落ちてゆく私と弟のものがたり

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今朝も校門で待ち伏せされた。
そしてお決まりのコース。
体育館の裏だ。

その嫌らしい笑い顔やめてよね!
本当にムカつく。

「ねえ、ちゃんと下着を弟君に見せたのかしら?」

朝からいきなりね。
なによ、その期待に満ちた顔は。

「見せたわよ!」

「へ~、本当に見せたんだ。
どうやって?」

「朝、わざと洗面所の鍵を掛けなかったの。
だからシャワーを浴びてから、下着姿で髪を乾かしてる所に弟が入ってきて私の下着姿をみたのよ」

「ふ~ん、マンガみたいね。
本当に入ってくるんだ」

「私はいつも鍵を掛けるからね。
鍵が掛かってないんで誰もいないと思ったのよ」

「そうかしら?」

「そうよ」

「でも、ドライヤーの音はしててんじゃないかしら?」

「なにが言いたいの?」

「その内に分かるわよ。
今は、その為にも写真よ」

そして私はパンツを丸出しにするバカ女になって写真を撮られるのだ。




そして弟に当然のように写真を送るの。
変態よね。

いいわよ、変態でも。
生下着まで見せたんだもの。

弟よ、こんな姉ちゃんでゴメンね。


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