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78章
元魔王様と浮島の超高難易度ダンジョン 2
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美咲のダンジョンの入り口に向かうと他のメイドゴーレム達も待機していた。
「よし、マスターはこの中から相棒を選んでくれ。」
「相棒?」
タイプB、タイプC、タイプDを指差しながらタイプAがそう言ってくる。
「私のダンジョンは一人では攻略出来無い様になっているんです。なので最低限二人以上で入ってもらう事になります。」
「ほう、そんな仕掛けがあるのか。」
美咲のダンジョンは中々珍しい仕様となっているらしい。
一人での攻略が出来無いので一緒にダンジョンに入る者をメイドゴーレム達から選べと言う。
「マスター、ダンジョンの様な閉鎖的空間では近接戦闘に優れた私が最適と進言します。」
「マスターに強さはこれ以上必要ありません。後方支援に特化した私こそが相応しいです。」
「マスター!私たっくさん魔法を使いたいです!どんな魔物が出てきても蹴散らしますよ!」
メイドゴーレム達がそれぞれアピールしてくる。
タイプBとタイプCはいつもの様にお互い張り合っており、役に立つから自分を連れていってほしいと言う。
タイプDに関してはこの前の天使達との戦いの様に、また思い切り暴れたいだけだろう。
「一応言っておくが俺は無しだぞ。」
タイプAに視線を向けるとそう告げられる。
美咲と共にダンジョンを作っていたので、それぞれの階層の事も把握している。
なので初見の二人で挑んでほしいのだ。
「悩ましいな。」
ジルは三人を見て暫し悩む。
そしてじっくり悩んで決めた。
「よしタイプDに任せるとしよう。」
「「えっ。」」
「わーい!」
ジルの言葉にタイプBとタイプCがその選択肢だけは無いと思っていたと言う反応をして、タイプDは両手を上げて喜んでいる。
「何でタイプDなんだ?一番無い選択肢だろう?」
「その喧嘩買いますよ?」
二人と違って普通に口に出したタイプAにタイプDが突っ掛かる。
「色々な意味でたまには冒険するのも良いと思ってな。タイプBやタイプCでは優秀で直ぐに突破出来てしまいそうだ。」
その言葉を聞けただけで二人は満足そうに頷いて納得してくれた。
「マスター、それは私が優秀では無いと言っている様に聞こえるのですが?」
「気のせいだろう。」
タイプDも戦闘面を見ればかなり優秀だ。
少し制御が効かなくて不安なところはあるが強いという点は認めている。
「それではジルさんとタイプDさんでダンジョンへどうぞ。ダンジョンコアや私達の普段使っている部屋は現在五十階層にあります。」
「そんなに拡張していたのか。」
ジルは少し驚いた。
階層は新たに増やす毎に消費されるダンジョンポイントが増えると前に美咲に聞いた。
なので中々階層を増やす事を渋っていたのだが、いつの間にか相当なダンジョンポイントを稼いでいたらしい。
「各階層も厄介な仕上がりになってるぜ。マスターだと序盤は物足りないと感じるだろうけどな。それでも攻略を前提に考えてはいない。」
階層は増やしただけで無く、当然一つ一つの階層を弄ってある。
簡単に突破されない様に魔物や罠を配置済みだ。
「マスターとなら絶対に攻略出来ます!」
「そうだな、頑張るとしよう。」
気合いの入っているタイプDに頷いておく。
実力的には申し分無いコンビだ。
「楽しみにしてるぞ。俺達は最下層で待ってるからな。」
「それでは頑張って下さい。」
「「失礼します。」」
美咲と他のメイドゴーレム達は最下層に転移していった。
いつも転移魔法陣を使っていたので今回は初めて一つ一つ階層を降っていく事になる。
「タイプD、魔杖の使用は最初は控えてもらうぞ。」
「分かっていますよ!杖が無くても私の魔法があれば問題ありません!」
序盤はおそらく過剰戦力だ。
タイプDは杖による強化が無くても魔法の適性が高いので威力がかなりある。
上層の魔物に苦戦する事は無いだろう。
「それと魔法も我が許可するまであまり派手なのは使うなよ?」
「注文が多いですけど了解しました!」
「それでは行くか。」
「はい!」
タイプDと共にダンジョンを進んでいく。
入り口から一階層となる場所に移動する。
そこには石壁による通路が続いていて、先の方で分岐しているのが見える。
「一階層は迷路みたいですね!」
「序盤から体力を奪いにくるか。だが序盤は物足りないと感じるとタイプAも言っていたし飛ばしても問題無いだろう。」
ジルはいつもの様にダンジョンでの近道作戦を使う事にする。
床をぶち抜いて次の階層へと強引に進んでいく方法だ。
「いいですね!私がやってもいいですか?」
「レールガンだ。それならやらせてもいい。」
「お任せを!」
高威力の魔法が使えるならタイプDは何でも構わない。
ジルから拳大の黒鋼岩を受け取ってそれを包む両手に電気を纏わせる。
「レールガン!」
床に向けて魔法を放つと何層もの床を穿ち大穴を開ける。
ダンジョンの壁や床は時間経過で修復されるが、これだけの大穴であれば塞がるまでに時間が掛かるので直ぐに飛び降りれば問題無い。
「近道完成です!」
「よし、降りるか。」
「重力魔法を使いますね!」
安全を考慮してタイプDが重力魔法を使用してゆっくり降りていく。
この速度なら降りながら他の階層も見学出来る。
下の階層も同じ様な迷路が何層も続いていた。
「階層を見るにダンジョンは五階層毎のボス部屋みたいですね!」
レールガンの魔法は本来なら十層くらいぶち抜けるのだが五階層くらいで止まっていた。
ボス部屋がある階層だけは魔法でも破壊出来無いので五階層にボス部屋がある事になる。
「我の魔法対策か?まあ、序盤しか使わないつもりだったから構わないがな。」
ジル達は五階層に降りてボス部屋の扉を見る。
扉には中にいるボスの情報が書かれている。
「敵は…何ですかこれ?」
「魔物では無さそうだな。美咲がダンジョンポイントを使って用意した物だろう。」
「つまり異世界の敵ですか!これは楽しみですね!」
ボス部屋の情報を見て未知の敵と戦える事に興奮してタイプDは扉を開いた。
「よし、マスターはこの中から相棒を選んでくれ。」
「相棒?」
タイプB、タイプC、タイプDを指差しながらタイプAがそう言ってくる。
「私のダンジョンは一人では攻略出来無い様になっているんです。なので最低限二人以上で入ってもらう事になります。」
「ほう、そんな仕掛けがあるのか。」
美咲のダンジョンは中々珍しい仕様となっているらしい。
一人での攻略が出来無いので一緒にダンジョンに入る者をメイドゴーレム達から選べと言う。
「マスター、ダンジョンの様な閉鎖的空間では近接戦闘に優れた私が最適と進言します。」
「マスターに強さはこれ以上必要ありません。後方支援に特化した私こそが相応しいです。」
「マスター!私たっくさん魔法を使いたいです!どんな魔物が出てきても蹴散らしますよ!」
メイドゴーレム達がそれぞれアピールしてくる。
タイプBとタイプCはいつもの様にお互い張り合っており、役に立つから自分を連れていってほしいと言う。
タイプDに関してはこの前の天使達との戦いの様に、また思い切り暴れたいだけだろう。
「一応言っておくが俺は無しだぞ。」
タイプAに視線を向けるとそう告げられる。
美咲と共にダンジョンを作っていたので、それぞれの階層の事も把握している。
なので初見の二人で挑んでほしいのだ。
「悩ましいな。」
ジルは三人を見て暫し悩む。
そしてじっくり悩んで決めた。
「よしタイプDに任せるとしよう。」
「「えっ。」」
「わーい!」
ジルの言葉にタイプBとタイプCがその選択肢だけは無いと思っていたと言う反応をして、タイプDは両手を上げて喜んでいる。
「何でタイプDなんだ?一番無い選択肢だろう?」
「その喧嘩買いますよ?」
二人と違って普通に口に出したタイプAにタイプDが突っ掛かる。
「色々な意味でたまには冒険するのも良いと思ってな。タイプBやタイプCでは優秀で直ぐに突破出来てしまいそうだ。」
その言葉を聞けただけで二人は満足そうに頷いて納得してくれた。
「マスター、それは私が優秀では無いと言っている様に聞こえるのですが?」
「気のせいだろう。」
タイプDも戦闘面を見ればかなり優秀だ。
少し制御が効かなくて不安なところはあるが強いという点は認めている。
「それではジルさんとタイプDさんでダンジョンへどうぞ。ダンジョンコアや私達の普段使っている部屋は現在五十階層にあります。」
「そんなに拡張していたのか。」
ジルは少し驚いた。
階層は新たに増やす毎に消費されるダンジョンポイントが増えると前に美咲に聞いた。
なので中々階層を増やす事を渋っていたのだが、いつの間にか相当なダンジョンポイントを稼いでいたらしい。
「各階層も厄介な仕上がりになってるぜ。マスターだと序盤は物足りないと感じるだろうけどな。それでも攻略を前提に考えてはいない。」
階層は増やしただけで無く、当然一つ一つの階層を弄ってある。
簡単に突破されない様に魔物や罠を配置済みだ。
「マスターとなら絶対に攻略出来ます!」
「そうだな、頑張るとしよう。」
気合いの入っているタイプDに頷いておく。
実力的には申し分無いコンビだ。
「楽しみにしてるぞ。俺達は最下層で待ってるからな。」
「それでは頑張って下さい。」
「「失礼します。」」
美咲と他のメイドゴーレム達は最下層に転移していった。
いつも転移魔法陣を使っていたので今回は初めて一つ一つ階層を降っていく事になる。
「タイプD、魔杖の使用は最初は控えてもらうぞ。」
「分かっていますよ!杖が無くても私の魔法があれば問題ありません!」
序盤はおそらく過剰戦力だ。
タイプDは杖による強化が無くても魔法の適性が高いので威力がかなりある。
上層の魔物に苦戦する事は無いだろう。
「それと魔法も我が許可するまであまり派手なのは使うなよ?」
「注文が多いですけど了解しました!」
「それでは行くか。」
「はい!」
タイプDと共にダンジョンを進んでいく。
入り口から一階層となる場所に移動する。
そこには石壁による通路が続いていて、先の方で分岐しているのが見える。
「一階層は迷路みたいですね!」
「序盤から体力を奪いにくるか。だが序盤は物足りないと感じるとタイプAも言っていたし飛ばしても問題無いだろう。」
ジルはいつもの様にダンジョンでの近道作戦を使う事にする。
床をぶち抜いて次の階層へと強引に進んでいく方法だ。
「いいですね!私がやってもいいですか?」
「レールガンだ。それならやらせてもいい。」
「お任せを!」
高威力の魔法が使えるならタイプDは何でも構わない。
ジルから拳大の黒鋼岩を受け取ってそれを包む両手に電気を纏わせる。
「レールガン!」
床に向けて魔法を放つと何層もの床を穿ち大穴を開ける。
ダンジョンの壁や床は時間経過で修復されるが、これだけの大穴であれば塞がるまでに時間が掛かるので直ぐに飛び降りれば問題無い。
「近道完成です!」
「よし、降りるか。」
「重力魔法を使いますね!」
安全を考慮してタイプDが重力魔法を使用してゆっくり降りていく。
この速度なら降りながら他の階層も見学出来る。
下の階層も同じ様な迷路が何層も続いていた。
「階層を見るにダンジョンは五階層毎のボス部屋みたいですね!」
レールガンの魔法は本来なら十層くらいぶち抜けるのだが五階層くらいで止まっていた。
ボス部屋がある階層だけは魔法でも破壊出来無いので五階層にボス部屋がある事になる。
「我の魔法対策か?まあ、序盤しか使わないつもりだったから構わないがな。」
ジル達は五階層に降りてボス部屋の扉を見る。
扉には中にいるボスの情報が書かれている。
「敵は…何ですかこれ?」
「魔物では無さそうだな。美咲がダンジョンポイントを使って用意した物だろう。」
「つまり異世界の敵ですか!これは楽しみですね!」
ボス部屋の情報を見て未知の敵と戦える事に興奮してタイプDは扉を開いた。
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