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第二章シャーカ王国

78悲劇の始まり

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無限達が西の森で異変の調査をしている頃シャーカ城の地下では。

「後少し…………後少しで完成する!」

「楽しみだな~」

シャーカ王国の地下では第二王子のクラマが謎の魔法陣を今日も描いており近くにSランク冒険者のスポフの仲間のリョウが木箱の上で胡座をかきウキウキしながらクラマ見ていた。

「……リョウ」

「ロック何のよう?」

リョウは一人ではしゃいでいるといつの間にか後ろにロックがいた。

「スポフからだ…………今あの厄介な奴らはいなくなったそろそろ完成させろと」

「了解~」

「できた!!」

「タイミングぴったり」

クラマは魔法陣を描き終え喜んでいた。

「出来ましたリョウさん」

「流石だねクラマ」

「いえ、完成するのに数日かかりました」

「よくやったよ」

「これで魔法の深淵が覗けるそしてあの男を」

クラマは何故魔法陣を描いていたのかそれは無限との勝負に負けイラついている時まで遡る。

「これじゃない!これでもない!」

「うわ~本がめちゃくちゃだね~」

「リョウさん」

クラマは王城にある魔法書を手当たり次第読んでいるところにリョウがやって来た。

「何のようですか私は今忙しいんですよ」

「そう言わないでよとっておきの話があってね~もしかしたら魔法の深淵が覗けるかもよ」

ピク

クラマはリョウの言葉に反応しと本を読むのを止め話を聞いた。

「もし深淵を覗く事ができたら~君の父や兄そして倒したムゲンて奴も倒せるかもよ」

「…………それは本当なんですか?」

「本当だよ!だって僕君に嘘ついたことある?」

「…いえ、ありませんでしたね教えてくださいそのとっておきを」

「いいよ!」

リョウは魔法の深淵を覗ける魔法陣があるとリョウに教えて貰いそしてそれをリョウ以外誰にも知らせずに地下でひたすら魔法陣を描いていた。

「そうだね…………でもこれは僕達が使うから」

「えっ!?」

グサァ!

「な・ん・で……………」

リョウはクラマを短剣で心臓を刺されてしまった。

バタン!

「ごめんね~この魔法陣は魔法の深淵を覗く魔法陣じゃないこれは……………………大量の悪魔を召喚させる魔法陣なんだよ」

「嘘だ………嘘だ!!…」

「君のお陰でようやく計画が始められそうだよ」

「そんな…………」

ピカーン!

クラマの血が魔方陣に触れると魔方陣が紫色の光を放ち始めた。

「俺は定位置に行く」

「了解、多分森に仕掛けた悪魔移動の魔法陣が破壊されたと思うから」

「わかった」

ロックはその場からいなくなりリョウは魔方陣に向かって歩きだした。

「さて…恐怖と絶望そして強大な力を持つ悪魔達よ生け贄を捧げこの場に現れ僕に従え…………悪魔召喚!」

「ぐぁぁぁぁ!!」

サァァァァ ヴォォォォォ!!!

「「「「ギェェェェ!!」」」」」

「ククク」

リョウは詠唱を終えるとクラマは灰となり魔法陣から大量の低位、中位悪魔と一体のラクダの顔をした人形悪魔が現れた。

「流石、生け贄が王子だとここまで召喚ができるとは」

「我らを召喚したのは貴様か」

「君は」

「我は始祖の悪魔ソロモン様を支えし72柱の一体ウヴァルである」

「僕はリョウよろしく」

「……成る程スキル【悪魔を従わせる者】か」

「そぅ、召喚された君は今から僕にしたがって貰うよ」

「目的はなんだ」

「それは…………」

同時刻シャーカ王城の王の間にはジャダ王とラテスそして数人の騎士達がいた。

ラテスサイド

「クラマ兄さんが行方不明ですか!」

「嗚呼、私のスキルでも見つからない」

「そんなことが」

私は父上に呼び出され王の間に行くと父上と騎士団長のシィーと大臣そして父上の近衛騎士の三人がいた。話を聞くとクラマ兄さんが数日前から行方不明となっているそうだ。

「一体何があったのですか」

「我々も国中を探したのですが見つからず」

「暗殺ギルドの誰かと考えましたが先日ゾディア様の仲間のキャンサー様のご協力で全員牢屋にいます」

「ハジンは暗殺ギルドの件で今は部屋に幽閉している」

「じゃ一体誰が」

バタン!!!!

「しっ失礼します!」

私が色々と考えていると一人の騎士が扉を勢いよく開けて入ってきた。

「何事だ」

「報告します!南の草原にて…………魔王軍が現れました!!」

「「「!!!!」」」

「なんだと」

「一体何故」

「これは不味いな」

「父上!」

「…………シィーよ全軍を動かし魔王軍を迎え撃つ準備をしろ」

「はぁ!」

「マカカ直ぐに国全土に避難勧告を発令させろ冒険者ギルドに協力を要請」

「畏まりました!」

「シャリ、キリス共和国に連絡を」

「御意!」

直ぐ様、騎士団長のシィーと大臣のマカカ、シャリは部屋から出ていった。

「ラテス」

「はい!」

「お前はマカカと共に住民の避難を頼む」

「わかりました!ミナ」

「我れらラテス様の近衛兵ラテス様に従います」

何故こんな時に魔王軍がいやそれを今考えている暇はない直ぐに動かないと。

ドゴーーーーーーーーン!!!!

「えっ!?」

「今度はなんだ!」

私が動こうとした瞬間爆発音が起き城が揺れ動いた。

「!!これは!」

「父上…………!!」

『ギャァァァァァァ』

私は窓の外を見てみると外には無数の悪魔達が溢れかえっていた。

「悪魔だと!」

「何故しかも中位悪魔が無数に」

「一体何が」

「魔王軍が現れたタイミングに悪魔達の出現私のスキルでも予測できない何が起きているのか」

???「やっぱりここにいると思ったよ」

「何しに来たリョウ」

「リョウさん……それにハジン兄さん……」

扉からリョウさんとラクダの頭をした人そしてハジン兄さんがいた。

サイドアウト。

同時刻冒険者ギルド

ヤクザサイド。

「一体何が起こってるんだ」

ギルド長室ではヤクザは城の方を見ていた。

あれは悪魔それも低位と中位があんなにいるとはな。

「ギルド長大変です」

「わかってる無数の悪魔達が現れたんだろ」

「はい国王陛下からの要請です!」

「今いる冒険者に緊急依頼をだす!依頼は悪魔達の討伐、住民の避難急げ!」

「はい!」

「俺も久しぶりに殺るか」

俺は部屋に置いてあるメリケンサックを取り出してにはめた。

「行くか」

俺は部屋から出て広場に向かうと多くの冒険者が集まっていた。

「お前ら!今この国に悪魔達が現れた!。そいつらを全て討伐してきてくれ報酬は一体につき金貨一枚だ!」

「「「「うぉぉぉぉ!!!」」」」

「行くぞ!」

「稼ぎ時だ!」

「殺ってやるぜ!」

冒険者達は直ぐに武器をもってギ討伐に向かった。

「よし、ミワ」

「はい!」

「お前達は避難してろ後は俺が何とかする」

「わ、わかりました」

『ぐぁぁぁぁ!!』

「なんだ!」

俺はミワに避難するよう伝えると外から悲鳴が聞こえた。

「お前らどうした」

「マスターあれを」

「!!ロック」

「…………」

ヤクザはギルドの外に出ると太刀をてに持ったSランク冒険者の仲間のロックが目の前に立っていてその場に何人かの冒険者達が血を流していた。

「何があった」

「俺達がギルドの外に出たらロックさんがいてそれを無視して討伐に行こうとした奴らがロックさんに斬られたんです。

「なに!…………ロック何をしているんだ」

「ここで貴様ら全員を殺す」

「なんだと」

サイドアウト

街中で一番高い家の上にスポフが優雅に立っていた。

「さぁ~!全て蹂躙し・て・あ・げ・る」

続く。
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