上 下
93 / 114
第二章シャーカ王国

92悲劇の後

しおりを挟む

「よし蒼花の所に行くか」

「そうですね無限様」

「お前らちょっと待て」

魔王軍が撤退した後、俺とキュンそしてゾディアの眷属達は蒼花達の所に行こうとしたらさっき魔王軍を撤退させた男に呼び止められた。

「なんですか?」

「お前名前は…………」

「ムゲン・フドウ」

「聖獣のキュンと申します」

「ん~~~」

「とうした?」

「そんなわけねぇか~」

ガロンは少し無限をじっと見ていたが直ぐに止めて頭をかいた。

「悪いな!お前が昔の親友に似ててなつい気になってよ」

「そう言えば貴方は」

「俺か、俺はSランク冒険者のガロンだよろしくなムゲン!」

「よろしくお願いします」

「そんなかしこまるな!お前の普通で話せ!」 

「わかった」

ラテスが言っていたスポフ以外のSランク冒険者か。

「俺達はシャーカ王国に戻るが一緒行くか?」

「嗚呼!そうさせてもらうぜその前に」

ガロンは巨大亀の所に生き片手で巨大亀を持ち上げて此方まで歩いてきた。

「よし!行くか!」

「一つ聞きたいがその亀はなんだ?」

「こいつはギガントタートルだ」

「ギガントタートルですか!」

「キュン、一様聞くがこの亀てなんだ?」

「ギガントコンタートルはダイヤモンドやミスリル更にオリハルコンよりも固い甲羅を持ちその体は巨人族と堂々の大きさを持つ魔亀の最上位種です」

「図体がデカイだけの亀だったぜ」

つまりどの鉱石よりも硬く巨大な体を持つ亀をこの男は一人で倒したてことか…………ヤバいな。

「さぁ~行くぞ!」

「帰るか」

「はい」

俺達とガロンはシャーカ王国へ向かった。

冒険者ギルド。

蒼花サイド

「無限、遅いね」

「何かあったのでしょうか」

「大丈夫だろ」

「そうさ聖獣のキュンがいるんだ問題ない」

私は戦いが終わりミコ達と一緒に無限達を待っていた。

「ロックさんは?」

「アイツは暴れないようにダークチェーンで縛ってる」

「そう」

「怪我人は直ぐに治療を!」

「被害状況は」

「急げ!」

あんな事があったのに冒険者の皆さん回復したら直ぐに復興作業している…………凄い。

「蒼花様ご無事でしたか」

「ゾディア」

私が座って待っているとゾディアが目の前に表れた。

「どうやら無限様はまだなようですね」

「うん…………」

「心配ですか?」

「無限は大丈夫だって信じているから」

ズゥン!

「なんだ!?」

「おいあれ!?」

巨大な音が聞こえ私は立ち上がってその方向をみると巨大な亀が此方に近付いて来ていてた。

「魔亀か?」

「誰か来るぞ」

「蒼花様」

「どうやら来たぞ」

「!!」

亀の下の方を見てみるとそこには無限とキュンゾディアの眷属そして亀を背負っている男の人がいた。

「無限…」

無限サイド。

「無限様」

「おっ!丁度全員揃ってるな」

俺達はガロンと共に冒険者ギルドに来ると蒼花と精霊帝王とゾディアそして冒険者達が待っていた。

「無限様、キュン様お疲れ様です」

「ゾディアおつかれさん」

「お疲れ様です」

「眷属の皆もよく頑張りました」

「「「「勿体無きお言葉ですゾディア様」」」

「この後はゆっくり休みなさい」

ゾディアご俺達の所に来て自分の眷属達を労っていた。

「無限」

「蒼花、お疲れ様…………精霊帝王達と一緒によく頑張ったな」

「あ、ありがとう///」

無限は蒼花の頑張りを褒めると蒼花は顔を赤くしていた。

蒼花、魔族と戦うことが不安だったようだったがどうやら問題なかったようだな。

「じゃあ俺達は帰るな」

「蒼花お疲れ様」

「彼氏に今日たっぷり甘えてやれ」

「皆もありがとう///」

「ゾディア様我々も戻ります」

「わかりました」

シュイン!

ゾディアの眷属達と精霊帝王達は元の所に帰っていった。

「さて、色々と情報共有したいんだがいいか?」

「その前にあちらの方は一体」

ゾディアに言われ振り向くとガロンさんの所に冒険者達が集まっていた。

「ガロンさん!帰ってきたんですか!?」

「一体なにしていたんだ」

「これギガントタートルじゃないか!」

「流石ガロン!」

「無限あの人だれなの?」

「あの人はスポフと同じSランク冒険者のガロンだ」

「私とゾディアの眷属達で足止めしていた時に無限様がこられて」

「俺とキュンで魔王軍を撤退させようとした時に現れてな一人で魔王軍を撤退させたんだ」

俺は蒼花達にガロンが何者か説明した。

「成る程そうでしたか」

「凄い人」

「うるせてめぇら!!まずはヤクザに合わせろ!話があるんだよ!」

ガロンは冒険者達を押し退けギルドの中に入った。

「アオカ!ムゲン殿~!」

「ツバキ」

無限達が話していると後ろからツバキがやってきた。

「ツバキ無事だったんだね」

「ムゲン殿のお陰でなんとか」

「さて、それぞれ何があったか情報共有するぞ」

「何処でしましょうか?」

「城でだ」

「ではヤクザさんを連れてこなくては」

「私が呼んできますね」

「ツバキ、アリアさんも城に連れてきてくれるか」

「わかりました」

「…………ゾディア」

「はい?」

「ツバキと一緒に教会に行ってぬれそこに凍りつけされてるスポフがいる城の牢屋にいれてほしい」

「わかりましたではツバキ様行きましょ」

「はいではアオカ、ムゲン殿後で!」

それぞれが動きだし俺と蒼花二人だけとなった。

「じゃあ~行くか」

「うん」

俺と蒼花は二人で城に向かった。

「しかし建物はそこまで壊れてないから復興は早くできそうだな」

「そうだね」

しかし氷の奥義零氷結世界で炎も凍らせて壊したから建物の被害が少なくてすんだな。

「………ねぇ、無限」

「どうした蒼花?」

蒼花の顔を見てみると少し暗い顔をしていた。

「無限は魔族と戦ってどうだったの」

「…まぁ………許せない奴だったて所かな蒼花は」

「…同じかなけど……戦って…これが戦争だって気づいた時…私の力は人を殺す力を持っているて思ったそしたら」

「恐ろしくなったか自分の力に」

「…………うん」

蒼花は静かに頷いた。

「蒼花、手を出してみろ」

「えっ?」

「いいから」

「はい」

俺は足を止めて蒼花に手を出すよう言と蒼花は言った通り手を前に出すと俺は蒼花の手を優しく握った。

「無限///?」

「蒼花、力は使い方によっては確かに殺す力になるだが反対に守り、人を生かす力にもなったりする。お前は冒険者の皆さんを守るために自分の力を使ったそうだろ」

「うん」

「お前は誰かを守る為、救う為に力を使うそれで良いじゃないかそれに実際に救われた命が目の前にいるだろ」

「えっ?」

「ゾディアとの戦いで俺はお前の力で救われただから自分の力を恐れなくて良い」

「…うん////」

どうやら吹っ切れたようだな。蒼花は力を人の為に使うから大丈夫だろ。

「じゃあ行くか」

俺達は再度城に向かった。

「無限は力を恐れないの?」

「俺は力は己自身であり己は力を持っているそう考えているから自分の力を恐れない」

自分の力を恐れていたら守りたいものを守れないからな。

「そうだった。無限はやっぱり凄いね」

「おう///」

無限と蒼花はお互いに話しながら城へ向かった。

続く。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ  俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる  だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った

クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります

まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。 そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。 選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。 あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。 鈴木のハーレム生活が始まる!

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。 使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

異世界召喚されたと思ったら何故か神界にいて神になりました

璃音
ファンタジー
 主人公の音無 優はごく普通の高校生だった。ある日を境に優の人生が大きく変わることになる。なんと、優たちのクラスが異世界召喚されたのだ。だが、何故か優だけか違う場所にいた。その場所はなんと神界だった。優は神界で少しの間修行をすることに決めその後にクラスのみんなと合流することにした。 果たして優は地球ではない世界でどのように生きていくのか!?  これは、主人公の優が人間を辞め召喚された世界で出会う人達と問題を解決しつつ自由気ままに生活して行くお話。  

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

処理中です...