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第二章シャーカ王国
48鬼人の女武士
しおりを挟む「大丈夫かあんたら?」
「助けていただきありがとうございます」
俺達は魔物に襲われた人達を助けて状況を確認した。
「まずは治療が先だ光、聖なる癒し」
「無限私も手伝う光、精霊の癒し」
俺と蒼花は治療の魔法を馬車全体に発動させた。すると怪我人は少しずつ回復していった。
「傷が治った!」
「なんて魔法なんだ」
「お兄ちゃん!お姉ちゃん!ありがとう」
「どういたしまして」
「おう」
「あの~よろしいでしょうか?」
俺と蒼花は子供からのお礼を素直に受け取り話しかけてきた男に事情を聞くことにした。
「この度は魔物から助けていただきありがとうございます。私はシャーカ王国で商人をしております。ミツロと申します」
「あんたらなんで魔物に襲われていたんだ?」
「そうですねここでは余り魔物はいないはず」
「動物が喋った!」
「まさか聖獣様!」
「ありがたや、ありがたや」
キュンが話に加わると人々はキュンが話せるとこで聖獣とわかりキュンに向きって手を合わせ始めた。
「喋っただけで聖獣て確定するんだな」
「そうみたいだね」
「無限様、蒼花様、聖獣はこの世界に置いて神の次に偉いとされております。キュン殿が崇められるのは当然かとそれに動物が喋れるのは聖獣だけですから」
「そうか…」
キュンはそんな信仰が嫌になって森の中で一人で暮らしていたからな。
「おい~そろそろいいか?」
「おっと!これは失礼しました」
「無限様止めてくださりありがとうございます」
「気にするなそれよりさっきの続きだが」
「あっ!はい、実は私達はシャーカ王国に戻る途中でして馬車でゆったりとしていたら先程の魔物
に襲われ、冒険者を雇っていたのですがその冒険者は金目の物を持って逃げ出してしまい………」
「そこに俺達が来たと」
「はい」
「…………そうか」
その冒険者とんでもない野郎達だな………異世界あるあるだがそこはいいか。
「あの!お願いがあります」
「護衛だろいいぞ」
「えっ!?」
「あれ?違ったか?」
「いえ!合っています。何故私が言いたいことを当てられたのですか?」
「簡単ださっきの魔物にまた襲われるかもしれないそれなら魔物を簡単に倒した俺達に護衛してもらったら安全だそう考えると思ったんだ」
「なんと!」
「護衛するのは構わないがその代わり馬車に乗せてくれ」
「勿論構いません!むしろ乗ってください!」
「蒼花、キュン、ゾディアそれでいいよな」
「大丈夫だよ無限」
「構いません」
「無限様に従います」
無限達は商人のミツロの馬車に乗り込みシャーカ王国に向けて出発した。
因みに蒼花は俺の横に座りキュンとゾディアは反対に座っていた。
「しかしあの魔物を倒すとは貴殿方は何者なんですか?」
「異国の国から来てなこの世界を旅するのにまずは冒険者登録をしようとシャーカ王国を目指していたんだ」
「成る程、異国の国の人で」
「無限は普段から鍛えているからね」
「道理で強い訳ですか」
「あの~」
「なんだ?」
「皆さんのお名前聞いてなかったのですが」
俺は助けた親子の母親から名を聞かれた。
「不動無限だ」
「中野蒼花です」
「キュンといいます」
「ゾディアと申します」
「ふどう……?」
「嗚呼~こっちだとムゲン・フドウだ」
「そうだった、アオカ・ナカノ」
「ムゲンさんにアオカさん、キュン様にゾディアさんね。私はシャーカで小料理屋をしているハナていいます。こっちは息子のマツです」
「よろしく」
「よろしくお願いします」
数分後
「のどかだな蒼花」
「本当だね無限、風が気持ちいい」
「ねぇ!お兄ちゃん!お姉ちゃん」
「なんだ坊主?」
俺は自己紹介を済ませ蒼花と二人でゆっくりしているとさっきの母親の息子のマツが話しかけてきた。
「二人は付き合ってるの?」
「「///!!」」
「マツ君なんでそう思ったの///?」
「だって二人とも仲良くしていたから」
「そうだ蒼花は俺の彼女だ」
「無限///」
「やっぱり!」
「こらマツ!すいません」
「いえ……気にしないでください///」
「皆さん見えて来ましたよシャーカ王国が」
俺達は馬車から外を覗くと巨大な外壁に囲まれた国が見えてきた。
「ようやくか」
「ですがあの橋を渡れればいいんですが」
「なんかあるのか?」
「はい、今から通る橋には少し問題がありまして」
「何があるんですか?」
「気になりますね」
「実はあの橋に武者修行をしている鬼人族の女がいまして、腕が立つもが通れば戦って欲しいと言われ戦うんですが皆、負けているんですよ」
「ほ~鬼人族それに武者修行とは侍か」
???「そこの馬車!少しよろしいか!」
「無限」
「わかってるアイツか」
無限達は馬車から外を見ると橋の目の前に黒い一つの角、腰には二本の刀、赤髪のポニーテールに胸元は晒しを巻いており全身真っ赤な武士の服装をした鬼人の女性が立っていた。
「凄い格好した女性だね」
「胸の露出を考えて欲しですね」
「…………」
「無限様いかがなさいましたか?」
「いやちょっとな」
二本の刀てことは二刀流か珍しいな。
「あの~なんのようですかな?」
「失礼!私はここで武者修行をしている者でそちらの馬車に腕の立つ者が四人いると思うが、もしいるなら私と勝負して欲しいのです!」
「四人て私達だよね」
「そのようですね。どうしましょうかあの女性の相手をしないと通れませんよ」
「そうだな」
「皆様もしよろしければこの私があの不届きな者を始末してしまいましょうか?」
無限達は鬼人族の女をどうするか考えるとゾディアは鬼人族の女性を倒そうと提案した。
「待てゾディア……俺が行こう」
「「「えっ!?」」」
「無限あの人何かあるの?」
「そうですよ。無限様がいかなくてもゾディアに任せればいいかと」
「無限様何か気になることでも」
「いや、武を極める者が正々堂々と勝負を申し込んでいるんだ、不動流剣術格闘の師範代として挑まれた勝負は受けたいそれに」
「それに?」
「女性の二刀流使いが珍しいからどんな戦いか見てみたい」
「無限らしいね」
「そうですね」
「わかりました。ご武運を」
「無限!」
「なんだ?」
チュ
「頑張ってね///」
「おう、行ってくる///」
俺は馬車から降りようとすると蒼花が俺の頬にキスをしてくれた。
さて、蒼花にキスをされたんだこれは絶対に負けられないな。
無限は馬車から降りると馬車の中では蒼花達以外が無限を心配していた。
「おい!大丈夫なのかあの兄ちゃん!?」
「そうよ」
「確かに強いのは認めるが強い冒険者を何人も倒した女だぞ」
「それに鬼人族は他の種族よりも戦闘に特化した種族」
「勝てるわけがない」
「ママお兄さん勝てないの?」
「わからないわ」
「無限は勝てる」
「勝ちますね」
「勝てますよ」
「「「「えっ!?」」」」
蒼花達は無限があの鬼人の女武士に勝てると言っていた。
「あんたらなんでそう思えるんだ」
「だって私の彼氏だから」
「私のご主人様ですから」
「私の主ですので」
無限は鬼人の女武士の前にたった。
「俺達に用があるのはお前か?」
「おお!どうやら四人の中で一番強い方が相手してくださるとは感謝します!」
「それはいいがまずは名を名乗れ」
「私はツバキと申します!」
「不動無限だ相手になってやるよ」
続く
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