11 / 108
本編
10. 乙女は野獣にたべられる。2 *
しおりを挟む
フェリクスの手がリィナの胸元のリボンをほどいて、無骨そうな手が意外と器用にボタンをするすると外していく。
そしてリィナのドレスの胸元を寛げると、ふとフェリクスの手が止まる。
「あー……そうだよなぁ……」
頭を掻いて、フェリクスがリィナを抱き起す。
「フェリクス様……?」
「脱がしにくい」
言いながら、フェリクスはくるりとリィナの身体の向きを反転させた。
フェリクスに背中を向ける事になって、リィナは訳が分からずに首だけで振り返る。
と、するりとドレスの肩が落とされて、そこでやっとリィナは自身が纏っている下着の存在に気付いた。
「あ、す……すみません……」
「引き千切りそうでこえーな、これ……」
不安そうな声の後に、背中側の紐が解かれてコルセットが緩められる。
リィナは前面のホックを外して自分でコルセットを取り去ると、少し迷ってから床に落とした。
フェリクスはそのままリィナを膝立たせると、腰に引っかかっていたドレスとパニエを落として、そしてそこから引き抜く様にリィナの身体を持ち上げると自分の膝の上に座らせる。
抜け殻のようになったドレスとパニエは、フェリクスによってばさりと床に落とされた。
「何か……雰囲気壊れちまったな」
フェリクスがおかしそうに笑って、目の前のリィナのうなじに唇を落とす。
「っ……す、すみません……」
真っ赤になって顔を覆っているリィナの耳朶を食むと、ひゃっと小さな悲鳴が上がる。
「まぁ、まだ外は明るいし……普通はこんな時間に脱がねーもんな?」
フェリクスの手が伸びて来て、リィナの胸を包み込む。
「確かに、大きめだな……良いサイズだ」
丁度すっぽりと自分の掌に収まっているリィナの胸を、フェリクスがゆっくりと下から持ち上げる様にして揉むと、リィナの肩が跳ねた。
フェリクスは胸の頂きをくるりと撫でる。
「あっ……」
既に固くなっていたそこを刺激されて、リィナの口から吐息のような声が漏れる。
フェリクスはくるくると両方の頂きを撫でて、そして先端をきゅっと抓む。
「あんっ……!」
仰け反ったリィナの頭が、こつんとフェリクスの肩にあたる。
そのままコリコリと先端を捏ねれば、リィナの口から甘い声が漏れた。
乳房を揉んで、先端を撫でて、捏ねて、時折きゅっと抓んでやると、リィナの身体が小さく跳ねる。
「あ……あんっ……むね……いや、です……へん……」
「変じゃなくて……"気持ち良い" だろ?」
「で、でも……むずむずします……だめ……だめ、ふぇりくすさま……」
フェリクスはリィナの胸をいじりながら、目の前の細いうなじを吸って、肩へと唇を滑らせる。
そして肩に軽く歯を立てれば、悲鳴のような小さな声を上げて身を捩る。
フェリクスの膝の上から逃げようとするリィナの腹に腕を回してその動きを止めると、リィナの身体を抱き上げてくるんと向きを変えさせる。
「あ、や……だめ……」
対面になった事で、リィナの胸がフェリクスの眼前に晒される。
慌てて腕で隠そうとするリィナよりも早く、フェリクスは胸の頂きに舌を這わせた。
「ふぁっ……!やっ……なめ……なめ、ないでくださ……だめぇ……!」
反対側の胸を指でいじりながら、舌で頂きをくるりと一周して、そして先端を舐めて、吸う。
「あぁっ……んっ………だめ……へん、なの……おなか の、した……っ」
フェリクスの足の間で膝立たされているリィナの腰が揺れたけれど、フェリクスは胸を責める事をやめない。
フェリクスの肩に置かれている手に、ぎゅっと力が籠る。
反対側の胸もたっぷりと舌で味わって、かりっと軽く歯を立てると、ビクンっとリィナの背が大きく反った。
無防備に晒された白い喉に噛み付くようにキスをして、そこから鎖骨まで、舌を這わせる。
「ふぇりくすさまっ……なんか…でちゃ…ぃ…ます……」
「これの事か?」
リィナの足の付け根、リィナの身を護っている最後の1枚の隙間から、フェリクスは指を差し入れる。
リィナの秘裂を撫でるように指を滑らせれば、既にそこはたっぷりと濡れていて、くちゅりと水音が響いた。
「初めてのくせに、もうこんなにしてんのか?」
フェリクスの指の動きに合わせて、くちゅくちゅと響く水音にリィナがいやいやをする様に首を振る。
「いや……はずかしい………」
「だが、こうされたかったんだろ?」
「だって、こんな音…するなんて……」
「あぁ……その小説とやらでどんなお綺麗な書き方してるかしらねーが、この程度で恥ずかしがってちゃ最後までできねーぞ」
可笑しそうに笑ったフェリクスに、リィナはふぇっ?と瞳を潤ませた。
フェリクスはリィナの最後の1枚、両腰で結われている紐をするりと解いて下着を剥ぎ取ると、それもぽいと床に放った。
そしてリィナのドレスの胸元を寛げると、ふとフェリクスの手が止まる。
「あー……そうだよなぁ……」
頭を掻いて、フェリクスがリィナを抱き起す。
「フェリクス様……?」
「脱がしにくい」
言いながら、フェリクスはくるりとリィナの身体の向きを反転させた。
フェリクスに背中を向ける事になって、リィナは訳が分からずに首だけで振り返る。
と、するりとドレスの肩が落とされて、そこでやっとリィナは自身が纏っている下着の存在に気付いた。
「あ、す……すみません……」
「引き千切りそうでこえーな、これ……」
不安そうな声の後に、背中側の紐が解かれてコルセットが緩められる。
リィナは前面のホックを外して自分でコルセットを取り去ると、少し迷ってから床に落とした。
フェリクスはそのままリィナを膝立たせると、腰に引っかかっていたドレスとパニエを落として、そしてそこから引き抜く様にリィナの身体を持ち上げると自分の膝の上に座らせる。
抜け殻のようになったドレスとパニエは、フェリクスによってばさりと床に落とされた。
「何か……雰囲気壊れちまったな」
フェリクスがおかしそうに笑って、目の前のリィナのうなじに唇を落とす。
「っ……す、すみません……」
真っ赤になって顔を覆っているリィナの耳朶を食むと、ひゃっと小さな悲鳴が上がる。
「まぁ、まだ外は明るいし……普通はこんな時間に脱がねーもんな?」
フェリクスの手が伸びて来て、リィナの胸を包み込む。
「確かに、大きめだな……良いサイズだ」
丁度すっぽりと自分の掌に収まっているリィナの胸を、フェリクスがゆっくりと下から持ち上げる様にして揉むと、リィナの肩が跳ねた。
フェリクスは胸の頂きをくるりと撫でる。
「あっ……」
既に固くなっていたそこを刺激されて、リィナの口から吐息のような声が漏れる。
フェリクスはくるくると両方の頂きを撫でて、そして先端をきゅっと抓む。
「あんっ……!」
仰け反ったリィナの頭が、こつんとフェリクスの肩にあたる。
そのままコリコリと先端を捏ねれば、リィナの口から甘い声が漏れた。
乳房を揉んで、先端を撫でて、捏ねて、時折きゅっと抓んでやると、リィナの身体が小さく跳ねる。
「あ……あんっ……むね……いや、です……へん……」
「変じゃなくて……"気持ち良い" だろ?」
「で、でも……むずむずします……だめ……だめ、ふぇりくすさま……」
フェリクスはリィナの胸をいじりながら、目の前の細いうなじを吸って、肩へと唇を滑らせる。
そして肩に軽く歯を立てれば、悲鳴のような小さな声を上げて身を捩る。
フェリクスの膝の上から逃げようとするリィナの腹に腕を回してその動きを止めると、リィナの身体を抱き上げてくるんと向きを変えさせる。
「あ、や……だめ……」
対面になった事で、リィナの胸がフェリクスの眼前に晒される。
慌てて腕で隠そうとするリィナよりも早く、フェリクスは胸の頂きに舌を這わせた。
「ふぁっ……!やっ……なめ……なめ、ないでくださ……だめぇ……!」
反対側の胸を指でいじりながら、舌で頂きをくるりと一周して、そして先端を舐めて、吸う。
「あぁっ……んっ………だめ……へん、なの……おなか の、した……っ」
フェリクスの足の間で膝立たされているリィナの腰が揺れたけれど、フェリクスは胸を責める事をやめない。
フェリクスの肩に置かれている手に、ぎゅっと力が籠る。
反対側の胸もたっぷりと舌で味わって、かりっと軽く歯を立てると、ビクンっとリィナの背が大きく反った。
無防備に晒された白い喉に噛み付くようにキスをして、そこから鎖骨まで、舌を這わせる。
「ふぇりくすさまっ……なんか…でちゃ…ぃ…ます……」
「これの事か?」
リィナの足の付け根、リィナの身を護っている最後の1枚の隙間から、フェリクスは指を差し入れる。
リィナの秘裂を撫でるように指を滑らせれば、既にそこはたっぷりと濡れていて、くちゅりと水音が響いた。
「初めてのくせに、もうこんなにしてんのか?」
フェリクスの指の動きに合わせて、くちゅくちゅと響く水音にリィナがいやいやをする様に首を振る。
「いや……はずかしい………」
「だが、こうされたかったんだろ?」
「だって、こんな音…するなんて……」
「あぁ……その小説とやらでどんなお綺麗な書き方してるかしらねーが、この程度で恥ずかしがってちゃ最後までできねーぞ」
可笑しそうに笑ったフェリクスに、リィナはふぇっ?と瞳を潤ませた。
フェリクスはリィナの最後の1枚、両腰で結われている紐をするりと解いて下着を剥ぎ取ると、それもぽいと床に放った。
0
お気に入りに追加
848
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる