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第二章シャーカ王国
57皆でご飯
しおりを挟む「無限様、蒼花様着きましたよ」
「ここか俺達の宿は」
「落ち着いていていい」
俺達はキュンの案内でゾディアが待っている宿屋にやって来た。そこは漫画やアニメで見るの普通の宿屋で俺は安心感を覚えた。
カランコロン
「おやキュン様お帰りなさいそして無限様、蒼花様お待ちしておりました」
宿屋の扉が開くと中からゾディアが出てきた。
「おう、ゾディア宿屋の確保ありがとな」
「ありがとゾディア」
「お待たせしました」
「いえ、これくらい問題ありませんよ。では中に入りましょ」
俺達は宿屋に入ると沢山の客で賑わっていた。
「店内の雰囲気もいいな」
「おっ!!あんたらがゾディアさんが言っていた仲間か」
「貴方は?」
無限達が宿に入り中を確認していると一人の男が無限に話しかけてきた。
「俺か俺はこの宿の店主のバンドだよろしく!」
「不動無限ですしばらくの間お世話になります」
「中野蒼花です。お世話になります」
「礼儀正しいなお前ら」
「では部屋へ案内しますこちらへ」
「そうだな」
ペコリ
俺達はゾディアの案内で部屋に着き中に入るとベットが三つにテーブルと椅子が置いてあった。
「さて、飯でも作るか」
「無限の料理楽しみに」
「待ってました」
「ようやくですね」
「なら」
パチン ウイン!
無限が指をならすと部屋の中心に突如扉が現れた。
「無限これは?」
「この扉の奥に空間魔法で作った俺専用のキッチンがあるんだ」
「いつの間に作ったんですか」
「旅の仕度の時に作った」
「これは素晴らしいですね空間魔法は高位な魔法それを簡単にできるとは」
「じゃあ晩飯作るか」
「私も手伝う」
「私は魔法で手伝います」
「お手伝いしますよ」
「じゃあ皆で作るか」
俺達はエプロンをつけてから扉に入った。
「凄い色々な道具や設備がある」
「これは見たこと無いものばかりですね」
「これをあの時作っていたとは」
「頑張って作ったからなさて、やるか」
俺は異界ショッピングから食材を買って調理台に並べた。
「リクエストはあるか何でもいいぞ?」
「私久しぶりにグラタン食べたい」
「私は暖かいものを」
「私は少しパンチが効いたものをお願いします」
「わかったなら…………グラタンとオニオンスープとガーリックパンだな」
「やった!」
「楽しみです!」
「では調理しますか無限様」
「嗚呼、始めるか」
俺達は調理を開始した。キュンは野菜と海鮮類等を魔法で洗ったり殻をむいたりして蒼花と綺麗にした野菜等をグラタン用、オニオンスープ用に切ってくれている。
ゾディアは異界ショッピングで買ったパンをカットとマカロニを湯がいてくれている。
俺はベシャメルソース(ホワイトソース)を作っている。
バターを鍋で溶かしその後小麦粉を入れ馴染ませたらだまにならないよう牛乳を少しずつ入れて味付けに塩、コショウ少しコンソメを入れまぜとろみがついたら完成。
「無限切り終わったよ」
「こちらも終わりました」
「よし、後は俺に任せろ」
最初にグラタンだ、鍋にバターを溶かして角切りの玉葱とスライスしたマッシュルーム、エビを炒め少し炒めたら白ワインを入れて煮込む。
煮込んだらベシャメルソースを合わせ味付けに塩胡椒をして湯がいたマカロニを入れる。
味を確かめたらバターを塗った耐熱性皿に入れて上から異界ショッピングで買ったトローリチーズを乗せオーブンで焼く。
「この間にガーリックパンとオニオンスープも仕上げるか」
オニオンスープはスライスした玉葱を薄い飴色になるまで炒める。炒めたら水を入れコンソメの素で味をつける。
ガーリックパンはゾディアが切っててくれたパンにバター、塩胡椒、おろしにんにく、パセリを合わせたソースを塗ってフライパンにオリーブオイルを塗って焼く。
「これで完成だ」
調理台にはグラタン、ガーリックパン、オニオンスープが並べられていた。
「ん~いい匂い」
「待っていました」
「美味しそうですね」
「それじゃあ宿に置いてあるテーブルに運んでくれ俺は少し片付けてから来る」
「かしこまりました」
「無限片付け手伝うよ」
「大丈夫直ぐに終わる」
「えっ?」
パチン ガタガタガタガタガタガタ
無限は指を鳴らすと何処からか機械の手が現れ使った調理器具が洗われ始めた。
「無限なにこれ?」
「使った道具を自動で洗って直したりしてくれるようにしたんだまぁ、この空間だけ限定だからな」
「そうなんだ無限てやっぱり凄いね」
「そうか///」
「無限様、蒼花様行きましょ」
「嗚呼」
「わかった」
俺達は宿の部屋に戻りゾディアがテーブルに料理を運んで飲み物までいつの間にか用意されていた。
「ゾディア飲み物ありがとな」
「いえ、皆様の好きな飲み物を用意いたしました」
ガタン
「じゃあ」
「「「「いただきます!!」」」」
パク
「旨いな」
「美味しい~」
「暖まります」
「これは美味しいですね」
無限達は料理を一口食べると美味しさに喜んでいた。
「無限の作ったグラタン美味しいよ」
「オニオンスープも体の真まで暖まります」
「グラタンとこのパンチの効いたガーリックパンと一緒に食べるととても美味しいです」
「そうかうまく作れて良かった」
「無限様の料理を初めて食べましたがこれ程とは素晴らしいですね」
「ゾディアは料理しないのか?」
「たまにしますね。千年以上あの迷宮にいましてやることが無かったものですから趣味としてやっていました」
「そうか今度ゾディアの料理食べさせてくれよ」
「私も食べてみたい」
「お願いします」
「かしこまりました」
そんな楽しい会話をしながら食事をしながら無限達は今日の事を話していた。
「しかし今日は色々な事があったな」
「そうですね…………旅の初めとしてはいい思い出になりましたね」
「私も今日は楽しかった」
「私も迷宮から出られ今の世界がこのようになっているとは少し驚きました」
「明日から依頼を受けに行くか」
「うん行く」
「では今日はゆっくり休まないと行けませんね」
「そうですね」
その後食事を終え蒼花とキュンは無限の空間魔法で作ったお風呂へ無限とゾディアは二人で部屋で上がって来るのを待ちながら話していた。
「食後のお茶でございます」
「ありかとなゾディア」
「いえ」
「なぁ、ゾディア今日デートに護衛をつけてくれてありがとう助かった」
「やはり気づいいましたか」
俺はゾディアがいれてくれた緑茶を飲みなが今日のデートに護衛をつけてくれた事にお礼を言った。
「デート中に俺達に敵意を感じたんだがすくに消えてたからなそんなこと出きるのはお前の眷属だけと直ぐにわかった」
「無限様と蒼花様の初のデートでしたので良きものにしたいと思いサジタリウスとジェミニを護衛に着かせました」
「そうか、二人にありかとて伝えておいてくれ」
「はい、後で伝えておきます。それと今後は緊急時以外は護衛はつけませんのでお二人の時間を楽しんでください」
「そうか」
無限は月を見ながらお茶を飲んだ。
「明日はどんな一日になるのか楽しみだな」
続く
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