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第一章始まりと星の古代迷宮

27フロアボス3

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「力が溢れてきたな」

俺は鳳凰を倒した後全身に力が戻るような感覚があり本来の魔力が使えるようになったのを確認した。

「さて、キュン大丈夫か」

「はい、なんとか魔力がようやく戻ってきた感覚がします」

「少しじっとしてろ光、聖なる癒し」

キュイン

「これは」

「俺の回復魔法だ創造はしていたんだが使うのは今回が初めてだが順調に回復しているな」

「ありがとうございます」

「無限、キュン大丈夫」

俺はキュンに回復魔法をかけていると蒼花が小走りで近づいてきた。

「鳳凰倒したんだね」

「嗚呼、これで二人とも魔力が使えるようになったな」

「これでフロアボスがきても大丈夫ですね」

「私達少しずつ力がついてきたね」

ピュウン!!

「!!」

ガシ!

「えっ………」

「あぶねぇな一体誰だ………」

無限達が楽しく話していると突如何処からか矢が飛んでキュンを貫くこうとしたが無限がキュンの目の前で矢を右手で受け止めたのである。

「矢?」

「気配感知…………いた光、光刃千斬」

ザザザザザザ ビュウゥゥゥゥゥ

無限は直ぐ様矢の飛んできた方向に千の光の刃を放つと風の壁で防がれてしまう。

「…………まさかこんなところにフロアボスがいるとはな」

「無限あれって」

「嗚呼、どうやら第三階層のフロアボスの一体はすでに目覚めていたらしい」

無限達三人は反対方向を見てみると一つの岩山に風を纏ったケンタウロスが弓矢を構えていた。

「射手座か」

今回のフロアボスの一体は射手座属性は風だな、なら残りの一体は。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

「地震!?」

「いやこれは」

「不味い急いでこの場から逃げるぞ!!」

ダッ!!

俺達は急いでその場から離れようと俺は左腕にキュンを抱えて蒼花の手をつかんで下に降り始めたとたん噴火が起き始めた。

「やっぱり噴火かキュン少し揺れるが我慢してくれ」

「大丈夫です」

「なんで急に噴火したの」

「わからないが今は逃げる事だけ考えろ」

噴火が起こりケンタウロスは風の防壁を展開しながら火口に近づくと火口から牡牛座の紋章が現れ炎の球体が浮いてくる。

「…………目覚めたか」

バリン!! 

「モォォォォォォ!!」

炎の球体からでできたのは全員が炎いやマグマを纒った巨大牛が現れケンタウロスの後ろには仲間のケンタウロス達が十二体揃っていた。

「行くぞ者共」

「モォォォ」

「「「うぉぉぉぉ!!」」」

その頃無限達は火山より数キロ離れた平地で噴火の様子を見ていた。

「大丈夫か二人とも」

「えぇ…………なんとか…………」

「…………うん……はぁ……急に走ったから息が……はぁ……」

「悪い少し急ぎすぎたなここで休憩しててくれ」

フロアボスの奇襲に急な火山の噴火、魔力が戻った事に関係があるのか?

ドゴン! ドゴン! ドゴン! タカラタカラタカラタカラタカラ

「おいおい本当に今回の三階層は面倒な奴がフロアボスだな!」

「あれが………三階層のフロアボス?」

「これは……今の私達で倒せますか」

俺達は噴火した火山の方から巨大な足音が聞こえた為見てみるとマグマを纒った巨大な牛と弓矢を持ったケンタウロスを先頭に後ろには多種多様な武器を持った十二体のケンタウロス達がこちらに向かって来ていた。

おいおいなんだあのマグマを身に纏った牛は触れたら即アウトじゃねぇか?そしてケンタウロスの数が十三体武器はそれぞれ違うが面倒なのは変わらないな…………流石に危険だ。

無限は直ぐ様状況の確認をし本能的に今回のフロアボスは危険と察知した。

「一階層や二階層と違い仲間がいるとはな」

「無限………どうするの…………」

「…………」

俺はその時頭に想像してしまった…………蒼花とキュンが殺られてしまう想像を。

蒼花は少し体が震えていた。無限はそれを見て少し空を見上げて覚悟をした顔をした。

「・・・二人とも魔力が戻ったとはいえまだ本調子じゃないだろ」

「「えっ!?」」

「俺一人でやる」

「駄目!」

俺は一人でフロアボスとその仲間達を相手にしようと剣と手甲を装備し奴らに向かって歩き始めると蒼花に後ろから服を捕まれた。

「蒼花………離してくれ」

「…………嫌………離したくない」

「離してくれ…………」

「何で無限は一人でやろうとするの…………私やキュンがいるじゃん……協力すればなんとかなるでしょそうしてきたじゃん」

「…………確かにな」

「じゃあなんで」

「……怖いんだろ」

「!!」

「蒼花、俺も怖いでも俺が一番怖いのはお前達が死ぬのが何よりも怖いんだ。だからお前達はそこで…」

「そんなの関係ない!」

「!」

「私も無限が死ぬのが怖い………私も無限やキュンを守りたい…信じて」

蒼花…………こんな状態でも俺やキュンの事を心配してくれるんだな…………なにやってだしっかりしろ俺!仲間を信じないでどうする。なに弱気になってんだ。

「…………キュンは鳳凰との戦闘で万全じゃない蒼花は二階層で一人でフロアボスを倒せた…今回は数が多いキュンを守りながらサポートを頼むできるか」

「うん!」

パン!パン!

「よーーーーし!」

無限は自分の頬を両手で叩き気合いを入れ直した。

「悪かった蒼花……少し弱気になっていた」

「無限も弱気になる時もあるんだね」

「嗚呼………キュン」

「はい」

「ゆっくり休んでいろ今回は俺と蒼花二人でフロアボスを倒す」

「わかりましたでは見せてください二人のお力を」

「嗚呼、行くぞ!」

「わかった!」

ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ

無限はフロアボス達に向かって走り始めた。

「来るぞ行け」

「「「うぉぉぉぉ!!」」」

風を纏ったケンタウロスが他のケンタウロス達に指示をすると無限に向かって突撃してきた。

「そう熱くなるな少しは頭を冷やしだらどうだケンタウロス達水、清流波紋(せいりゅうはもん)」

ザンザンザンザンザンザンザンザン

「ぐはぁ!」

「うぉ!」

「ぎぁぁ!!」

「何が」

無限はケンタウロス達に向かって清水の斬撃飛ばし地面や体に当たるとそれが反響を及ぼし次々と水の斬撃がケンタウロ達を襲う。

「囲め!!」

「うぉぉぉぉ!!」

「へぇ~喋れるのか水、棘雫天(おどろしずくてん)」

チョコン ズガガガガガ!!

「ぎぁぁぁ!!」

「これは一体は」

「退避!!」

無限は周りをケンタウロス達に囲まれケンタウロス達は直ぐ様無限に攻撃をしょうとするが無限の剣から一滴の雫が落ちると無限の周りから水の棘が現れケンタウロス達を貫いていく。

「おい!あそこにいる奴を狙いへ」

「嗚呼!」

「殺ってやるぞ」

ズサァ!!

「ぎぁぁ!」

「なんだ…………氷の矢」

「あの女か」

「氷、アイス・スピア」

ケンタウロス達は蒼花を狙おうと突撃するが蒼花は氷の矢をケンタウロスの足に当てていた。

「無限のサポートそれが私が今できること」

「なんだかこいつら」

ズサァ

「ぎぁぁ!」

ザキン!!

「ぐはぁぁ!!」

「無限今だよ」

「氷、氷霞紅蓮」

ザキン!!ザキン!!ザキン!!ザキン!!ザキン!!

蒼花のサポートで動けなくなったケンタウロスを無限は氷霞紅蓮よって氷付けにしケンタウロスは十二体全て倒し終えた。

「モォォォォォォ!!」

「!!やっとお出ましか」

「よくも仲間を殺ってくれたな」

「さぁ、かかってこいよ牡牛座に射手座」

続く
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