73 / 114
第二章シャーカ王国
72王様と食事
しおりを挟むカッ カッ! カッ!
「はぁぁぁ!!」
「ほら、まだまだ動きが鈍いぞカイ」
あれから五日が立ち現在俺は教会の裏庭でカイに戦いの指導をしていた。
「くそ!何で当たんないんだよ」
「それはお前がまだまだ未熟だからだよ」
「なに!」
カイは無限に木剣で攻撃をしているが無限は全て受け止めたり受け流したりしている。
「ほい」
「うわぁ!」
ドサッ!
カイの真っ正面から木剣を振るって来たので右側に受け流したらカイはそのまま倒れた。
「痛ってぇ~」
「ほらさっさと攻撃してこい」
「俺をなめるなよ!」
カイは立ち上がり無限に向かっていった。
数分後。
「はぁ…………はぁ…………」
「今日はここまでにするぞ」
「はい…………」
あれから数分たちカイの体力が限界を迎えたので指導を終わらせることにした。
初めてカイを指導したが体力面は問題はない戦い方はある程度わかったから次からの指導は基礎を取り入れて行くか。
「ほら水」
「ありがとう兄ちゃん」
俺はカイに水を渡して隣に座った。
「どうだ初めて誰かに戦いを教えてもらった感想は」
「……兄ちゃん強い」
「それはそうだろ俺は鍛えて魔物とか倒しているからな」
「カイ兄ちゃん終わった~」
「お疲れ様~」
「お前ら」
俺達が話していると教会の子供達がカイに集まり始めた。
カイは教会の子供達から人気者だな…さてと。
俺は立ち上がりローブを着た。
「もう行くの?」
「嗚呼、教会に食材も渡したしお前も疲れているだろしっかりと休めよ」
「わかったよ」
「それと、次から基礎を取り入れていくから覚悟しとおけ」
「次は絶対当てる」
「それは楽しみだなじゃまたな」
「「「「またね~!!」」」」
俺は教会を後にした。
「さて、この後どうするか」
蒼花は図書館、キュンはのんびり宿でお昼寝、ゾディアは五日前の夜に来た暗殺者達の尋問だからな…………一人で依頼を受けに行くか。
???「そこの若いの少し待ってくれないか?」
「ん?」
俺は教会を出た後次なにするか考えながらを歩いていると灰色のローブを着た男が話しかけてきた。
「…………なんのようですか」
「なに少しお前と話がしたくてなムゲン」
「何故俺の名前を知っている…………て茶番はいいかジャダ王」
「やはりばれていたか流石だなムゲン」
男はフードを外し顔を見せたそおこの灰色のローブを着た男はこの国の国王ジャダ・シャーカである。
俺は最初に声をかけられた時に瞬時に鑑定眼を使いこの男がジャダ王とわかった。
「改めて俺になんの用ですか?」
「素で話して構わんそっちの方がお前もいいだろ、キリス共和国の勇者召喚で召喚されし異世界人そして冤罪で追放処刑された不動無限」
「!!何処それを知っている…………」
ザッ!!!
俺は話を聞いた瞬間一気にジャダ王を警戒し構えた。
何故この王が俺が異世界から召喚されたを知って………いやキュンが聖獣のも知っていたから不思議じゃないか多分ラテスよりも上なスキルか。
「そう警戒するなここでは人が多い落ち着いた所で話そうか」
「そうだなそれと俺の事呼び捨てでいいぞ」
俺はジャダ王についていった。
「この店で話そうか」
「ここは確かプラムて店か」
「私の良く通っている店だ」
カランコロン
「いらっしゃいあっ!ジャダさんこんにちは」
「こんにちはハナさん」
「それとムゲンさん来てくれたのね」
「お久しぶりですハナさん。なかなか来れず申し訳無い」
蒼花からハナさんの店を聞いてはいたがギルドの依頼とかしてたらなかなか行くことができなかったから丁度良かった。
「いいえ、最近忙しいてアオカちゃんから聞いているわよ」
「ハナさんいつもの席でいいかな」
「どうぞごゆっくり」
俺とジャダ王は店の奥の席に座り話をすることにした。
「で、ジャダ王何で俺の素性を知っているんだ?」
「それはな私のスキルでお前をいやお前達を鑑定したからだ」
「あんたのスキルは一体何なんだ」
「私のスキルはラテスと同じ天神眼だ」
「はぁ~成る程な」
俺はそれを聞いた瞬間に全て納得がいった。
天神眼のスキルの内容はキュンから聞いていたが…俺達の素性まで鑑定できるのは凄いな俺の鑑定は相手の名前と力の強さぐらいだからな。
「それで俺達をどうする気だキリス共和国に連絡をするのか?」
「いや最初からする気はない私ただラテスの父としてお前に礼と謝罪を言いたくてな」
「礼と謝罪だと?」
「ラテスの為に教会の支援や守るためにハジンやクラマとの対決をしてくれてありがとう」
「別に俺がやりたくてやっただけだからな」
「それとハジンがお前達に暗殺者を差し向けた事を謝罪する」
「…………謝罪は素直に受けとる今、ゾディアがそいつらを尋問しているところだろ」
「そうだな」
「それよりあんたに聞きたいことがあったんだと言ってもあんたは既にわかっているんだろ」
「嗚呼、だが話す前にハナさん注文いいか」
「はい!ただいま」
「ムゲン、君は何にする」
「そうだな…………これでいいや」
ジャダ王はグラタン、無限はミートパスタを頼んだ。
「それで君の質問はラテスの事だろ」
「嗚呼、何故ラテスのスキルは本来の能力が出てないんだ」
俺は食事をしながらジャダ王に質問した。
スキルが同じだがラテスは本来の力が何故出せないのか気になっていたからな…………後パスタ美味しいな。
「それはな…………自分を信じる心だ」
「自分を信じる心?」
「嗚呼、このスキルはあらゆる万物を全てを見る力だがそれは人の痛み、苦しみ、悲しみ、怒りを見ることになる。それは相当な覚悟のいることだだがラテスは自分に自信がなくてな自分の力を信じてない」
「だから本来の力が出てないのか」
「嗚呼…………ラテスは兄達よりも優しい心を持っている子だ教会の子供達の為に食料を支援したり国民のためになにかできないか毎日遅くまで模索している」
「………」
「王子として素晴らしいことだか」
「ハジンとクラマか」
「ハジンは性格が昔から粗っぽくてな強い者が正義と掲げていて毎日城の外で魔物を倒してクラマは魔術の研究で弱い者は要らないと思っていてなスキルを授かってからそれが悪化し弱いラテスを見下しているんだ私の言葉を無視してな」
「成る程………因みに聞くが母親は何も言わないのか?」
「ハジンとクラマの母親とラテスの母親は違くてな二人の母親は既に亡くなっているが祖父が公爵の人間でな二人を可愛がっていて二人の近衛兵達が祖父の力のかかった人間だからだ」
「ラテスは兄達逆らえば国民に何かすると思っているから逆らえずにいたのか」
成る程だから自分に自信が無かったなのか…………。
「Sランク冒険者のスポフ達と出会って少しは落ち着いたかと思っていたがな」
ジャダ王はグラタンを食べ進める。
ラテスも小さい頃から大変だったんだな、俺の兄貴は俺に優しく毎日特訓や勉強を教えてくれる人だったからな。
「…ジャダ王あんたは王位をラテスに継がせたいのか?」
「…………はっきり言えばラテスを王位につかせたいがまだその時ではない」
「そうか…………まぁ~俺が言えることはあんまり無いがこれだけは言えるな……ラテスはあの兄貴達よりも強くなれる」
「何故そう思う」
「さぁ~感かな」
「…………ムゲンよこれからもラテスと仲良くしてほしいそして何かあったらラテスを助けてほしい」
「なに言ってんだ頼まれずともラテスは友人だ何かあったら助ける」
「ありがとう」
続く。
72
お気に入りに追加
445
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる