異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai

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第一章始まりと星の古代迷宮

28信じる事

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「モォォォォォォ!!」

「いきなりか!水、海王断絶(かいおうだんぜつ)!」

ギーーーーーーーーーン ジュバァァァァン

マグマを纏った牛は無限に向かって突撃し、無限はそれを対抗するため真っ正面から剣を振るうと海水が現れマグマと海水がぶつかり合う。

「突進の力は一階層の羊と同じくらいか」

ピュウン!!

「!!」

ダッ!!

「射手座か」

海水とマグマがぶつかり合う中、矢が飛んでくると無限は直ぐ様後ろに下がる。すると、弓矢を持ったケンタウロスが話しかけてきた。

「貴様…名を何と言う」

「普通は自分から名乗るもんだぞ」

「…………我に名はない」

「そうかよ、不動無限だ」

「そうか、貴様を殺す!」

ピュウン!! ピュウン!! ピュウン!!

「風、魔天疾風」

ビュウゥゥゥゥゥ

「弾くか」

無限は風魔法でケンタウロスが放った矢を全て弾き飛ばす。

ザシ

「土、地嶐撲滅(ちりゅうぼくめつ)」

ドゴゴゴゴーーーーーーン!!

「モォォ!!」

「ぐぅお!」

無限は剣を地面に刺すと、ケンタウロスと牛がいる地面が山となり牛とケンタウロスを呑み込む。

「これでどうだ」

ドゴーーーーーーーーーン!!!!

「やはりな」

「モォォォォォォ!!」

「貴様、なかなかやるな」

「お前らに褒められてもうれしくねぇよ」

牛は無限が魔法で作り上げた山を突き破りその後ろからケンタウロスもやってきた。

「はぁ…………はぁ…………」

熱い…ただでさえ氷のエンチャントしているからって火山地帯での戦闘は流石にキツイ。

「氷、ブリザード」

ビュウゥゥゥゥゥ!!!!

「ブリザード?…………あの少女の魔法か」

「蒼花ナイス」

「モォォォォォォ!!」

「氷、残氷闘閃(ざんひょうとうせん)」

「一弓!!」

ザーーーーーン!! カチカチカチカチ ヒュウゥゥ!!!! バリン

「相討ちか」

無限は氷を剣に集中させ激しい斬撃をとばす。飛ばされた斬撃の通った所は、全て凍りつき、ケンタウロスと牛に向かうが、ケンタウロスは風の矢を放ち相殺してしまう。

「モォォォォォォ!!」

「一弓五連!」

ドドドドド ピュウンピュウンピュウンピュウン

「ちっ!」

キン キン キン

「モォォォォ!!」

「ヤバイ」

無限がケンタウロスの矢を剣で弾いていると、牛が無限に向かって突進、無限は矢に意識が集中していた為、牛の突進の対処が間に合なかった。

「終わりだ」

「鉄、アイアン・ウォール」

ヅドッ!!

「モォォォ!!!!」

ドゴーーーーーーーーーン!!!!

「モォ…………」

「流石」

突如として無限と牛の間に鉄の壁が現れ牛はそのまま鉄の壁に突撃してしまい混乱していた。

「やはりあの女厄介」

「おい、牛、ケンタウロス」

「そろそろお前達の力量がわかってきた」

「フッ!ならば先にあの女を殺るだけだ!」

「はぁ"」

俺はケンタウロスの言葉に心の底から怒りが溢れでた。

「死ね。サイクロン・アロー」

ビュウゥゥゥゥゥ!!!!!!!

「お前…………蒼花をなめすぎだ」

「なに?」

その頃蒼花はケンタウロスが放った嵐の矢をどうするか考えていた。

「…………」

「蒼花様あれは流石に当たれば不味い事になりますよ」

「うん…………でも大丈夫」

「どうしてですか?」

「無限は私を信じてくれた。だから私にサポーターをお願いしてくれた。だって、無限いつも一人でやろうとするから」

あの時もそうだった。あれからいつも一人で抱え込んで、一人で行動している事が多かったから。

「そうですね確かに私達を危険な目に合わせたくないと一人で行動しますから」

「でも、ここの迷宮に来て私達を頼ってくれる。だから私は………自分のできることをする!」

蒼花は手に持っていた杖を嵐の矢に向けた。

「鋼、ダイヤモンド・アロー!」

「私も少しばかり加勢しますよ。風、暴風波!」

バッン!!!! ビュウゥゥゥゥゥ!!!!

蒼花は、ダイヤモンドの矢を放ちキュンは、その威力を上げようと後ろから暴風の波動を矢に上乗せし攻撃力を格段に上げた。

ピキーーーーーン ドーーーーーーン!!

二つの矢の先端がぶつかるとその場に衝撃が生まれ周りを巻き込み爆発した。

「流石、蒼花とキュンだな…威力すげぇ」

「相殺しただと…………」

無限はその場で爆発を少し眺め再度ケンタウロスと牛に剣を構えた。

「さて、そろそろお前を倒さないと勝利を信じている二人に申し訳ないからな。」

「なんだ貴様あの二人が我の矢を相殺するのがわかっていたのか」

「当たり前だろ。俺はあいつらを信じているからな。」

「モォォォォォォ!!」

「「!!」」

ドン!! ドン!! ドン!!

「あの牛は!」

ダッ!!

「…………全身からマグマが溢れてきたか」

大きな足音が近づき音の方向を見ると、さっきまで混乱していた牛が全身からマグマが溢れ出させ、俺のところに一歩ずつ近づいてきた。それを見たケンタウロスは直ぐ様その場から逃げた。

「すぅーーーーはぁーーーー」

ザッ!!

「モォォォォォォ!!」

「不動流剣術格闘、格闘技」

無限は牛に向かって剣をしまい、両拳を構え待っていると、牛はそのまま突撃してきた。

「モォォォォォォ!!!!!」

「はぁ!」

ドゴン! 

「モォォ!」

ドゴン! ドゴン!

「モォ!!」

「はぁぁぁぁぁ!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドド

無限は牛が突撃を右に避け、牛の胴体に右拳を当てる。当てられた牛は動が止まり、無限は牛の周りを動きながら、一撃、また一撃と全身に打撃を喰らしていく。

「はぁ!」

ドゴン!

「モォォ………ォォ………」

バタン!!

「西、大威徳明王、乱」

無限は最後の一撃を正面から放ち、牛はその場に倒れた。

「ふぅーーー。流石に魔力を纏った手甲。マグマも軽くしのぐ頑丈さと耐久度だ」

俺は牛を殴る前に手甲と全身に魔力を纏わせておりマグマに触っても影響を受けないようにしていたのだ。

ピュウン!!

「!」

キン!

「最後はお前だケンタウロス」

俺は剣で矢を弾き約一キロ離れているケンタウロスに向けて殺気を放つ。

距離が結構あるな…だが、あの技を使えば距離を詰められる。

「貴様など、我が矢の雨によって息絶えさせてやる」

ドドドドドドドドドドドド

ケンタウロスは無限に向かって何千何万の矢を放つ。

「不動流剣術格闘、剣技」

ダッ!! 

「!!」

無限はケンタウロスが放った矢の雨の中走り出した。

「ふん!無謀…………なっ!?」

ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ

「何故当たらない!?」

「…………」

無限はケンタウロスが放つ矢の雨が降り注ぐ中、一つも矢に当たることなく、矢と矢の僅かな間を走り続ける。それはまるで蛇のような柔軟な動きである。

(何故だ。何故!何故当たらない!この我の矢が何故当たらない!?)

ザッ!!

「終わりだ」

「なっ!」

シュルルル ザキン!!

「ぐはぁぁぁぁ!!」

「南、軍茶利明王」

ケンタウロスは無限が目の前に現れ慌てて矢を構えるが、無限は流れるようにケンタウロスの全身を斬り伏せた。

「お前の負けだ」

「そうだな…………」

バタン

ケンタウロスはその場に倒れ仰向けになってしまう。
「お前に良いことを教えてやる」 

「なんだ?」

「……………………」

「はぁ!?」

「去らばだ」

マグマの牛とケンタウロスは光だし消えてしまった。

「…………これで前半は攻略できたか…………南無阿弥陀仏……行くか」

俺は地面に剣を刺し、ケンタウロスに念仏を唱えた。その後、蒼花達の元に向かった。

星の古代迷宮第三階層クリア

続く
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