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第二章シャーカ王国
76ミツロ商会
しおりを挟む「ミツロ商会は様々な物を取り揃えておりそれぞれエリアに分かれています」
「どれくらい別れているんだ?」
「食品、雑貨、武器や防具、服、そしてアクセサリーのエリアに分かれています」
俺達はミツロさんの案内でミツロ商会を回っている。
「ここが武器と防具のエリアになります」
「結構あるな」
俺達は武器と防具エリアにやってきた。
「武器と防具はどこから仕入れているんですか?」
「基本的はこの国にいる鍛冶屋から仕入れていますがたまにフェレスト王国の山に住んでいるドワーフの皆さんから仕入れています」
「因みに何ですがその武器や防具騎士団にも売っているのですか?」
「いえ、ここにあるのは冒険者達用です」
ゾディアの質問にミツロさんは普通に答えた。
「見てもいいか」
「どうぞ」
「私は防具見たい」
「付き合いますよ」
「無限様、キャンサーから念話がありましたので報告を聞いて参ります」
「わかった」
無限は剣を蒼花とキュンは防具を見始めた。
「…………確かにいい剣だ」
俺は一つの剣を手に持ち刃を見て直ぐにこの剣が業物だとわかった。
「その剣はドワーフが作った剣でして鋼の属性がエンチャントされた魔剣なんです」
確かに鑑定でこの剣を見てみたが鋼属性のエンチャントされているのはわかったがそれよりも剣の刃だ研ぎ澄まされていて誰が使っても問題ない剣だが。
俺は少し見た後剣を元あった場所に戻した。
「もうよろしいんですか?」
「嗚呼…確かにここにある剣はどれも業物だ、だが俺にはこれがあるからか」
ガチッ!
「それはまさか!」
俺はアイテムボックスから倶利伽羅剣・無極を取り出すとミツロさんは驚いた。
「スキル武器…………ですか」
「わかるんですか」
「はい、私のスキルは【品定め】素材や武器等の品を見分けることができるスキルで見た瞬間わかりました」
「ミツロさんあなたのスキル武器は?」
「私は武器ではなくこの眼鏡なんです」
「眼鏡?」
ミツロさんは内ポケットから眼鏡をとりだした。
俺や蒼花、ゾディアはスキル武器だがミツロさんは武器じゃないどうゆうことだ?。
「無限様それは私が答えたましょう」
「ゾディア」
俺が色々考えているとゾディアが眷属の報告を終え帰ってきた。
「スキル武器は己のスキルが武器化した物と説明しましたよね」
「嗚呼」
「武器は何も戦う物とは限りません。道具もまた生きるための武器…スキル武器はそうゆうものなんですよ」
「成る程」
俺はゾディアの説明で納得がいき剣をしまった。
「無限お待たせ」
「お待たせしました」
俺達が話していると蒼花とキュンが戻ってきた。
「蒼花、キュンどうだった防具は」
「どれも良かったけど今着ている防具より良いのはないよ」
「まぁ~それに関しては仕方ありませんから」
俺達の防具はゾディアの迷宮で取れた鉱石、アダマントを俺と蒼花の二人の魔力で繊維に加工した後ゾディアが服にしてくれた物だ。
「では次のエリアに行きましょ」
「そうだなその前にゾディア報告はなんだった」
「暗殺者ギルドのメンバーを全員捕まえたそうです」
「了解」
次に案内されたのは服のエリアで多くのドレス等が置いてあった。
「ドレスの種類多いな」
「綺麗…………」
「どれも素晴らしドレスですね」
「ジェミニーとヴァルゴの着ているドレスに似たようなのもありますね」
「この服エリアは特に貴族様達用のドレスや服を扱っております」
「無限これみて」
「なんだ…………マジか」
俺は蒼花と二人でドレスの値段を見ると一着白金貨15枚と金貨五枚と書かれていた。
おいおい日本円で考えれば155万円ぐらいじゃあねぇかヤバ!。
「この値段だと一般のお客様は買わないのでは?」
キュンはミツロさんに質問するとミツロさんは少し背を低くして答えた。
「一般のお客様も何かの記念や贈り物として買われる方もおりその時我々はサービスで値引き等しております」
「それなら普通の人でも買えますね」
「…………」
「蒼花どれか好きなドレスや服があったか?」
「えっ///!?」
蒼花はドレスを眺めていると無限がそっと蒼花に質問すると蒼花は顔を赤くしていた。
「……無限ともし…パーティーみたいなのに参加する時があったらこんなドレス着てみたいて思ったの///」
(それにこんな綺麗ドレス元いた世界じゃ一生着られないから着てみたい)
「そうか…………見てみたいな蒼花のドレス姿///」
「うん///」
「では次のエリアに行きましょ」
「そうですね……無限様、蒼花様行きますよ」
「わかった」
「今行く」
俺と蒼花はキュンに呼ばれ次のエリアに向かった。
「ここが雑貨と食品エリアです」
「色々な食材が置いてあるな」
「雑貨も色々あるどれも知っているものばかり」
「魔道具も置いていますよ」
「どれも性能が良いものばかりですね」
「へーこれが魔道具か」
俺は雑貨エリアに置いてある魔道具を見る。
ランプに魔法鍋、結界が張れる箱、魔法鞄か結構色々あるんだな。
「魔道具も他の国から仕入れているのか?」
「いえ、魔道具は我が商会の職人達が一から作っております」
「魔道具を作るのには相当な技術が必要とされていますからそれができるとは素晴らしいですね」
「ありがとうございます」
「食品エリアは後で買い物するから最後のエリアに行くか」
「では此方へ」
最後に案内されたのはアクセサリーエリアである。
「ここが最後のエリア、宝石、アクセサリーエリアになります」
俺達は最後のエリア、アクセサリーエリアにやってくると全てガラスのショーケースに宝石やネックレス、イヤリング等のアクセサリーが飾られていた。
「綺麗…………」
「珍しい宝石がありますね」
「はい、どれも各国の鉱山から取れる宝石を私が買い取りそれを加工、アクセサリーにしたりして販売しております」
「これは、ブルーダイヤモンドをイヤリングにした物ですか」
「流石ゾディアさん見ただけでわかるとは」
ゾディアはショーケースにあるイヤリングについている宝石が何なのか当てていた。
「ミツロさん全部で何種類の宝石があるんですか?」
「全部で、20種類以上ありますね」
「そんなにか…………ん?」
「///」
俺は蒼花の方を見ると蒼花はショーケースにあるアクセサリーを見つめていた。
「…………キュン、ゾディアちょっといいか?」
「なんですか?」
「はい?」
俺はキュンとゾディアを小声で呼ぶと二人はそっと近づいて来てくれた。
「相談がある」
「なんですか?」
「蒼花にドレスとアクセサリーをプレゼントしたいんだがどんなのが似合うと思う?」
「そうですね…………」
「私は無限様が選んだ物なら蒼花様も気に入るかと無限様センスいいですから」
俺のセンスが良いかは自分じゃわからないから置いとして蒼花に似合うドレスか…………。
「でしたら後で私が聞いて参りましょうか」
「頼めるかキュン」
「大丈夫です」
「皆何話しているの?」
「ん?今日の夜何するか話していたんだ」
「蒼花様宝石に夢中でしたね」
「良いものがあったのですか?」
「うんうん、宝石綺麗だなて見とれていたけど私には勿体ないから」
「…………そうか、じゃあそろそろ食材買って帰るか」
「うん」
「ミツロさん案内ありがとうございます」
「いい商会ですね」
「いえ、私も久しぶりに接客できたのでよかったです」
その後俺達は食品エリアで買い物して帰った。
続く
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