41 / 114
第一章始まりと星の古代迷宮
40蒼花の覚悟
しおりを挟む私は家出をして不動君に助けて貰った後家に泊めて貰うよう頼んだら承諾してくれて不動君の家にやって来た。
「ここが家だ」
「………道場?」
不動君の家は大きな門に上には不動剣術格闘と書かれた看板が掲げられていた。
「俺の家は平安時代からの名家でな道場であり寺でもあるんだ」
「凄い…」
「行くぞ」
私達は門を通って家の玄関までやって来た昔ながらの古民家を今時風に改築した家をしていた。
ガチャ
「ただいま」
「あら、無限ちゃんお帰り」
不動君は玄関を開けると奥から若いおばちゃんが出迎えてくれた。
「婆ちゃん今日は客人がいるんだ」
「あら?どなたかな」
「こんばんは」
「あら!?珍しい無限が女の子を連れてくるなんて」
「ちょっと訳アリでなそれより婆ちゃんご飯にしてくれバイト疲れで腹減ってんだ」
「ハイハイわかったはえ~と」
「中野蒼花です」
「蒼花ちゃんねさぁ、上がってちょうだいな一緒にご飯食べよう」
「お邪魔します」
「俺は少し電話してくる直ぐに終わるから先に食べててくれ」
「おじいさんも待っているから早めにね」
「嗚呼」
私はお婆さんに居間に案内されると若いお爺さんが座ってテレビを見ていた。
「ん?何じゃお主は無限の知り合いか?」
「えぇ…ちょっと訳アリでね」
「初めまして中野蒼花です」
「………無限の祖父じゃ、よろしく所で無限はどうした?」
「無限ちゃんなら電話ですて」
「あやつ対応が早いの、直ぐに来るじゃろさぁ一緒にご飯でも食べようか」
「はい」
「「「いただきます」」」
私は畳に座って不動君の祖父母と一緒にご飯を食べた始めた。
パク モグモグ
美味しいそれに優しい味…………何年振りだろこんなに優しくて、暖かい料理を食べたの。
「美味しいかい?」
「はい、美味しいです」
「そうかい、いっぱいあるから沢山食べてね」
「はぁ~面倒だった」
私はご飯を食べていると呆れた様子で不動君がやって来た。
「あら無限電話はいいの?」
「嗚呼~何とか話がまとまったいただきます!」
無限は私の隣に座ってご飯を食べ始めた。
「無限よバイトはどうじゃった」
「いつも通りだよ迷惑な客は追い返したがな」
「そうか!流石じゃな」
「無限ちゃん無理は駄目だかね」
「わかっているよ」
「………」
楽しい食事の時間を過ごした蒼花はその後お風呂と着替えを貸してもらい無限のお婆さんから客間に案内された客間には既に布団が引いてあった。
「今日はここで寝てね」
「何から何までありがとうございます」
「いいのよじゃお休み」
「おやすみなさい」
………不動君のお婆さんとお爺さん優しい人それに不動君ていつもあんな感じなのかな。
「…………」
ブン! ブン! ブン!
「…………何の音?」
何処からか素振りの音が聞こえた私は客間から出て音の方に向かうと道場に一人不動君が木刀を振っていた。
「ん?中野かどうした?」
「素振りの音がしたから気になって」
「嗚呼~起こしたか悪いな日課なんだ」
「…………ここで勉強もしているの?」
道場の近くのテーブルには教科書と勉強道具が置いてあった。
「嗚呼、ここだと色々と集中できるからなさぁ~て少し休憩するかお茶飲むか?」
「飲む」
私はテーブルに座ると不動君はテーブルの上を片付けてお茶を出してくれた。
「…………ねぇ、聞きたい事があるんだけどいい?」
「なんだ?」
「なんであの時知り合いでもない私を助けてくれたの?」
「なんでてお前が助けてほしい顔をしていたから助けたそれだけだ」
理由がそれだけで助けてくれたんだ……不動君なら話してもいいかも多分真剣に聞いてくれそう。
私は不動君になんで家出をしたのかを全て話した彼はなにも言わずただ真剣に聞いてくれた話が終わると不動君は私の頭を優しく撫でてくれた。
「なにするの///!」
「頑張ったんだな」
「えっ!?」
「お前は色々な事を我慢してまで勉強や習い事を頑張ったな」
…………不動君の手……暖かいなんか落ち着く。
「親の期待に応えるのは別に悪い事でもないでも自分を縛り続けると必ず限界を向かえるそれが今だった…………もう少し気楽になってもいいんじゃないか」
「………それだと」
「別に今すぐじゃなくても少しずつでもいいそうしたら人生少しは楽しくなるぞ」
「………不動君はなんでそんな考えができるの?」
「俺か?………俺は無限の可能性を信じているからだ」
「無限の可能性?」
「嗚呼、人にはあらゆる可能性があるその数は無限だそれを信じているから昔から色々とやっててなその経験があるから色々と考えができるんだ」
「…………凄いね……話聞いてくれありがとう私も少しやりたいことやってみようかな///」
「応援してるぞ」
「それから…………私の事蒼花て呼んで///」
「いいぞ、俺も無限で構わない」
この時から私は無限が好きになった無限の優しさと心暖かさに…………今度は私が守る番。
現在蒼花とキュンは悪魔の眷属達の前に立っていた。
「キュン行くよ」
「はい!」
「おい!おい!たった二人でなにができるんだ?」
「そうですよ私達に勝てるとでも」
「圧倒的な数」
「それでも私は無限を守る!」
「なら守って見せろ」
私は杖を構えると獅子座の悪魔が私に向かって来た。
「土、ソウル・ボム!」
「そうは行かないよ土、土操作」
ドゴン!
蒼花は土の爆弾を地面に設置するが双子座の悪魔が土を操作して爆弾を全て破壊する。
「ならば私が水、ウォーター・サイクロン!」
「氷、フリーズ」
「水、アクア・ランス」
キュンは水の竜巻を起こすが魚座の悪魔によって水の竜巻は凍りつきその隙を水瓶座の悪魔が見逃さず水の槍をキュンに喰らわせた。
「ぐぅ!」
「キュン!」
「私は大丈夫ですそれよりも!またきますよ」
「その通り光、乙女の鉄拳」
「しまっ!」
「……まずい!」
ドゴン!!
「ぐぅ!!」
「うっ………」
私とキュンは乙女座の悪魔にお腹を殴られてしまい無限のところまで飛ばされてしまった。
ズズズズ
「はぁ…………はぁ…………」
「ぐぅ…………」
「へぇ~まだ生きているんだ」
「…………」
「殺すか?」
「なら一思いに俺がやってやるよ」
「タウロスお前の炎で火炙りにしてやれ」
「あの無限て男も死んでいるだろ火葬してやれ」
「やるぜ火、エクスプロージョン!!」
牛の悪魔は蒼花たちに向かって巨大な炎を放ってくる。
「…お願い精霊さん力を貸して………光、精霊の盾」
私はさっきの攻撃で杖も壊れた杖がない状態で精霊の盾で悪魔の放った炎を防いだ。けど力がでない。
「蒼花様」
「おいおいなんで防ぐんだその寝込んでいる男と獣と一緒に死ねば楽になれるぞ」
「無限はいつも私を守ってくれるそんな無限を私は守りたい!」
「どうしてそこまでするその覚悟は何処から来るんだ!」
「私は無限が好きだから!!」
ピキーン
???「おら!!!」
「なっ!」
ドコーーーーン!
「「「「「!!」」」」」
「えっ?」
「まさか」
私は叫ぶと突如目の前が輝き始めた瞬間牛の悪魔が吹き飛ばされていた。
「何者!」
「ふぅ~ようやく姿を見せる時が来たぜ中野蒼花お前の誰かを守りたい覚悟伝わったぜ」
目の前には赤髪に上半身裸で半袖を引っかけ全身が炎に身を包んでいる男が立っていた。
「あっ、貴方は」
「他にもいるぜ」
「えっ!?」
煙が晴れると私の目の前には十二人の人が私達を守るように現れたその中には二階層で会った雷の精霊さんもいた。
「まさか貴方たちは」
「誰…………」
「「「我らは精霊帝王、我らが主中野蒼花様の命により馳せ参じました」」」
続く
68
お気に入りに追加
445
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界召喚されたと思ったら何故か神界にいて神になりました
璃音
ファンタジー
主人公の音無 優はごく普通の高校生だった。ある日を境に優の人生が大きく変わることになる。なんと、優たちのクラスが異世界召喚されたのだ。だが、何故か優だけか違う場所にいた。その場所はなんと神界だった。優は神界で少しの間修行をすることに決めその後にクラスのみんなと合流することにした。
果たして優は地球ではない世界でどのように生きていくのか!?
これは、主人公の優が人間を辞め召喚された世界で出会う人達と問題を解決しつつ自由気ままに生活して行くお話。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる