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第一章始まりと星の古代迷宮

46旅の始まり

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「星が綺麗だな蒼花…」

「そうだね無限///」

無限と蒼花は会場から少し離れ満天の星空が見える芝生までやって来た。

「…………無限話してあの時の約束?」

「それもあるが…………その前にお前に話しておかないといけないことがある」

「何………」

俺は言わないとないけない…これを言って約束の答えを言う。

「蒼花は元の世界に戻りたいか?」

「えっ!?」

蒼花は俺の質問に少し戸惑ったが直ぐに落ち着き俺の顔を見た。

「急だね…………戻れたら戻りたいかな」

「そうか………蒼花、実はな俺達は元の世界には戻れない」

「…………どうして?」

「俺は無限神様からスキルを授けて貰った時に聞いたんだ元の世界には戻れるのかて…………答えは戻れないだった。お前に黙っててすまない」

俺は蒼花に頭を下げ謝罪した。

「………知ってたよ無限」

「えっ!?」

今……何て言った…知っていたなんで蒼花が元の世界に戻れないて事を知っているんだ!?。

「いつから…知っていたんだ」

「最初に迷宮に来た時の夜に無限とキュンが話していたのをこっそり聞いていたの」

「そうなのか…………」

「でも…私は元の世界に戻れなくてもいいよ」

「えっ!?なんでだ!お前には家族や友人がいるだろ」

「……確かに家族や友達には二度と会えないけどそれでも私は無限とキュンと一緒にいたい」

(あの時の無限は私の事を考えて皆の所に送ろうとしたけど今はそんな考えはしてないのがわかる)

「…………本当にいいのか」

「うん…………無限あの時の答えを聞かせて」

いらない心配したかもな……けど心がスッキリした。蒼花遅くなったが約束を果たそう。

「蒼花…俺はお前の事が…………好きだ///」

「!本当に///」

「嗚呼…遅くなったが言わせて欲しい///」

無限は蒼花に近づき右手を出した。

「俺の彼女になってくれませんか///」

「///////」

ダッ!

ドサッ

「うお///!」

蒼花は無限に抱きつきその勢いで無限は蒼花を受け止めた後ろ倒れた。

「蒼花///」

無限は蒼花の顔を見ると蒼花は嬉し涙を流していた。

「……私も………無限の事が好き………私を無限の彼女にさせてください///」

「蒼花///」

「無限///」

「「………」」

二人はお互いに見つめ合いそっと唇を合わせた。

「これからよろしくな蒼花///」

「私もよろしくね無限///」

俺はまた蒼花とキスをした。とても柔らかくて甘く温かいキスだった。

その後二人は座りながら星を眺めて話していた。

「無限はいつから私の事が好きだったの///」

「いきなりだな///…………出会った時からだよ」

「えっ!?そんな前から」

「嗚呼、お前を助けた時に綺麗な女性だなと思ってな……一目惚れだ///」

「じゃあなんで告白してくれなかったの?」

「…………俺はあの頃両親と兄貴を亡くしてから大切な人を失うのが怖かったんだ」

「…無限が小さい時に亡くなったんだよね」

「嗚呼…………実はなゾディアに殺られて気絶したあの時俺はこの世とあの世の狭間にいたんだ」

「えっ!?」

蒼花は俺の発言に驚きを隠せていなかった。

「その時両親に会ったんだ………まぁ~夢だったかもしれないが元気そうだったよ………両親と話してお前を守りたいと決心がついたんだ」

「無限///……良かったね両親に会えて」

「嗚呼…………蒼花、改めてこれからよろしくな///」

「こちらこそ……よろしくお願いします///」

ガサガサ

「「ん?」」

「ちょっと押さないで」

「おい、ばれるぞ!」

「うるさいな火の精霊帝王」

「ほらあの二人が気づくぞ」

俺と蒼花は後ろの方から物音が聞こえ後ろを見ると精霊帝王達とゾディアの眷属達が岩や草むらに隠れていた。

「あんたら!無限と蒼花が気づくぞ!」

「そうよ!いい雰囲気なのに」

「…………もお、遅いかも」

「「「「「「えっ!?」」」」」

「おい………」

「なにやってるの」

「「「「「…………」」」」」」

精霊帝王達とゾディアの眷属達が揉めてと後ろには無限と蒼花が全員の目の前に立っていた。

「えぇ~と」

「これは」

「その~」

「覗き見か…いい度胸だな精霊帝王達とゾディアの眷属達」

ボキボキ

「…………」

無限は拳をならしながら全員を睨み付け蒼花はただ黙っていた。

「言い訳は」

「いや、だって気になったんだよ!」

「そうよ!二人の恋愛なんて!滅多にみられないじゃん」

「こう言うイベントは見逃せない」

「…………お前らの言い分はわかった…………自然」

無限は魔法を発動させると地面から八つの首を待った木龍が現れエネルギーを発射しょうとした。

「待ってくれそれは!」

「話せばわかる!」

「そうです!謝りますから!」

「蒼花判決は?」

「無限………お願い」

「ぶっ飛べ!八岐木龍破!」

「がぁぁぁ!!」

「「「「「ごめんなさい!!」」」」」

精霊帝王達とゾディアの眷属達はエネルギー波で会場まで吹き飛ばされた。

「やはりこうなりましたか」

「全く私は止めときなさいと言ったのに」

「キュンにゾディアか」

俺は全員を吹き飛ばした後横からキュンとゾディアがやって来た。

「二人も見てたの///」

「私達二人は遠くから見ていましたよ蒼花様」

「声は聞こえてませんが雰囲気は感じました」

「全く……お前らいつから見てたんだ?」

「私達は二人が座りながら星を眺めている所からですね」

「精霊帝王と眷属達もそれぐらいから見ていたかと」

「そうか」

グィ

「む!無限///」

「おっ!」

「これは」

無限は蒼花を肩を掴んでゆっくりと自分の胸に寄せた。

「俺、不動無限は中野蒼花の彼氏となった///」

「私、中野蒼花は不動無限の彼女となりました///」

二人はキュンとゾディアに恋人になった事を報告した。

「そうですか………ようやく…おめでとうございます」

「おめでとうございます。無限様、蒼花様」

「ありがとう///」

「おう///」

「では、そろそろ屋敷に戻りましょ」

「そうですね。明日からは旅の準備をしなくてはいけませんから」

「そうだな……蒼花行こう///」

「うん///」

二人は手を繋ぎながら屋敷に戻った。

三日後、無限達四人は装備を整えてとある扉の前にいた。

「蒼花、キュン、ゾディアいよいよか」

「そうだね無限」

「はい!」

「この扉を通れば外に出られますからね」

「しかしこの装備はいいな」

俺は黒色のズボンに靴、上は青と白の組合わさった上着と青黒色の腰まであるロングコートを着た装備。

蒼花は黒色の短パンにタイツ、灰色の腰マント、水色の肌を隠すような上着を着た装備。

ゾディアとキュンはいつも通り。

「その装備は貴殿方に合わせて最高の素材で作らせていただきました」

「ありがとうなゾディア」

「ありがとうございます」

「いえ、これぐらい大したことありません」

俺はゾディアにお礼を言った後扉の近くまで歩き三人の方を向いた。

「これから俺達の旅が始まるな」

「楽しみだね無限」

「色々な景色を見たいですね」

「何処までもお供します」

「それじゃ行くぞ!蒼花、キュン、ゾディア」

「うん!」

「はい!」

「行きましょう」

無限は扉を開け先に進んだ。

「さぁ、旅の始まりだ!」

これは異世界に召喚され無能として追放処刑された男、不動無限が彼女の中野蒼花、聖獣のキュン、始祖の悪魔のゾディア、そしてこれから出会う異世界の仲間達と共に世界を自由に旅をする物語である。

星の古代迷宮クリア。

第一章 始まりと星の古代迷宮 (完)

第二章へと続く
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