5 / 387
駆け出し転生者ウタ
トラウマ
しおりを挟む
名前 マルティネス・アリア
種族 人間
年齢 18
職業 皇女
レベル 41
HP 5700
MP 4200
スキル アイテムボックス・剣術(中級)・体術(中級)・初級魔法(熟練度4)・光魔法(熟練度4)・水魔法(熟練度3)・氷魔法(熟練度2)・雷魔法(熟練度2)・回復魔法(熟練度1)
ユニークスキル 王室の加護・魔力向上
称号 次期女王・不屈の精神・甘い物好き
名前 マルティネス・エヴァン
種族 人間
年齢 49
職業 国王
レベル 57
HP 6500
MP 5000
スキル アイテムボックス・剣術(上級)・体術(中級)・初級魔法(熟練度7)・光魔法(熟練度4)・炎魔法(熟練度4) ・風魔法(熟練度4)・水魔法(熟練度3)・威圧(超上級)
ユニークスキル 王室の加護・魔力向上
称号 現国王・極楽椅子・親バカ
…………。
お二人の許可をとってステータスを覗かせていただきました。どうやら、鑑定のスキルは相手の許可があればレベル差関係なくステータスを覗けるらしい。
それはいい。
色々突っ込みたい。
てかアリアさん、一つしか違わなかったのか。
「……さっきの、これか」
一周回って冷静になる。鑑定を発動させているからか、スキルの説明までちゃんと見える。
一番最初に気になったのは『威圧』だ。
威圧……対象に威圧をかけることができる。効果は相手のレベル、自身の階級によって大きく変化する。
さっきエヴァンさん……で、いいんだよね? と会った瞬間、きっとこのスキルを発動させていた。超上級の威圧に、レベル1の僕じゃあ……あんなの耐えられるわけない。
「すまなかったなウタ君。立場上、この国の国民の顔は把握している。見知らぬ顔がいると、敵国のスパイではないかと思ってしまってな」
「い、いえ! 大丈夫です全然!」
あと気になるのは……うん、称号はめちゃくちゃ気になるけどスルーしよう。あえて。あえてだよ!?
「この……『王室の加護』っていうのと、『魔力向上』っていうのは?」
説明書きはこうだ。
王室の加護……王家の人間を守るため、先祖から受け継がれたもの。連続しての使用不可。蘇生は出来ない。
魔力向上……魔力が向上する。
分かりづらいよ! 魔力向上に関しては説明になってないよ!
「あぁ、魔力向上、っていうのは文字通りだ。普通はMPってHPの半分ちょっとくらいなんだが、これを持ってるといくらかかさ増しされるんだ」
「へぇー……」
スッゴい便利だ。
「それから、王室の加護だが……これは時と場合によるかな」
「時と場合?」
それって不便なんじゃ……。
「例えば、一時的にHPかMPを向上させたり、傷を異常なスピードで治すこともできる。蘇生だけは出来ないが、それ以外のサポートならおおむね可能だ」
「めっちゃ便利だった!」
そんなスキルがあるのか……。面白い。
「そうだ、アリア。俺はこのあと隣国の国王との食事会がある。彼のことはお前に任せよう。こちらのことを色々教えてあげなさい」
「はい」
アリアさんが答えると、エヴァンさんは優しく微笑み、屋敷から出ていった。……それにしても、
「広いお屋敷ですね……」
「まだそんなこと言ってるのか?」
「だって、ここに二人で住んでるって……使用人とかは、いないんですか?」
「んー……」
なぜか少し考え込んだアリアさんは、僕にその理由を語る。
「あるときから、なくしたんだ。使用人は」
「じゃあ、前はいたってことですか?」
「そうだ」
「ならなんで……」
「それはズバリ、経費の削減だ」
「…………は?」
やっば! 思わず素で返しちゃったよ! 次期女王様に向かって! うひゃあーーー!
「使用人を雇うのは国の金だ。その資金を街の復興にあてた」
怒られなかった! よかった、本当によかった! ……って、え?
「復興?」
「実はな……少し前に、この街をドラゴンが襲ったんだ」
「ええっ!?」
ドラゴン……っていったら、すでに僕のトラウマだ。だって転生して間もないときに急に襲われ、家を失ったのだ。ヘタレな僕のトラウマにならないはずがない。
「ドラゴンは基本、気高く、知能が発達した魔物の上位種だ。言葉だって通じる。だから、人里を襲うなんてことは今まで一切なかった。お前の家が焼かれたというのも正直なところ驚きだ」
「……ていうか、魔物、入れないはずじゃ…………」
「あのドラゴンは、結界を破壊して入ってきた」
「うっそぉ!」
やめてよ! 街でゆっくりしている間くらいは心を休めさせてよ! ただでさえ心臓100個くらい欲しいってのに……。あ、今は実質2つあるけど。
「入ってきたドラゴンは凄まじい力で、私たちはなにもすることが出来なかった。街は一時、壊滅的な状況だった。
……だから、あー、なんだ? 使用人の雇用をなくし、その給料を復興にあてたんだ。少しでもプラスにと思ってな。父上と私の意思でそうしたんだ」
少しずつ、状況が飲み込めてきた。どうやらこの世界に、『絶対安全』はないらしい。いや! 地球上だって絶対安全とかないんだけどね? 度合いが違う。
日本じゃあ普通に過ごしていて命を狙われることもなければ、魔物が襲ってくることもない。そういう面で、大きく違うのだ。
「さて、おしゃべりはこの辺りにして……お前に色々教えないとな」
「え?」
「さっきも言ったが、自分の身は自分で守らないといけない。基礎的な戦いかたなら教えてやる」
「あの」
「奥に試合用の競技場がある。ちょうどいい。そこで相手をしてやる」
「あのーーー!!!」
……嫌な予感がする。これは、ヤバい。
種族 人間
年齢 18
職業 皇女
レベル 41
HP 5700
MP 4200
スキル アイテムボックス・剣術(中級)・体術(中級)・初級魔法(熟練度4)・光魔法(熟練度4)・水魔法(熟練度3)・氷魔法(熟練度2)・雷魔法(熟練度2)・回復魔法(熟練度1)
ユニークスキル 王室の加護・魔力向上
称号 次期女王・不屈の精神・甘い物好き
名前 マルティネス・エヴァン
種族 人間
年齢 49
職業 国王
レベル 57
HP 6500
MP 5000
スキル アイテムボックス・剣術(上級)・体術(中級)・初級魔法(熟練度7)・光魔法(熟練度4)・炎魔法(熟練度4) ・風魔法(熟練度4)・水魔法(熟練度3)・威圧(超上級)
ユニークスキル 王室の加護・魔力向上
称号 現国王・極楽椅子・親バカ
…………。
お二人の許可をとってステータスを覗かせていただきました。どうやら、鑑定のスキルは相手の許可があればレベル差関係なくステータスを覗けるらしい。
それはいい。
色々突っ込みたい。
てかアリアさん、一つしか違わなかったのか。
「……さっきの、これか」
一周回って冷静になる。鑑定を発動させているからか、スキルの説明までちゃんと見える。
一番最初に気になったのは『威圧』だ。
威圧……対象に威圧をかけることができる。効果は相手のレベル、自身の階級によって大きく変化する。
さっきエヴァンさん……で、いいんだよね? と会った瞬間、きっとこのスキルを発動させていた。超上級の威圧に、レベル1の僕じゃあ……あんなの耐えられるわけない。
「すまなかったなウタ君。立場上、この国の国民の顔は把握している。見知らぬ顔がいると、敵国のスパイではないかと思ってしまってな」
「い、いえ! 大丈夫です全然!」
あと気になるのは……うん、称号はめちゃくちゃ気になるけどスルーしよう。あえて。あえてだよ!?
「この……『王室の加護』っていうのと、『魔力向上』っていうのは?」
説明書きはこうだ。
王室の加護……王家の人間を守るため、先祖から受け継がれたもの。連続しての使用不可。蘇生は出来ない。
魔力向上……魔力が向上する。
分かりづらいよ! 魔力向上に関しては説明になってないよ!
「あぁ、魔力向上、っていうのは文字通りだ。普通はMPってHPの半分ちょっとくらいなんだが、これを持ってるといくらかかさ増しされるんだ」
「へぇー……」
スッゴい便利だ。
「それから、王室の加護だが……これは時と場合によるかな」
「時と場合?」
それって不便なんじゃ……。
「例えば、一時的にHPかMPを向上させたり、傷を異常なスピードで治すこともできる。蘇生だけは出来ないが、それ以外のサポートならおおむね可能だ」
「めっちゃ便利だった!」
そんなスキルがあるのか……。面白い。
「そうだ、アリア。俺はこのあと隣国の国王との食事会がある。彼のことはお前に任せよう。こちらのことを色々教えてあげなさい」
「はい」
アリアさんが答えると、エヴァンさんは優しく微笑み、屋敷から出ていった。……それにしても、
「広いお屋敷ですね……」
「まだそんなこと言ってるのか?」
「だって、ここに二人で住んでるって……使用人とかは、いないんですか?」
「んー……」
なぜか少し考え込んだアリアさんは、僕にその理由を語る。
「あるときから、なくしたんだ。使用人は」
「じゃあ、前はいたってことですか?」
「そうだ」
「ならなんで……」
「それはズバリ、経費の削減だ」
「…………は?」
やっば! 思わず素で返しちゃったよ! 次期女王様に向かって! うひゃあーーー!
「使用人を雇うのは国の金だ。その資金を街の復興にあてた」
怒られなかった! よかった、本当によかった! ……って、え?
「復興?」
「実はな……少し前に、この街をドラゴンが襲ったんだ」
「ええっ!?」
ドラゴン……っていったら、すでに僕のトラウマだ。だって転生して間もないときに急に襲われ、家を失ったのだ。ヘタレな僕のトラウマにならないはずがない。
「ドラゴンは基本、気高く、知能が発達した魔物の上位種だ。言葉だって通じる。だから、人里を襲うなんてことは今まで一切なかった。お前の家が焼かれたというのも正直なところ驚きだ」
「……ていうか、魔物、入れないはずじゃ…………」
「あのドラゴンは、結界を破壊して入ってきた」
「うっそぉ!」
やめてよ! 街でゆっくりしている間くらいは心を休めさせてよ! ただでさえ心臓100個くらい欲しいってのに……。あ、今は実質2つあるけど。
「入ってきたドラゴンは凄まじい力で、私たちはなにもすることが出来なかった。街は一時、壊滅的な状況だった。
……だから、あー、なんだ? 使用人の雇用をなくし、その給料を復興にあてたんだ。少しでもプラスにと思ってな。父上と私の意思でそうしたんだ」
少しずつ、状況が飲み込めてきた。どうやらこの世界に、『絶対安全』はないらしい。いや! 地球上だって絶対安全とかないんだけどね? 度合いが違う。
日本じゃあ普通に過ごしていて命を狙われることもなければ、魔物が襲ってくることもない。そういう面で、大きく違うのだ。
「さて、おしゃべりはこの辺りにして……お前に色々教えないとな」
「え?」
「さっきも言ったが、自分の身は自分で守らないといけない。基礎的な戦いかたなら教えてやる」
「あの」
「奥に試合用の競技場がある。ちょうどいい。そこで相手をしてやる」
「あのーーー!!!」
……嫌な予感がする。これは、ヤバい。
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる