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本編
29. 乙女と野獣は心を交わす。 **
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フェリクスはリィナをゆっくりと押し倒すと、秘裂をそっとなぞる。
まだしっとりと濡れているそこに指を挿し込んで、中を掻き混ぜる。
「大丈夫か?」
「はい──きて、ください」
リィナがふわりと微笑む。
フェリクスは泣いたせいで赤くなっているリィナの目元に唇を寄せてから、リィナの膣内に自身を埋めた。
ゆっくりと抽挿を始めると、リィナの口からは先ほどまでの固い悲鳴のような声から一転、甘やかな吐息が漏れる。
「ふぇるさま……もっと……」
とろりと蕩けそうな声音で強請られて、フェリクスに向かって差し出されたリィナの手に指を絡めてシーツに縫い留める。
「ふぇるさまっ、すき、です……す、き……んっ、あぁっ」
リィナの口から零れた言葉に、フェリクスはふと気付いて、リィナの耳元に唇を寄せる。
「リィナ──愛してる」
そう囁いてみれば、リィナの膣内にいる自身がきゅうっと締め付けられた。
「っこら、あんまり締め付けんな」
「だ、だって……うれし……から……」
ふにゃりと笑ったリィナに、フェリクスもまたあぁそうかと、1つ理解した。
店の女に愛を囁くなんて事はしない。
だけどリィナには──恋人だとか妻だとか、"想い人"には、その想いを囁くものなのか。
俺も間違えていたのだと、
もっと言葉を紡いで、不安を取り除いてやらなければいけなかったのだと、
フェリクスはリィナを抱き締めた。
「──愛してる。 わりーな、本当にもう、離せそうにない」
「わっ…わたし、も……好き……あっ…愛して、います……はなさな、で……っ」
ぽろりと眦から零れ落ちた雫を唇で掬って口付けて、フェリクスは身体を起こしてリィナの膝裏を持ち上げると自身の肩にリィナの足を乗っけさせる。
リィナの腰が浮いて、フェリクスはその隙間を埋めるように身体を前にずらした。
やり場を求めて彷徨ったリィナの手が枕を握り締めたのを見届けて、そうしてフェリクスはゆっくりと腰を引くと、
リィナの最奥目指して自身を穿った。
「きゃっ、あぁっ!」
上から突き刺す様に穿たれた衝撃で、リィナの背が反り返って豊かな双丘がぶつかり合ってぱちんっと音を立てる。
「あぁっ、あんっ、ふぇる さまっ…ふか、い……奥っ……!」
2人の身体がぶつかり合う音と、リィナの蜜口から溢れる水音に、リィナの双丘がぶつかる小さな音が加わる。
昼間の、可愛らしく汚れなど知らないような少女が、今こうして蕩けるような表情で男を飲み込んで喘いでいる姿に、そうさせているのは自分だという事に、フェリクスは愉悦を覚える。
もっと、もっと乱して、蕩けさせて、また店に行くんじゃないかだとか、迷惑がっているのではないかだとか、そんな馬鹿げた不安を二度と抱けないようにしてやりたい。
けれどフェリクスは、もっと乱してやりたいと思うその気持ちを抑えて、なるべくゆっくりと抽挿を続ける。
さっきは頭に血が上って、酷い事をしてしまった。
こんな小さな身体に負担がなかったわけがない。
それなのにリィナは、何の文句も言わずにまたフェリクスを受け入れてくれている。
ならばせめて、今は優しく、リィナが蕩ける事だけを考えて──
そんな風に思っていたフェリクスの目に、嫌がるように小さく首を振るリィナの姿が写る。
「リィナ?やめるか?」
動きを止めたフェリクスに、リィナは今度はしっかりと首を振る。
「ちがっ……やめな、で下さ……そ、じゃなくて……」
リィナがフェリクスに向かって手を伸ばす。フェリクスはその手を取って、指を絡めた。
「もっと……奥、いっぱい、して下さい……」
絡めた指に力を込められて、フェリクスはぐっと息を飲む。
「だが、辛くないか?さっき──」
「大丈夫、です……フェルさま、もっと……もっと、下さい」
リィナの”おねだり”に、リィナの腟内でフェリクスがどくんと大きさを増した。
「あっ!?」
リィナの腰がぴくんと跳ねる。
「フェルさま?おっきく……?」
「リィナが煽るからだろ」
絡めていた指を解いてリィナの手を枕の上に戻すと、フェリクスはリィナの細い腰を掴む。
「加減はするが──辛かったら言えよ」
はい、とリィナが答えたのと同時に、フェリクスは一気に腰を引いて、そして思い切り自身を穿った。
「ああぁっ!あっ…はげしっ……!んっ……もっ、と…ふぇるさまっ、もっと、くださ……!」
ガツガツと最奥を責め立てられているリィナの口から漏れる言葉が、更にフェリクスを追い立てる。
次第に加減など忘れて、求められるまま、欲望のまま、フェリクスはリィナに腰を打ち付ける。
「ぁっ…!ふぇるさま、だめ……も、いっちゃう……!」
リィナの腟内がきゅうきゅうと収縮し始めて、フェリクスを締め付ける。
「くっ……」
リィナの中で、フェリクスの質量が増した。
「ふぇる、さ……!いく、の……いっちゃ……あぁぁぁんっ!」
フェリクスの肩に乗せられていたリィナの足がぴんと伸びて、そしてリィナの腟内にいるフェリクスを締め上げる。
「リィナっ……射精すぞっ」
フェリクスの余裕のなさそうな宣言に、リィナはフェリクスに向かって腕を伸ばした。
フェリクスはリィナの膝裏に手を入れてリィナの肩の方へと押し上げると、強くリィナの身体を抱き締める。
フェリクスがリィナを抱き締めたのと同時に、リィナの腟内でフェリクスの熱が弾けた。
「ふぁっ……あ、ふぇるさま、の……っ」
どくどくと最奥に注がれている白濁に、リィナの口から吐息交りの声が零れ落ちた。
まだしっとりと濡れているそこに指を挿し込んで、中を掻き混ぜる。
「大丈夫か?」
「はい──きて、ください」
リィナがふわりと微笑む。
フェリクスは泣いたせいで赤くなっているリィナの目元に唇を寄せてから、リィナの膣内に自身を埋めた。
ゆっくりと抽挿を始めると、リィナの口からは先ほどまでの固い悲鳴のような声から一転、甘やかな吐息が漏れる。
「ふぇるさま……もっと……」
とろりと蕩けそうな声音で強請られて、フェリクスに向かって差し出されたリィナの手に指を絡めてシーツに縫い留める。
「ふぇるさまっ、すき、です……す、き……んっ、あぁっ」
リィナの口から零れた言葉に、フェリクスはふと気付いて、リィナの耳元に唇を寄せる。
「リィナ──愛してる」
そう囁いてみれば、リィナの膣内にいる自身がきゅうっと締め付けられた。
「っこら、あんまり締め付けんな」
「だ、だって……うれし……から……」
ふにゃりと笑ったリィナに、フェリクスもまたあぁそうかと、1つ理解した。
店の女に愛を囁くなんて事はしない。
だけどリィナには──恋人だとか妻だとか、"想い人"には、その想いを囁くものなのか。
俺も間違えていたのだと、
もっと言葉を紡いで、不安を取り除いてやらなければいけなかったのだと、
フェリクスはリィナを抱き締めた。
「──愛してる。 わりーな、本当にもう、離せそうにない」
「わっ…わたし、も……好き……あっ…愛して、います……はなさな、で……っ」
ぽろりと眦から零れ落ちた雫を唇で掬って口付けて、フェリクスは身体を起こしてリィナの膝裏を持ち上げると自身の肩にリィナの足を乗っけさせる。
リィナの腰が浮いて、フェリクスはその隙間を埋めるように身体を前にずらした。
やり場を求めて彷徨ったリィナの手が枕を握り締めたのを見届けて、そうしてフェリクスはゆっくりと腰を引くと、
リィナの最奥目指して自身を穿った。
「きゃっ、あぁっ!」
上から突き刺す様に穿たれた衝撃で、リィナの背が反り返って豊かな双丘がぶつかり合ってぱちんっと音を立てる。
「あぁっ、あんっ、ふぇる さまっ…ふか、い……奥っ……!」
2人の身体がぶつかり合う音と、リィナの蜜口から溢れる水音に、リィナの双丘がぶつかる小さな音が加わる。
昼間の、可愛らしく汚れなど知らないような少女が、今こうして蕩けるような表情で男を飲み込んで喘いでいる姿に、そうさせているのは自分だという事に、フェリクスは愉悦を覚える。
もっと、もっと乱して、蕩けさせて、また店に行くんじゃないかだとか、迷惑がっているのではないかだとか、そんな馬鹿げた不安を二度と抱けないようにしてやりたい。
けれどフェリクスは、もっと乱してやりたいと思うその気持ちを抑えて、なるべくゆっくりと抽挿を続ける。
さっきは頭に血が上って、酷い事をしてしまった。
こんな小さな身体に負担がなかったわけがない。
それなのにリィナは、何の文句も言わずにまたフェリクスを受け入れてくれている。
ならばせめて、今は優しく、リィナが蕩ける事だけを考えて──
そんな風に思っていたフェリクスの目に、嫌がるように小さく首を振るリィナの姿が写る。
「リィナ?やめるか?」
動きを止めたフェリクスに、リィナは今度はしっかりと首を振る。
「ちがっ……やめな、で下さ……そ、じゃなくて……」
リィナがフェリクスに向かって手を伸ばす。フェリクスはその手を取って、指を絡めた。
「もっと……奥、いっぱい、して下さい……」
絡めた指に力を込められて、フェリクスはぐっと息を飲む。
「だが、辛くないか?さっき──」
「大丈夫、です……フェルさま、もっと……もっと、下さい」
リィナの”おねだり”に、リィナの腟内でフェリクスがどくんと大きさを増した。
「あっ!?」
リィナの腰がぴくんと跳ねる。
「フェルさま?おっきく……?」
「リィナが煽るからだろ」
絡めていた指を解いてリィナの手を枕の上に戻すと、フェリクスはリィナの細い腰を掴む。
「加減はするが──辛かったら言えよ」
はい、とリィナが答えたのと同時に、フェリクスは一気に腰を引いて、そして思い切り自身を穿った。
「ああぁっ!あっ…はげしっ……!んっ……もっ、と…ふぇるさまっ、もっと、くださ……!」
ガツガツと最奥を責め立てられているリィナの口から漏れる言葉が、更にフェリクスを追い立てる。
次第に加減など忘れて、求められるまま、欲望のまま、フェリクスはリィナに腰を打ち付ける。
「ぁっ…!ふぇるさま、だめ……も、いっちゃう……!」
リィナの腟内がきゅうきゅうと収縮し始めて、フェリクスを締め付ける。
「くっ……」
リィナの中で、フェリクスの質量が増した。
「ふぇる、さ……!いく、の……いっちゃ……あぁぁぁんっ!」
フェリクスの肩に乗せられていたリィナの足がぴんと伸びて、そしてリィナの腟内にいるフェリクスを締め上げる。
「リィナっ……射精すぞっ」
フェリクスの余裕のなさそうな宣言に、リィナはフェリクスに向かって腕を伸ばした。
フェリクスはリィナの膝裏に手を入れてリィナの肩の方へと押し上げると、強くリィナの身体を抱き締める。
フェリクスがリィナを抱き締めたのと同時に、リィナの腟内でフェリクスの熱が弾けた。
「ふぁっ……あ、ふぇるさま、の……っ」
どくどくと最奥に注がれている白濁に、リィナの口から吐息交りの声が零れ落ちた。
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