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第二章シャーカ王国

103再戦

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「私も旅について行かせてください!」

ツバキは俺の旅について行きたいと言ってきた。

「ツバキ何で俺達の旅について行きたいんだ?」

「ムゲン殿、私に剣術の指導の約束をしていましたから」

確かに剣の軽い理由がわかったら指導してやるて言ったな。

「それと///…………」

「それと?」

「あっ………貴方の事が好きで一緒にいたいからです!!」

「・・・マッ///」

ツバキの告白に俺は一瞬思考が停止した。

「ふぅ~マジか」

「やっぱりツバキ無限の事好きになったんだ」

「予想はあってましたね」

「無限様どうなさいます」

「いや、お前らツバキが俺の事好きなの知ってたのか?」

「なんとなく…………女の勘かな」

「私はパーティーの時に無限に対して顔を赤くしていましたので」

「好きなのはわかっていました」

「成る程ね」

知っていたら少しは教えてくれたっていいだろ!。

俺は心の中で一旦叫び冷静になった。

まさかツバキが俺の事好きだったとはな。

「あの!返事を」

まぁ~ツバキだから素直に嬉しい気持ちであるだが。

「…………ツバキ、俺は蒼花と付き合っている」

「知っています」

「大切な恋人がいるのに他の女と付き合うような最低な男になるつもりはないんだ」

「無限///」

「わかっています………それでも私は貴方の事が好きなんです!」

(ムゲン殿とアオカがお熱い関係な事は知っていたそれでもムゲン殿に憧れ、ピンチな時に必ず助けてくれて強くなれるキッカケをくれた。敵にも優しくし人々から尊敬される貴方に私は惚れたんです///!)

ツバキは諦めないで無限に再度告白した。

「…………」

「私はツバキが旅に付いてくるのも無限と付き合うのもいいよ」

「はぁ!?」

「えっ!?」

「蒼花様!?」

「アオカ!?」

無限は悩んでいると蒼花の衝撃的な発言に全員が驚いた。

「蒼花何を言っているんだ!?」

「無限……ツバキが本気で無限のことが好きなのがわかる。私と付き合っている事を知っていても自分の思いを伝える事は凄いと思う………私は多分出来ない」

「蒼花……しかし」

「……無限なら私達を大切にしてくれる……それに……私が一番なのは絶対だから///」

蒼花、ツバキの勇気ある告白に自分を重ねているのか…………確かにツバキの告白は本気なのはわかる。

「わかった///」

「無限///」

「ツバキ!」

「はい!」

「お前が俺の事を本気で好きなのはわかった。それなら」

シャリン!

俺は倶利伽羅剣・無極と三鈷手甲・無窮を装備し構えた。

「どれくらい本気なのか証明して見せろ」

「喜んで!!」

ツバキは喜びながら腰にある二本の刀、無銘童子と鬼聖丸を抜き構える。

ツバキは言葉で証明するより剣で証明した方が一番いいはずだろ。

「キュン合図を頼む!」

「では…………初め!!」

「本気で来い!」

「遠慮なく!!」

ツバキの証明するための勝負が始まった。

ドッ!! キーーーーン!!

ツバキが最初仕掛けてきた。一気に距離を詰めてきて二本の刀を俺に振り下ろす。俺は剣で防ぎツバキの刀がぶつかる

「前よりも強くなったなツバキ!」

「お陰さまで!」

本当に剣いや刀は重くなった……あの戦いで成長したんだな。

「火、炎天豪火!」

ボォォォォ!!

「あっ!」

俺は剣に炎を纏わせツバキに攻撃、ツバキは炎を避けるが攻撃はあたってしまう。

「酒呑二刀流!!応龍」

ビュゥゥゥ!

「氷、氷霞紅蓮」

ブォン!

「消え!」

ザン!

「ぐぅ!」

ツバキは二本の刀に風を纏わせ無限に攻撃をするが無限は霞のごとく消えると同時にツバキの腕に傷をつける。

カチカチカチ

「これは一体」

無限に斬られた所から氷の紅蓮華が咲きそこから氷始めた。

「さぁ、どうする」

「酒呑二刀流、鳳凰!」

ボォォォォ!! 

ツバキは今度は刀に炎を纏わせその場で回転すし腕の氷を破壊し周りの霞を熱風でかき消す。

「ほ~工夫したな」

「そこだ!」

「甘い!」

ギーーーーン!

霞が晴れ無限が現れるとツバキは直ぐ様攻撃するが手甲に防がれてしまう。

「拳で」

「せい!」

シュイン! ドゴン!!

「ぐはぁ!」

俺はツバキの刀を手甲で防ぎそのまま腕を掴み体を回転させツバキは背中から地面に叩きつけられた。

「こんなもんじゃないだろ」

「はぁ!」

キーーーーン!!

ツバキは直ぐ様立ち上がり俺に刀で斬りかかるが剣で防ぐ。

ギギギギギ

「ツバキ、お前は最初の頃、俺から剣が軽いて何故言われたか答えろ!」

「あの頃の私はは恐怖も知らずただ強くなる事しか考えてなかった、背負う物がなかった」

するとツバキの動きは更に上がっていく。

キンキンキンキンキンキンキンキン

「だけど今は恐怖を知り、師匠や酒呑二刀流を受け継いできた先代達の思いを背負い自分が守りたいものを守るために力を振るういたい!」

カチッ

ツバキは二本の刀を合わせて同時に振るった。

「酒呑二刀流、狛犬!!」

「…………わかってるじゃないか光、聖獣太刀」

ギーーーーン!!!!

無限とツバキの刀がぶつかり合り周りに衝撃波が起こる。

ザッ!

俺とツバキはお互いに距離を取り一歩も譲らない状態にいた。

「ツバキ本当に強くなったな恐怖を知り背負うものができた…………毒、百戦蠱毒」

「「ギァォォォォン!!」」

無限の後ろから二匹の巨大な百足龍が現れる。

「なっ!」

「自然、八岐木龍破」

「「「ギォォォォ」」」」

更に今度は地面から八つの首を持つ木龍が現れた。

「やれ」

「「「「ギァォォォォン!!」」」」

無限が指示すると木龍が一斉にツバキに向かって自然のエネルギー光線を放った。

「はぁ!」

シュン!!!

ツバキは光線を避け走り出した。

「「ギァォォォォン!!」」

「酒呑二刀流、応龍!!」

ヅザァァン!!

「「ギァォォォォ…………」」

「よし!」

ツバキは再度刀に風を纏わせ百足龍を斬り刻み倒した。

「まだ木龍がいるぞ」

「酒呑二刀流、鳳凰!」

ザン! ボォォォォ!! 

「ここまで強くなるとはな」

今度は刀に炎を纏わせ目に見えぬ早さで木龍を斬り燃やした。

「酒呑二刀流、麒麟!!」

「不動流剣術格闘、剣技」

俺は剣を突きの構えをしているとツバキは走りながら刀に光を纏わせていた。

シュ! ギーーーーン!!!!

「北、金剛夜叉明王!」

「ぐぅぅ!」

俺は一瞬で突きをしツバキの技とぶつかる。

ギュイン!

「なっ!」

「不動流剣術格闘、格闘技!」

「酒呑二刀流!」

無限は剣を滑らせツバキの隙をついて剣をアイテムボックスにしまい拳を構えた。

「東、降三世明王、断!!」

「霊亀!!」

ドガーーーーン!!

「防いだようだがまだ甘いな」

「ぐぅ…………」

ツバキは刀に土を纏わし無限の技を防ぐが無限のあまりにも強い力に全ては防ぐことができなかった。

俺は剣をアイテムボックスから取り出し構える。

「もう終わりか?」
 
「まだ…………やれ………る…貴方にこの思いを証明するために!」

ツバキは立ち上がり刀を構えた。

「…………もう十分だ」

「えっ!?」

俺は剣と手甲をアイテムボックスにしまいツバキに向かってゆっくりと近づいた。

「ムゲン殿何を」

「お前が俺の事を本気で好きなのは十分伝わった」

「えっ!」

「それを証明するために必死に戦った凄いぞ」

「本当に本当に証明できましたか!」

「嗚呼」

「よかっ………た…」

ユラ

「おい!」

トッ!

ツバキは力尽きるように俺の方倒れてきて優しく受け止めた。

「よく頑張った」

続く。
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