272 / 387
届かない想いに身を寄せて
裏側
しおりを挟む
「仮に裏があるとして、それはなんなんでしょうか?」
僕はアリアさんに訊ねる。日はだんだんと傾き、もうすぐ夜がやって来る。街はまだ先だし、どこかに泊まるわけにもいかない。野宿は避けられないだろう。
「そうだなぁ……連想ゲーム的に一緒に考えてみるか」
「はい」
「まず、そもそもあいつは私たちを皆殺しにするつもりだったんだから、確実に戦争を起こそうとしていた」
ペースを早めるでもなく、遅めるでもなく、僕らは街へ向かって歩きながら考えた。
「戦争が起こると……人が、死にますね」
「……そうだな。それも大量に」
「人が死ぬ。それが目的なんでしょうか?」
「利点はなんだ?」
「正直、思い付きません。単純に人が死ぬのが目的なら、それこそ、自分で殺した方が都合がいいはずです」
「大量に……ってのは、重要かもしれないな。普通ならほぼあり得ない。でも、戦争では簡単に起こり得ることだ」
大量に人が死ぬ……ってことは、単純に考えて、人が集まるってことだ。集まった人を、どうするつもりなんだろう? 戦争を起こして、殺し合いさせる? ……本当にそれだけなのか?
「……待ってください」
「なんだ?」
「僕らはアールと関わりました。それは確かです。だけど、ブリスはもっと前からクラーミルに潜り込んでいた。
僕らが二人に関わるか……そもそも、旅をしてここに来るかも分かっていなかったはずです」
「……マルティネスとの戦争じゃなくても、なにか騒ぎが起こせればよかったのか?」
「単純に、人を集めるのが目的……? そのついでの戦争ってことでしょうか?」
「……分からないな」
「……わかりません」
……個性の塊'sは、ブリスは漆黒を行き来していると言っていた。だから取っ捕まえて、その行き方を探りたい、と。
漆黒には、本当の魔王がいて、何かの感情を力に変えている……。
「……戦争をすることで」
「…………」
「一番多く生まれる『感情』って、なんでしょうか。
ブリスが仮に、あの四天王みたいに魔王に遣えてる身だとして、その力を蓄えさせるために、その感情を多く産み出せる方法として、戦争を起こす……。あるいは、人を大量に殺すんだとしたら」
「……『死』から生まれる感情か」
例えば……苦しい、痛い、辛い、怖いといった、負の感情。あたりまえだけど生まれる。だって死ぬのは、痛いし怖いのだ。
「……う……オト」
「はい」
「お前は……死んだとき、何を考えていたんだ?」
「僕が……?」
何を考えていたっけ……。とにかく、目の前の子を助けなきゃって、そればっかり考えていて、他のことは一切考えていなかった。
あんなに小さい子を死なせちゃいけないって、ただそれだけを考えていた。
「……ただ、」
「ただ?」
「助けたいって……思ってました」
「…………」
「他の感情が思い出せないんです。それしか思ってなかったのか……忘れちゃったのかもしれないですけど」
「……そうか」
「この感情……これが、魔王の力になってるんでしょうか」
「それはないな」
アリアさんは……そういうところは、しっかりと否定する。僕の自己否定を、しっかり否定する。
「第一、あいつらは、魔王を倒せるのは『自己犠牲の勇気』つまりお前だって言ってたわけじゃないか。
そのお前が、死ぬ瞬間に抱いた感情が、魔王の活力になるわけがない」
「…………」
「だから大丈夫だ。何が原因だったのか、ゆっくり探っていこう」
「……はい」
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
「……どういうつもりなんですか」
マルティネス・アリアとヤナギハラ・ウタ。そしてその後にサラ・ミネドール。三人がいなくなったその部屋に、別の声が響いた。それを聞いたジュノンはゆっくりと振り向き、微笑む。
「……どういうつもり、って?」
「分かってるくせに聞き返さないでください! ……どういうつもりなんですか」
「本当に来たねー」
「ジュノンの考察って、たまに恐ろしくなるよね」
そこに佇んでいるのは、一人の青年。灰色の髪に黒い瞳……。個性の塊'sは、それが誰なのか、しっかりと理解しているようだった。
「アリアたちを二人だけでクラーミルに放り込むなんて……二人に、死ねって言ってるんですか!?」
「そこまで性悪じゃないよ?」
「だったらなんで!? あんな小細工しただけのギルドカードで、どうにかなるなんて思ってるんですか!?」
青年がジュノンに詰め寄る。それにほとんど動じた様子も見せず、ジュノンはコーヒーを口に含んだ。
「どうにかなるとは思ってないよ。死なせる気もない。というか、死なれちゃ困るし」
「道具じゃないんですよ……? 二人とも、道具なんかじゃ――」
突然、声が止まる。それと同時に、個性の塊'sの纏う雰囲気も、がらりと変わった。
「…………」
テラーは無言で、まだ人が眠っているその部屋に、シエルトとガーディアを二重に張る。それがどういう意味なのか、その場にいる人間は、全員わかっていた。
「……僕は…………っ、」
――もう彼女を助けることが出来ないのに。
閃光のような闇が、その空間にこだました。辺りは一瞬にして闇に包まれ、青年は……。
「……放っておいても、心配になってこっちに来て、結果として、この『発作』が起きる」
息を切らし、うずくまる青年に、ジュノンは声をかける。あれだけの力が働いたにもかかわらず、家は、人は、無傷であった。
「確かに二人きりでクラーミルに向かわせるのは危険。でも……今この場にいた方が、危険だったんじゃないの?」
「……分かって、ますよ……そんなこと…………!」
次の瞬間には、彼の姿はなかった。
「……ジュノン」
「ドロウとアイリーンは残って。あっちが起きたら手当したげて。
……テラー、おさく」
「ん」
「行くよ」
「「了解」」
僕はアリアさんに訊ねる。日はだんだんと傾き、もうすぐ夜がやって来る。街はまだ先だし、どこかに泊まるわけにもいかない。野宿は避けられないだろう。
「そうだなぁ……連想ゲーム的に一緒に考えてみるか」
「はい」
「まず、そもそもあいつは私たちを皆殺しにするつもりだったんだから、確実に戦争を起こそうとしていた」
ペースを早めるでもなく、遅めるでもなく、僕らは街へ向かって歩きながら考えた。
「戦争が起こると……人が、死にますね」
「……そうだな。それも大量に」
「人が死ぬ。それが目的なんでしょうか?」
「利点はなんだ?」
「正直、思い付きません。単純に人が死ぬのが目的なら、それこそ、自分で殺した方が都合がいいはずです」
「大量に……ってのは、重要かもしれないな。普通ならほぼあり得ない。でも、戦争では簡単に起こり得ることだ」
大量に人が死ぬ……ってことは、単純に考えて、人が集まるってことだ。集まった人を、どうするつもりなんだろう? 戦争を起こして、殺し合いさせる? ……本当にそれだけなのか?
「……待ってください」
「なんだ?」
「僕らはアールと関わりました。それは確かです。だけど、ブリスはもっと前からクラーミルに潜り込んでいた。
僕らが二人に関わるか……そもそも、旅をしてここに来るかも分かっていなかったはずです」
「……マルティネスとの戦争じゃなくても、なにか騒ぎが起こせればよかったのか?」
「単純に、人を集めるのが目的……? そのついでの戦争ってことでしょうか?」
「……分からないな」
「……わかりません」
……個性の塊'sは、ブリスは漆黒を行き来していると言っていた。だから取っ捕まえて、その行き方を探りたい、と。
漆黒には、本当の魔王がいて、何かの感情を力に変えている……。
「……戦争をすることで」
「…………」
「一番多く生まれる『感情』って、なんでしょうか。
ブリスが仮に、あの四天王みたいに魔王に遣えてる身だとして、その力を蓄えさせるために、その感情を多く産み出せる方法として、戦争を起こす……。あるいは、人を大量に殺すんだとしたら」
「……『死』から生まれる感情か」
例えば……苦しい、痛い、辛い、怖いといった、負の感情。あたりまえだけど生まれる。だって死ぬのは、痛いし怖いのだ。
「……う……オト」
「はい」
「お前は……死んだとき、何を考えていたんだ?」
「僕が……?」
何を考えていたっけ……。とにかく、目の前の子を助けなきゃって、そればっかり考えていて、他のことは一切考えていなかった。
あんなに小さい子を死なせちゃいけないって、ただそれだけを考えていた。
「……ただ、」
「ただ?」
「助けたいって……思ってました」
「…………」
「他の感情が思い出せないんです。それしか思ってなかったのか……忘れちゃったのかもしれないですけど」
「……そうか」
「この感情……これが、魔王の力になってるんでしょうか」
「それはないな」
アリアさんは……そういうところは、しっかりと否定する。僕の自己否定を、しっかり否定する。
「第一、あいつらは、魔王を倒せるのは『自己犠牲の勇気』つまりお前だって言ってたわけじゃないか。
そのお前が、死ぬ瞬間に抱いた感情が、魔王の活力になるわけがない」
「…………」
「だから大丈夫だ。何が原因だったのか、ゆっくり探っていこう」
「……はい」
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
「……どういうつもりなんですか」
マルティネス・アリアとヤナギハラ・ウタ。そしてその後にサラ・ミネドール。三人がいなくなったその部屋に、別の声が響いた。それを聞いたジュノンはゆっくりと振り向き、微笑む。
「……どういうつもり、って?」
「分かってるくせに聞き返さないでください! ……どういうつもりなんですか」
「本当に来たねー」
「ジュノンの考察って、たまに恐ろしくなるよね」
そこに佇んでいるのは、一人の青年。灰色の髪に黒い瞳……。個性の塊'sは、それが誰なのか、しっかりと理解しているようだった。
「アリアたちを二人だけでクラーミルに放り込むなんて……二人に、死ねって言ってるんですか!?」
「そこまで性悪じゃないよ?」
「だったらなんで!? あんな小細工しただけのギルドカードで、どうにかなるなんて思ってるんですか!?」
青年がジュノンに詰め寄る。それにほとんど動じた様子も見せず、ジュノンはコーヒーを口に含んだ。
「どうにかなるとは思ってないよ。死なせる気もない。というか、死なれちゃ困るし」
「道具じゃないんですよ……? 二人とも、道具なんかじゃ――」
突然、声が止まる。それと同時に、個性の塊'sの纏う雰囲気も、がらりと変わった。
「…………」
テラーは無言で、まだ人が眠っているその部屋に、シエルトとガーディアを二重に張る。それがどういう意味なのか、その場にいる人間は、全員わかっていた。
「……僕は…………っ、」
――もう彼女を助けることが出来ないのに。
閃光のような闇が、その空間にこだました。辺りは一瞬にして闇に包まれ、青年は……。
「……放っておいても、心配になってこっちに来て、結果として、この『発作』が起きる」
息を切らし、うずくまる青年に、ジュノンは声をかける。あれだけの力が働いたにもかかわらず、家は、人は、無傷であった。
「確かに二人きりでクラーミルに向かわせるのは危険。でも……今この場にいた方が、危険だったんじゃないの?」
「……分かって、ますよ……そんなこと…………!」
次の瞬間には、彼の姿はなかった。
「……ジュノン」
「ドロウとアイリーンは残って。あっちが起きたら手当したげて。
……テラー、おさく」
「ん」
「行くよ」
「「了解」」
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる