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第二章シャーカ王国

89ゾディアVSリョウ

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ゾディアサイド

ラテスさん達は回復させましたし後はリョウとあの悪魔を倒せば終わりですね。

私はラテスさん達の前に立ちリョウとラクダの頭をした悪魔に白羊騎槍を装備しながら様子を見ています。

「…………」

「へ~一人で俺達二人を相手できるの?」

「えぇ、ですますよ」

「残念だったねいくら大量の悪魔を凍らされてもまた召喚すれば問題ない」

(そう、地下にある魔法陣は生け贄を捧げれば何回でも悪魔を召喚できる。ウヴァルに足止めしてもらっている間に今度はハジンを生けにもう一度召喚すればいいんだ)

「あ~地下に魔法陣ならここにくる前に破壊しておきましたよ」

「はぁ!?」

私はここにくる前にシィーさんと出会いある程度状況を共有した後に地下にある魔法陣を破壊してから来ました。

「マジか…………」

(あの魔法陣を破壊しただと!あれを破壊できるのは僕と悪魔以外破壊でにないはず…………やっぱりこいつ)

「さて、どうしますか?」

「御託はもういい」

私が話していると上位悪魔が歩き始めた。

「何処のだれかは知らないが貴様らを殺しその魂を喰らおう」

「そうだウヴァルそいつを殺せ!」

ドッ!

ウヴァルはゾディアに向かって瞬時に移動し殴ろうとした。

「闇、デーモン・ナックル」

「…………遅いですよ」

ヅザン!

「ぐはぁ!」

ウヴァルはゾディアの騎槍に足を貫かれていた。

「自然、リーフ・エナジー」

ヅザザザザザザ

「ぐぁぁぁ!!」

私は騎槍に自然エネルギーを込めてウヴァルに全身に攻撃をしダメージを与えた。

ドサッ

「ぐぅ…………」

「おや……もうで終わりですか?」

ウヴァルはゾディアの攻撃でその場に座り込んでしまう。

「成る程どうやら貴様はただの人間ではないな」

「…………」

「だが我は」

「始祖の悪魔のソロモンに支えている72柱の悪魔の一体のウヴァルですよね」

「「!!」」

私がそう答えるとリョウとウヴァルは驚いた顔をしていた。

「貴様何故それを知っている!」

「そうだその情報はそいつを召喚した時に聞いた僕以外知らないはず」

「いえ、この情報を知っているのは私以外にもスキルでジャダ王そしてラテスさんが知っていますよね」

「嗚呼」

「はい…………ではなんでさっき来たばかりのゾディアさんが知っているんですか?」

「おや?わかりませんかラテスさん今の貴方ならスキルを使えば私の正体なんて直ぐにわかるはずです」

「!!」

どうやら今、スキルを使いましたね。私の正体を知った所で貴方は私達に対して態度を変えないのを知っています。

「やっぱりお前は悪魔だな」

「そうですがなにか?」

「ならお前を倒すのは簡単だ」

「理由をお聞きしても?」

「僕のスキルは【悪魔を従わせる者】お前を従わせてこの国にいる全ての人間を殺させて自害させる」

「では、どうぞやってみてください」

ゾディアは余裕の表情でリョウにスキルを使うように言った。

「後悔しても遅いからなゾディアよ!僕に従え!」

ズゥン!

「…………お断りします」

「えっ!!」

「効かないだと」

リョウのスキルはゾディアには効かなかった。

「なんでだ!!なんで僕のスキルが効かないお前は悪魔だろなら僕のスキルが効くはずだって上位悪魔のウヴァルすら僕の命令を聞いているんだぞ!」

「確かにスキル【悪魔を従わせる者】は様々な悪魔達を従わせるスキル…………ですがそのスキルが効くのは上位悪魔までです」

「はぁ?」

「それ以上の悪魔は神々に産み出されし存在………決して従わせる事などできません」

「つまり…………」

「お前は!」

「ゾディアさん」

「改めて自己紹介いたしましょ」

私は騎槍をアイテムボックスにしまって挨拶をした。

「私は無限様達の仲間件従者、始祖の悪魔のゾディアと申します」

「「「始祖の!」」」

「「悪魔!!」」

「お前が始祖の悪魔………そんなはずはない」

「おや?」

私の自己紹介が終わるとこの場にいる誰もが驚いていたがウヴァルは私の存在を否定した。

「どうしてそう言いきれるんですか?」

「始祖の悪魔様達でゾディアと言う悪魔は聞いたこと無い」

「…………名もなき星の悪魔………そう言えばわかりますか」

「!!」

私がその言葉を口にした瞬間ウヴァルは驚きそして振るえていた。

「ウヴァルどうした!?」

「名もなき星の悪魔…………始祖の悪魔様達で唯一悪魔神から名を貰えなった悪魔まさか貴様が」

「えぇ」

「嘘だ!貴様は我が主ソロモン様や他の皆様達によって束縛の鎖で迷宮から出られないはず」

「その鎖は無限様によって破壊され私は自由になりました」

「ソロモン様に報告しなければ」

「さて、貴殿方には聞きたいことがありますので捕らえさせてもらいますよ」

「………なら仕方ないウヴァル俺に力を貸せ!!」

ズゥクン!

「ぐぁぁぁ!!」

リョウはウヴァルを吸収し姿が変わり、頭の上にラクダの顔があり左腕にはウヴァルの手背中きら悪魔の翼が生えていた。

「流石上位悪魔の力全身から力が沸き上がるよ」

「ウヴァルを取り込みましたか」

「そうだよ!」

シュン!

リョウは私のいる所まで瞬時に移動し拳を構えていた。

「…死ねぇぇぇ!!」

「…………醜いですね」

私はアイテムボックスから刀を取り出した。

「毒、毒蠍」

キーーーーン!!!

「効かないよ!!」

リョウが私の顔を殴ろうと拳を振るったその一瞬で天蝎刀で胴体を斬ろうとしたのですが皮膚が硬くて斬れませんでした。

「成る程ウヴァルを取り込んだことで防御力が上がっていますか」

「そうさこれが僕のスキルの奥の手さ」

「では仕方ありませんね」

シャリン!!

「星霊魔槍」

私は天蝎刀を戻し星霊魔槍を取り出した。

「今の僕は上位悪魔の力を得たんだいくら始祖の悪魔だろうと僕が勝つ!」

「そうですか時間がないので終わらせましょ」

ズン!!!

「!!」

ゾディアは槍を構えると威圧を放ちこの場にいる全員が震るえていた。

(だっ、大丈夫ウヴァルを取り込んだことでやつのスキルで先の未来をみて回避する)

「毒、疫残星」

ドクン! 

ゾディアは星霊魔槍に異常な毒を纏わせリョウに向かって槍で攻撃した。

「当たらな」

シュイン!!!

(速!)

「喰らいなさい」

ズザザザザ!!!

「ぐぅぁ」

ゾディアは槍で手足に集中して攻撃をしリョウは必死に避けたが数ヶ所貫かれていた。

「これで貴方は終わりです」

「なに言ってるの僕はまだ………」

バタン!!!!

「あれ…………体が…………うご…………か…………」

リョウは突如倒れ言葉もうまく喋れないでいた。

「この技は体の何処か一ヶ所でも傷をつけたらそこから数秒で全身に毒が回り体が動かなくなります」

「……あ……」

「五感と脳も機能しなくなりそして最後は悶え苦しみながら死ぬ…………ですが殺しはしませんまだ何も聞いてませんから」

「…………」

「あっ、聞こえなかったんですね」

パチン!

ゾディアは指を鳴らすとリョウは気絶してしまった。

「毒は止めましたので死なないと思います」

これで魔族の情報とウヴァルから他の悪魔達の情報を得ることができますね。

ピキーン ドサッ

「ぐぅ…………」

「スキルの効果が切れて分離しましたか闇、ダーク・チェーン」

ジャリン!

「くそ…………」

私はリョウのスキルで取り込まれたウヴァルがリョウから出てきたのでダーク・チェーン鎖で縛った。

「さて、ウヴァルお話をしましょうか拒否権はありませんので」

(((あの悪魔可哀想に)))

この時ラテス達はゾディアの笑顔をみてウヴァルを可哀想に思った。

「ぎぁぁぁぁ!!」

続く
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