90 / 113
第二章シャーカ王国
89ゾディアVSリョウ
しおりを挟むゾディアサイド
ラテスさん達は回復させましたし後はリョウとあの悪魔を倒せば終わりですね。
私はラテスさん達の前に立ちリョウとラクダの頭をした悪魔に白羊騎槍を装備しながら様子を見ています。
「…………」
「へ~一人で俺達二人を相手できるの?」
「えぇ、ですますよ」
「残念だったねいくら大量の悪魔を凍らされてもまた召喚すれば問題ない」
(そう、地下にある魔法陣は生け贄を捧げれば何回でも悪魔を召喚できる。ウヴァルに足止めしてもらっている間に今度はハジンを生けにもう一度召喚すればいいんだ)
「あ~地下に魔法陣ならここにくる前に破壊しておきましたよ」
「はぁ!?」
私はここにくる前にシィーさんと出会いある程度状況を共有した後に地下にある魔法陣を破壊してから来ました。
「マジか…………」
(あの魔法陣を破壊しただと!あれを破壊できるのは僕と悪魔以外破壊でにないはず…………やっぱりこいつ)
「さて、どうしますか?」
「御託はもういい」
私が話していると上位悪魔が歩き始めた。
「何処のだれかは知らないが貴様らを殺しその魂を喰らおう」
「そうだウヴァルそいつを殺せ!」
ドッ!
ウヴァルはゾディアに向かって瞬時に移動し殴ろうとした。
「闇、デーモン・ナックル」
「…………遅いですよ」
ヅザン!
「ぐはぁ!」
ウヴァルはゾディアの騎槍に足を貫かれていた。
「自然、リーフ・エナジー」
ヅザザザザザザ
「ぐぁぁぁ!!」
私は騎槍に自然エネルギーを込めてウヴァルに全身に攻撃をしダメージを与えた。
ドサッ
「ぐぅ…………」
「おや……もうで終わりですか?」
ウヴァルはゾディアの攻撃でその場に座り込んでしまう。
「成る程どうやら貴様はただの人間ではないな」
「…………」
「だが我は」
「始祖の悪魔のソロモンに支えている72柱の悪魔の一体のウヴァルですよね」
「「!!」」
私がそう答えるとリョウとウヴァルは驚いた顔をしていた。
「貴様何故それを知っている!」
「そうだその情報はそいつを召喚した時に聞いた僕以外知らないはず」
「いえ、この情報を知っているのは私以外にもスキルでジャダ王そしてラテスさんが知っていますよね」
「嗚呼」
「はい…………ではなんでさっき来たばかりのゾディアさんが知っているんですか?」
「おや?わかりませんかラテスさん今の貴方ならスキルを使えば私の正体なんて直ぐにわかるはずです」
「!!」
どうやら今、スキルを使いましたね。私の正体を知った所で貴方は私達に対して態度を変えないのを知っています。
「やっぱりお前は悪魔だな」
「そうですがなにか?」
「ならお前を倒すのは簡単だ」
「理由をお聞きしても?」
「僕のスキルは【悪魔を従わせる者】お前を従わせてこの国にいる全ての人間を殺させて自害させる」
「では、どうぞやってみてください」
ゾディアは余裕の表情でリョウにスキルを使うように言った。
「後悔しても遅いからなゾディアよ!僕に従え!」
ズゥン!
「…………お断りします」
「えっ!!」
「効かないだと」
リョウのスキルはゾディアには効かなかった。
「なんでだ!!なんで僕のスキルが効かないお前は悪魔だろなら僕のスキルが効くはずだって上位悪魔のウヴァルすら僕の命令を聞いているんだぞ!」
「確かにスキル【悪魔を従わせる者】は様々な悪魔達を従わせるスキル…………ですがそのスキルが効くのは上位悪魔までです」
「はぁ?」
「それ以上の悪魔は神々に産み出されし存在………決して従わせる事などできません」
「つまり…………」
「お前は!」
「ゾディアさん」
「改めて自己紹介いたしましょ」
私は騎槍をアイテムボックスにしまって挨拶をした。
「私は無限様達の仲間件従者、始祖の悪魔のゾディアと申します」
「「「始祖の!」」」
「「悪魔!!」」
「お前が始祖の悪魔………そんなはずはない」
「おや?」
私の自己紹介が終わるとこの場にいる誰もが驚いていたがウヴァルは私の存在を否定した。
「どうしてそう言いきれるんですか?」
「始祖の悪魔様達でゾディアと言う悪魔は聞いたこと無い」
「…………名もなき星の悪魔………そう言えばわかりますか」
「!!」
私がその言葉を口にした瞬間ウヴァルは驚きそして振るえていた。
「ウヴァルどうした!?」
「名もなき星の悪魔…………始祖の悪魔様達で唯一悪魔神から名を貰えなった悪魔まさか貴様が」
「えぇ」
「嘘だ!貴様は我が主ソロモン様や他の皆様達によって束縛の鎖で迷宮から出られないはず」
「その鎖は無限様によって破壊され私は自由になりました」
「ソロモン様に報告しなければ」
「さて、貴殿方には聞きたいことがありますので捕らえさせてもらいますよ」
「………なら仕方ないウヴァル俺に力を貸せ!!」
ズゥクン!
「ぐぁぁぁ!!」
リョウはウヴァルを吸収し姿が変わり、頭の上にラクダの顔があり左腕にはウヴァルの手背中きら悪魔の翼が生えていた。
「流石上位悪魔の力全身から力が沸き上がるよ」
「ウヴァルを取り込みましたか」
「そうだよ!」
シュン!
リョウは私のいる所まで瞬時に移動し拳を構えていた。
「…死ねぇぇぇ!!」
「…………醜いですね」
私はアイテムボックスから刀を取り出した。
「毒、毒蠍」
キーーーーン!!!
「効かないよ!!」
リョウが私の顔を殴ろうと拳を振るったその一瞬で天蝎刀で胴体を斬ろうとしたのですが皮膚が硬くて斬れませんでした。
「成る程ウヴァルを取り込んだことで防御力が上がっていますか」
「そうさこれが僕のスキルの奥の手さ」
「では仕方ありませんね」
シャリン!!
「星霊魔槍」
私は天蝎刀を戻し星霊魔槍を取り出した。
「今の僕は上位悪魔の力を得たんだいくら始祖の悪魔だろうと僕が勝つ!」
「そうですか時間がないので終わらせましょ」
ズン!!!
「!!」
ゾディアは槍を構えると威圧を放ちこの場にいる全員が震るえていた。
(だっ、大丈夫ウヴァルを取り込んだことでやつのスキルで先の未来をみて回避する)
「毒、疫残星」
ドクン!
ゾディアは星霊魔槍に異常な毒を纏わせリョウに向かって槍で攻撃した。
「当たらな」
シュイン!!!
(速!)
「喰らいなさい」
ズザザザザ!!!
「ぐぅぁ」
ゾディアは槍で手足に集中して攻撃をしリョウは必死に避けたが数ヶ所貫かれていた。
「これで貴方は終わりです」
「なに言ってるの僕はまだ………」
バタン!!!!
「あれ…………体が…………うご…………か…………」
リョウは突如倒れ言葉もうまく喋れないでいた。
「この技は体の何処か一ヶ所でも傷をつけたらそこから数秒で全身に毒が回り体が動かなくなります」
「……あ……」
「五感と脳も機能しなくなりそして最後は悶え苦しみながら死ぬ…………ですが殺しはしませんまだ何も聞いてませんから」
「…………」
「あっ、聞こえなかったんですね」
パチン!
ゾディアは指を鳴らすとリョウは気絶してしまった。
「毒は止めましたので死なないと思います」
これで魔族の情報とウヴァルから他の悪魔達の情報を得ることができますね。
ピキーン ドサッ
「ぐぅ…………」
「スキルの効果が切れて分離しましたか闇、ダーク・チェーン」
ジャリン!
「くそ…………」
私はリョウのスキルで取り込まれたウヴァルがリョウから出てきたのでダーク・チェーン鎖で縛った。
「さて、ウヴァルお話をしましょうか拒否権はありませんので」
(((あの悪魔可哀想に)))
この時ラテス達はゾディアの笑顔をみてウヴァルを可哀想に思った。
「ぎぁぁぁぁ!!」
続く
45
お気に入りに追加
407
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる