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ギルベルトは時間をかけてゆっくりとルネの中を解すと、自身の手をぐっしょりと濡らしている蜜を舐めとりながら、荒い息を吐いてぐったりと横たわっているルネに視線を落とす。
「──ルネ、どうする?」
「………ど、う?」
息を乱したまま、ルネはぼんやりとした視線をギルベルトに返す。
「このまま続けてみるか?」
今まで散々に弄られていた真ん中には触れること無く太腿の内側を撫で上げているギルベルトに、ルネはもどかし気に腰を揺らす。
「もっと奥──指じゃ届かない奥にも、欲しいか?」
その問いにルネは迷うように視線を泳がせて、けれど膝を擦り合わせるとギルベルトをちらりと見上げる。
「おく……にも、欲しい……。してみたい……かも……」
ルネのその答えにギルベルトは満足気に笑むと、身体を起こす。
「ギル……?」
「どうなるか分からないからな」
そう言うと、ギルベルトはサイドテーブルの引出しを開けて中から瓶を取り出した。
それを見たルネが小さく息を飲む。
瓶の中に入っているのは避妊薬だ。
行為の前には必ず、自ら彼女たちに飲ませていたそれを目にしたルネの視線がうろうろと彷徨う。
「ほら、ルネ。口開けろ」
小さく唸ってから、それでもおずおずと口を開けたルネの口内に薬を放り込んで、ギルベルトはサイドテーブルの上に置かれていた水差しを煽って水を含むとそれを口移す。
こくりとルネの喉が鳴ったのを確認すると、ギルベルトは身体を起こしてまだきっちりと身に着けたままだった隊服を脱ぎ捨てた。
一糸纏わぬ姿となったギルベルトは、またサイドテーブルの引出しへと手を伸ばす。
「………それ、使うのか?」
ギルベルトが取り出した新たな容器に、ルネがギルベルトから逃げるように僅かに身体をずり上げる。
「ルネだって初めての子には使うだろ?」
「つ……使わないことも、ある」
「使いたくないなら構わないが……折角なんだから、気持ち良い方が良いだろう?」
ギルベルトは容器を開けると、とろりとした液体──ローションを手に垂らしてルネの秘所に塗り付ける。
「お前、いきなりっ……んっ!」
ローションを纏わせた指がくちゅっと入り込んで来て、ルネは身を捩った。
「確か媚薬効果もあるんだったか? 効き目はどれくらいで現れる?」
「……そんなには、かからない……」
何となく気まずそうに視線を逸らしたルネにそうかと返して、ギルベルトはルネの中にローションを擦り付ける様に指を動かす。
ルネが言った通り、そう長い時間もかからずにルネが太腿を擦り合わせ始めた。
「ぁっ……ギル、なか………熱い……」
「もう効いてきたのか?」
「た、たぶん……まだ完全ってわけじゃ、ないだろうけど……」
そうかと呟くとギルベルトは自身にもローションを塗り付けて、ルネの足を開かせると先端をルネの蜜口に擦り付ける。
「挿れるぞ」
「えっ!? ちょっ……ちょっと待て、いきなりすぎ……っギル……!!」
ずず、と入って来るギルベルトに、ルネは早々に顔を青くする。
「大丈夫だ。充分濡れてるし、ローションだってたっぷり塗り込んだ」
「いや、でも、何かデカくないか!?お前そんなに……っや、待てって!」
無理無理無理!と腰を引こうとするルネを強引に抱き寄せて、ギルベルトはルネの中へと腰を進める。
「いっ──!! あ、あぁぁ!!」
ゆっくりではあったものの、指なんかとは比べ物にならないくらい太くて硬いギルベルトの剛直に隘路を押し開かれて、ルネはギルベルトに縋りついた。
ギルベルトも随分と小さくなったルネの身体を抱き寄せて、ルネの中へと自身を埋めていく。
ローションで滑りが良くなっているし、媚薬の効果だって出ているはずなのに、それでも尚無理矢理にこじ開けられていくような痛みに必死に耐えていたルネは、何度か名前を呼ばれてのろのろと顔を上げる。
いつの間にか、ギルベルトとぴったりと身体が重なっていた。
「全部入った……大丈夫か?」
背中を撫でられながら聞かれて、ルネは小さく首を振る。
「むり……っそれ使ってもこんな痛いとか……もう二度と初めての子は抱かない……っ」
「それは……貴重な経験が出来て良かったな……?」
「良いワケが……!あっ、ぅ……!!」
怒鳴り返そうと動いてしまったせいで、ずくりとルネの中が悲鳴を上げる。
唸りながらギルベルトの胸に額を押し付けていたルネは、その痛みをやり過ごしてから何とか強張っていた身体の力を抜いてそろりと顔を上げる。
そうして痛みで潤んだ瞳を吊り上げると苦情の一つでも言ってやろうとギルベルトを見上げて、けれどそこで目に入った物が妙に気になってルネは小さく首を傾げた。
「お前、こんなの着けてた……?」
ギルベルトの胸元に、黒曜石のような石のついたペンダントが下がっている。
ギルベルトがアクセサリーの類を着けている事が意外で、ルネはそのペンダントに触れようと手を伸ばした──途端に、ギルベルトが腰を引いた。
「ぅあっ!?」
「──あぁ、悪い。これは預かっているものでな。失くすわけにもいかないから着けているだけで、近い内に持ち主に返すんだ」
「そ……んっ、あ……っ!」
そうなのか、という返事すらさせて貰えずにゆるゆると腰を揺らし始めたギルベルトに、ルネは痛いと言おうとして、けれどその痛みをほとんど感じていない事に気付く。
みっしりと中を埋めているギルベルトに中を擦られて揺すられる度に、痛みの代わりにぞくぞくとするようなおかしな感覚が背中を駆けていく。
「あ……っぎ、る……ぅんっ、あっ」
「あぁ、本格的にローションが効いてきたんだな──動くぞ」
「ひゃっ──!?」
ずるっと一気に腰を引いたギルベルトに、ルネは待て、と言おうとして──結局制止の言葉など言う事は出来ず、ギルベルトに最初の痛みへの苦情を言う事も、ギルベルトのペンダントの事も、ルネの頭からあっという間に消え去ってしまった。
「あ、あっ、ギル……っ……ゆっく、り……ゆっくり、して……!」
「悪い、無理だ。ルネの中っ、好すぎる……っ」
「やっ……なんだ、これ……っ」
「あぁ、ここが良いのか?」
ルネが身を捩って逃げようとするのを抑え込んで、ギルベルトはルネが善がるポイントを責め立てる。
「ち……ちが……っやだ、そこダメ……あぁっ!」
「ルネ。"やだ"じゃなくて"好い"だろ?お前だって散々言わせてたじゃないか」
何でそんな事知ってるんだよ!と怒鳴ろうとしても、ギルベルトに揺さぶられているルネの口から零れるのは随分と甘い喘ぎ声だけだ。
その甘い啼き声に合わせるようにギルベルトが腰を打ち付ける度、溢れ出す蜜とローションがぐちゅぐちゅと激しい水音を立てる。
「や、ぁ、こわれ……っ!ギル、むり……こわれ、る……っ!」
「俺が、ルネを、壊すわけがないだろう」
優しい声音とは裏腹に速度を増していくギルベルトに、ルネの身体がガクガクと揺さぶられる。
乱暴なまでにガツガツと激しく穿たれて、一番奥をゴリゴリと擦られたかと思うと突き上げられて、ルネの頭は真っ白になる。
「ひぅっ……!あ、あぁぁっ!く、る……なんか来ちゃ……っ」
「あぁ、イきそうか?」
ギルベルトはルネの腰を掴むと、自身の腰を打付けるタイミングでルネの腰を引き寄せる。
一番奥をこれでもかと突かれて、ルネは悲鳴のような声を上げる。
「や、むり、だから……!そんなおく、はいらなっ……くるし……やめ、あっ!!」
腰を回して最奥をグリグリと刺激されて、それだけでもルネはもう押し寄せる大きなうねりに飲み込まれそうになっているのに、ダメ押しのようにギルベルトがルネの花芽を撫でる。
「ひっ──!?」
ビクンっと大きく震えたルネは、そのままギルベルトの指に花芽をコリコリと転がされて身悶える。
「あ、あ、ギル……くる……!も……っあ、あぁぁぁ────っ!」
大きく背をしならせてルネが達すると、ルネの中がビクビクと痙攣するように収縮してギルベルトを締め上げる。
「くっ……出すぞ、ルネ!」
ルネの身体を抱きしめて、ギルベルトもまたルネの中に白濁を注ぎ込んだ。
びゅるびゅると最奥で勢いよく放たれた白濁が、ルネの中を埋め尽くしていく。
「あつ、い……ぎるの、いっぱい……っ」
搾り取るように絡みつくルネの中へギルベルトが全てを吐き出し終えると、ルネの身体からふにゃりと力が抜けた。
ぐったりとベッドに沈みこんでいるルネの乱れた髪を直してやって、ギルベルトはそっとルネに口付けるとゆっくりとルネの中から自身を抜く。
途端にこぷりと二人分の体液が溢れ出して、ルネが小さく声を上げて身体を震わせた。
「ルネ、どうだ?好かったか?」
髪を撫でながらそう問われて、ルネはぼんやりとしたまま小さく頷く。
「ん……きもち、よかった……」
とろりとした視線を向けられて、ギルベルトはルネの髪を撫でていた手を止める。
「そうか……じゃあ、まだ行けるな?」
「───ふぇ?」
ルネがどこへ?と思った時にはころりと転がされて四つん這いにさせられていた。
たった今吐精して萎えたはずのギルベルトのそこがすっかりと元気になっているとルネが気付いた時には背後から貫かれて甘い悲鳴を上げていて、そうして高かったはずの日がすっかりと落ちて夜の帳が下りた頃、
色々な体位を体験させられたルネはついに意識を手放した。
ギルベルトはぐったりとベッドに沈み込んでいるルネを愛おし気に抱き寄せると、その耳元に唇を寄せる。
「愛してる、ルネ──一生手放すつもりはないから、覚悟しろよ?」
完全に意識を失っているルネの耳に、仄暗さをまとったギルベルトの呟きが届く事はなかった──
「──ルネ、どうする?」
「………ど、う?」
息を乱したまま、ルネはぼんやりとした視線をギルベルトに返す。
「このまま続けてみるか?」
今まで散々に弄られていた真ん中には触れること無く太腿の内側を撫で上げているギルベルトに、ルネはもどかし気に腰を揺らす。
「もっと奥──指じゃ届かない奥にも、欲しいか?」
その問いにルネは迷うように視線を泳がせて、けれど膝を擦り合わせるとギルベルトをちらりと見上げる。
「おく……にも、欲しい……。してみたい……かも……」
ルネのその答えにギルベルトは満足気に笑むと、身体を起こす。
「ギル……?」
「どうなるか分からないからな」
そう言うと、ギルベルトはサイドテーブルの引出しを開けて中から瓶を取り出した。
それを見たルネが小さく息を飲む。
瓶の中に入っているのは避妊薬だ。
行為の前には必ず、自ら彼女たちに飲ませていたそれを目にしたルネの視線がうろうろと彷徨う。
「ほら、ルネ。口開けろ」
小さく唸ってから、それでもおずおずと口を開けたルネの口内に薬を放り込んで、ギルベルトはサイドテーブルの上に置かれていた水差しを煽って水を含むとそれを口移す。
こくりとルネの喉が鳴ったのを確認すると、ギルベルトは身体を起こしてまだきっちりと身に着けたままだった隊服を脱ぎ捨てた。
一糸纏わぬ姿となったギルベルトは、またサイドテーブルの引出しへと手を伸ばす。
「………それ、使うのか?」
ギルベルトが取り出した新たな容器に、ルネがギルベルトから逃げるように僅かに身体をずり上げる。
「ルネだって初めての子には使うだろ?」
「つ……使わないことも、ある」
「使いたくないなら構わないが……折角なんだから、気持ち良い方が良いだろう?」
ギルベルトは容器を開けると、とろりとした液体──ローションを手に垂らしてルネの秘所に塗り付ける。
「お前、いきなりっ……んっ!」
ローションを纏わせた指がくちゅっと入り込んで来て、ルネは身を捩った。
「確か媚薬効果もあるんだったか? 効き目はどれくらいで現れる?」
「……そんなには、かからない……」
何となく気まずそうに視線を逸らしたルネにそうかと返して、ギルベルトはルネの中にローションを擦り付ける様に指を動かす。
ルネが言った通り、そう長い時間もかからずにルネが太腿を擦り合わせ始めた。
「ぁっ……ギル、なか………熱い……」
「もう効いてきたのか?」
「た、たぶん……まだ完全ってわけじゃ、ないだろうけど……」
そうかと呟くとギルベルトは自身にもローションを塗り付けて、ルネの足を開かせると先端をルネの蜜口に擦り付ける。
「挿れるぞ」
「えっ!? ちょっ……ちょっと待て、いきなりすぎ……っギル……!!」
ずず、と入って来るギルベルトに、ルネは早々に顔を青くする。
「大丈夫だ。充分濡れてるし、ローションだってたっぷり塗り込んだ」
「いや、でも、何かデカくないか!?お前そんなに……っや、待てって!」
無理無理無理!と腰を引こうとするルネを強引に抱き寄せて、ギルベルトはルネの中へと腰を進める。
「いっ──!! あ、あぁぁ!!」
ゆっくりではあったものの、指なんかとは比べ物にならないくらい太くて硬いギルベルトの剛直に隘路を押し開かれて、ルネはギルベルトに縋りついた。
ギルベルトも随分と小さくなったルネの身体を抱き寄せて、ルネの中へと自身を埋めていく。
ローションで滑りが良くなっているし、媚薬の効果だって出ているはずなのに、それでも尚無理矢理にこじ開けられていくような痛みに必死に耐えていたルネは、何度か名前を呼ばれてのろのろと顔を上げる。
いつの間にか、ギルベルトとぴったりと身体が重なっていた。
「全部入った……大丈夫か?」
背中を撫でられながら聞かれて、ルネは小さく首を振る。
「むり……っそれ使ってもこんな痛いとか……もう二度と初めての子は抱かない……っ」
「それは……貴重な経験が出来て良かったな……?」
「良いワケが……!あっ、ぅ……!!」
怒鳴り返そうと動いてしまったせいで、ずくりとルネの中が悲鳴を上げる。
唸りながらギルベルトの胸に額を押し付けていたルネは、その痛みをやり過ごしてから何とか強張っていた身体の力を抜いてそろりと顔を上げる。
そうして痛みで潤んだ瞳を吊り上げると苦情の一つでも言ってやろうとギルベルトを見上げて、けれどそこで目に入った物が妙に気になってルネは小さく首を傾げた。
「お前、こんなの着けてた……?」
ギルベルトの胸元に、黒曜石のような石のついたペンダントが下がっている。
ギルベルトがアクセサリーの類を着けている事が意外で、ルネはそのペンダントに触れようと手を伸ばした──途端に、ギルベルトが腰を引いた。
「ぅあっ!?」
「──あぁ、悪い。これは預かっているものでな。失くすわけにもいかないから着けているだけで、近い内に持ち主に返すんだ」
「そ……んっ、あ……っ!」
そうなのか、という返事すらさせて貰えずにゆるゆると腰を揺らし始めたギルベルトに、ルネは痛いと言おうとして、けれどその痛みをほとんど感じていない事に気付く。
みっしりと中を埋めているギルベルトに中を擦られて揺すられる度に、痛みの代わりにぞくぞくとするようなおかしな感覚が背中を駆けていく。
「あ……っぎ、る……ぅんっ、あっ」
「あぁ、本格的にローションが効いてきたんだな──動くぞ」
「ひゃっ──!?」
ずるっと一気に腰を引いたギルベルトに、ルネは待て、と言おうとして──結局制止の言葉など言う事は出来ず、ギルベルトに最初の痛みへの苦情を言う事も、ギルベルトのペンダントの事も、ルネの頭からあっという間に消え去ってしまった。
「あ、あっ、ギル……っ……ゆっく、り……ゆっくり、して……!」
「悪い、無理だ。ルネの中っ、好すぎる……っ」
「やっ……なんだ、これ……っ」
「あぁ、ここが良いのか?」
ルネが身を捩って逃げようとするのを抑え込んで、ギルベルトはルネが善がるポイントを責め立てる。
「ち……ちが……っやだ、そこダメ……あぁっ!」
「ルネ。"やだ"じゃなくて"好い"だろ?お前だって散々言わせてたじゃないか」
何でそんな事知ってるんだよ!と怒鳴ろうとしても、ギルベルトに揺さぶられているルネの口から零れるのは随分と甘い喘ぎ声だけだ。
その甘い啼き声に合わせるようにギルベルトが腰を打ち付ける度、溢れ出す蜜とローションがぐちゅぐちゅと激しい水音を立てる。
「や、ぁ、こわれ……っ!ギル、むり……こわれ、る……っ!」
「俺が、ルネを、壊すわけがないだろう」
優しい声音とは裏腹に速度を増していくギルベルトに、ルネの身体がガクガクと揺さぶられる。
乱暴なまでにガツガツと激しく穿たれて、一番奥をゴリゴリと擦られたかと思うと突き上げられて、ルネの頭は真っ白になる。
「ひぅっ……!あ、あぁぁっ!く、る……なんか来ちゃ……っ」
「あぁ、イきそうか?」
ギルベルトはルネの腰を掴むと、自身の腰を打付けるタイミングでルネの腰を引き寄せる。
一番奥をこれでもかと突かれて、ルネは悲鳴のような声を上げる。
「や、むり、だから……!そんなおく、はいらなっ……くるし……やめ、あっ!!」
腰を回して最奥をグリグリと刺激されて、それだけでもルネはもう押し寄せる大きなうねりに飲み込まれそうになっているのに、ダメ押しのようにギルベルトがルネの花芽を撫でる。
「ひっ──!?」
ビクンっと大きく震えたルネは、そのままギルベルトの指に花芽をコリコリと転がされて身悶える。
「あ、あ、ギル……くる……!も……っあ、あぁぁぁ────っ!」
大きく背をしならせてルネが達すると、ルネの中がビクビクと痙攣するように収縮してギルベルトを締め上げる。
「くっ……出すぞ、ルネ!」
ルネの身体を抱きしめて、ギルベルトもまたルネの中に白濁を注ぎ込んだ。
びゅるびゅると最奥で勢いよく放たれた白濁が、ルネの中を埋め尽くしていく。
「あつ、い……ぎるの、いっぱい……っ」
搾り取るように絡みつくルネの中へギルベルトが全てを吐き出し終えると、ルネの身体からふにゃりと力が抜けた。
ぐったりとベッドに沈みこんでいるルネの乱れた髪を直してやって、ギルベルトはそっとルネに口付けるとゆっくりとルネの中から自身を抜く。
途端にこぷりと二人分の体液が溢れ出して、ルネが小さく声を上げて身体を震わせた。
「ルネ、どうだ?好かったか?」
髪を撫でながらそう問われて、ルネはぼんやりとしたまま小さく頷く。
「ん……きもち、よかった……」
とろりとした視線を向けられて、ギルベルトはルネの髪を撫でていた手を止める。
「そうか……じゃあ、まだ行けるな?」
「───ふぇ?」
ルネがどこへ?と思った時にはころりと転がされて四つん這いにさせられていた。
たった今吐精して萎えたはずのギルベルトのそこがすっかりと元気になっているとルネが気付いた時には背後から貫かれて甘い悲鳴を上げていて、そうして高かったはずの日がすっかりと落ちて夜の帳が下りた頃、
色々な体位を体験させられたルネはついに意識を手放した。
ギルベルトはぐったりとベッドに沈み込んでいるルネを愛おし気に抱き寄せると、その耳元に唇を寄せる。
「愛してる、ルネ──一生手放すつもりはないから、覚悟しろよ?」
完全に意識を失っているルネの耳に、仄暗さをまとったギルベルトの呟きが届く事はなかった──
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