12 / 17
本編
11. 溶ける *
しおりを挟む
「んっ……ふぅ……っ」
角度も深さも長さも、落とされる度変わるキスに、メリュディーナは必死に応える。
それでもどうしようもなく苦しくなってレイナルドの胸を叩くと、レイナルドはやっとメリュディーナから唇を離した。
息苦しさからか、頬を紅潮させて潤んだ瞳でとろりと見上げてくるメリュディーナに、レイナルドもはぁっと吐息を零す。
「メル、可愛い」
ちゅ、と頬にキスを落として、レイナルドはそのまま唇を滑らせる。
首筋を吸い上げると、メリュディーナがぴくりと身体を震わせて小さく声を上げた。
メリュディーナの柔らかな双丘をやわやわと揉むと、逃げるように身体を捩ろうとする。
それをやんわりと制して、レイナルドは服の上からくるりと頂をくすぐった。
「あっ……!」
メリュディーナが甘い声を漏らしたから、レイナルドはそのまま指先でくるくると両の頂を撫でて、そして二本の指で挟むようにきゅっと摘むと、メリュディーナは更に甘い声を上げてぴくんと身体を跳ねさせた。
「メル、気持ち良い?」
「わ、わからないわ……これ、気持ち良い、の……?」
「僕も分からないけど……嫌じゃないなら、続けるよ」
「ぁんっ」
こりこりと刺激を続けられて、メリュディーナの身体がまた小さく跳ねる。
レイナルドはメリュディーナのワンピースのボタンを外すと、今度は直接柔らかな双丘に唇を這わせた。
「んっ……レイ……っ」
指先で頂を直に撫でられながら小さな音を立てて胸のあちこちにキスを落とされて、メリュディーナはされるがまま、漏れる声を抑えることも出来ずに初めて味わう感覚に翻弄される。
「メルのここ、真珠みたいで可愛い」
そんな事を言いながら、ぷくりと膨らんでいる頂をちろりと舐められて、メリュディーナはいやいやと首を振る。
「レイ……も、やぁ……!」
「嫌? 気持ち良さそうにしてるのに?」
「わか、ない……も、くっつきたいの……レイ、はやく……」
交尾はくっついて終わりだと思っていたのに、レイナルドはずっと胸ばかりを弄っていてちっともくっつこうとしないから、メリュディーナは早くこのよく分からない感覚から解放されたくてレイナルドに懇願する。
「もっと全身味わいたかったけど……メルにお願いされたんじゃ、仕方ないね」
レイナルドはそう言うと、メリュディーナの背を抱き起こしてワンピースを脱がせて、自身の衣服も手早く脱ぎ捨てた。
そうしてメリュディーナの唇にキスをしながら太腿を撫で上げて──途中でふと手を止めると、レイナルドは身体を起こしてメリュディーナの内腿に視線を向ける。
「メル、これは失敗?」
するりとそこを撫でられて、メリュディーナはひゃんっと悲鳴のような声を上げて身体を跳ねさせた。
何の事かと思ったけれど、レイナルドが撫でている場所に思い当って首を振る。
「し……失敗じゃ、ないわ……人魚族はみんな、人化した時にどこかに鱗が残るの……」
へぇ、とレイナルドがメリュディーナの白い内腿に数枚だけある親指の爪ほどの鱗を撫でると、メリュディーナは甘い声を上げて僅かに身体を捩った。
その甘やかな声音に、レイナルドはもう一度鱗の辺りを撫でてみる。
「んっ……レイ、そこダメ……っ」
「ここ、弱いんだ?」
レイナルドはメリュディーナの脚を持ち上げると白い肌に唇を寄せる。
そうして内腿に残る鱗を、メリュディーナに見せつけるように舐め上げた。
「あ、あぁっ……! や、レイ……それ、いやぁ……っ」
万が一にも傷つけてしまわないように気を付けながら、レイナルドは鱗を舐めて、そしてちゅっと吸う。
そうするとメリュディーナはひくんっと背を反らせて、これまでよりもずっと甘い声で啼いた。
とろりと、足の間に今まで感じた事のない感覚を覚えたメリュディーナが足を閉じようとする動きを制して、レイナルドはもう一度鱗に口付けて、そして蜜を溢れさせ始めたそこへ向かって舌を這わせた。
くちゅりと水音をさせてレイナルドの指がメリュディーナの中へと入り込む。
それまでの愛撫でたっぷりの蜜を溢れさせているそこは、すんなりとレイナルドの指を受入れた。
「痛くない?」
「ん、へいき……」
メリュディーナの表情にも声にも苦痛の色が浮かんでいない事を確認しながら、レイナルドは二本、三本と指を増やしていく。
これから何が起こるのか、いまいち分かっていなさそうなメリュディーナに「もう良いから早く」と訴えられながらも、レイナルドはメリュディーナの中を時間をかけてじっくりと解した。
そうしてすっかりと蕩けたであろう頃合いと、己の欲望の限界とが遂に交わる。
「――挿れるよ、メル」
興奮で上擦りそうになる声を抑えて、レイナルドはメリュディーナの秘裂に自身の先端を擦り付ける。
メリュディーナがこくんと頷いたのを確認して、レイナルドはゆっくりと腰を進めた。
「んんっ……! レイ……レイ、だめ……っからだ、裂けちゃう……っ」
レイナルドの背に回された腕にぎゅうっと力が籠って涙声でそんな事を言われて、レイナルドはぐっと息を飲み込んで一気に貫きたくなった衝動を何とか抑え込む。
「大丈夫、裂けたりしないから……辛かったら、肩噛んで良いよ」
メリュディーナの額にそっと口付けると、レイナルドはその身体を引き寄せるようにして抱き込んで、そうして自身の昂りをメリュディーナの一番奥までぐっと押し込んだ。
――終わったのだと、思った。
交尾は雄と雌がくっついて、そして雄が雌の中で精子を放つだけ、と聞いた事がある。
放たれたのかどうかはちっとも分からなかったけれど、くっついたのだからこれで終わったのよね、とメリュディーナはあまりの圧迫感に強張っていた身体の力を僅かに抜いた。
けれど待ってみても、レイナルドはメリュディーナを抱き締めたまんま、じっとしたまま動こうとしない。
「ねぇ、レイ……あの。あのね……? レイの、熱くて……火傷しちゃいそう……」
だからもう出て、と言おうとしたその時、レイナルドがメリュディーナを抱き締めていた腕を緩めて身体を起こした。
その動きでズッと中が擦られて、メリュディーナはまた身体を強張らせる。
「メルの中も、熱いよ。溶かされてしまいそうなくらい」
「うそ……」
「本当。二人揃って熱いんだから、火傷なんてしないよ」
大丈夫、と優しく髪を撫でられてキスをされて、メリュディーナがうん、と頷いたところでレイナルドがゆっくりと腰を引いた。
あぁ、終わったわとほっと息を落とそうとしていたメリュディーナは、けれど次の瞬間また一番奥まで入ってきたレイナルドに小さく悲鳴を上げる。
「やっ……なんで……? 終わった、のに……っ」
「終わった? まさか」
これからだよと囁かれて、メリュディーナがえ? とレイナルドを見上げるのと、レイナルドが腰を引いたのは同時だった――
角度も深さも長さも、落とされる度変わるキスに、メリュディーナは必死に応える。
それでもどうしようもなく苦しくなってレイナルドの胸を叩くと、レイナルドはやっとメリュディーナから唇を離した。
息苦しさからか、頬を紅潮させて潤んだ瞳でとろりと見上げてくるメリュディーナに、レイナルドもはぁっと吐息を零す。
「メル、可愛い」
ちゅ、と頬にキスを落として、レイナルドはそのまま唇を滑らせる。
首筋を吸い上げると、メリュディーナがぴくりと身体を震わせて小さく声を上げた。
メリュディーナの柔らかな双丘をやわやわと揉むと、逃げるように身体を捩ろうとする。
それをやんわりと制して、レイナルドは服の上からくるりと頂をくすぐった。
「あっ……!」
メリュディーナが甘い声を漏らしたから、レイナルドはそのまま指先でくるくると両の頂を撫でて、そして二本の指で挟むようにきゅっと摘むと、メリュディーナは更に甘い声を上げてぴくんと身体を跳ねさせた。
「メル、気持ち良い?」
「わ、わからないわ……これ、気持ち良い、の……?」
「僕も分からないけど……嫌じゃないなら、続けるよ」
「ぁんっ」
こりこりと刺激を続けられて、メリュディーナの身体がまた小さく跳ねる。
レイナルドはメリュディーナのワンピースのボタンを外すと、今度は直接柔らかな双丘に唇を這わせた。
「んっ……レイ……っ」
指先で頂を直に撫でられながら小さな音を立てて胸のあちこちにキスを落とされて、メリュディーナはされるがまま、漏れる声を抑えることも出来ずに初めて味わう感覚に翻弄される。
「メルのここ、真珠みたいで可愛い」
そんな事を言いながら、ぷくりと膨らんでいる頂をちろりと舐められて、メリュディーナはいやいやと首を振る。
「レイ……も、やぁ……!」
「嫌? 気持ち良さそうにしてるのに?」
「わか、ない……も、くっつきたいの……レイ、はやく……」
交尾はくっついて終わりだと思っていたのに、レイナルドはずっと胸ばかりを弄っていてちっともくっつこうとしないから、メリュディーナは早くこのよく分からない感覚から解放されたくてレイナルドに懇願する。
「もっと全身味わいたかったけど……メルにお願いされたんじゃ、仕方ないね」
レイナルドはそう言うと、メリュディーナの背を抱き起こしてワンピースを脱がせて、自身の衣服も手早く脱ぎ捨てた。
そうしてメリュディーナの唇にキスをしながら太腿を撫で上げて──途中でふと手を止めると、レイナルドは身体を起こしてメリュディーナの内腿に視線を向ける。
「メル、これは失敗?」
するりとそこを撫でられて、メリュディーナはひゃんっと悲鳴のような声を上げて身体を跳ねさせた。
何の事かと思ったけれど、レイナルドが撫でている場所に思い当って首を振る。
「し……失敗じゃ、ないわ……人魚族はみんな、人化した時にどこかに鱗が残るの……」
へぇ、とレイナルドがメリュディーナの白い内腿に数枚だけある親指の爪ほどの鱗を撫でると、メリュディーナは甘い声を上げて僅かに身体を捩った。
その甘やかな声音に、レイナルドはもう一度鱗の辺りを撫でてみる。
「んっ……レイ、そこダメ……っ」
「ここ、弱いんだ?」
レイナルドはメリュディーナの脚を持ち上げると白い肌に唇を寄せる。
そうして内腿に残る鱗を、メリュディーナに見せつけるように舐め上げた。
「あ、あぁっ……! や、レイ……それ、いやぁ……っ」
万が一にも傷つけてしまわないように気を付けながら、レイナルドは鱗を舐めて、そしてちゅっと吸う。
そうするとメリュディーナはひくんっと背を反らせて、これまでよりもずっと甘い声で啼いた。
とろりと、足の間に今まで感じた事のない感覚を覚えたメリュディーナが足を閉じようとする動きを制して、レイナルドはもう一度鱗に口付けて、そして蜜を溢れさせ始めたそこへ向かって舌を這わせた。
くちゅりと水音をさせてレイナルドの指がメリュディーナの中へと入り込む。
それまでの愛撫でたっぷりの蜜を溢れさせているそこは、すんなりとレイナルドの指を受入れた。
「痛くない?」
「ん、へいき……」
メリュディーナの表情にも声にも苦痛の色が浮かんでいない事を確認しながら、レイナルドは二本、三本と指を増やしていく。
これから何が起こるのか、いまいち分かっていなさそうなメリュディーナに「もう良いから早く」と訴えられながらも、レイナルドはメリュディーナの中を時間をかけてじっくりと解した。
そうしてすっかりと蕩けたであろう頃合いと、己の欲望の限界とが遂に交わる。
「――挿れるよ、メル」
興奮で上擦りそうになる声を抑えて、レイナルドはメリュディーナの秘裂に自身の先端を擦り付ける。
メリュディーナがこくんと頷いたのを確認して、レイナルドはゆっくりと腰を進めた。
「んんっ……! レイ……レイ、だめ……っからだ、裂けちゃう……っ」
レイナルドの背に回された腕にぎゅうっと力が籠って涙声でそんな事を言われて、レイナルドはぐっと息を飲み込んで一気に貫きたくなった衝動を何とか抑え込む。
「大丈夫、裂けたりしないから……辛かったら、肩噛んで良いよ」
メリュディーナの額にそっと口付けると、レイナルドはその身体を引き寄せるようにして抱き込んで、そうして自身の昂りをメリュディーナの一番奥までぐっと押し込んだ。
――終わったのだと、思った。
交尾は雄と雌がくっついて、そして雄が雌の中で精子を放つだけ、と聞いた事がある。
放たれたのかどうかはちっとも分からなかったけれど、くっついたのだからこれで終わったのよね、とメリュディーナはあまりの圧迫感に強張っていた身体の力を僅かに抜いた。
けれど待ってみても、レイナルドはメリュディーナを抱き締めたまんま、じっとしたまま動こうとしない。
「ねぇ、レイ……あの。あのね……? レイの、熱くて……火傷しちゃいそう……」
だからもう出て、と言おうとしたその時、レイナルドがメリュディーナを抱き締めていた腕を緩めて身体を起こした。
その動きでズッと中が擦られて、メリュディーナはまた身体を強張らせる。
「メルの中も、熱いよ。溶かされてしまいそうなくらい」
「うそ……」
「本当。二人揃って熱いんだから、火傷なんてしないよ」
大丈夫、と優しく髪を撫でられてキスをされて、メリュディーナがうん、と頷いたところでレイナルドがゆっくりと腰を引いた。
あぁ、終わったわとほっと息を落とそうとしていたメリュディーナは、けれど次の瞬間また一番奥まで入ってきたレイナルドに小さく悲鳴を上げる。
「やっ……なんで……? 終わった、のに……っ」
「終わった? まさか」
これからだよと囁かれて、メリュディーナがえ? とレイナルドを見上げるのと、レイナルドが腰を引いたのは同時だった――
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説

断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

【完結】今世も裏切られるのはごめんなので、最愛のあなたはもう要らない
曽根原ツタ
恋愛
隣国との戦時中に国王が病死し、王位継承権を持つ男子がひとりもいなかったため、若い王女エトワールは女王となった。だが──
「俺は彼女を愛している。彼女は俺の子を身篭った」
戦場から帰還した愛する夫の隣には、別の女性が立っていた。さらに彼は、王座を奪うために女王暗殺を企てる。
そして。夫に剣で胸を貫かれて死んだエトワールが次に目が覚めたとき、彼と出会った日に戻っていて……?
──二度目の人生、私を裏切ったあなたを絶対に愛しません。
★小説家になろうさまでも公開中

義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました
さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。
私との約束なんかなかったかのように…
それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。
そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね…
分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!

兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…


お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる