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①最強戦闘機はなんだ?「気になる機体があったら深掘りしよう!」
赤井です。「五式戦」について語らせてください①
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おじゃましまーす!
赤井です。
ちょっと覗きに来たら、「けんたくん」さんが「五式戦」、「蒼井」君が「屠龍」について続けて書いてるじゃないですか?
読んで終わろうと思ってたんですけど、緊急参戦です(笑)!
「五式戦(キ100)」も「二式複座戦闘機「屠龍」(キ45)」も共通点がありますね!
どちらも川崎航空機製造の機体ですね!
更に付け加えると、戦後YS11の設計にも参加した「天才設計者 土井武夫」氏の設計ですね!
土井武夫の機体はとにかく丈夫!
簡単には壊れません!
そこが「軽さ」と「丈夫さ」と両方兼ね備えた良い機体に繋がっていますね!
ただ、戦中の「大人の事情」もあって、エンジンになかなか恵まれませんでしたね!
残ねーん!
ちーむ「みりおた」のメンバーは別として、他の「ミリオタ」仲間と話をすると、私の周りには、海軍贔屓の人が多く「紫電改」&「零戦」ファンの人が多いです。
あと、ろくに飛んでないけど「震電」と「烈風」ファンも多いですね!
まあ、震電は「夢」があっていいですね!
私も「メカ」として好きです!
ちょっと寄り道しますが、土井武夫の設計でアメリカ軍が一番興味を持った機体って何かわかりますか?
試作機1機で終わってしまいましたが、日本では珍しい「重単座戦闘機」の「キ64」ですねー!
対爆撃機用要撃戦闘機として設計された中島の二式戦闘機「鍾馗」(キ44)の改良型の「キ62」の開発遅延の影響を受けて、期待されたのが「キ64」です。
ドイツのDB601の国産エンジン「ハ40」を性能向上させた「ハ140」を串型に搭載し、2350hp!
三枚羽根の二重反転プロペラを装備し、冷却機能を賄うために「欲面蒸気冷却」を取り入れた意欲作でした。
試験飛行で690km/hを記録しています。
設計上は、800km/hを目標としており、戦後アメリカ軍がその設計資料を見て「アメリカ軍の航空機に勝るとも劣らない」とレポートしたのは、マニアの間では有名な話。
「キ64」の図面を見たアメリカの設計者は、P51で串形搭載を実験し、その名残が残っているのが。「けんたくん」さんがあげていた「新谷かおる」氏の「日の丸あげて」にも出て来る、大戦機のエアレースで出て来る「二重反転プロペラ」の「レース用P51」ですね!
いやー、さすが「川崎」!
スピード出させると、新幹線にしても、バイクの「H2R」にしても凄いですね(笑)!
ちなみに「キ64」はアニメ「荒野のコトブキ飛行隊」で登場します!
ほとんど記憶にないんですけど(笑)。
串形配置エンジンの機体としては、空技廠の高高度偵察機十八試陸上偵察機「景雲」でも採用されましたが、やはり熱処理がネックでうまくいきませんでしたね。
当時の日本の工業力の限界を感じますね。
かなり横道にそれました。
「五式戦」に戻る前にちょっとだけ「三式戦」について書かせてください!
「零戦ファン」からは、「飛燕」の稼働率の低さをよく指摘されますが、状態の良い三式戦(※初期の生産モデル)に関しては、そう悪いものではありません。
ただ、初期は、ソロモンやニューギニアといった前線基地で使用され、予備部品の調達に「難」があった事と、本土防空戦の頃には、熟練工が徴兵され、部品制度が悪くなっており、その結果、稼働率が悪かったのだと私は思ってます。
まあ、ドイツの水冷エンジンを作るのに必要な、ラジエータの部品の銅の加工精度や、パッキンの精度に日本の工業力がついて行かなかっただけで、設計が悪かったとは思いません。
蒼井君があげていた「滝沢聖峰」氏の別のコミックで「飛燕独立戦闘隊」という、松本良男氏の「秘めたる空戦 三式戦「飛燕」の死闘」というドキュメンタリー小説を原作として主人公を実名で描かれているマンガなのですが、かなりリアルに描かれてます。
「整備がしっかりとした部隊」では「しっかりとした稼働率」を示したことが描かれています。
良い作品なので、是非とも読んでみてください!
蒼井君が書いてましたが、私も滝沢聖峰氏の作品は大好きです!
飛行機ものでは「天沼俊」氏も良い作品書いてますね!
両名とも、メカに詳しいのでいいですね!
開発秘話物はマニア心をくすぐってくれます(笑)!
どちらの作者も「震電」を取り扱った作品はお勧めです!
さて、そんな三式戦ですが、エンジンを製造している工場が爆撃に会い、製造数が落ち込み、頭(※首ともいう)無しの機体がたくさん残っていたところ、三菱の「百式司令部偵察機(キ46)」で昭和17年に設計され、昭和18年から実績のあった「ハー112Ⅱ」への換装が行われます。
「飛燕」と同じく、発動機不良で悩んでいた海軍の「彗星」も同じ(※海軍でのエンジン名称は金星62型)で液冷エンジンをオーソドックスな星形空冷エンジンに変更して、復活しましたね。
ここで、海軍贔屓の人から言われて悔しいのが、「海軍の航空機の方が陸軍の航空機より性能が良い!」との意見です。
諸説ありますが、海軍航空隊はオクタン価92のガソリン、陸軍航空隊はオクタン価87のガソリンを使用していたと言われてます。
まあ、陸軍航空隊でも、司令官や参謀がうまく立ち回った基地では、海軍と同等品を使用していたと言われてますけどね。
根本は、蘭印の原油は質が今一つで、ハイオク燃料を作るための水素添加装置がアメリカに禁輸扱いとされたので、根本はそこにあると思います。
まあ、アメリカ軍のB29や護衛のP51がオクタン価100以上のガソリンを使用することと過給機(ターボ)を装備し、ノッキングすることなく高空を飛べたのに対し、気圧の低い高空を飛ぶために水メタノール噴射等で性能を上げざるを得なかった、日本やドイツの航空機設計のエンジニアの苦労がしのばれますね。
「水メタノール噴射」やラジエータの出っ張りを考慮し、前方投影面積を減らすための「翼面蒸気冷却」についても滝沢聖峰氏の他の作品や天沼俊氏の「戦空の魂」で出てきますので興味のある方は読んでみてください。
すみません。続きます。
(イギリスのコスフォード空軍基地の航空宇宙博物館の「五式戦一型」。とても良い状態で保管されています。)
(陸軍航空隊の義足のエース「檜與平」。日本軍で最初に「P51」を撃墜した男です!)
赤井です。
ちょっと覗きに来たら、「けんたくん」さんが「五式戦」、「蒼井」君が「屠龍」について続けて書いてるじゃないですか?
読んで終わろうと思ってたんですけど、緊急参戦です(笑)!
「五式戦(キ100)」も「二式複座戦闘機「屠龍」(キ45)」も共通点がありますね!
どちらも川崎航空機製造の機体ですね!
更に付け加えると、戦後YS11の設計にも参加した「天才設計者 土井武夫」氏の設計ですね!
土井武夫の機体はとにかく丈夫!
簡単には壊れません!
そこが「軽さ」と「丈夫さ」と両方兼ね備えた良い機体に繋がっていますね!
ただ、戦中の「大人の事情」もあって、エンジンになかなか恵まれませんでしたね!
残ねーん!
ちーむ「みりおた」のメンバーは別として、他の「ミリオタ」仲間と話をすると、私の周りには、海軍贔屓の人が多く「紫電改」&「零戦」ファンの人が多いです。
あと、ろくに飛んでないけど「震電」と「烈風」ファンも多いですね!
まあ、震電は「夢」があっていいですね!
私も「メカ」として好きです!
ちょっと寄り道しますが、土井武夫の設計でアメリカ軍が一番興味を持った機体って何かわかりますか?
試作機1機で終わってしまいましたが、日本では珍しい「重単座戦闘機」の「キ64」ですねー!
対爆撃機用要撃戦闘機として設計された中島の二式戦闘機「鍾馗」(キ44)の改良型の「キ62」の開発遅延の影響を受けて、期待されたのが「キ64」です。
ドイツのDB601の国産エンジン「ハ40」を性能向上させた「ハ140」を串型に搭載し、2350hp!
三枚羽根の二重反転プロペラを装備し、冷却機能を賄うために「欲面蒸気冷却」を取り入れた意欲作でした。
試験飛行で690km/hを記録しています。
設計上は、800km/hを目標としており、戦後アメリカ軍がその設計資料を見て「アメリカ軍の航空機に勝るとも劣らない」とレポートしたのは、マニアの間では有名な話。
「キ64」の図面を見たアメリカの設計者は、P51で串形搭載を実験し、その名残が残っているのが。「けんたくん」さんがあげていた「新谷かおる」氏の「日の丸あげて」にも出て来る、大戦機のエアレースで出て来る「二重反転プロペラ」の「レース用P51」ですね!
いやー、さすが「川崎」!
スピード出させると、新幹線にしても、バイクの「H2R」にしても凄いですね(笑)!
ちなみに「キ64」はアニメ「荒野のコトブキ飛行隊」で登場します!
ほとんど記憶にないんですけど(笑)。
串形配置エンジンの機体としては、空技廠の高高度偵察機十八試陸上偵察機「景雲」でも採用されましたが、やはり熱処理がネックでうまくいきませんでしたね。
当時の日本の工業力の限界を感じますね。
かなり横道にそれました。
「五式戦」に戻る前にちょっとだけ「三式戦」について書かせてください!
「零戦ファン」からは、「飛燕」の稼働率の低さをよく指摘されますが、状態の良い三式戦(※初期の生産モデル)に関しては、そう悪いものではありません。
ただ、初期は、ソロモンやニューギニアといった前線基地で使用され、予備部品の調達に「難」があった事と、本土防空戦の頃には、熟練工が徴兵され、部品制度が悪くなっており、その結果、稼働率が悪かったのだと私は思ってます。
まあ、ドイツの水冷エンジンを作るのに必要な、ラジエータの部品の銅の加工精度や、パッキンの精度に日本の工業力がついて行かなかっただけで、設計が悪かったとは思いません。
蒼井君があげていた「滝沢聖峰」氏の別のコミックで「飛燕独立戦闘隊」という、松本良男氏の「秘めたる空戦 三式戦「飛燕」の死闘」というドキュメンタリー小説を原作として主人公を実名で描かれているマンガなのですが、かなりリアルに描かれてます。
「整備がしっかりとした部隊」では「しっかりとした稼働率」を示したことが描かれています。
良い作品なので、是非とも読んでみてください!
蒼井君が書いてましたが、私も滝沢聖峰氏の作品は大好きです!
飛行機ものでは「天沼俊」氏も良い作品書いてますね!
両名とも、メカに詳しいのでいいですね!
開発秘話物はマニア心をくすぐってくれます(笑)!
どちらの作者も「震電」を取り扱った作品はお勧めです!
さて、そんな三式戦ですが、エンジンを製造している工場が爆撃に会い、製造数が落ち込み、頭(※首ともいう)無しの機体がたくさん残っていたところ、三菱の「百式司令部偵察機(キ46)」で昭和17年に設計され、昭和18年から実績のあった「ハー112Ⅱ」への換装が行われます。
「飛燕」と同じく、発動機不良で悩んでいた海軍の「彗星」も同じ(※海軍でのエンジン名称は金星62型)で液冷エンジンをオーソドックスな星形空冷エンジンに変更して、復活しましたね。
ここで、海軍贔屓の人から言われて悔しいのが、「海軍の航空機の方が陸軍の航空機より性能が良い!」との意見です。
諸説ありますが、海軍航空隊はオクタン価92のガソリン、陸軍航空隊はオクタン価87のガソリンを使用していたと言われてます。
まあ、陸軍航空隊でも、司令官や参謀がうまく立ち回った基地では、海軍と同等品を使用していたと言われてますけどね。
根本は、蘭印の原油は質が今一つで、ハイオク燃料を作るための水素添加装置がアメリカに禁輸扱いとされたので、根本はそこにあると思います。
まあ、アメリカ軍のB29や護衛のP51がオクタン価100以上のガソリンを使用することと過給機(ターボ)を装備し、ノッキングすることなく高空を飛べたのに対し、気圧の低い高空を飛ぶために水メタノール噴射等で性能を上げざるを得なかった、日本やドイツの航空機設計のエンジニアの苦労がしのばれますね。
「水メタノール噴射」やラジエータの出っ張りを考慮し、前方投影面積を減らすための「翼面蒸気冷却」についても滝沢聖峰氏の他の作品や天沼俊氏の「戦空の魂」で出てきますので興味のある方は読んでみてください。
すみません。続きます。
(イギリスのコスフォード空軍基地の航空宇宙博物館の「五式戦一型」。とても良い状態で保管されています。)
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