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第一章始まりと星の古代迷宮
39蒼花の過去
しおりを挟む私が無限の事が好きになったのは約一年前の時私を不良から助けてくれたのがきっかけだった。
当時私は学園では真面目に生活をしていた。
私の親は厳しい人で幼い頃から習い事に通わされ、勉強して良い成績をとって、いい大学に行って、いい会社に勤め金持ちと結婚させるのが親の理想だった。
この学園に入ったのも親が財閥や大臣とのパイプを繋げることが目的だった。
私はそれが嫌だった自分の好きなことが何も出来ないただ縛られる人生。自分の運命すら決められて私は…………人形だった。
「ねぇ、中野さんすごい真面目だよね」
「そうそう容姿端麗、成績優秀、この前のテスト学年十位だったよ」
「流石だよね~」
「…………」
私は周りから真面目だの成績優秀だの言われて嫌気が差した勉強は別に嫌いではないし真面目にしているのも自分の意識でも…………自由がなかった。
「ねぇ、蒼花勉強教えてよ」
「私もお願い」
「……いいよ」
私は友人と一緒に勉強をしていると友人がとある話題を出してきた。
「そう言えば不動無限て知ってる?」
「となりのクラスの?」
「確か一年の時あの最強の不良、波動謙信を更正させた人だよね!?」
「そうなのよ真面目で剣道や柔術ができる人なんだけど最近夜の繁華街で見かけるて噂よ」
「クラスの学年順位が七位だよね。なんでそんな人がなんで繁華街にいるんだろ?」
「いかがわしい店で働いてるとか」
「さぁ~ね蒼花はどう思う?」
「………私は別に興味ないかな」
当時無限は少し学園の注目の人だった真面目で家の道場の師範代、学年順位は私より上そして一年の時に不良を更正させた実績を持った人だった。
そんな生活をしていて不満はなかったけど限界はそう遠くなかった。私は日々の部活、習い事、勉強で今までの疲れが蓄積してとうとう限界を向かえてしまった。私は期末テストで赤点ギリギリの点数をとってしまった。
「蒼花さんが学園八十位」
*学園の一学年の生徒は120人います。
「凄い下がったよな」
「テストの時体調悪かったよね」
「けど難問は解いていたよ」
「スペルミスや途中計算がずれてたらしいよ」
「真面目でもこんな点数取るなんでな」
「だよね~」
「…………」
「蒼花大丈夫?」
「うん…………大丈夫」
私は周りの目線が怖かったいつも通りの自分じゃいけない間違えれば見放される。それが怖かったそしてその日の夜。
「何ですか!この点数は!?」
「…………ごめんなさい」
「貴方はね!何の為に部活や習い事をしているのですか!全ては貴方の為ですよ!それなのにこんな点数をとって恥を知りなさい!」
母に怒られたいつもは私に興味がない癖してこんな時だけ怒るなんて。
「…………なんで」
「えっ?」
「なんでそんなこと言うの!私が成績がよくても褒めてくれなかったじゃん!昔からそうじゃん私に興味がない癖に」
「あんたはただ私の言うことを聞いていればいいの!道具の分際で!」
私は母に初めて反発したけど母は私を物のみたいに…………私の心は壊れてしまった。
「…………もう嫌!」
ダッ!
「蒼花!」
何もかも嫌になった私は家を飛び出したこんな生活は嫌だ逃げ出したかった。涙が溢れる中私は無我夢中に走った。
「はぁ…………はぁ…………ここ何処だろ」
蒼花は一人夜繁華街のいた繁華街は人が多く蒼花にとっては異界の場所だった。
「…………もう嫌だ…………」
私は近くのコンビニに座り込んだお金もない服は制服のまま何処に行けばいいのかわからなかった。それにお腹が空いた。
「ねぇ!君!何しているの~」
「おっ!可愛いじゃん」
「えっ!?」
私の目の前には不良で有名な学園の制服を着た二人組が立っていた。
「ねぇ!一人俺達と遊ばない」
「こんなところでいないでさぁ~俺達と来ないか」
「失礼します」
この時私は感じとったこの人達についていったら駄目なにされるかわからない私は直ぐに逃げようとしたら腕を捕まれた。
「離して!」
「おいおい、せっかく人が親切にしているのによ」
「おいどうするこい連れて行こうぜ」
「いいね!久々にこんな美人と犯るなんてな!」
「嫌!誰か!」
「へへ誰も来ねぇよ!」
私は恐怖で体が動かなかった誰かに助けてを求めても周りの人達は誰も助けてくれない。
どうして…………誰か……誰でもいいから助けて!お願い。
「おい」
「「!!」」
ドゴ
「「ぐはぁ!!」」
「えっ!?」
「邪魔」
急に不良二人は地面に転げ落ちる。私は助けてくれた人を見てみると高身長に同じ制服に短髪のツーブロックの人が立っていた。
この人ってまさか噂の不動無限。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとう……」
「何すんだてめぇ!」
「いてぇな!」
「邪魔なんだよこんなど真ん中でナンパか?見た所ここにいる女はお前らと行くのが嫌らしいぞ」
「なめやがって」
「糞が殺すぞ」
「お~い無限どうした?」
「無限殿どうしたで御座る?」
「尾田、謙信ちょっとな」
私は後ろを見ると同じ制服を着た二人が立っていた。
「無限殿、そちらにいる女性は確かとなりのクラスの中野蒼花さんでは」
「嗚呼~なんかクラスの連中がなんとか鍛練とか言ってたな」
「容姿端麗な謙信…………尾田、荷物持っててくれ」
「俺のも頼む」
「わかったで御座る」
二人は荷物を眼鏡をかけている人に預けると不良二人に向かっていった。
「さ~てやるぞ謙信こいつらどうやら人攫いの連中だ」
「ハハ!久々の喧嘩だぜ」
「あの!」
「大丈夫で御座るよあの二人は強いですから」
その後は圧倒的だった私を連れ去ろうとした不良二人は不動君と波動君に瞬殺その後は警察が来てあの不良二人は捕まった。
「さて、中野どうしてこんなところにいるんだ?」
「…………」
「やっぱりさっきの事で男は怖いよな今女性警察官を連れてきてもらうように言ってくる」
グイ
「?」
「だ、大丈夫……貴方と一緒にいたい」
蒼花は無限の服の裾を掴んで離さなかった。
「…おい無限ここは俺達がやっておくぜ」
「無限殿は中野殿を家に送って行ってください」
「…………わかった行くか?」
「うん」
無限と蒼花は二人で夜の路地を歩いていた。
私は何故かこの人と一緒にいたかった。誰も助けてくれなかった中私を助けてくれたしここにいる理由を聞こうとしたけど直ぐにやめて女性警察官を呼ぼうとしてくれた。けど私は今は家には帰りたくない。
「…………少し近くの公園で休むか?」
「えっ…………うん」
私達は近くの公園に来る私は疲れたのでベンチに座わる。
「少し待ってろ直ぐに戻る」
「えっ、うん」
数分後
「ほらお茶これで少しは寒さも落ち着くだろ」
「……」
不動君は私に暖かいペットボトルのお茶を渡してして私の隣に座った。
「………お金」
「気にするなこれぐらい大した額でもない」
「……ありがとう」
優しい……学校だといつも真面目にして友人と話をしているの所しか見ないのにい雰囲気が違う。なんか自由な人。
「…………お前この後どうするこのまま家に帰るか」
「…………」
「嫌なら親戚の家に泊めて貰うように頼むがどうする?」
「なんで…………家に帰りたくないてわかるの」
「繁華街で一人荷物を持ってないし不良に絡まれるなんて家出をした以外考えられなかったからな」
不動君観察力が凄いどうしよう今家に帰りたくない………この人といたい。
「……貴方の家に泊めほしい……駄目?」
「………普通は無理だが事情が事情だお前がいいなら構わない」
本当にいいんだ。
続く
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