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認識

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自分を見つけるにはどうすれば良いのだろう

周りにいる人に声をかけることすらも出来ないのになぜそう思ったんだろう

そろそろ逢魔時だ

あちらとこちらの存在が交わる時間、それなら一瞬でも良いから誰か認識ができる者はいないのか

そう思ったら動かなくては、急いで見つけねばならない

心臓が高鳴る走れば走るほどに周りの風景が夜に変わりつつある

早く見つけねば誰でも良い、ほんとに誰か居ないのか

認識できる者が早く私を見つけて欲しい

私…?自分がなぜ私と言ったのだろう

いや、そんな事よりも見つけねば完全に夜になってしまってはきっと誰にも見つけてもらえなくなる

何か方法は…なんでも良い…自分の事を誰か見つけて…

弱気になっていたその時誰かの視線が自分に向けられている気がした

その向けられていた視線に眼を向けたが誰もいない…
気のせいだったのか?

だが視線は残っていた、確かにそこに何か居た

その視線の持ち主を追わなくては

もうこの際なんでも良いこの世界で自分を見ていた者が居たのだから

その視線は路地に入って行ったのかそれとも繁華街に行ったのか

自分を信じる事が出来ない、繁華街か路地か

意を決して自分は路地を探す事にした

さっきの視線はいったいなんだったのだろうか

人間なのかそれとも動物なのか

動物なら視線を向けられても可笑しくはない…だがあれは動物ではない気がするだけかもしれない
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