14 / 14
3完
しおりを挟む
私はこの人が大好きだ。この人の顔と声と体と、そして意地悪で容赦ない性格が堪らないのだ。
神様はこの人を造るのに、一体どれだけ手間をかけたのだろう。本当に信じられない。だって、一瞬たりとて美しくない瞬間がないのだから。
「もう、クゥッ、イ、イキそうだ」
「あぅ、くぅ、んんッ」
時折奥歯を噛み締めて静止していたのは、射精を堪えていたのだろう。だが、耐えられなくなったらしい。グングンと私の胎内で膨らむエリオットの怒張は、今にも弾け飛ばんばかりだ。
「中に、出すぞッ!僕らの子を、孕め!」
「あっ、ぃああぁああッ」
まるで命令するように言い放ち、エリオットは私の胎の一番奥へ熱い杭を叩きつける。ぐいぐいと容赦ない切先に侵入されて、子宮の入り口が割り開かれた。
「アァアッ、エリ、ットさまぁっ」
「次代の、この国を、担う……僕らの子供だッ!孕め!」
ビュッ、と胎の中に激流を感じる。力強い精が子宮の壁を叩きがら上へ上へと流れ込み、精子達はグングンと子宮の中を駆け上がる。この胎の中に、命として生まれ変わるのだという強い意志すら感じられて、私は内側から喰われそうだった。
「ひ……あ……ぁあ……」
私はふるふると震え続けた。そんな妄想が身に迫るほど、力強い射精だった。
「……あぁ」
「はぁ……はぁ……」
私達は力尽きたかのごとく放心して、抱き合っていた。しばらくして、エリオットが先に動いた。
「ぁ…ん……っ」
ずるりと内腔から抜ける感覚に、肌が粟立ちびくりと震える。ぱくぱくと痙攣する蜜口から、とろり、とエリオットの放った精が零れた。
「ふぅ、……いやぁ、善かったな」
満足げに言ったエリオットに、意識が飛びそうになりながらも、私は同意しようと瞼を持ち上げた。しかし、続くエリオットの言葉に、ギョッと目を見開いた。
「じゃあ、一時休憩だな」
「……え?きゅう、けい?」
ギギギ、と音がしそうなぎこちなさで、整った顔を振り仰げば、やけにスッキリした目をしたエリオットが満面の笑みで言った。
「その媚薬はよく効くはずだ。あと二回は出来そうだな!」
「ううううそぉおおおお!?」
淑女の振る舞いなんて放り投げて、私は絶叫する。そんな馬鹿な、……いや、そんな馬鹿な!?
「無理無理無理!むりですよ!無理!こっちは初めてなんですからね!?」
「いやいける。大丈夫だ」
「何を根拠に!?」
自信満々なエリオットに、私は悲痛な悲鳴をあげた。本当に無理今すぐ寝たい寝かせて!?
「だって勿体無いじゃないか」
「なにが!?」
当然のように言い放つエリオットに、私はシーツの上でぐったり倒れ伏したまま、食ってかかった。マジで体が起こせないのに、もう無理だったば!
「こんな勢いで何度もしていたら、きっとすぐに子供が出来てしまうからな。時間がない」
「ひゃあっ」
かぷり、と乳首に噛みつかれて、私は情けなくも、悲鳴と言うには甘すぎる嬌声をあげた。まるで赤子がするようにちゅうちゅうと吸われて、私の腰にも再び熱と蜜が溜まっていく。
「ちょ、ま、やめ……っ」
「待たない、やめない。もう僕は準備が整った」
「わ、私はまだむり」
「そうかなぁ?」
「ひっ、……ぁあっ」
言うことを聞かない体を押さえ込まれ、再びパンパンに腫れ上がった雄の昂ぶりを、今度はひどくゆっくり差し込まれた。
「あ…ぁう…あぁ…ぐ…んぁ」
ずりずりと中を擦り、割り広げられる感覚が、心地よい。ダメだ、むりだ、キモチイイ。抵抗なんか出来ない。
「あ、あ、あ……あっ」
次第に早くなる抽送に、私は気が遠くなる。キモチイイキモチイイキモチイイ。それしか考えられない。
「子供がっ、できると、こんな、激しく、交わることは出来なくなるから、なっ!」
笑いながら叩きつけられる欲望。
強く最奥をぶち抜こうと荒れ狂う太い先端。
「あっ、あー!もうイクゥッ」
「イケ!ははっ、僕もそろそろもう一度出すッ」
「んんんんっ、アーーーッ」
胎の中で弾ける熱。それでも引かない体の熱。ひっくり返されて、再び体の真ん中を貫かれる。終わりのない悪夢みたいな快楽。
「……んんっ、アアッ、うそぉッ」
なにこれ……最高。あぁ、キモチイイ。死にそう。
もっと、もっと、もっと!
このまま死ぬまで、シタイッ!
処女のくせに乱れまくり善がり狂い、あっけなく純潔を散らした私は、そのまま寝台で意識を手放しかけていた。その私の横で、ツヤツヤの顔をしたエリオットが私の髪を梳きながら、ポツリと呟いた。
「いつか三人で楽しむのもいいよな」
本気で馬鹿すぎる、この男。初夜の後に何言ってんだ。
「……ば、か……」
アンナと3Pしたいとか戯言を抜かしている我が未来の夫殿を、私は脳内で平手打ちしながら、眠りに落ちた。
神様はこの人を造るのに、一体どれだけ手間をかけたのだろう。本当に信じられない。だって、一瞬たりとて美しくない瞬間がないのだから。
「もう、クゥッ、イ、イキそうだ」
「あぅ、くぅ、んんッ」
時折奥歯を噛み締めて静止していたのは、射精を堪えていたのだろう。だが、耐えられなくなったらしい。グングンと私の胎内で膨らむエリオットの怒張は、今にも弾け飛ばんばかりだ。
「中に、出すぞッ!僕らの子を、孕め!」
「あっ、ぃああぁああッ」
まるで命令するように言い放ち、エリオットは私の胎の一番奥へ熱い杭を叩きつける。ぐいぐいと容赦ない切先に侵入されて、子宮の入り口が割り開かれた。
「アァアッ、エリ、ットさまぁっ」
「次代の、この国を、担う……僕らの子供だッ!孕め!」
ビュッ、と胎の中に激流を感じる。力強い精が子宮の壁を叩きがら上へ上へと流れ込み、精子達はグングンと子宮の中を駆け上がる。この胎の中に、命として生まれ変わるのだという強い意志すら感じられて、私は内側から喰われそうだった。
「ひ……あ……ぁあ……」
私はふるふると震え続けた。そんな妄想が身に迫るほど、力強い射精だった。
「……あぁ」
「はぁ……はぁ……」
私達は力尽きたかのごとく放心して、抱き合っていた。しばらくして、エリオットが先に動いた。
「ぁ…ん……っ」
ずるりと内腔から抜ける感覚に、肌が粟立ちびくりと震える。ぱくぱくと痙攣する蜜口から、とろり、とエリオットの放った精が零れた。
「ふぅ、……いやぁ、善かったな」
満足げに言ったエリオットに、意識が飛びそうになりながらも、私は同意しようと瞼を持ち上げた。しかし、続くエリオットの言葉に、ギョッと目を見開いた。
「じゃあ、一時休憩だな」
「……え?きゅう、けい?」
ギギギ、と音がしそうなぎこちなさで、整った顔を振り仰げば、やけにスッキリした目をしたエリオットが満面の笑みで言った。
「その媚薬はよく効くはずだ。あと二回は出来そうだな!」
「ううううそぉおおおお!?」
淑女の振る舞いなんて放り投げて、私は絶叫する。そんな馬鹿な、……いや、そんな馬鹿な!?
「無理無理無理!むりですよ!無理!こっちは初めてなんですからね!?」
「いやいける。大丈夫だ」
「何を根拠に!?」
自信満々なエリオットに、私は悲痛な悲鳴をあげた。本当に無理今すぐ寝たい寝かせて!?
「だって勿体無いじゃないか」
「なにが!?」
当然のように言い放つエリオットに、私はシーツの上でぐったり倒れ伏したまま、食ってかかった。マジで体が起こせないのに、もう無理だったば!
「こんな勢いで何度もしていたら、きっとすぐに子供が出来てしまうからな。時間がない」
「ひゃあっ」
かぷり、と乳首に噛みつかれて、私は情けなくも、悲鳴と言うには甘すぎる嬌声をあげた。まるで赤子がするようにちゅうちゅうと吸われて、私の腰にも再び熱と蜜が溜まっていく。
「ちょ、ま、やめ……っ」
「待たない、やめない。もう僕は準備が整った」
「わ、私はまだむり」
「そうかなぁ?」
「ひっ、……ぁあっ」
言うことを聞かない体を押さえ込まれ、再びパンパンに腫れ上がった雄の昂ぶりを、今度はひどくゆっくり差し込まれた。
「あ…ぁう…あぁ…ぐ…んぁ」
ずりずりと中を擦り、割り広げられる感覚が、心地よい。ダメだ、むりだ、キモチイイ。抵抗なんか出来ない。
「あ、あ、あ……あっ」
次第に早くなる抽送に、私は気が遠くなる。キモチイイキモチイイキモチイイ。それしか考えられない。
「子供がっ、できると、こんな、激しく、交わることは出来なくなるから、なっ!」
笑いながら叩きつけられる欲望。
強く最奥をぶち抜こうと荒れ狂う太い先端。
「あっ、あー!もうイクゥッ」
「イケ!ははっ、僕もそろそろもう一度出すッ」
「んんんんっ、アーーーッ」
胎の中で弾ける熱。それでも引かない体の熱。ひっくり返されて、再び体の真ん中を貫かれる。終わりのない悪夢みたいな快楽。
「……んんっ、アアッ、うそぉッ」
なにこれ……最高。あぁ、キモチイイ。死にそう。
もっと、もっと、もっと!
このまま死ぬまで、シタイッ!
処女のくせに乱れまくり善がり狂い、あっけなく純潔を散らした私は、そのまま寝台で意識を手放しかけていた。その私の横で、ツヤツヤの顔をしたエリオットが私の髪を梳きながら、ポツリと呟いた。
「いつか三人で楽しむのもいいよな」
本気で馬鹿すぎる、この男。初夜の後に何言ってんだ。
「……ば、か……」
アンナと3Pしたいとか戯言を抜かしている我が未来の夫殿を、私は脳内で平手打ちしながら、眠りに落ちた。
3
お気に入りに追加
34
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢、肉便器エンド回避までのあれこれ。
三原すず
恋愛
子どもの頃前世が日本人の記憶を持つイヴァンジェリカがその日思い出したのは、自分が18禁乙女ゲームの悪役令嬢であるということ。
しかもその悪役令嬢、最後は性欲処理の肉便器エンドしかなかった!
「ちょっと、なんでこんなタイムロスがあるの!?」
肉便器エンドは回避できるのか。
【ハピエンですが、タイトルに拒否感がある方はお気をつけ下さい】
*8/20、番外編追加しました*
【R18】白と黒の執着 ~モブの予定が3人で!?~
茅野ガク
恋愛
コメディ向きの性格なのにシリアス&ダークな18禁乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった私。
死亡エンドを回避するためにアレコレしてたら何故か王子2人から溺愛されるはめに──?!
☆表紙は来栖マコさん(Twitter→ @mako_Kurusu )に描いていただきました!
ムーンライトノベルズにも投稿しています
【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜
茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。
☆他サイトにも投稿しています
【完結済】婚約破棄されたので魔法使いになろうと思います【R18】
風待芒
恋愛
昔むかしこの世界には魔王がいて勇者がいて魔法があったという
全てがおとぎ話となり、魔法の消えた“その後”の世界の物語
メイジス国五大貴族の一つ、レグルス家侯爵令嬢であるスカーレットは王立学園の卒業パーティでレオナルド王太子に婚約破棄を突きつけられてしまう
家からも勘当され行くあてもなく彷徨うスカーレットに声をかけたのは自らを宮廷魔術師と名乗る怪しい男だった
オズという名の自称宮廷魔導師はスカーレットにとある提案を持ちかける
「一年の間、君の魔法の師匠になってあげる。一年後、君が行く先を見つけられなかったら僕のお嫁さんになってよ」
半ば賭け事じみた提案にスカーレットは応じることにした
オズという男の正体とは、そして自身に迫る黒い影にスカーレットは立ち向かうことが出来るのか
どうぞお楽しみくださいませ
(絡みが濃いシーンには★をつけております。ご参考までに)
【R18】私、悪役令嬢。〇〇をしないと出られない部屋をつくったせいでピンチです!
茅野ガク
恋愛
悪役令嬢の持つ呪いの力を利用して『○○をしないと出られない部屋』を作ろうとしたヒロインが、最強執事におしおきされる話。
※他サイトにも投稿しています
王子様が私の全てを奪っていく
一ノ瀬 彩音
恋愛
主人公は悪役令嬢として婚約破棄され、国外追放されるはずだったのだが……?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
【R18】悪役令嬢(俺)は嫌われたいっ! 〜攻略対象に目をつけられないように頑張ったら皇子に執着された件について〜
べらる@R18アカ
恋愛
「あ、やべ。ここ乙女ゲームの世界だわ」
ただの陰キャ大学生だった俺は、乙女ゲームの世界に──それも女性であるシスベルティア侯爵令嬢に転生していた。
シスベルティアといえば、傲慢と知られる典型的な“悪役”キャラ。だが、俺にとっては彼女こそ『推し』であった。
性格さえ除けば、学園一と言われるほど美しい美貌を持っている。きっと微笑み一つで男を堕とすことができるだろう。
「男に目をつけられるなんてありえねぇ……!」
これは、男に嫌われようとする『俺』の物語……のはずだったが、あの手この手で男に目をつけられないようにあがいたものの、攻略対象の皇子に目をつけられて美味しくいただかれる話。
※R18です。
※さらっとさくっとを目指して。
※恋愛成分は薄いです。
※エロコメディとしてお楽しみください。
※体は女ですが心は男のTS主人公です
〈短編版〉騎士団長との淫らな秘め事~箱入り王女は性的に目覚めてしまった~
二階堂まや
恋愛
王国の第三王女ルイーセは、女きょうだいばかりの環境で育ったせいで男が苦手であった。そんな彼女は王立騎士団長のウェンデと結婚するが、逞しく威風堂々とした風貌の彼ともどう接したら良いか分からず、遠慮のある関係が続いていた。
そんなある日、ルイーセは森に散歩に行き、ウェンデが放尿している姿を偶然目撃してしまう。そしてそれは、彼女にとって性の目覚めのきっかけとなってしまったのだった。
+性的に目覚めたヒロインを器の大きい旦那様(騎士団長)が全面協力して最終的にらぶえっちするというエロに振り切った作品なので、気軽にお楽しみいただければと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる