13 / 114
第一章始まりと星の古代迷宮
12ご飯
しおりを挟む「さ~て、素材回収するか」
俺は約五十匹の角兎達を倒し終え素材回収に取り掛かろうと角兎の近くまで歩いた。
「無限こんな数私たちで回収できるの?」
「流石に多いですよね」
「そうだなけど、こういった素材も役に立つからな」
問題はこの角兎達をどうやって解体するか……あっ!いいこと思い付いた。
「自動解体、アイテムボックス」
すると無限は魔法を発動したとたん角兎達は一瞬の内に解体され消えてしまった。
「えっ!?角兎が消えた」
「無限様、無属性魔法で解体とアイテムボックスを創造しましたね」
「流石キュンわかるか」
「えぇ、私もアイテムボックス使えますから直ぐにわかりましたよ」
「まぁ、解体するの面倒だったからいいだろ」
「かまいませんよ、私も楽できるので嬉しいです」
キュンは明るく答えその後無限は蒼花に魔法を使ったことを説明し無限達は少しずつ先に進んだ。
無限達は魔法の練習をしながら歩き草原から木々が生い茂った森にやってきた。
「草原次は森か」
「木々が生い茂っているね」
「私は問題はありませんが」
「そうだな……」
ぐ~~
突然腹の音がなった。
「・・・無限様?」
「悪い!悪い!捕まったときから何も食べてなくてな」
ぐ~~
「「・・・」」
「///ごめん今の私……」
「気にするな蒼花、お前もあれから何も食べてなかったからな」
捕まったときから何も食べない更にはここに来てから結構歩いたし蒼花も魔法の練習もしたからお腹がすいたのだろう。
「ここで飯にするか」
「そうですね後少ししたら夜ですからここで野宿しましょう」
「いや、丁度ここは森だ。自然、ツリーハウス」
シュルルルル
無限は森の木に触れ魔法を発動すると木々達が動きだし目の前にツリーハウスが現れた。
「よし、できたな入るぞ」
「……無限てやっぱり凄いねキュン」
「この世界の魔法の常識が薄れますよ」
俺は自分で作ったツリーハウスの中に入り中の確認した。
「普通のツリーハウスだな」
家具はあるし足りない物は後で異界ショッピングで買えばなんとかなる。
「部屋広い」
「これがツリーハウスですか」
「キュンは初めてだよな、俺達がいた世界じゃ旅行の宿泊施設としてあるからな」
「そうなんですね。どことなくエルフの家に似ています」
「似ているかもな」
確か俺達の世界の本ではエルフの家はツリーハウスてのが有名だが木の上に作られていたりして多種多様だったような。
「それより飯にするか」
「私も手伝う」
「助かる蒼花」
「私はこの家の周りに結界を張っておきます」
「わかった」
無限と蒼花は二人でキッチンに入り料理を作る事にした。
「アイテムボックス」
俺はアイテムボックスから下処理された兎肉を取り出した。
「兎肉か」
「今日ほとんど無限が捕ったもんね」
「嗚呼、自動解体で下処理も完璧だ」
「けど、どうやって料理する?」
「普通ジビエは臭みがあるが異世界の兎だからなのか臭みがない……ソテーとポトフにするか」
「無限の料理楽しみ」
「その前に異界ショッピングと」
無限はスキル異界ショッピングで調理器具、調味料と野菜を買い込んだ。
「蒼花は野菜を切っててくれ俺は兎肉をソテー用とポトフ用に切るから」
「わかった」
蒼花はポトフ用の玉葱、人参、ジャガイモ、キャベツを乱切り、ソテーの付き合わせ用のブロッコリーを一つ一つ取って鍋で湯がいていた。
蒼花手際がいいなさて、俺も始めるか。
無限は兎肉をソテー用に大きくそしてポトフ用に一口大に兎肉を切り込んだ。
「無限終わったよ」
「ありがとうまずはポトフだな、鍋に蒼花が切ってくれた野菜を入れてその次に兎肉を入れ水を入れて少し煮込む」
「煮込んだら?」
「少し煮込んだら灰汁を取って塩、コンソメの元を入れて蓋をして煮込むんだ次はソテーだな」
俺は塩とコショウを少しふっておいた兎肉に両面小麦粉を付けフライパンに油をひいて少し温かくなったら肉を入れる。
ジュ~~~
「臭みがないからいい匂いだ」
「いい匂い♪」
「中まで焼けたら皿に盛り付けて付け合わせの湯がいたブロッコリーに少し塩をふって完成だ」
無限はソテーした肉とブロッコリーを人数分の皿にのせてた。
「さて、丁度ポトフもできたな」
「結界張り終わりました」
「キュンご苦労こっちもご飯できたから食べよう」
「私料理運ぶね」
「頼む」
蒼花は料理をテーブルに運び三人は椅子に座った。
作った料理は二角兎肉のソテーとポトフそして異界ショッピングで買って炊いておいたご飯である。
因みに電化製品は俺の電気魔法で使えるようにした。
「カワウソて普通の料理て食べれないよな」
「私は聖獣です!普通に食事できます」
「そうかじゃあ」
「「「いただきます」」」
パクハクパク
「美味しい!」
「二角兎がここまでうまいとは、鶏肉みたいな食感だが肉の味がしっかりとして臭みもない」
「美味しいです~」
俺達は兎肉のソテーとポトフを存分に堪能した。
「「「ご馳走様でした」」」
「さて、片付けするか」
「無限私がするよ料理作ってもらったから」
「いや、俺がやるよ」
「無限様ここは私達二人でしますので少し休んでください」
「あれから休んでないんでしょ。少しでも休んで」
「……わかったじゃあ頼む」
「うん」
俺は蒼花とキュンに片付けを任せて一人で作業を始めていた。
「さて、異界ショッピングでベットと枕に布団と……風呂を作るか」
無限が色々と作業をしている頃蒼花とキュンは食事の片付けをしていた。
「無限の料理美味しかったね」
「そうですね。私始めて二角兎肉を食べましたがあそこまで美味しいとは」
「キュンは今まで何を食べていたの?」
「基本的食べません。私達聖獣はなにも食べなくても生きていけますからですが誰かと一緒に食事することがこれ程楽しいと始めて知りましたよ」
「良かったね」
私も無限とキュン三人で一緒に食事できて良かった……あれ以来かな無限と一緒に食事したのは次は私が料理作って上げよ。
蒼花は楽しそうに皿を洗っているとふと何かに気づいた。
待って!これってまるで夫婦みたいじゃん///
「蒼花様どうしました?」
「なっ!何でもないよ///!」
(蒼花様やはり無限様の事好きですね)
蒼花は顔を真っ赤にしながら皿を再度洗い始めその光景をみたキュンはなにかを察したのであった。
その頃無限は寝室と風呂を完成させていた。
「よし、寝室と風呂は完成したな」
「無限片付け終わったよ」
「終わりました」
「嗚呼、風呂ができたから先に入って来ていいぞ」
「お風呂作ったの!」
「流石に今日は結構汚れたかりなそれにこの世界に来て風呂に入ってないしさっぱりしたいからな」
「無限……私服はどうしよう」
「安心しろ異界ショッピングの画面を貸してやるからそこで自分で欲しい服を買ってくれ俺は後ろを向いているから」
「ありがとうけど魔力コインはどうするの?」
「魔力コインは何万か入れておいたから大丈夫それにお前、今魔力あんまりないだろ」
「じゃあお言葉に甘えるね今度お礼するから」
「嗚呼、楽しみにしておく」
「蒼花様私も入ります」
「一緒に入ろう」
その後蒼花は無限のスキル異界ショッピングから服やシャンプー等買いキュンと一緒に風呂に向かった。
「………さてと、少し邪魔者を排除しに行くか」
続く
122
お気に入りに追加
445
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~
アズドラ
ファンタジー
主人公タカトはテンプレ通り事故で死亡、運よく異世界転生できることになり神様にドラゴンになりたいとお願いした。 夢にまで見た異世界生活をドラゴンパワーと現代地球の知識で全力満喫! 仲間を増やして夢を叶える王道、テンプレ、モリモリファンタジー。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる