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第56話 オイゲンの長い1日 後編

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銀に先導されて貸切風呂の脱衣所に入ると何故か心臓の鼓動が早くなる。
どうしたんだろう?

そうか、ここで銀が今から服を脱ぐからドキドキしてるんだ。
なんでだろう、銀の裸なんで見慣れているはずなのに。

ドギマギする自分の様子は銀には分からない様で銀は平然と服を脱ぎ出している。
そして、衣ずれの音と共に銀の服が身体から滑り落ちてゆく。
そして見えてくる銀の裸体。
すらっとしたボディーラインに透き通るまでに白い肌。
それは神々しいまでに美しくみえる。

俺は脱ぎ捨てられる服の中から現れた、その銀の裸体から目が離せない。
バランスの取れた銀の乳房と尻。
そしてその二つを繋ぐ柔らかくカーブを描く腰。
その美しさに見惚れている。

俺は銀の身体に触れたくて銀に向かって2歩、3歩と歩み寄る。
そんな俺を優しく見つめる銀。

「さあ、主様も脱ぎましょうね」

チラチラと銀の裸を盗み見ていた事などお見通しだと言う風情で銀は惜しげもなく裸体を俺に見せながら俺の服を脱がし始める。
余裕のある銀の振る舞いに、俺は銀のなすがままになる。

そして、銀の手が俺のズボンにかかり、遅まきながら俺は自分の下半身の状態に気づくのだ。

「ぎ、銀、ズボンは自分で脱ぐから」

12歳の欲望を銀から隠したい、そう思ったのだ。

「あら、主様、銀は主様が銀に欲情している証を見たいんです」

そんな俺の思惑などどこ吹く風で、銀は俺が止める間も無く俺のズボンをパンツと共に脱がしてしまう。

「うふふふ、主様、ご立派ですわ」

そそりたつそれを銀は惚けた様に見つめながら言うのだ。
そして、俺のその先っぽに生暖かい感触が走る。

「え、ええええ」

銀の指だ、銀の指が俺の先っぽに触れたのだ。

「主様のはご立派ですね。銀の裸を見てこんなに反応をしてくださるなんて女冥利に尽きますわ。
では、主様、湯殿に参りましょう」

俺の先っぽは女冥利に尽きる物なのか?
高いテンションが俺に変な事を考えさせる。
一方の銀は平常心だ。

そんな銀に手を引かれ湯殿に入ると、そこには大きな風呂と洗い場、そしてラタンで出来たベッドがある。
そう、ベッドがあるのだ。
その使い道を考えて俺の顔は赤くなる。

銀と、ここで一緒にお風呂に入るだけだと思っていたんだが?
でも、あのベッドは……

「主様、まずは湯船に浸かりましょう。
そして、その先は主様次第です」

湯船の縁に跪き掛け湯をしていた銀が上目遣いにそんな事を言う。
その目の妖しさと銀の言いように俺は息を飲む。

その先って……

「バシャアアン」

俺の不意を打つ様に銀は俺に掛け湯をする。
既に立ち上がっている銀の乳房が目の前で揺れている。

「主様、いつまでも湯に入らないと風邪を召しますよ」

悪戯っぽい顔をした銀が言う。
その顔に少しムッとした俺は惚けていた自分を誤魔化すかのように銀の手を強引に引いて湯船に入る。

「きゃっ」

「バッシャアアアアン」

乱暴に引いた手のせいで銀が俺に倒れ掛かってきて2人は絡む様に湯船に倒れ込む。
なんとかバランスを取り湯船に落ち着くと、銀は俺にしがみ付いていて、俺の手は銀の乳房を掴んでいる

「主様は本当に銀のおっぱいがお好きですね」

ゆらゆら揺れる湯面越しに銀の裸体が垣間見える。
それに魅せられている自分を隠すように俺はぶっきらぼうに答える。

「今更、何を言ってるんだ」

俺は銀の乳房を掴む手に力を込めて銀から優位を奪おうとする。

「ヒャアウン」

俺の手の形に銀の乳房が歪み、銀は可愛い声をあげる。
俺の企みは成功したようだ。

「主様」

銀の潤んだ瞳が近付いてくる。
そして俺は気がつく。
銀の柔らかな唇が俺の唇にいつの間にか触れている事に。

ヌルっという感触と共に俺の唇はこじ開けられる。
銀の舌だ、銀の舌が俺の唇を割り開いて入ってくる。

俺は銀の舌に俺の舌を絡ませる。
ヌメヌメと銀の舌が俺の口内を這いずりまわる。
それを俺の舌が追い回す。

「クチュ」

2人の唾液が混じり合う音がする。
背中がゾクッとする。

もっと、もっとだ!
銀を落としたい。

不意に高校の部室での秘事がフラッシュバックしてくる。
クラブの後輩のシャツをまくり上げてブラジャーをずらして、胸に初めて触れた日の事だ。

その時、俺は初めて触れる女の胸に興奮して思わず乳首を強く摘んでしまった。
てっきり後輩から怒れると思ったが、何故か喜ばれた。
後で聞いたら強い男に支配されたかったんだそうだ。

そう、思い出した。
あれがきっかけで俺は女に強く出て支配したいと思う様になったんだ。

あの時の摘んだ乳首の感触を思い浮かべながら銀の乳首を摘む。
それは今までのおっぱいを欲する想いとは違う物。
そう、母性ではなく女を欲しているのだ。

銀を女を俺の物にしたい。
俺のオスの想いが湧き出てくる。

「ひゃあああ、主様、痛い、痛いです」

少し強く摘んだので思った通り銀が痛いと言う。
でも俺は止めない。
乳房全体を手で包み込んだ後、何度も握り締める。

「ヒッ、ヒャアアン。ぬ、主様」

銀の反応が変わる。
切ない目で俺を見つめると、激しく俺の舌を吸う。
俺の舌が銀の口内に吸い込まれる。
互いの舌が激しく互いの口内を舐め回す。

背中に回る銀の手の爪が俺の皮膚に食い込み傷を付ける。
俺の指が銀の背をなぞると指から与えられる快感に銀が喘ぎ声をあげる。

そして互いに強く抱き寄せ合う事で俺と銀が俺に跨がるようになり銀の股間に俺の分身が触れる。

「主様」

「銀」

俺達は互いを求め合っている。
もう止まらない。

俺たちはひとつになる。

「主様、銀は主様と一つになれました」

感極まった様な銀の声。

「ああ、俺は銀の中にいるんだな」

俺は銀の中に自分が包み込まれているのを感じている。

「主様を感じます」

銀の声に合わせるかの様に俺の分身は銀の中で愛撫される。
その感触はまるで俺を愛しむ様だ。

俺はその感触に溺れながら銀と深くて長いキスをする。
そして2人は互いを取り込もうとして互いの腕を相手の背中に回して強く抱きしめ合う。

銀の柔かな乳房は俺の胸と合わさり潰される。
銀の胸の感触が俺の胸に伝わってくる。

口も胸もあそこもが互いを求め合って1つになろうとしている様だ。
俺は銀を、銀は俺を強く求め合っている。
互いに互いが必要なのだ。

だから、もっと、もっとだ。

その思いは銀も同じ様だ。
長いキスを終えると銀が俺をベッドへと誘うのだ。

俺は龍から貰った身体強化の力を使って銀をお姫様抱っこする。
そして、銀をベッドへと運ぶのだ。

「主様」

「銀」

ベッドに寝る銀にのし掛かる俺。

「主様、真名で呼んでください」

「ああ、舞緋、一つになるぞ」

真名で銀を呼んだせいだろう。
銀の姿が変わる。
狐色だった銀の髪と尻尾の色が緋色に変わる。
そして1本だった尻尾が4本になる。
あれ、前見た時は3本だったのにな。
銀も成長してるんだな。

「主様、きて、来てください」

「舞緋、お前の中に入るぞ」

そして、再び俺と銀は一つになる。

「あ、あ、あ、ああ、あああ」

「主様、主様が舞緋の中に、ああ、主様を感じます、主様、主様の舞緋です。
そう、舞緋を従えてください。
あ、ああ、主様、舞緋は主様のものです」

「ああ、舞緋、お前は俺の物だ、一生お前は俺に従うんだ」

「はい、主様、舞緋をずっと主様の側に置いて下さい、舞緋は生涯を掛けて主様に尽くします」

俺は舞緋の身体を貪り食うかの様に激しく舞緋を抱きしめる。
俺は舞緋の全てを感じたいのだ。

だから普段なら乳を求める為の乳房も今は別のものだ。
俺の手の中で妖しく歪む舞緋の乳房。
そして快感に喘ぐ舞緋の口からは涎が一筋の糸となり滴ってゆく。

俺に合わせて舞緋も俺を強く抱きしめる。。
強く、もっと強く、互いが互いの身体を強く抱きしめる。

「主様、主様」

舞緋の腕が俺を求めて空中を彷徨う。
そして俺の頭を掴むと俺の頭は舞緋に強引に抱え込まれる。

するとまだ小さい12歳の俺の顔は舞緋の乳房に埋まってしまう。
俺は思わず両手で舞緋の乳房を強く掴み顔を乳房から浮かす。
その刺激に舞緋の身体が達したかの様に跳ね上がる。

光に包まれる舞緋の身体。
いつもの光景のようだが少し違う。

俺は舞緋の乳首を口に含んでいないのだ。
その代わりだとも言うように、俺の分身が舞緋の中で翻弄されると、俺から舞緋に何かが移ってゆく。

それは舞緋の身体に吸い込まれ、それを取り込んだ舞緋の身体全体が更に強い光に包まれる。

「主様、主様の完全な眷属に舞緋はなりました。
うれしい、舞緋はうれしいです」

満面の笑みを浮かべる舞緋。

「なあ、舞緋、完全な眷属ってなんだい」

「えへへ、舞緋は九尾の狐になりましたの」

誇らしげな顔の舞緋。
そう言われると顔も少し精悍になった気がする。
それと尻尾だ、本当に9本もある。

「これで、舞緋はもっと主様のお役に立てますわ」

どうだと言う様な顔の舞緋。

でも、今は違うだろう。
だから俺は再び舞緋をこじ開ける。

「ひゃああ、今はダメです、昇格したばかりで敏感なんです、あ、あひゃあ、うひゃひゃあ」

へえ、敏感なんだ。
それは良い事を聞いたな。

俺は舞緋の乱れる姿が見たいんだ。
だから見せてくれ。

「主様、主様、すごい、すごいです」

「舞緋、お前はなんだ」

「舞緋は主様の物です、主様、主様、舞緋の主様」

「舞緋、舞緋」

「主様、主様」

俺と舞緋は溶け合い一つになってゆく。

ドクン、ひときわ大きく心臓が鼓動する。

舞緋もだろう。

それが2人の間により強い繋がりができた瞬間だったのだ。
そう、俺と舞緋が互いを互いを差し出した瞬間だ。

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