7 / 82
上条雪 2
しおりを挟む 陽がとっぷり暮れた頃に、クライヴとリラの父であるチャールズ・アリエスは屋敷に戻ってきた。
何やら憑き物が取れたようにチャールズは穏やかな笑みを浮かべていた。
リラはふたりが何を話したのか少し気になったものの、男同士の会話を尋ねるなど不躾だろうと思い尋ねることはなかった。
晩餐後。
リラとクライヴはチャールズの執務室に案内された。
要件はもちろん、チャールズが婚約証書に署名するためであった。
チャールズは執務机の正面のソファに座るようにふたりを促した。
「リラ、クライヴ様と一緒にいて幸せかい。」
チャールズは、真剣に真っ直ぐな瞳でリラに尋ねた。
おそらくこれはリラへの最後の確認なのだろう。
この婚約証書にチャールズがサインすれば、後戻りはできず、クライヴとの婚約そして結婚はより約束されたものになる。
「はい、お父様。クライヴ様といて、とても幸せです。」
リラは緊張しながらも、真っ直ぐ瞳でチャールズにそう答えた。
リラに迷いはなかった。
誰かといて、これほどまでに心が動かされることなど初めてだった。
おそらくこれからもクライヴ以外の人間にこれほど心を動かされることはないだろう。
リラは素直にそう思えたのだった。
「そうか。リラ、幸せになってくれ。忙しいとは思うが、我が家にも領地にもいつでも遊びにきて構わないからな。」
チャールズは立ち上がり、執務机に向かうとササッと机に置かれた羽ペンで二枚の婚約証書に自身の名前を記し、横に家紋の捺印を行うと一枚をクライヴに手渡した。
「クライヴ様、大変お待たせいたしました。こちらでよろしいでしょうか。」
「ありがとうございます。義父上《ちちうえ》。」
『義父上』その言葉を受けチャールズは照れくさそうに優しく微笑んだ。
「こちらこそ、義息子《むすこ》になってくださってありがとうございます。」
翌朝。
ふたりは街の外れの墓地を訪れた。
これからの門出を母に報告ためだった。
「クライヴ様、わざわざこちらにお越しいただきましてありがとうございます。」
リラは墓跡を花を供えながら、クライヴに礼を言った。
「いや、いずれ訪れたいとは思っていた。」
クライヴのその言葉にリラは目頭が熱くなった。
「俺も手を合わせていいだろうか。」
「はい。もちろんです。」
リラは、手を合わせ終わるとクライヴにその場を譲った。
暫くクライヴは目を瞑り手を合わせていた。
クライヴが祈り終わると、ふたりはそのまま馬車に乗りアクイラ国皇城へと出発した。
アクイラ国までは橋を渡ればすぐであるが、皇城までは馬車で三日であった。
リラは、これから待ち構える出来事に不安を抱えながら移り行く景色を眺めていた。
皇城についたら、まず最初はアクイラ国皇と皇后への挨拶だろう。
それから婚約式の打ち合わせ、結婚までのスケジュールの相談などやることは山積みである。
リラの希望としては、領地でやり残した仕事や学園の卒業式もあるため、挨拶が終わったら一度領地に帰りたいと思っていた。
(色々、クライヴ様と相談しなくては…。)
「リラ、改めて礼を言わせてくれ。」
物思いに耽るリラにクライヴはリラの左手を取り、薬指をなぞりながら話しかけた。
「婚約に了承、いや、妻になってくれる決断をしてくれてありがとう。」
そう言うとクライヴはその手に口付けをした。
「リラの家族はいいな。ルーカスは面白いし、チャールズはとても優しく、心温かい家族だよ。今まで出逢ったどんな貴族よりも素晴らしい家族に思えた。」
クライヴはもの寂しげな表情を浮かべた。
「リラに、あらかじめ謝っておきたいことがある。」
リラは、いつになく頼りないクライヴの表情にドキリッとした。
一体、今からどんな言葉が紡がれるのだろうか。
(まさか、未だにアクイラ国皇に了承を得ていないのかしら…。)
元々身分違いの結婚である、結婚証書は発行されているものの未だにアクイラ国皇や皇后の了承を得ていない可能性は十分にあった。
そうなると、もしかしたら本国に別の婚約者が待っているのかもしれない。
リラは身震いし、不安に怯えた表情を浮かべた。
クライヴは、そんなリラの表情を見ると、少しだけ口元を緩めると優しく肩を抱き寄せた。
「結婚については問題ないと思っているのだが、不安なのは俺の家族のことだ。」
「え?」
リラは意味がわからないといったように小首を傾げた。
「以前にも話した通り、俺は家族と決して良好な関係ではない。母と弟は俺以上に癖のある人間だ。そのことでリラを悩ませるかもしれない。そのことがリラに申し訳なくて。」
リラは自分が想像したよりも他愛ない内容に拍子抜けしたのか、きょとんっとした表情を浮かべ、吹き出したように笑い出した。
「ふふふっ。ごめんなさい。そんなことを心配されているとは思わなくて。」
クライヴはリラの反応に驚いた表情を浮かべた。
「大丈夫ですわ。私は、元々片田舎の伯爵家の娘ですわ。皇族に入ることが相応しくないことは重々承知です。鼻から好かれると思っておりません。」
そうリラは最初から自身がクライヴの家族にすんなり受け入れられるとは思っていなかった。
リラが一番よくわかっていたのだった。
この婚約そして結婚が素直に受け入れられるものでないことを…。
クライヴが直々に選んだとはいえ、リラはアベリア国に対して全く権力のない片田舎の伯爵家の娘である。
そんな娘を何処の皇族も手放しで喜んで迎えるなど、到底考えられなかった。
どちらかといえば願い下げという方がしっくりくる。
「けれど、私、クライヴ様と一緒に生きると決めましたの。だから、なんとか相応しくなれるように教養を身につけていこうとは思ってますわ。それをこれからはきちんと伝えていこうと思っておりますの。うふふ。」
リラは肩をすくめて照れながらもニッコリ笑ってそう言うのだった。
クライヴはやはり何か腑に落ちない表情を浮かべながらも、リラを強く抱き寄せた。
クライヴの中では、不安が拭いきれないのだろう。
リラはクライヴの過去を垣間聞いただけでも、想像を絶していた。
きっとクライヴはリラが想像に及ばないほどの不便があったに違いなかった。
(これから妻になる私がこの人を支えていかなくては…。)
リラはそう思いながら、優しくクライヴの腕に頬擦りした。
「さあ!そうと決まればやはり勉強ですわ!」
リラは気合を入れ直した。
兎にも角にもクライヴを支えるためにもクライヴの不安を払拭するためにも、自分には教養が必要である、リラはそう思い、目の前の席に置かれたアクイラ国の歴史が書かれた書籍を手に取った。
そんな真面目なリラにクライヴは退屈そうな表情を一瞬浮かべたかと思うと、ニヤリと意地悪く笑った。
「そうそう、今日からの宿は一緒の部屋を手配するように頼んでおいたから。」
「え!え?え!?」
リラはあまりの発言に驚き慌てて振り返り、持っていた書籍を落としそうになった。
「どういうことですか!?」
「もう夫婦になったも同然だと思ってね。夫婦は一緒の部屋だろう。」
「え?(いやいや、まだ夫婦どころか婚約もしていませんわ。)」
「嫌だった?」
クライヴは眉尻をワザとらしく下げて寂しそうにそう言った。
「嫌ではありませんわ。(そんな表情をされては断れないじゃない!!)」
リラはぶんぶんっと大きく首を横に振った。
「それなら良かった。」
(良かったのだろうか…。)
異性と寝室を共にするなど、もちろん経験のないリラは顔を真っ紅にしながら目を回していた。
「あ。そうそう。せっかくなら、それ、俺が教えるよ。」
クライヴは、疲弊したリラを後ろから抱き寄せたまま歴史書のページを捲った。
(このまま勉強など頭に入りませんわ…。)
何やら憑き物が取れたようにチャールズは穏やかな笑みを浮かべていた。
リラはふたりが何を話したのか少し気になったものの、男同士の会話を尋ねるなど不躾だろうと思い尋ねることはなかった。
晩餐後。
リラとクライヴはチャールズの執務室に案内された。
要件はもちろん、チャールズが婚約証書に署名するためであった。
チャールズは執務机の正面のソファに座るようにふたりを促した。
「リラ、クライヴ様と一緒にいて幸せかい。」
チャールズは、真剣に真っ直ぐな瞳でリラに尋ねた。
おそらくこれはリラへの最後の確認なのだろう。
この婚約証書にチャールズがサインすれば、後戻りはできず、クライヴとの婚約そして結婚はより約束されたものになる。
「はい、お父様。クライヴ様といて、とても幸せです。」
リラは緊張しながらも、真っ直ぐ瞳でチャールズにそう答えた。
リラに迷いはなかった。
誰かといて、これほどまでに心が動かされることなど初めてだった。
おそらくこれからもクライヴ以外の人間にこれほど心を動かされることはないだろう。
リラは素直にそう思えたのだった。
「そうか。リラ、幸せになってくれ。忙しいとは思うが、我が家にも領地にもいつでも遊びにきて構わないからな。」
チャールズは立ち上がり、執務机に向かうとササッと机に置かれた羽ペンで二枚の婚約証書に自身の名前を記し、横に家紋の捺印を行うと一枚をクライヴに手渡した。
「クライヴ様、大変お待たせいたしました。こちらでよろしいでしょうか。」
「ありがとうございます。義父上《ちちうえ》。」
『義父上』その言葉を受けチャールズは照れくさそうに優しく微笑んだ。
「こちらこそ、義息子《むすこ》になってくださってありがとうございます。」
翌朝。
ふたりは街の外れの墓地を訪れた。
これからの門出を母に報告ためだった。
「クライヴ様、わざわざこちらにお越しいただきましてありがとうございます。」
リラは墓跡を花を供えながら、クライヴに礼を言った。
「いや、いずれ訪れたいとは思っていた。」
クライヴのその言葉にリラは目頭が熱くなった。
「俺も手を合わせていいだろうか。」
「はい。もちろんです。」
リラは、手を合わせ終わるとクライヴにその場を譲った。
暫くクライヴは目を瞑り手を合わせていた。
クライヴが祈り終わると、ふたりはそのまま馬車に乗りアクイラ国皇城へと出発した。
アクイラ国までは橋を渡ればすぐであるが、皇城までは馬車で三日であった。
リラは、これから待ち構える出来事に不安を抱えながら移り行く景色を眺めていた。
皇城についたら、まず最初はアクイラ国皇と皇后への挨拶だろう。
それから婚約式の打ち合わせ、結婚までのスケジュールの相談などやることは山積みである。
リラの希望としては、領地でやり残した仕事や学園の卒業式もあるため、挨拶が終わったら一度領地に帰りたいと思っていた。
(色々、クライヴ様と相談しなくては…。)
「リラ、改めて礼を言わせてくれ。」
物思いに耽るリラにクライヴはリラの左手を取り、薬指をなぞりながら話しかけた。
「婚約に了承、いや、妻になってくれる決断をしてくれてありがとう。」
そう言うとクライヴはその手に口付けをした。
「リラの家族はいいな。ルーカスは面白いし、チャールズはとても優しく、心温かい家族だよ。今まで出逢ったどんな貴族よりも素晴らしい家族に思えた。」
クライヴはもの寂しげな表情を浮かべた。
「リラに、あらかじめ謝っておきたいことがある。」
リラは、いつになく頼りないクライヴの表情にドキリッとした。
一体、今からどんな言葉が紡がれるのだろうか。
(まさか、未だにアクイラ国皇に了承を得ていないのかしら…。)
元々身分違いの結婚である、結婚証書は発行されているものの未だにアクイラ国皇や皇后の了承を得ていない可能性は十分にあった。
そうなると、もしかしたら本国に別の婚約者が待っているのかもしれない。
リラは身震いし、不安に怯えた表情を浮かべた。
クライヴは、そんなリラの表情を見ると、少しだけ口元を緩めると優しく肩を抱き寄せた。
「結婚については問題ないと思っているのだが、不安なのは俺の家族のことだ。」
「え?」
リラは意味がわからないといったように小首を傾げた。
「以前にも話した通り、俺は家族と決して良好な関係ではない。母と弟は俺以上に癖のある人間だ。そのことでリラを悩ませるかもしれない。そのことがリラに申し訳なくて。」
リラは自分が想像したよりも他愛ない内容に拍子抜けしたのか、きょとんっとした表情を浮かべ、吹き出したように笑い出した。
「ふふふっ。ごめんなさい。そんなことを心配されているとは思わなくて。」
クライヴはリラの反応に驚いた表情を浮かべた。
「大丈夫ですわ。私は、元々片田舎の伯爵家の娘ですわ。皇族に入ることが相応しくないことは重々承知です。鼻から好かれると思っておりません。」
そうリラは最初から自身がクライヴの家族にすんなり受け入れられるとは思っていなかった。
リラが一番よくわかっていたのだった。
この婚約そして結婚が素直に受け入れられるものでないことを…。
クライヴが直々に選んだとはいえ、リラはアベリア国に対して全く権力のない片田舎の伯爵家の娘である。
そんな娘を何処の皇族も手放しで喜んで迎えるなど、到底考えられなかった。
どちらかといえば願い下げという方がしっくりくる。
「けれど、私、クライヴ様と一緒に生きると決めましたの。だから、なんとか相応しくなれるように教養を身につけていこうとは思ってますわ。それをこれからはきちんと伝えていこうと思っておりますの。うふふ。」
リラは肩をすくめて照れながらもニッコリ笑ってそう言うのだった。
クライヴはやはり何か腑に落ちない表情を浮かべながらも、リラを強く抱き寄せた。
クライヴの中では、不安が拭いきれないのだろう。
リラはクライヴの過去を垣間聞いただけでも、想像を絶していた。
きっとクライヴはリラが想像に及ばないほどの不便があったに違いなかった。
(これから妻になる私がこの人を支えていかなくては…。)
リラはそう思いながら、優しくクライヴの腕に頬擦りした。
「さあ!そうと決まればやはり勉強ですわ!」
リラは気合を入れ直した。
兎にも角にもクライヴを支えるためにもクライヴの不安を払拭するためにも、自分には教養が必要である、リラはそう思い、目の前の席に置かれたアクイラ国の歴史が書かれた書籍を手に取った。
そんな真面目なリラにクライヴは退屈そうな表情を一瞬浮かべたかと思うと、ニヤリと意地悪く笑った。
「そうそう、今日からの宿は一緒の部屋を手配するように頼んでおいたから。」
「え!え?え!?」
リラはあまりの発言に驚き慌てて振り返り、持っていた書籍を落としそうになった。
「どういうことですか!?」
「もう夫婦になったも同然だと思ってね。夫婦は一緒の部屋だろう。」
「え?(いやいや、まだ夫婦どころか婚約もしていませんわ。)」
「嫌だった?」
クライヴは眉尻をワザとらしく下げて寂しそうにそう言った。
「嫌ではありませんわ。(そんな表情をされては断れないじゃない!!)」
リラはぶんぶんっと大きく首を横に振った。
「それなら良かった。」
(良かったのだろうか…。)
異性と寝室を共にするなど、もちろん経験のないリラは顔を真っ紅にしながら目を回していた。
「あ。そうそう。せっかくなら、それ、俺が教えるよ。」
クライヴは、疲弊したリラを後ろから抱き寄せたまま歴史書のページを捲った。
(このまま勉強など頭に入りませんわ…。)
0
お気に入りに追加
667
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。


男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる