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「あっ、あ、りく……りくっ……!」
少しずつ少しずつ大きくなる腰の動きに併せて、ぐちゅぐちゅと水音も激しさを増していく。
そらは陸にしがみ付きながら、それでも痛みばかりではなくなってきた感覚に身を委ねる。
「そら、大丈夫か? まだ痛い?」
「んっ……へ、き……へーき……も……あっ!」
緩やかに奥まで挿ってきた陸から、ぱちゅ、と一番奥を軽く突かれてそらの足がびくんと跳ねる。
陸は眉根を寄せて、はっと短く息をつくとそらを抱く腕に力を込め直す。
「――動くぞ」
「ん……」
そらが頷き切る前に陸が腰を引いて、そうして一気に奥まで貫かれた。
「――――っ!」
ずんっと貫かれた衝撃とともに、そらの頭の中で星が散る。
「そら……そら、好きだ……そら……」
「あっ、り、く……あ、あ、あっ」
何度も名前を呼ばれて好きだと繰り返されて、けれど答える余裕なんてなくて、そらはただ喘ぐ事しか出来ずに必死で陸に縋り付く。
二人の身体がぶつかる音にそらの甘い啼き声が重なって、陸の抽挿も激しさを増していく。
「そら……っごめん、出る……っ」
乱れた息の合間に言われた言葉をそらが理解する前にぐっと強く抱きしめられて、そうしてそらの中で陸の熱が弾けた。
「あ……あっ……?」
どくどくと注がれる熱に反応して、そらの身体がひくりと跳ねる。
「り、く……あつい、よぉ……」
「……っうん……っまだ、出る……っ」
まるで迎え入れるように揺れるそらの動きに誘われるまま擦り付けるように腰を打ち付けて、陸は小さく呻くと共にびゅる、と熱を放ち切った。
はーっと大きく息をついてそらに覆いかぶさってきた陸の重みを心地よく思いながら、陸の頬に甘えるように頬を擦り付けていたそらは、けれどあれ? とぼんやりと目を開ける。
(なか、に……あついの……?)
それって――と考えが至って、そらは慌てて陸の肩を押し返した。
「り、陸……っだめっ、出て……っ!」
「そら?」
「あ……赤ちゃん……っ! できちゃう……っ!」
涙目で訴えるそらに、陸はあぁと頷くと、そらの手首を掴んでゆっくりと口付ける。
「そうだな。入籍はいつにしようか。今年は2022年だから、2月22日?」
「……え?」
「あぁ、でも一ヶ月も先とか長すぎるな……そういえば、今年の1月11日はすごく良い日だって先輩が言ってたな」
「え……あっ、や……っ」
先輩はその日に入籍するって言ってたなと言いながら、陸はまた腰を揺すり始める。
「俺達もその日にするか……な、そら?」
「え? あ、やっ! まって……ま……あっ、あんっ」
身体を起こした陸に足を開かせられたと思ったらまた抽挿を始められて、そらはあっという間に甘い声を上げ始める。
「り、く……あかちゃん、だめぇ……っ」
「結婚するんだから、良いだろ。ほら」
ガツンっと突き上げられて、そらの身体がびくりと跳ねる。
「それとも、俺とじゃ嫌か?」
「や……やじゃ、な……」
「じゃあ良いだろ」
ぐちゅぐちゅ、とさっきよりも粘度の上がった水音を響かせながら最奥を突かれて、二人の隙間から押し出される白濁の感触にそらはいやいやと首を振る。
「でも、でも……っ」
「俺は欲しいよ。そらとの子供」
絶対可愛い、と言われてばちゅっと最奥を突き上げられて、そらの頭の中でぱちんっと白光が弾ける。
「あぁっ、あ、りく……」
「ん、今そらの中、めちゃくちゃ絞まった……」
「り、く……りく……っ」
「うん……今度は一緒に、いこうな」
膝裏を抱えあげられて陸が深くまで挿ってきたと思ったら、穿つように腰を打ち付けられる。
「あっ、あ、りく……だめ、なんかきちゃ……っ! あぁ、あっ!」
ちかちかと舞い始めた白光に、そらはもう何にも考えられなくなって、陸に向けて手を伸ばす。
その手を取られてぐっと抱き締められたことでごりっと最奥を刺激されて、そのままガツガツと穿たれて、そらは高い声を上げて達してしまった。
同時に陸の熱がまた自身の胎内に放たれるのを感じながら、そらはふつりと意識を手放した――
そらが目覚めた時には、陸から結婚すると伝えられた親たちがどんちゃん騒ぎになっていて、そらは悲鳴を上げる事になったとか。
~めでたし?~
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
今年の1/11は天赦日と一粒万倍日が重なる超開運デーでした。
なので有名人の結婚報告も相次いだわけですね~
ちなみに本編に入れたかったけど上手く入れられなかった会話↓
「そらは俺の事なんて何とも思ってないと思ってて……大学の時に付き合ってみないかって言ってきた子が……似てたんだ」
「……似てた?」
「後ろ姿が、そらに」
「え……」
「だからその子とは後ろからばっかり――」
「さ……さいてーっ!!!」
少しずつ少しずつ大きくなる腰の動きに併せて、ぐちゅぐちゅと水音も激しさを増していく。
そらは陸にしがみ付きながら、それでも痛みばかりではなくなってきた感覚に身を委ねる。
「そら、大丈夫か? まだ痛い?」
「んっ……へ、き……へーき……も……あっ!」
緩やかに奥まで挿ってきた陸から、ぱちゅ、と一番奥を軽く突かれてそらの足がびくんと跳ねる。
陸は眉根を寄せて、はっと短く息をつくとそらを抱く腕に力を込め直す。
「――動くぞ」
「ん……」
そらが頷き切る前に陸が腰を引いて、そうして一気に奥まで貫かれた。
「――――っ!」
ずんっと貫かれた衝撃とともに、そらの頭の中で星が散る。
「そら……そら、好きだ……そら……」
「あっ、り、く……あ、あ、あっ」
何度も名前を呼ばれて好きだと繰り返されて、けれど答える余裕なんてなくて、そらはただ喘ぐ事しか出来ずに必死で陸に縋り付く。
二人の身体がぶつかる音にそらの甘い啼き声が重なって、陸の抽挿も激しさを増していく。
「そら……っごめん、出る……っ」
乱れた息の合間に言われた言葉をそらが理解する前にぐっと強く抱きしめられて、そうしてそらの中で陸の熱が弾けた。
「あ……あっ……?」
どくどくと注がれる熱に反応して、そらの身体がひくりと跳ねる。
「り、く……あつい、よぉ……」
「……っうん……っまだ、出る……っ」
まるで迎え入れるように揺れるそらの動きに誘われるまま擦り付けるように腰を打ち付けて、陸は小さく呻くと共にびゅる、と熱を放ち切った。
はーっと大きく息をついてそらに覆いかぶさってきた陸の重みを心地よく思いながら、陸の頬に甘えるように頬を擦り付けていたそらは、けれどあれ? とぼんやりと目を開ける。
(なか、に……あついの……?)
それって――と考えが至って、そらは慌てて陸の肩を押し返した。
「り、陸……っだめっ、出て……っ!」
「そら?」
「あ……赤ちゃん……っ! できちゃう……っ!」
涙目で訴えるそらに、陸はあぁと頷くと、そらの手首を掴んでゆっくりと口付ける。
「そうだな。入籍はいつにしようか。今年は2022年だから、2月22日?」
「……え?」
「あぁ、でも一ヶ月も先とか長すぎるな……そういえば、今年の1月11日はすごく良い日だって先輩が言ってたな」
「え……あっ、や……っ」
先輩はその日に入籍するって言ってたなと言いながら、陸はまた腰を揺すり始める。
「俺達もその日にするか……な、そら?」
「え? あ、やっ! まって……ま……あっ、あんっ」
身体を起こした陸に足を開かせられたと思ったらまた抽挿を始められて、そらはあっという間に甘い声を上げ始める。
「り、く……あかちゃん、だめぇ……っ」
「結婚するんだから、良いだろ。ほら」
ガツンっと突き上げられて、そらの身体がびくりと跳ねる。
「それとも、俺とじゃ嫌か?」
「や……やじゃ、な……」
「じゃあ良いだろ」
ぐちゅぐちゅ、とさっきよりも粘度の上がった水音を響かせながら最奥を突かれて、二人の隙間から押し出される白濁の感触にそらはいやいやと首を振る。
「でも、でも……っ」
「俺は欲しいよ。そらとの子供」
絶対可愛い、と言われてばちゅっと最奥を突き上げられて、そらの頭の中でぱちんっと白光が弾ける。
「あぁっ、あ、りく……」
「ん、今そらの中、めちゃくちゃ絞まった……」
「り、く……りく……っ」
「うん……今度は一緒に、いこうな」
膝裏を抱えあげられて陸が深くまで挿ってきたと思ったら、穿つように腰を打ち付けられる。
「あっ、あ、りく……だめ、なんかきちゃ……っ! あぁ、あっ!」
ちかちかと舞い始めた白光に、そらはもう何にも考えられなくなって、陸に向けて手を伸ばす。
その手を取られてぐっと抱き締められたことでごりっと最奥を刺激されて、そのままガツガツと穿たれて、そらは高い声を上げて達してしまった。
同時に陸の熱がまた自身の胎内に放たれるのを感じながら、そらはふつりと意識を手放した――
そらが目覚めた時には、陸から結婚すると伝えられた親たちがどんちゃん騒ぎになっていて、そらは悲鳴を上げる事になったとか。
~めでたし?~
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
今年の1/11は天赦日と一粒万倍日が重なる超開運デーでした。
なので有名人の結婚報告も相次いだわけですね~
ちなみに本編に入れたかったけど上手く入れられなかった会話↓
「そらは俺の事なんて何とも思ってないと思ってて……大学の時に付き合ってみないかって言ってきた子が……似てたんだ」
「……似てた?」
「後ろ姿が、そらに」
「え……」
「だからその子とは後ろからばっかり――」
「さ……さいてーっ!!!」
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