109 / 387
ワクワク! ドキドキ! 小人ライフ!
今は
しおりを挟む
兵士の知らせを聞いて、僕らは国王陛下と一緒に、大急ぎでサラさんがいるという方へ向かった。
大広間に行くと、そこにいたのは、あのときの女性と、ラトさんだった。
「貴様だな! サラ様を傷つけたのは! おのれー、成敗してくれるわ!」
「いやー、あのー、どちらかというと助けた部類に入るんですけどー。あの、見つけて魔法使っただけで」
「魔法でサラ様をぎったぎたのめっためたにしたんだな!?」
「使ったのは回復魔法なんですよ……」
そんなラトさんの様子を見かねて、サラさんのことが気になるはずの国王陛下が足を止めた。
「ラト、何をしているんだ」
「陛下っ! この人! 俺の知らない人がここにいるんですよぉ!」
そして、彼女の顔を見て、申し訳なさそうに言う。
「…………確か、ドロウ、と言ったな。サラを助けてくれたのだろう? 悪いな、こいつが」
「あ、いや、大丈夫ですー、はい。知らない人ってのは本当ですしね」
「ええええっ?! また陛下のお知り合い!? 最近俺ってついてない!」
苦笑いしながら、「お大事にー」と、城をあとにしようとしたその人に、アリアさんがとっさに声をかけた。
「ま、待ってくれ!」
「あれ? …………あぁ、あのときの……。あとから知ったんですけど、マルティネスの姫だったんですね。うちのウルフがご迷惑お掛けしまして」
「いや、そんなことはもういい。なぁ、どうしてサラ姉さんがこんなことになった! どこでだ?! 誰にやられた!」
一気に捲し立てるアリアさんを制止ながらも、僕も訊ねる。
「落ち着いてください、アリアさん。……サラさんは、強いです。そう簡単にやられるとは思いません。相手は、魔物? それとも、人?」
「まぁ……間違いなく、人ですね。それも人間。小人族じゃないですよ」
ドロウさんがそう断言する。
「……何でそういえるんだ? サラ姉を倒せる魔物だって、いないとは言えないじゃないか」
「そうだね……そもそも、サラさんはどこにいたんでしょうか?」
「はいはいはい、ちゃんと話しますよ。
まず、人だって断言できる理由は二つあります」
ドロウさんは腰に手をあてながらそういう。僕らはじっと聞いていた。
「一つ目は、サラ様がいた場所。国の北の方にマルティネスやクラーミルにまたがる山があるのは……分かる?」
僕らはうなずく。森でレベリングをしていたとき、サラさんの背後にあった山だ。……そういえば、そのあたりにドロウさんは住んでいると言っていた。
「まさか……山に?」
「そうです。あのー、私は麓の辺りに住んでて、一日何回か山に上って使役した魔物たちの世話をしてるんですけど……。その時に見つけまして」
サラさんは、山にいたってことか……でも、どうしてそれが人にやられたってことの理由になるんだろう。
「山は、我が領土ではないんだよ」
僕の疑問に答えるかのように、国王陛下が言う。
「そうなんですか?」
「あぁ、森もそうだ。ここの森と山はどこの国のものでもない。
森に関しては川を挟んだこちら側は、縮小化の魔法が効いている。国民がふらっと出掛けた先で、魔物と鉢合わせても大丈夫なようにな」
「でも山には、基本的に私の使役してる子達しかいないし、人は襲わないけど、他の魔物が入ってきても退治しちゃうんですよー。
だから、山にいて、魔物にやられたってことはあり得ないも同然なことで」
「えー、でも、使役してる魔物ってどれくらいなんですか?」
正直、使役してるのが30とかいたとしても、山は大きい。どこからか入ってきてしまうことがあったり
「ざっと10万くらい……?」
「他の魔物いませんね」
それともう一つ、と、ドロウさんは言う。
「……傷口、なんですけど。あぁ、今見てもたぶん塞がってるんで分からないかと」
「……なにか、おかしいところがあったのか?」
ドロウさんはしっかりとうなずいた。
「えっとですね――撃たれてたんですね、銃で」
「……撃たれて、た?」
「それも、小人族じゃ、絶対に扱えないような大きさの」
「それって……」
僕はそれだけをポツリといって、絶句した。銃で撃たれた……。何がそんなに驚くかって?
鳥を打ち落とすのは、小人族では至難の技。しかしそれが人間だったら?
縮小化の魔法が効かない山で、銃を持ち、鳥を撃っていたとしたら?
