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第三章フェレスト王国エルフ編

107歓迎会

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「ん~いい天気だな」

「そうだね無限」

「絶好の旅日和ですね」

「気温もそこまで暑くありませんから丁度いいかと」

「のんびりしてますね」

俺達はシャーカ王国を出発して新たなにツバキ(二人目の彼女)と共にフェレスト王国のエルフの森に向かっていた。

「しかしまさかフェレスト王国まで歩いていくとは思いませんでした」

「そうかキュン?」

「普通馬車とかで行かないんですか?」

「確かに速く行くにはそれが一番いいと私も思いますが」

「確かにな馬車で行けば直ぐかもな~」

「じゃあ何でしないの?」

「この世界をゆっくりと自分の足で旅をしたいからだ急ぐ理由もないしな」

旅は急ぐよりのんびりゆっくりとした方が周りの景色も見れて長い時間全員といられるからな。

「無限がそうしたいならいいよ」

「私も構いません!」

「無限様のしたいように私はそれについていきます」

「のんびり旅をするのも悪くありませんからね」

蒼花達は俺の考えに賛成してくれた。

「フェレスト王国の近くでお餅が有名な村があるとミツロさんから聞いております」

「ゾディア本当か?」

「はい」

「お餅ですか」

「この世界のお餅食べてみたい」

「いいですね!私お餅好きなんです」

「じゃあフェレスト王国に向かう途中でその村に寄るか」

「うん」

「わかりました」

「御意」

「はい!」

そんな話をしながら歩き続けた。

「さて、そろそろ暗くなるし今日はここで休むか」

あれから数時間がたち日が沈み辺りが暗くなったので休む事にした。

「無限様、やるのですね」

「そうだな全員離れろ」

「無限殿何をするのですか?」

「ツバキは初めて見るんだったね」

「私も実際見るのは初めてですよ」

俺は地面に手を置いて地面に魔力を集中させた。

「自然、ツリーハウス」

ドドドド

無限が魔力を地面に入れると地面から巨大な木が生えものの数秒でツリーハウスが出来上がった。

「よし、前よりも上手くできたな」

「ものの数秒で家を作るとは」

「驚いた?」

「はい…………」

「流石ですね無限様」

無限が数秒でツリーハウスを作った事にツバキは驚きを隠せないでいた。

「さ~て入って夕御飯作るぞツバキ何かリクエストあるか?」

「えっ私ですか!」

「今日はお前の歓迎会するんだ食べたいもの言ってくれ」

「何がいい?」

「では………おでんが食べたいです///」

ツバキは少し顔を赤くしながら答えた。

「おでんか」

「何でおでんが好きなの?」

「小さい頃から良くおでんを食べていて元気がないときや嬉しいことがあった時食べていましたから」

「わかった作ってやる」

「ありがとうございます!」

おでんか久しぶりに作るな…………出汁はいつものでいいよな。

俺達はツリーハウスに入り蒼花とキュンがツバキにツリーハウスの中を案内して俺とゾディアはおでんを作り始めた。

「無限様まずは何を」

「少し待ってくれ、異界ショッピング」

俺は異界ショッピングでこんにゃく、がんも、油揚げ、昆布、ちくわを買って後はミツロ商会で買った卵、大根、じゃがいも、をアイテムボックスから取り出した。

「ゾディアは野菜を切ったら少し湯がいといてくれ俺は出汁と卵をするからか」

「わかりました」

ゾディアは野菜をおでん用に切っている間に俺はゆで卵と昆布と鰹節で出汁を作った。

「ん~これで大丈夫だ後は」

「無限様終わりましたよ」

「ありがとう」

俺はゾディアが切って箸で少し力を入れて刺さるくらいの固さに湯がいといてくれた大根とじゃがいもを受け取り出汁の入った大鍋に材料を綺麗に入れて後は薄口醤油、濃口醤油、味醂、料理酒、砂糖で煮込みながら味を整える。

数分後。

「よし、完成だな」

「いい香りですね」

数分煮込んでおでんが完成した。

「無限」

「蒼花部屋の案内は終わったのか?」

「うん」

おでんが完成すると蒼花がキッチンに入ってきた。

「丁度おでんが出来上がった所だ」

「二人とも大広間にいるからな持ってきて大丈夫だよ」

「わかった先に行っててくれ」

「わかった」

「さて、運びますか」

「私は飲み物を持って行きますね」

「嗚呼」

ツリーハウスの大広間。

「こんなに精密に家を作るとはすごいですね」

「私も最初見た時は驚きましたよ」

「見たことのない物までありました」

「後で使い方を教えますよ」

「ツバキ、キュンおでんが出来たって」

ツバキとキュンは大広間でツリーハウスの事で話していると蒼花がおでんができたことを伝えに来た。

「おお!この匂い」

「いい匂いですね」

「来たよ」

「お前らお待たせ」

大広間に大鍋を持った無限と飲み物等持っているゾディアが入ってきた。

俺はゾディアと一緒に大広間に入ると蒼花、ツバキ、キュンが待っていた。

「よいしょ」

「どうぞ」

俺は鍋を木の机に乗せて座ると蒼花達も座った。因みに俺の右側に蒼花、左側にツバキが座っている。

「じゃあ改めてツバキが俺達の仲間件俺の彼女となった。まだこれからお互いに交流を深めて仲良くしょうと言うことで乾杯!」

「「「乾杯!!」」」

俺の乾杯の音頭と共にツバキの歓迎会が始まった。

「美味しい!」

「大根に味が染みてる」

「美味しいです」

「そうか作ったかいがあるなゾディア」

「私は野菜を切っただけですのでなんとも言えませんが嬉しいです」

いや、野菜をあんなに綺麗に切れるのはお前位だよ。

「蒼花、ツバキどうだ」

「美味しいよ」

「美味しいです!」

「そうか、よかった」

しかしおでんなんて久しぶりに作ったけど上手くできて良かった~。

「あの無限殿」

「なんだ?」

「無限殿は料理が得意何ですか?」

「嗚呼、昔から作っていたからな」

「無限の料理美味しいからね」

「このおでんを食べてわかります……もっと皆さんの事教えてください!」

「構わないぞ」

「うん」

「いいですよ」

「えぇ」

俺達のはおでんを食べながらそれぞれの好きなものや嫌いなもの等語った。

「ふぅ~食べたな」

「美味しかった」

「満腹です」

おでんを食べ終え俺はソファーでだらけた。

「では私は食器を片付けますね」

「キュン手伝うよ」

「蒼花様私が代わりにしますので今日はいつものをする日なので」

「ゾディアありがとう」

「いつもの?」

蒼花はキュンが食器を片付けを手伝おうとするとゾディアが手伝うのを変わりにすると言い蒼花はゾディアと交代した。

「蒼花一体何をするんですか?」

「無限がね私のために特訓に付き合ってくれるの私も無限を守れるように強くなりたいから」

「成る程」

「ツバキも参加だよ」

「いいんですか!?」

「無限、ツバキも参加していいよね」

「嗚呼、勿論だ指導するって約束したからな」

「無限、ツバキは初めてだから優しくしてね」

「わかってる。それまでゆっくりしてろ」

俺はそのまま横になりながらタイマーをセットしてアイテムボックスから漫画を取り出して時間まで漫画を読む事にした。

続く。
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