけどね。

デートでは最初はウインドショッピング。
色々と連れ回してヒデちゃんはくたびれたみたいね。
でも、下着売り場でエッチな下着を選んで復活してたけどね。

レストランではテラス席に座ったの。
道ゆく人達から凄く見られている気がしたわ。
私達ってどんな風に見られてたのかしら?

視線と言えばアベックで娼館に入った時の視線は凄かったわ。
刺すような視線ってこれなんだって思った物。
ヒデちゃんと一緒だからそれさえも快感だったけどね。

永遠に続けば良いと思っていたそんな日々にも終わりはきたの。
当たり前よね。
あんだけヒデちゃんの精子を子宮に注ぎ込んで貰ったんだもの。

妊娠が分かって私は正気に帰ったわ。

私は人妻。
今は赤ちゃんを生む為に精子を貰っている人妻。
妊娠したら、夫の所に帰らないといけない人妻なの。

そう、私はヒデちゃんを愛してはいけない。
ええ、愛してなんかいないの。
私はそう自分に言い聞かせたの。
そして私は人妻として振る舞うの。



ヒデちゃんが学校に向かうのを確認してヒデちゃんの家へお邪魔する。

ヒデちゃんのお母さん。初美さんにお詫びをするためだ。

私のヒデちゃんに対する愛情は本物だ。
お腹には確かに感じる子供に2人の愛の証を感じているもの。

でもヒデちゃんにも、初美さんにもそれは言えない。
私の子が欲しいという欲望にヒデちゃんを巻き込んだとして謝るしかないのだ。
そうしないと私がヒデちゃんの未来を奪ってしまうもの。

だから初美さんに私はお礼とお詫びを言うの。

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

ヒデちゃんの家の前に立ち、インターホンを押す。
画面に現れた初美さんにお話があるのでお邪魔したいという。
初美さんは無言で頷くだけ。
私は覚悟を決めてドアを開ける。

玄関で向き合う初美さんは何も言わないで私を見つめている。
そんな初美さんに私も言葉が出ない。

ただ向かい合うだけ、どの位そんな時間を過ごしたのだろうか?

きびすを返して歩き出す初美さん。
私は慌てて後を追う。

扉の先のリビングのソファーに私は促される。
ヒデちゃんが小さい頃、私が良くこの家にお邪魔していた時と同じソファー。
私はそこに腰掛ける。

しばらくすると初美さんがお茶をもって戻って来る。

コトリという音でして私の前にお茶が置かれる。
初美さんが私の正面に座る。

「私はヒデちゃんに勘違いさせた悪い女です。
謝っても許しては頂けないと思いますが……すいませんでした」

本当なら世間話やお互いの近況など話して場を和らげるのだろうけど。
私はいきなりあやまってしまう。

「ミサトちゃんが英雄と子作りをしていることには薄々は気づいていましたよ。
まあ、毎日娼館に通うんですから嫌でも判っちゃうのよね。
それで、初美さんは英雄に抱かれるために実家に戻ったのかしら?」

「いいえ、そんなつもりはありませんでした。
私はずっと夫との間に子供が欲しいと思ってました。
初美さんが旦那様との間にヒデちゃんを授かったように。
でも無理でした。
夫にも諦めろと言われて娼館で子種をもらうことにしたんです。
でも夫が側にいるのに娼館で男に抱かれるのは嫌でした。
だから実家に戻り娼館に通うことにしたんです」

「なら、なんで英雄となの?」

「神様のいたずらでしょうか?
ヒデちゃんが娼館で指名してくれたんです。
たまたまなんでしょうが私にはこの上ない救いでした。
だから私は端なくもヒデちゃんを求めてしまったんです。
ヒデちゃんに縋り付いてしまったんです」

「そう、偶然なのね。
でも、英雄に抱かれてしまうともう他の男とのセックスには満足できないでしょう」

「そうなんだしょうか?
私はヒデちゃんに抱かれるまでは夫としかしたことが無いので余り比べようも無いのですが?
でもなんでそう思うんですか?」

「英雄の父親がそうだったからね。
まあ、英雄ほどではないけれど。
それでも月に一度は女を抱けたの。
だからね、あの人の周りにはあの人を取り合う女が溢れてたわ」

「そうですか
確かにヒデちゃんは規格外ですね。
昨夜だけで5回は私の中に果てました」

「そう、5回もね。
それでミサトさんはどうだったの?」

「どうって……正直に言えば数え切れないくらいに逝きました。
何度も意識を飛ばしましたし」

「あら、すごいのね。
そんな経験をしたら英雄とはもう離れられないわね」

「そうですね。
いえ、違います。
今ならまだ間に合います。
でも、これ以上抱かれたら私はヒデちゃんから離れられなくなります。
だから、今日初美さんにお詫びをしたら夫の待つ家に帰ろうと思いこうやってお邪魔したんです」

「そうなのね。
今なら英雄を忘れて夫の元に戻れるのね。
できるならそうしなさい。
英雄の側にいたら平穏な暮らしは無理よ。
英雄は決してミサトさんだけのものにはならないもの。
夫がそうだったわ」

初美さん、とっても寂しそう。
でも初美さんはご主人を忘れられないのね。
私には無理かな?
ヒデちゃんが他の女の所に行ってしまってまで家は守れないわ。

「はい、私は夫の元に戻ります。
そしてヒデちゃんに貰った子供を私たち夫婦の宝物にします。
大切な宝を私達夫婦にもたらしてくれたヒデちゃんに感謝して宝を夫婦で慈しみます」

でも、心の中には違う思いが残るのだろう。

『この子は私とヒデちゃんとの愛の証の宝物、私の愛おしい人と生きた証、私の愛おしい赤ちゃん』

その思いは消せそうに無いもの。


☆☆☆☆☆


僕が学校から帰った時には全ては終わっていた。
母からは『貴方は遊ばれたの、早くに終わってよかったわ』といわれた。

僕は勝手に自分がミサト姉の止まり木になったと思い込み、ミサト姉はずっと僕の元にいるのだと思い込んでたんだ。
僕はミサト姉が飛び去って行くのを止められ無かった自分の不甲斐なさを嘆くしか無かった。

そして、一ヶ月後には、妊娠の確定連絡が届き、翌々年の正月に久しぶりに届いたミサト姉からの年賀状には親子3人で幸せそうに笑う写真が写されていた。

その写真を見て僕は彼女を手に入れるチャンスが永遠に来ない事を知ったのだった。
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