そしてそれをサラさんは知っていて、止めようと、その人のもとへと行ったのだとしたら?
と、急にアリアさんが走り出す。僕はとっさに追いかけた。城を出て、まだ人が溢れる街を抜けて、森の、さらにその先を目指すアリアさん。
僕はやっとの思いでアリアさんに追い付くと、その手を強くつかむ。
「離せっ! 場所が分かったんだ。今すぐ行かないと!」
「それはいくらなんでも無謀ですよ! 空を見てください。もうとっくに日が沈んでるんですよ……? 暗視のスキルもないのに、何も見えないなか、山を登るんですか!?」
アリアさんは空を見上げる。真っ暗な空はどこまでも続き、昨日は見えていた月も星もない。
分厚い雲が星空を覆い隠し、気がつくと、頬を濡らす冷たい粒をこぼしていた。
「で、でも!」
「それに! ……サラさんは、確かに小人族で、力では人に劣るかもしれない。でも! 魔法は、すごく強いはずです! そのサラさんが負けてしまった相手に、何の策もなく無防備のまま乗り込むんですか?!」
アリアさんの言葉がつまる。ここで言い負かせないと、アリアさんは山に登ってしまう。そして、そのまま――。
雨はどんどん強くなる。昼間晴れていたのが嘘のようだ。真っ暗な視界には、アリアさんがいた。雨に濡れるその人は、泣いているようにも見えた。
「アリアさんが行くなら、僕はもちろんついていきます、でも! ……『勇気』だって、100%発動するとは限りません。ここで行くのは、死にに行くようなものです! だから」
「死ににいって何が悪い! サラ姉さんも、お前も、敵わないと分かってて行ったんだぞ!? なのに、どうして私はダメなんだ!」
「サラさんの判断は間違ってます! ……僕は、命は二つあります。でも、アリアさんもサラさんも、一つしかないんです。
今回だって、もしもドロウさんが助けていなかったら、サラさんは、死んでたかもしれないんですよ……? もしも敵が、もう一発魔法を当てていたら、本当に…………」
「…………」
「ひとまず、帰りましょう。ちゃんと体制を整えたあとなら、どこにでもついていきますから」
悲痛な表情を浮かべたまま、アリアさんは唇を噛み、両手をぎゅっと握りしめ、黙ったまま、うなずいた。
大広間に行くと、そこにいたのは、あのときの女性と、ラトさんだった。
「貴様だな! サラ様を傷つけたのは! おのれー、成敗してくれるわ!」
「いやー、あのー、どちらかというと助けた部類に入るんですけどー。あの、見つけて魔法使っただけで」
「魔法でサラ様をぎったぎたのめっためたにしたんだな!?」
「使ったのは回復魔法なんですよ……」
そんなラトさんの様子を見かねて、サラさんのことが気になるはずの国王陛下が足を止めた。
「ラト、何をしているんだ」
「陛下っ! この人! 俺の知らない人がここにいるんですよぉ!」
そして、彼女の顔を見て、申し訳なさそうに言う。
「…………確か、ドロウ、と言ったな。サラを助けてくれたのだろう? 悪いな、こいつが」
「あ、いや、大丈夫ですー、はい。知らない人ってのは本当ですしね」
「ええええっ?! また陛下のお知り合い!? 最近俺ってついてない!」
苦笑いしながら、「お大事にー」と、城をあとにしようとしたその人に、アリアさんがとっさに声をかけた。
「ま、待ってくれ!」
「あれ? …………あぁ、あのときの……。あとから知ったんですけど、マルティネスの姫だったんですね。うちのウルフがご迷惑お掛けしまして」
「いや、そんなことはもういい。なぁ、どうしてサラ姉さんがこんなことになった! どこでだ?! 誰にやられた!」
一気に捲し立てるアリアさんを制止ながらも、僕も訊ねる。
「落ち着いてください、アリアさん。……サラさんは、強いです。そう簡単にやられるとは思いません。相手は、魔物? それとも、人?」
「まぁ……間違いなく、人ですね。それも人間。小人族じゃないですよ」
ドロウさんがそう断言する。
「……何でそういえるんだ? サラ姉を倒せる魔物だって、いないとは言えないじゃないか」
「そうだね……そもそも、サラさんはどこにいたんでしょうか?」
「はいはいはい、ちゃんと話しますよ。
まず、人だって断言できる理由は二つあります」
ドロウさんは腰に手をあてながらそういう。僕らはじっと聞いていた。
「一つ目は、サラ様がいた場所。国の北の方にマルティネスやクラーミルにまたがる山があるのは……分かる?」
僕らはうなずく。森でレベリングをしていたとき、サラさんの背後にあった山だ。……そういえば、そのあたりにドロウさんは住んでいると言っていた。
「まさか……山に?」
「そうです。あのー、私は麓の辺りに住んでて、一日何回か山に上って使役した魔物たちの世話をしてるんですけど……。その時に見つけまして」
サラさんは、山にいたってことか……でも、どうしてそれが人にやられたってことの理由になるんだろう。
「山は、我が領土ではないんだよ」
僕の疑問に答えるかのように、国王陛下が言う。
「そうなんですか?」
「あぁ、森もそうだ。ここの森と山はどこの国のものでもない。
森に関しては川を挟んだこちら側は、縮小化の魔法が効いている。国民がふらっと出掛けた先で、魔物と鉢合わせても大丈夫なようにな」
「でも山には、基本的に私の使役してる子達しかいないし、人は襲わないけど、他の魔物が入ってきても退治しちゃうんですよー。
だから、山にいて、魔物にやられたってことはあり得ないも同然なことで」
「えー、でも、使役してる魔物ってどれくらいなんですか?」
正直、使役してるのが30とかいたとしても、山は大きい。どこからか入ってきてしまうことがあったり
「ざっと10万くらい……?」
「他の魔物いませんね」
それともう一つ、と、ドロウさんは言う。
「……傷口、なんですけど。あぁ、今見てもたぶん塞がってるんで分からないかと」
「……なにか、おかしいところがあったのか?」
ドロウさんはしっかりとうなずいた。
「えっとですね――撃たれてたんですね、銃で」
「……撃たれて、た?」
「それも、小人族じゃ、絶対に扱えないような大きさの」
「それって……」
僕はそれだけをポツリといって、絶句した。銃で撃たれた……。何がそんなに驚くかって?
鳥を打ち落とすのは、小人族では至難の技。しかしそれが人間だったら?
縮小化の魔法が効かない山で、銃を持ち、鳥を撃っていたとしたら?
そしてそれをサラさんは知っていて、止めようと、その人のもとへと行ったのだとしたら?
と、急にアリアさんが走り出す。僕はとっさに追いかけた。城を出て、まだ人が溢れる街を抜けて、森の、さらにその先を目指すアリアさん。
僕はやっとの思いでアリアさんに追い付くと、その手を強くつかむ。
「離せっ! 場所が分かったんだ。今すぐ行かないと!」
「それはいくらなんでも無謀ですよ! 空を見てください。もうとっくに日が沈んでるんですよ……? 暗視のスキルもないのに、何も見えないなか、山を登るんですか!?」
アリアさんは空を見上げる。真っ暗な空はどこまでも続き、昨日は見えていた月も星もない。
分厚い雲が星空を覆い隠し、気がつくと、頬を濡らす冷たい粒をこぼしていた。
「で、でも!」
「それに! ……サラさんは、確かに小人族で、力では人に劣るかもしれない。でも! 魔法は、すごく強いはずです! そのサラさんが負けてしまった相手に、何の策もなく無防備のまま乗り込むんですか?!」
アリアさんの言葉がつまる。ここで言い負かせないと、アリアさんは山に登ってしまう。そして、そのまま――。
雨はどんどん強くなる。昼間晴れていたのが嘘のようだ。真っ暗な視界には、アリアさんがいた。雨に濡れるその人は、泣いているようにも見えた。
「アリアさんが行くなら、僕はもちろんついていきます、でも! ……『勇気』だって、100%発動するとは限りません。ここで行くのは、死にに行くようなものです! だから」
「死ににいって何が悪い! サラ姉さんも、お前も、敵わないと分かってて行ったんだぞ!? なのに、どうして私はダメなんだ!」
「サラさんの判断は間違ってます! ……僕は、命は二つあります。でも、アリアさんもサラさんも、一つしかないんです。
今回だって、もしもドロウさんが助けていなかったら、サラさんは、死んでたかもしれないんですよ……? もしも敵が、もう一発魔法を当てていたら、本当に…………」
「…………」
「ひとまず、帰りましょう。ちゃんと体制を整えたあとなら、どこにでもついていきますから」
悲痛な表情を浮かべたまま、アリアさんは唇を噛み、両手をぎゅっと握りしめ、黙ったまま、うなずいた。
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる