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十二章
しおりを挟む桜様がお顔を赤面させながらお願いされたときは、驚きました。
「セレナさん!あの、この世界に避妊薬ってありますか?」
「ありますよ。どうされたんですか?」
「あ、あの、まだ、妊娠したくなくて、避妊薬を飲みたいんです。用意してもらってもいいですか?」
「ですが陛下が、薬をお飲みになることを許さないと思われますよ?」
「秘密にしてください!お願いします!」
「ですが、、、」
「私、いつ赤ちゃんができるか不安で… 本当にまだ妊娠したくないんです!お願いします!」
桜様のつらそうなお顔と必死に頼む姿を見ると、私までつらくなり、薬のことを了承してしまいました。
「かしこまりました。陛下には秘密ですよ?」
「はいっ!ありがとうございます!!」
桜様の安堵した笑顔は、本当に可愛らしかった。
桜様は自覚しておりませんが、言葉にできないくらいとても可愛いのです。
桜様にお願いされると、絶対に断れないと思いますね。
薬は、陛下がいつも無茶をして桜様がつらそうにつているのでお仕置きですね。
ですが、桜様にお仕えできて本当に良かったです。
同じ城仕えのメイドにいつも羨ましがられるくらい、桜様は皆さんに好かれていますから。
これからも、桜様のために頑張りましょう。
まずは、避妊薬を入手するところからですね!
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